INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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仮面ライダービルドであり、天っ才物理学者の兎野春万は前回、工場に現れたスマッシュに対して、ハリネズミと消防車のベストマッチであるファイヤーヘッジホッグフォームとなり、見事スマッシュを倒すことに成功したのであった!!!
「その後、コウモリにやられておったよなお主。まだまだ修行が足りないな。なんなら儂が稽古をつけてやっても構わないが」
遠慮しておきます!!!
「後輩の無様な姿はお笑いだったぞwww」
ひな先輩辛辣過ぎ!!!
まぁどうでもいい事は置いといて、
「「第25話見ろよ!!!」」
俺のセリフ〜!!!


第25話:金のバックルをはめし少女

春万Side

IS学園に戻り、保健室にて、

生徒会長とひな先輩と俺と布仏、次いでにファルティナ先生も。

俺は1つの疑問を生徒会長に問いかけた。

 

「ところで、無断でのIS使用って原則禁止じゃなかったですか?」

 

この生徒会長達は、俺がピンチの所を助けてくれたが、それはそれとして、ISを無断で使用することは《IS運用条約》通称《アラスカ条約》において禁止されているはずである。

しかしそんなことはさも分かっていたような口ぶりでひな先輩は答えた。

 

「そんなこと承知済みだ後輩。だからしっかりと許可を取ったに決まっているだろ。馬鹿かお前は?」

 

「え?許可ってどうやって?」

 

「軍に救助使用目的という名目だ。代表候補生ってのは端的に軍に所属することになるんだ。それ相応の目的ならばしっかり連絡を取ればある程度任用される。抜け穴くらいはあるっての。まぁ、多少時間はかかるけど」

 

まさかこの先輩達はアラスカ条約の抜け穴を狙って、今回助けに来てくれたようだ。

というかアラスカ条約って抜け穴あることに驚きだ。

 

「それもあって御主の戦闘には加勢することが出来なかったというのもある。遅くなって悪かったな」

 

「いえ、ベストタイミングでしたから。正直助けがなかったら、かなりやばかったですから」

 

「そうかそうか、感謝しろよな後輩!!!」

 

ひな先輩は思いっきり胸を張ってそう答えた。

この人は自尊心の塊のような人であるようだが、その実、決して悪い人ではなく、それどころか、かなり面倒見の良い先輩であることを、ココ数日で身にしみてわかっている。

今も内心は間に合って良かったと思っている程の優しい先輩であることをお忘れなく。

 

「ふ、素直に無事で良かったと言えばよかろうに。下手くそな奴だ」

 

「な!スカイナ、お前余計なことは言うな!!!」

 

ひな先輩は顔を真っ赤にしながら、生徒会長の言葉に思いっ切り動揺して、撤回しようとしている。俗に言うツンデレ全開だ。

 

「話題は変わるのだが、この少女がお前の言うスマッシュとやらから出てきたということか?」

 

「そうです。にしても、また銀髪か〜」

 

「ドイツで開発されていた人型特殊生物兵器:Adovansudoがスマッシュに関係しているようだな」

 

「正直、ドイツの研究所に行って見たいんですけどね。流石にそれは出来ませんよね」

 

Adovansudoを調べることで、その生態系や行われた実験のログ、若しかするとスマッシュを生産している所に辿り着くことが出来るかもしれない。

しかし、スマッシュがドイツから直送してくるというのは、余りにも的外れであり、現在俺が立てている仮説からもないと言える。

 

「実際、Adovansudoの実験は既に凍結しているからな。そこを調べようとするのは難しいだろうな」

 

「私の姉妹についてなら、調べずとも私がお話しましょう」

 

すると突如、ベッドで寝ていると思っていたはずのボーデヴィッヒによく似た銀髪の少女が目を閉じたまま体を起こして此方を向いていた。

 

「どうも、今回は助けて頂きありがとうございました。申し遅れました。私の名前は『クロエ』と申します」

 

「あぁ〜、いきなり起き上がっちゃダメよ〜。体の方は大丈夫〜?」

 

ファルティナ先生は愉快に迅速に駆け寄り尋ねた。

クロエと名乗った少女は一向に目を開けることなく、頷きながら大丈夫であると答えた。

 

「何故、目を開けないのだ?」

 

生徒会長が誰しもが思っていた疑問をストレートに尋ねた。生徒会長は意外にズボラなようだ。

すると、クロエは苦い様な顔をしながら、渋々答えてくれた。

 

「・・・《ボーダンオージェ=オーディンの瞳》というのを知っていますか?」

 

「ボーダンオージェって、あれか。ISの適合性向上の為に肉眼に擬似的ハイパーセンサーを搭載させるという人体実験によって埋め込まれた目だよな。理論上不適合等のリスクはないと言われていたが、実験は尽く失敗に終わったって書いてあったと思うが・・・」

 

クロエはそれを聞くと何かを思い出す様に俺達に告げた。

 

「私も、その実験を受け、失敗したんです。それで両目の視力を完全に失いました。一応、ハイパーセンサーでもあるので、力を使えば一時的にではありますが見ることは出来ますが、疲れてしまうので、いつもは見えていません」

 

やはり失敗した為に視力を失なったようだ。思えばボーデヴィッヒも左眼に眼帯を付けていた。彼女もまた、ボーダンオージェの被害者であったようだな。

 

「そうか、なんか悪かったな」

 

「スカイナはもう少しデリカシーを覚えろ。それでだ、お前は何処から来たやつなんだ?ドイツか?」

 

ひな先輩はさっきまでの空気をどうにかする為なのか、また重要なことを聞くことで話題を切り替えた。

 

「いいえ、私は束様の元でメイドのようなことをしていました」

 

「・・・・・・・・は?」

 

この子は今、なんと言った?

束様の元で?束様?

この少女はあの篠ノ之束と共に行動していたというのだろうか。そんなことであれば、この子は超重要人物であることに間違いない。

 

「束様、というのは『篠ノ之束』のこと、か?」

 

「はい。勿論です。私は実験失敗によって視力を失い、処分されるはずでした。そこをどういう偶然か、束様は私に興味を持ったようで、束様に拾われました。それ以降、束様の身の回りのお世話をしていました」

 

「それでは、篠ノ之博士の身内のような関係ですよね。篠ノ之博士がここに貴方を迎えに来るのでは?」

 

「それは・・・どうでしょうかね」

 

何故かクロエは悟ったような表情をしていた。

まるで来ないかのような言い方をすることに俺は違和感をおぼえた。

 

「ところで、その腕にはめているバックルはなんだ?」

 

「このバックルは束様に拾われた時から腕についていて、取れないんです」

 

「取れない?なんか特殊な物なのか?」

 

「束様も分からないそうです」

 

「あの、篠ノ之博士ですら分からないものなのですか!!!」

 

布仏は目を見張る様に、クロエの金色のバックルを見つめた。

あの天災:篠ノ之束ですら分からないことがあることに、俺以外の人間は皆驚きを隠せないようだ。

俺はそんなバックルに興味を抱いた。

 

「そのバックル、調べてもいいか?」

 

「え?構いませんが、分かるのですか?」

 

「分からないから調べるんだろ。ちょっと開発室から機材取ってくる」

 

俺は開発室に機材を取りに保健室を出た。

開発室に着くと、パソコンと成分検査機等など、諸々の機材を取り保健室に向かっていった。

 

 

 

 

 

俺が出て行った後に、開発室でレンジのような音が鳴り、電子レンジのような機械、フルボトル生成機から新たなフルボトルが出来上がっていた。

しかし、俺とすれ違うように開発室に入っていき、フルボトル生成機の前へ立ち、出来上がった白の狼のようなフルボトルと、緑色のプロペラのようなフルボトルを手に取り、そのままポケットに入れて持ち去って行くのであった。

 

 

 

 

 

保健室に戻り、クロエの腕を台座の上に置き線を伸ばしてパソコンと繋げ、成分の分析を始めた。

分析中は会長達が色々なことを聞いていた。

 

「篠ノ之博士は実際の所、どのような感じの生活をしているのだ?」

 

「常日頃、ISの研究をしていますよ」

 

「今どこにいるか分からないのか?」

 

「常に移動していますので、分かりませんね」

 

「やはりISコアを作ったりはしていないのですか?」

 

「そこまでは知識のない私にはなんとも言えませんね」

 

「部屋、汚い?」

 

ファルティナ先生、失礼だな。

 

「お察しの通りです」

 

(お察しの通りなのかよ!!!)

 

どうやら篠ノ之博士のラボは汚いようだ。研究者は大体そんなものである。実際自分もすぐ机は汚くなる。

っと、そんな間に解析が終了した。

 

「解析終了。協力ありがとな。さてと・・・」

 

解析結果から、データベースにアクセスしたのだが、成分はこの地球上のどの成分とも当てはまらなかった。地球外物質で出来たものであるようだ。

そしてこのバックルには、不純物を浄化することが出来る特殊な能力があるようだ。これによってクロエの代謝はかなり良いようだ。

試験官ベビーは生まれながらにしてナノマシンが体に施されているため、そのナノマシンの不純物を自ら浄化しているため、体の調子は常に良いようだ。

この浄化能力は、今使っているフルボトル生成機をより向上させることが出来るかもしれない。

 

「えっと、何か分かりましたか?」

 

「このバックルは不純物を浄化してくれる能力があるみたいだ。何故腕から外れないのかは分からないが、これをつけてる事で身體代謝は良くなっていくようだ」

 

「そう、ですか。凄いですね。束様ですらよく分からないとしか言わなかったものを」

 

「いや、結果を言うと俺もよく分からないとしか言い様がない。そのバックルもこの地球上には存在しない成分で出来てるし」

 

「つまり、宇宙から降ってきたもの、ということですか?」

 

「そうとも言えるな。まぁ、今はこれ以上調べようがないし、後はフルボトル生成機のシステム向上位に使えると思うが」

 

俺が結果を話し終えたところで、ファルティナ先生から割と当たり前のことを聞かれた。

 

「ところで、この子はこれからどうするの〜?篠ノ之博士と暮らしてたってことは、家なくない?」

 

言い得て妙だった。クロエは篠ノ之束と生活していたのであれば、篠ノ之束がクロエを迎えにこない限り、帰る場所がないのだ。

ドイツに送り返してしまえば、殺処分という残酷な運命が待っているため、それはナシであり、だからといって篠ノ之束が一体どこにいるのかも分からない。

奇しくも俺と同じような状況であった。

 

「それに関してなのだが、IS学園で預かることになった」

 

そんな話をしている所に、まるで図ったかのように織斑先生が入ってきた。

 

「どういうことですか?彼女は代表候補生でもなんでもありませんが」

 

会長がそう言うと、織斑先生はこめかみに手を置きながら、呆れるように口を開いた。

 

「・・・そのだな、そいつの心臓には生態同期型のISコアが埋め込まれているようだ。・・・それに頼まれたからな」

 

最後の方は声が多少小さくなっていたが、織斑先生は衝撃的なことを口にした。

生態同期型のISコアというのは聞いたことが無い。

口ぶりから、篠ノ之博士は医療目的でISコアを彼女の心臓に埋め込んだということである。

 

「心臓に、ISコア?聞いたことありませんよ!!!先生、それって誰が言ったんですか?」

 

ひな先輩は織斑先生に尋ねたが、その表情は何かを既に察しているようであり、確認するように織斑先生に問いた。

俺も心当たり、というよりも博士以外そんなことする人間は居ないだろう。

 

「分かっているだろうが、束だ。アイツはその少女が襲われたことを危惧して、安全な此処に預けたいと言ってきた。IS委員会も束の言うことに文句は言えないからな、決定事項だ」

 

「やはりスマッシュにさせられたことは、篠ノ之博士にとっても脅威であると感じたようですね」

 

「まぁ、そういう事だ。それと、束はお前に興味を持ったらしい。一度会って話をしてみたいとまで言ってきた。兎野、一応気を付けておけ」

 

篠ノ之博士は俺に興味を抱いたらしく、話したいとまで言ってきていたらしい。それは俺も願ったり叶ったりである。稀代の天災とは俺も話してみたい。

しかし、何故気を付けなければいけないのだろうか。

 

「ところで、今回もスマッシュは現れたようだが、何時になったら尻尾を掴めるんだ?」

 

「もうそろそろ尻尾は掴めそうですからご安心を」

 

「え?掴めているのですか?」

 

「勿論!!!俺は何も考えずに戦ったりはしないんだよ。なんせ天っ才だからな!!!」

 

「キモ。コイツ、馬鹿なのか?」

 

ひな先輩にかなり辛辣な言葉を言われてしまった。

 

「いつもの事ですよ。時期慣れますよ」

 

「慣れるのか!!!」

 

と、ここで俺は織斑先生に篠ノ之博士との関係を聞いてみた。

 

「織斑先生と篠ノ之博士ってどんな関係なんですか?直接連絡を取れるってことはそれなりに」

 

「ただの昔からの幼馴染だ」

 

「へー、知らなかった」

 

「春万は知らなかったのか。結構有名な話だぞ」

 

「そういえば、束が会った時に、お前に渡したい物があると言っていたぞ。何か、大事なものだから直接渡したいと言っていたな。詳しくは会った時に聞け。ただし気を付けろよ」

 

「何故、そんなに気を付けないといけないんですか?」

 

「アイツは・・・変態だからだ。特に興味を持った奴にはセクハラばっかするから気をつけろ」

 

セクハラだと!!!

篠ノ之博士の闇を知ってしまった気がする。やっぱ科学者は変態ばっかなようだ(ブーメラン)。

 

「クロエさん、今のは、本当?」

 

「・・・・・・・・ぇぇ」

 

クロエは小さな声で肯定していた。

 

 

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