INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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第42話:未知なるドラゴンの可能性

春万Side

俺が生徒会長になってから数週間後、

仕事にも少しづつ慣れてきたが、やはり量が半端ではなかった。

誰かもう1人程欲しい状況なのだが、これまた上手くいかない。

何奴も此奴も、男が生徒会長の生徒会なんかに入る訳ないって言う。

それ以上に、生徒会長の座を狙う輩が多すぎる。

今は安らぐ暇がほぼ無い状態なのだ。

勿論、研究だって進みが悪い。

なるべく早く仕事を終わらせる様に2人で頑張っているが、どうしてもペースが遅くなってしまう。

というか、何故この生徒会に二年生が居ないのかが不思議であったが、どうも二年生は生徒会に興味がない人が殆どであったため、誘うに誘えない。

一年生は先程の様に女尊男卑の強い奴か、能力的に向いてない者、興味がない者ばかりであり、全然人が集まらない。

俺達の結論として、新入生に期待することにし、今は俺と虚の二人で頑張って回すことにしたのだ。

新生徒会の最初のイベントは、今年度最後の学年別トーナメントである。

新年度からは、三年生は既にスイッチが入っており、聞かれていた通りにかなりピリピリとした状態であった。

 

そんななか、織斑先生が生徒会室の扉を開けて入ってきた。

その手には大量の資料を抱えていた。

 

「ほら兎野、仕事の追加だ」

 

「最悪だ。もう勘弁してくれよ〜」

 

「会長、さっさとやりますよ」

 

「・・・・はぁ。了解だ」

 

虚は仕事モードであるため、俺の事を『会長』と呼ぶようになっていた。勿論、普段は『春万君』と呼んでくれるが、何故か一線を引かれた感じで少し寂しい気持ちになっていた。

 

 

 

話は変わるが、甲斐のことについてだ。

 

つい先日、新たなスマッシュが出現した時のことだ。

俺はスマッシュの元へ向かい、学園を空けていた。

その日もいつも通り、ビルドとしてスマッシュと戦っていた。

 

【ボルテック・フィニッシュ!!!イェーイ!!!】

 

「はぁ!!!」

 

スマッシュはボルテック・フィニッシュを受け、爆発するも今までとは違いがその姿は未だ残っていた。

俺はエンプティボトルを持って、成分を抜き取ると、徐々に姿が女性の姿へと戻っていくのだった。

その女性に駆け寄り、経緯を聞いたのだが、スマッシュにされる前後のことは何も覚えていないようだった。

スマッシュにされた人間は記憶に何らかの影響を与えるようだ。

取り敢えず、救急車を呼びその女性を病院へと連れて行った。

そして、手に握っていた成分を抜き終えたボトルは調べたところ、ナノマシンから作られたガスが元の成分となっていることが分かった。

一先ずやることを終え、IS学園に戻ろうとした時、織斑先生から電話がかかっていた。

 

「どうしました?」

 

『よく聞け、学園に兵隊らしき部隊を先導してブラッドスタークが襲撃してきた。今、教員部隊がISで対応している。狙いは何かは分からんが………ん?あのバカは何を!』

 

突然織斑先生が焦ったような口調に変わった。

想定外の事態が起きたようだ。

 

「何かあったんですか!!!」

 

『お前の連れがブラッドスタークと交戦中だ!!!兎野、今すぐ戻って来い!!!』

 

「了解!!!」

 

俺はそれを聞いた瞬間、ホークガトリングフォームになり、最高速度でIS学園に戻った。

兵隊やスタークがいるということは、狙いは間違いなく甲斐だ。

あのバカは後先考えずに一体何をしでかしてくれているのだか。

多分、クローズドラゴンが何とか持ちこたえてくれていると思うが、時間の問題だろう。

 

「頼むから、無事でいてくれよ!!!」

 

俺は嫌な予感を感じつつ、空を飛んで行った。

そんな俺を影から一人の少女が眺めていた。

 

「兎野、春万・・・」

 

その少女の顔は、かのブリュンヒルデと瓜二つの顔であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園に戻ると、既に教員部隊が兵隊擬きを全て制圧し切っていた。

その中には、スカイナさんやひな先輩、ジブリール先輩が専用機を持って加わっていた。その表情はかなり苛立っていたようだが・・・。

兵隊擬きを制圧したとなれば、残るはブラッドスタークだけだが、その姿が見当たらない。交戦中していた甲斐も見当たらない。

俺が甲斐を探していると、織斑先生を見つけた為、上京を聞きに行った。

 

「織斑先生、甲斐は?」

 

「スタークが煙を巻いた時に一緒に消えていた。連れ去られた可能性が高い。何度も済まないが向かってくれるか?相手がブラッドスタークである以上、ビルドの力が頼りだ」

 

「勿論です、彼奴は俺が倒さなきゃいけない奴ですから。それよりも今は甲斐の安全が大事です。ビルドフォンなら……いた!!!」

 

甲斐の反応は町外れにあったため、俺はもう一度翼を広げ、そこに向かった。

お願いだから無茶だけはしてくれるなよ、甲斐!!!

春万Sideout

 

龍斗Side

 

「てめぇ、何のつもりだ!!!ここ何処だ!!!」

 

『さぁ、何処だと思う?』

 

俺はよく周りを見渡しすと、周りに置かれてあるベッドや透明な箱に見覚えがあった。

あれは俺が人体実験を受けた時に入れられた箱だ。

 

『気づいたか?ここはお前を実験した場所だ。用済みになる前に、もう一度お前を人体実験しようと思ってな。さっさと大人しくしてもらおう、か!!!』

 

コブラ男は俺の腹目掛けて右腕を振り抜いてきたが、俺はこれでも武道を嗜んでいた者。

攻撃をしっかりと見切り、体を軽く小さく避けカウンターをした。

しかし、カウンターは全く効き目がなく、マスクで隠れた顔を殴るもビクともしない。

此奴が襲って来てからずっと避けては攻撃を繰り返していたが、徐々にスタミナも減ってきていた。

 

『隙あり!!!』

 

「ぐわぁ!」

 

コブラ男の攻撃をまともに喰らってしまい、後ろに吹き飛ばされた。

そして、コブラ男は触手の様な物を俺に伸ばし、俺は刺されてしまった。

刺された箇所から毒が入ってきたのか、体が全く反応せず、全身にこれまで味わったことの無いような激痛と吐き気を催した。

どうすることも出来ずに、朧気な視界でコブラ男を睨むも、その気力も段々と失われていってしまった。

 

『あぁしまった。つい毒入れちまったよ。あぁ〜あ、折角のサンプルを殺しちまったよ』

 

コブラ男は右手を頭に当てながら、わざとらしく自身の行いを反省していた。

すると、死にかける寸前、俺の周りいつも飛んでいるドラゴンが俺の首に噛みついてきた。

 

「ぐうぇ、てめ、何、すん……あれ?動ける」

 

毒を完全に俺から吸収し、口から吐き出していた。

そう言えば、春万の野郎が言っていたな。

 

『こいつはお前にやる。一応監視の名目だが、お前がピンチの時に必ず助けてくれるはずだ。ちゃんと可愛がってくれよ』

 

『いらねぇよ、ンなもん』

 

『グワァ!!!』

 

『あっつあっつ!!!』

 

……そんなことがあったな。

本当に助けてくれるんだな。

正直、もうダメかと思ったが、此奴がいて良かった。後で彼奴に感謝しとくか。

 

「サンキューな」

 

『クギャァス!!!』

 

クローズドラゴンが嬉しそうに反応し、それから突然俺のポケットからフルボトルと言うやつを取り出し、投げ渡してきた。

まるでこれで戦えと言っているようだった。

俺はそれを信じ、フルボトルを握り締めながらコブラ男にパンチを入れた。

 

『ん?そんなのじゃあ効かないゾ。ほれお返し、だ!』

 

「ぐはっ!な、なんで」

 

しかし、コブラ男には全くダメージを与えられず、逆にカウンターを喰らってしまった。

俺はやけくそになって握っていたフルボトルを何度も振った。

すると、体のそこから力が漲ってくるのが分かった。

そう言えば、春万の野郎はこんなことも言っていたな。

 

『良いか?コイツはフルボトルって言ってな、一本だけでも凄まじい力を持っている物だ。コイツの使い方は、文字通り振るんだ。フルボトルは振れば振るほど、成分が活性化して効果が増すんだ』

 

『へー、全っ然分からん』

 

『はぁ、もう一度言うからな・・・・・』

 

あれはこういうことだったんだな。

そうしてフルボトルを振り終え、俺はもう一度コブラ男に殴りに挑んだ。

 

「おりゃぁああ!!!」

 

『何度も同じことを、っ!何!!!グワァ!!!』

 

「よっしゃー!!!何だよ全然やれるじゃねぇかよ」

 

『……フッハハハ、ハザードレベル2.2か。良いゾ、その調子でもっと打ってこい!!!』

 

「言われずともやってやらぁ!!!うぉぉぉぉおおおお!!!」

 

『ハザードレベル2.3…2.4…2.5…2.6!!!良いぞ、もっとだ、もっと本気で来い!!!』

 

「うぉりゃぁぁぁぁああ!!!」

 

『ぐぉ、やるじゃねぇか。それじゃあお返しと行こうか!!!』

 

俺とコブラ男は只管殴り合いを行った。

だが、相手は春万と同じように全身をしっかりとマスクで覆っているが、俺は生身。

勿論ダメージを多く受けるのは俺の方だ。

体がもう持ちそうになかった。

 

「ぐっ」

 

『そろそろ限界か?なら終わりにしてやるか』

 

「くっそ!」

 

【CROSS-Z・FLAME!!!】

 

『何だと?ちょこまかと、はぁ!!!』

 

クローズドラゴンが炎を出して援護するも、コブラ男は胸から巨大なコブラを出現させ、クローズドラゴンを吹き飛ばしてしまった。

未だコブラ男は余裕を持っている。

今の俺じゃあ此奴には勝てない。

力が、もっと俺に力があれば、明香里のことも、今もどうにか出来たのに、どうして俺には無いんだ。

俺はドラゴンのマークをしたフルボトルを更に強く握り締め、自分の無力さを呪っていた。

 

「ったく、お前はいつもいつもボロボロだな」

 

「はる、ま…」

 

そんな俺の目の前に、彼奴が現れたのだった。

 

「ヒーローは遅れてやってくるもんだ。サブキャラのお前はいい味出してたぞ」

 

「な!お前な〜。ったく、遅いんだよ!!!」

 

「よく持ちこたえたな。後は俺に任せろ」

 

俺は手に持つフルボトルを見直した。

これで此奴の、春万の役に立つのなら・・・。

明香里、春万に力を貸してやってくれ!!!

俺はクローズドラゴンにドラゴンフルボトルを渡し、春万に届けさせた。

 

「俺はもうキツイ。せめて、それを使って、くれ・・・」

 

俺は春万にフルボトルを渡るのを見て、気絶してしまった。

龍斗Sideout

 

春万Side

俺はクローズドラゴンに付けてある発信機から居場所を特定し、ホークガトリングフォームで向かって行った。

反応のあった場所は下水処理場であった。

俺は今までの仮定から、これまでのスマッシュが出現した際、必ずと言っていいほど大きな穴が近くに出来ていた。

その穴の先には必ず下水道に繋がっていたため、その下水がたどり着く場所から候補に三つまで絞れていたのだが、それ以降出てきていなかったため、難航中だった。

だが、今回、クローズドラゴンの居場所から俺の候補の中にあった下水処理場にいたため、漸く敵のアジトを見つけることが出来た。

急いでそこに向かうと、表向きは何も無い下水処理場だったが、その地下へ行こうとすると兵隊が何人もいた為、タンクフルボトルと忍者フルボトルを取り出し、地上戦に切り替えた。

 

【忍者】

 

【タンク】

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ!!!」

 

トライアルフォーム:忍者タンクフォームとなり、迫り来るロボットの兵隊を4コマ忍法刀で切り刻み、そのまま奥へ進んで行くと、ボロボロの甲斐が今にも倒れそうになりながらも、スタークに立ち向かっている姿が見えた。

何とか、甲斐が倒れそうになった時に駆け付けることが出来た。

 

 

 

 

 

そうして甲斐からドラゴンフルボトルを託され、俺はスタークへ向き直す。

甲斐は安心したのかそのまま気絶してしまったようだ。

 

『ほぅ、ヒーローのお出ましと来たか。良いゾ、お前も一緒にスマッシュにしてやるか!!!』

 

「寝言は寝て言え!!!ここでお前の化けの皮を剥いでやる」

 

俺は託されたドラゴンフルボトルを振り、ビルドドライバーに挿し込んだ。

 

【ドラゴン】

 

【ロボット】

 

「ベストマッチじゃないか。仕方ない」

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ!!!」

 

俺はトライアルフォーム:ドラゴンロボットフォームとなりスタークと戦闘を始めた。

 

「さぁ、実験を始めようか・・・っ」

 

一瞬だが、体に電撃のような痺れを感じながら・・・。

ドラゴンフルボトルの能力は凄まじく、パワーがとてつもなく高く、スタークにもかなりのダメージを与えることが出来た。

俺は右腕の《ドラゴラッシュアーム》に力を溜めると、蒼い炎が現れ、力が漲ってくる。

そのパワーを一気に放出し、右腕でスタークを殴り飛ばすことに成功した。

更にスタークに近付き、左腕の《デモリションワン》でスタークを掴み上げ、もう一度右腕のパンチを喰らわそうとした時、スタークはいつの間にか手に持っていた《スチームブレード》を《ライフルモード》に切り替えていた。

 

【スチームショット・COBRA!!!】

 

「ぐはっ!」

 

ゼロ距離射撃でかなりのダメージを喰らってしまった。

 

『中々面白い手を使うじゃねぇか。今日は引いてやる。次会う時にはもっと成長していてくれよな、二人共。Ciao!!!』

 

「な、待て!!!・・・ぐっ、ぐわぁー!!!」

 

スタークを逃すまいと追いかけようとした時、ドラゴンフルボトルの力が暴走し、力を制御することが出来ず、火柱を上げながら、ドラゴンハーフボディが蒼い炎を燃やしながら、体を炎で包み込み、俺の体を焼き付くそうとした。

俺はそれに耐えられず、変身が強制解除してしまった。

ドラゴンフルボトルの可能性とその力の強大さを身に染みて覚えるのだった。




サン&ムーンさん、高評価有難うございます!!!
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