INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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仮面ライダービルドであり、天っ才物理学者の兎野春万は、今回、戦闘経験値を上げるために生徒会長であるスカイナ=セタンスさんに模擬戦を挑むのであった!!!
「学園最強に挑むなんてバカだよな!!!というか、どんどんオレの影薄くなっていってない?ねぇ?ねぇ?」
ハイハイ、出番に関しては作者に抗議しておけ。
それでは、第22話どうぞ!!!



第22話:吠えよ、たてがみサイクロン!!!

春万Side

放課後、

昨日約束した通り、生徒会長と模擬戦をすることになったのだが、それをどこで聞きつけたのか、現在全校生徒がこの第2アリーナに集まっている。それどころか先生達までもがこの試合を見に来ていた。

 

「なんでこんな人がいっぱい居るんだよ」

 

「前にも同じような状況だったよな」

 

「前よりも酷いと思いますが・・・」

 

「フン、まさかお前がセタンスに喧嘩を売るとは思わなかったぞ、兎野」

 

「喧嘩売ったつもりはないんですけど」

 

俺はそう毒づきながら織斑先生に言った。

 

「ほれ、さっさと行ってこい。お前の喧嘩だ。しっかり成長してこい」

 

「春万、ドカンと一発噛ましてやれ」

 

「兎野君、頑張ってください」

 

「・・・おう」

 

俺は皆の激励を貰い、フィールドに出た。

フィールドには赤紫色をした戦姫が赤い槍を二本携えていた。

その姿は誰よりも美しく、放つプレッシャーはあの織斑先生にも勝るとも劣らず、自信に満ち溢れていた。

 

「待っていたぞ。さぁ手合わせと行こう勇士。なに、直ぐに終わるさ」

 

「それは随分な自信だこと。まぁ、そんな焦らずやりましょう。流石は学園最強だな。それじゃあ遠慮なく」

 

俺はビルドドライバーを腰に巻き、フルボトルを2本取り出し、振り出した。そしてエネルギーが溜まりドライバーに挿し込む。

 

「さぁ、実験を始めようか」

 

【タカ】

 

【ガトリング】

 

【BEST MATCH!!!】

 

ドライバーのハンドルを勢いよく回し、いつもの待機音が鳴る。

 

【Are you ready?】

 

「変身!!!」

 

【天空の暴れん坊=ホークガトリング!!!】

 

【ISモード】

 

「それじゃあ、行くぞ勇士よ」

 

俺は勢いよく空を飛び、ホークガトリンガーによる牽制を入れる。だが、スカイナは全てを槍で防ぎ、スピードを上げて距離を詰めてくる。

 

【Ten】【Twenty】【Thirty】

 

30発をチャージした所で距離が警戒領域に入ったためにトリガーを引き、30発の弾丸を一斉に放った。しかし、それさえも全て槍によって撃ち落とされてしまった。

《ゲイ=ボルク》は第2.5世代型ISであり、出力はあの《暮桜》とほとんど変わらない。現行最高に近いステータスを持っている。

ビルドはそのようなISにも決して劣ることなく、それ以上にフォームチェンジなどによって勝っている。だが、それをものともしないのはスカイナの技術と経験が差を完全に詰め、上回ってくる。

 

「どうした、そんな程度か?」

 

「まだまだ、ビルドはそんなヤワじゃないっての!!!これでどうだ」

 

俺はレバーを回しエネルギーを溜め、必殺技を放つ。

 

【Ready〜Go!】

 

【ボルテック・フィニッシュ!!!】

 

大空を大きく舞い、スピードを一気に上げていく(ISでいうと瞬時加速(イグニッションブースト)に当たる)。そしてホークガトリンガーにエネルギーが溜まり一気に連射する。スカイナは同じく落とそうとするが威力が先程とは比べ物にならないほど上がっているため、1発受ける事に押されていく。

 

「ぬ、やるな。だが、まだまだ、もっと力を見せてみよ!!!」

 

「これでもダメか。それなら今度はコイツだ」

 

【忍者】

 

【コミック】

 

【BEST MATCH!!!】

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ!!!」

 

【忍びのエンターテイナー=ニンニンコミック!!!イェイ】

 

「ほぅ、今度は紫と黄色か」

 

「色が変わるだけじゃないっての」

 

【分身の術】

 

俺は15体の分身を出し、跳躍しながら攻撃していく。だが・・・。

 

「はっ!」

 

二槍を回し分身の連撃を全て防ぎ、更にはカウンターにより全て撃ち落とされてしまった。俺は咄嗟に立て直し、4コマ忍法刀とドリルクラッシャーの二刀流で、レバーを回しもう一度必殺技を放った。

 

【Ready〜Go!】

 

【ボルテック・フィニッシュ!!!】

 

「更にこれもだ」

 

【風遁の術=竜巻斬り】【火遁の術=火炎斬り】

 

15体の分身による竜巻と火炎の二つ斬りを使い、スカイナに直撃させることが出来た。流石にこれだけの攻撃を受けたために、スカイナは後ろへ後退した。しかしISには全く傷がついていなく、全て見切られていたようだ。

 

「やるな。だが、まだまだ」

 

「ちっ、まだ倒れないか」

 

「そろそろこちらも行くぞ」

 

そう言うと、5秒後には分身が2体しか残っていなかった。瞬時加速で槍を一気を振り抜き、分身を的確に消し去ってしまった。

 

「ぅそーん」

 

「フフ、筋はいいが青いな。数が増えたからといって戦闘力が増す訳では無いぞ」

 

「仕方ない。それじゃあ、本命をぶつけてみるか!!!」

 

そう言い、俺は今回、本命の切り札を出すことにした。その手には青と黄色のフルボトルを振り出し、ドライバーにセットする。

 

【ライオン】

 

【掃除機】

 

【ベストマッチ!!!】

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ!!!」

 

【たてがみサイクロン=ライオンクリーナー!!!イェーイ】

 

「勝利の法則は決まった!!!」

 

俺は空に浮いているスカイナに対し左腕のロングレンジクリーナーの吸引力で引き寄せた。

 

「な、何!!!引かれていく。上に上がれん。ならば」

 

そう言うと逆に近づいて一気に距離を詰めてきた。そして槍が赤く光り出し、

 

「ゲイ=ボルク!!!」

 

槍から赤い閃光が放たれ、鋭い一撃を打ち込んできた。

しかし、ロングレンジクリーナーに完全に吸収され、そのエネルギーが左肩の《BLDトラッシュコンバーター》に溜め込まれる。

そのエネルギーをライオンフルボトルの力によってパワーに変換されていく。

ライオンの馬力は今までのフルボトルとは打って代わり、桁違いの力を引き出す。レフトアイライオンが光り、反応速度を高め、一気に飛び上がり、スカイナに一撃を御見舞した。

 

「ぐ、がはっ」

 

観客は騒然としていた。会長と戦う時点で無謀であり、勝てる訳はないと思う生徒が大半を占めていたはずだった。しかし、誰もがあのブリュンヒルデの再来とまで呼ばれたスカイナ=セタンスを追い詰めているこの状況を見て、認識を改めだした。

仮面ライダービルドは強いのだと。

キャノンボール・ファストの時、誰もが死を痛感した時でさえ、たった一人で立ち向かい、退けた。その強さを学園の生徒達が認めた瞬間であった。

 

「これで、終わりだ」

 

俺はレバーを回し、最後の必殺技をぶつけた。

 

【Ready〜Go!】

 

【ボルテック・フィニッシュ!!!】

 

ロングレンジクリーナーでもう一度再吸引を始め、また引きずり込みつつ、集めたエネルギーを右手の《ゴルドライオガントレット》に溜め込み、ライオン型のエネルギー砲を放った。

爆発により視界は塞いでいるが、倒したと確信を持っていた。

倒せたと、そう、思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

だが、スカイナ・セタンスはその場で槍を翳し立っていた。凛々しく、美しくその場に仁王立ちをしていた。

 

「フ、フフ、フハハハハハハ!!!ここまで追い詰められたのは織斑先生以外で初めてだ。それも年下の男子にだ。よいぞ、最高だビルドよ。久方ぶりに高ぶった!!!」

 

「な!嘘だろ!!!」

 

スイッチが入ったようにスカイナは個別連続瞬時加速を行いながら、必中必殺の攻撃を俺に向けて構えた。

 

『刺し穿ち!!!』

 

二槍にエネルギーが溜め込まれ赤く光りだし、一瞬のうちに接近され、一本目の槍がゼロ距離で刺し穿たれ、俺は空中に打ち上げられた。

そして大の字で体が硬直してしまった。

 

『突き穿つ!!!』

 

二本目の槍に最大威力のエネルギーが溜め込まれていた。

俺の体はビクともせず、まるで処刑を待つかのような状態であった。

そして、二本目の槍を投合し、完全に直撃してしまった。

俺のビルドフォンからSEが0のアラートが鳴り、俺は強制的に変身を解除させられた。

俺は負けたのだった。

 

「あ〜あぁ。・・・ハハ、負けちまった」

 

「あぁ、儂の勝ちだ勇士。いや春万よ」

 

「ハハハ、マジかー。勝利の法則は見えてたのにな〜」

 

そう、俺の計算に寸分の狂いは無く、勝利の法則は決まっていた。

だが、スカイナのISは動くことが出来た。ただそれだけだった。

 

「後一歩で儂も分からなかった。誇って良いぞ」

 

(フフ、正直、残りSEが10すら切っている。私の運が良かった、ということか。しかし、まさか私がここまで追い詰められるとはな。兎野春万、面白い奴よ)

 

スカイナの残りSEは4と表示されており、ほぼないにも等しい状態であったのだった。

しかし、俺は後一手足りなかった。ビルドが初めてISに負けたのである。

正直、負けるとは全く思ってもいなかった。あれだけのベストマッチを使用し、更にボルテック・フィニッシュも放った。それら全てをスカイナは見切り、受け流していた。

俺もビルドもまだまだ改良の余地が多くあるようだ。

先ずは戦略の見直しと見通しの甘さを変えなければ、これからのスマッシュとの戦いにボロを出しかねない。

しかし、今は敗北をしっかりと受け入れなければいけないな。

 

「よいしょっと。まさか負けるなんて思わなかった。でも、いい経験になった。ありがとうございました」

 

「うむ、またいつでも来るがいい。儂もより強くなってみせよう」

 

「そうですか。それじゃあ、再戦は出来るだけ早く要求しますよ」

 

俺は再戦の思いを強く抱き、スカイナの手を取って立ち上がった。

すると、スカイナから

 

「・・・ところでだ、御主生徒会に来ないか?いや、入れ」

 

「・・・・・・・は?」

 

「「「・・・・ええええええええええええ!!!!!!!」」」

 

「う、兎野君が・・・生徒会に?!」

 

ここにきてまさかの波乱な結末に終わるのであった。

俺は一体どうなるのか、まだまだ分からないようだ。

 

 

 

 

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