INFINITE Be The One!!! 作:テントウムシ!!!
虚Side
ダリルにお願いされて、ヘル・ハウンドのバージョンアップに取り組むこととなりました。
春万君はヘル・ハウンドの新たな武装を考えながらも、甲斐君用のビルドドライバーの制作を行い、さらに生徒会長としての仕事を並行して行っています。
そのためかなり疲労している様です。
私もフォローはしているのですが、生徒会の仕事がここ最近の分が溜まりに溜まってしまい、全く終わる気配がありません。
現在、私達は生徒会室にて、これから行われる学年別トーナメントの最終事項や進行を考えているところです。
「ふぅ、とりあえずこんな所か?・・・なぁ虚、今更ながらに思うんだが、ISも動かせないのに、どうして俺は生徒会長になってるんだろうな?」
「今更ですね。会長がIS学園最強だからでは?」
「いつから最強になったんだよ?ライダーシステムはISじゃねぇのに、何でなんだ?」
会長は脈絡も無く、それでいて至極当たり前の事を呟き始めました。
思えば不思議ですね。
ISのことを学ぶ為の学園で、その学園の生徒会長はISを動かせない男性なのですから。
しかし、IS学園生徒会規約には生徒会長になれる者は学園にて最強でなければならない、としか書かれていないためISを使ってという細かい規約は無く、強ければ誰でもなれるというものなのです。
一体誰がこんな適当な規約を作ったのでしょうかね?
「いっその事、規約を変えましょうか?今ならそれが出来る立場ですが・・・」
「んー、それもどうなんだろうな。この立場なら生徒を守ることも仕事の一つとして捉えられるし、それに学園長がなぁ〜」
「そうですね。学園長は会長に期待していますから。それを無碍にすれば・・・・・・それなりの待遇が待ってるでしょうね」
「勘弁してくれ・・・。というか、仕事増えてない?」
「仕方ありませんよ、ほら口ではなく手を動かして下さい」
春万君は渋々ながら書類に手を伸ばして仕事をこなし始めました。
私も書類に手を伸ばして仕事を片付けようしていると、書類の山の中に怪しげな書類があることに気づきました。
手書きで書いてある書類の内容を確認すると、そこにはこの学園の地下に関することが記載されていました。
このIS学園の地下には凍結されているISがあり、それと同様に兎野春万にとって重要な物が保管されているとの情報でした。
一体誰がこのような内容を書いたのかは分かりませんが、情報は不確定であり信用性は薄いという判断をしてこの内容は無視しようしました。
そもそも、この学園に地下は存在していません。
誰が何の目的でこのような物を送ってきたのでしょうか。
そもそも地下を知っているのならば自分で行けばいいはずです。
態々生徒会に言う必要はないはず。
それにしても、凍結されているISとはなんでしょうか。
何故そのようなISを学園が保持していなければならないのでしょう。
きちんとした研究機関に預けるのが当たり前なのですが。
春万君にとっての重要な物とは一体なんなんでしょう。
そして紙の裏を見てみると、そこにはウサギのマークがついているのが確認できました。
「ウサギ?」
「ん?どうした?」
「い、いえ、なんでもありません」
このマークは一体なんの意味があるのでしょう。
何処かで見たことがある様なマークなのですが、思い出すことが出来ませんでした。
私は一日、このウサギマークのことが気になってしまい、仕事を終えて自室に戻ると一目散にこのマークについて調べてみることにしました。
そして分かったことというのは、確かにこのマークは見たことがあるものでした。
それもこの世界ではとびきり重要なマークでした。
このウサギのマークはあの束博士が国連に送る時に必ずついているマークでした。
束博士が態々生徒会に手紙を出してくるということに対して、余りにも非現実的なことだと思い、やはりこの手紙は誰かの悪戯なのだと結論づけて、そのまま見過ごしてしまいました。
それが後に繋がっているとも知らずに。
虚Sideout
春万Side
俺は甲斐と二人である研究所へと向かっていた。
楯無曰く、そこにフルボトルが隠されている可能性が高いということらしい。
前回のナイトローグ戦からはや一週間程過ぎ、体も少しは良くなり、甲斐も頗る調子は良さそうだった。
出かける前、俺は徹夜で作り終えた甲斐用のビルドドライバーを机に置き、眠気に耐えながら、ある事を考えていた。
甲斐が仮面ライダークローズとして変身出来るようになったのは喜ばしいことだ。
しかし、余りにも成長速度が早すぎる。
ブラットスタークは甲斐の成長を待っていたかのような口ぶりであり、不気味さをより一層覚えた。
それに、スマッシュの傾向が変わり始めている。
明香里さんに虚、楯無と俺達の周りにいる人間に人体実験を行いスマッシュへと変貌させている。
それも、まるで俺達の怒りを買うような煽りしながらスターク達は襲ってくる。
そこでスタークの言っていたある事を思い出した。
「俺達の成長することを望んでいたな。何故だ。やはり分からない。態々敵である俺達の成長を望む必要などないはずだ。何が目的なんだ。このまま俺達が強くなっていくことが奴の思惑なのか?そんな訳ない。何かスタークには別の目的があるのか。パンドラボックスを開くこと以外にも、何かが・・・」
俺はスタークが考えていることが、ナイトローグとは違うことに確信を持っていたが、スタークの考えることにはとてつもない闇が潜んでいるようで仕方なかった。
このままスタークを野放しにしておくのはかなり危険だろう。
しかし、奴は亡国機業とは関わりが無いわけじゃないはずだ。
一体、何が動いているのかが分からず、不安を抱えていた。
そんな時に楯無から連絡を受け、フルボトルの居場所を知らせてくれたようだ。
今度は間違いないようであり、スタークがフルボトルを握っている写真も付属してあった。
甲斐を呼んで、フルボトルの奪取を行う為のルートを確認し終わり、いざ現地へ向かおうとする前に、俺はビルドドライバーを甲斐に投げ渡した。
「な、なんだよいきなり。これお前のだろ?」
「それはお前のビルドドライバーだ。作ってやったんだから感謝しろよな〜。それじゃあ行くぞ」
「ありがとよ。ってからもっと丁寧に扱えよな!!!」
ライドビルダーを展開して、目的地へルート設定していると、甲斐が何か考えながら俺に告げてきた。
「なぁ、これでフルボトルがなかったらどうすんだよ?」
「それは・・・今考えたって仕方ないだろ?そのときはそのときだ」
ライドビルダーで二人乗りをしながら目的地へと向かっている途中、その研究所近くでスマッシュ反応が現れたため、俺はスピードを上げて向かっていくのだった。
スマッシュ反応の元へと向かうと、そこには大量の兵士:ガーディアン達が警備をしており、いかにも怪しさ全開の研究所であった。
この研究所の名前はIS装備開発企業『みつるぎ』というらしいが、どう見たってISの武装を製造しているようには見えなかった。
楯無曰く、こここそが新たな亡国機業の表向きの企業らしい。
とりあえずここに侵入するための完璧な変装をしているのだが、見た目が何分餓鬼である為、ガーディアン達が怪しそうに俺たちを監視していた。
「おい、これバレてるだろ」
「しっ、静かにしてろ。今バレたら俺達は不法侵入なんだから、公的には俺達が悪くなんだよ。そっと潜入するぞ」
「ほんとに大丈夫なのかよ」
ガーディアン達はなんとかやり過ごすことができ、そのまま内部に侵入し、情報通り地下に向かって行くと、突如空洞のような行き止まりに到達してしまった。
「おい、行き止まりだぞ?どうすんだよ?」
「俺に聞くな!えっとここは・・・」
『ネズミが態々袋に入ってきてくれるとは僥倖だな。残りのボトルもここで回収させてもらおう』
ナイトローグは俺たちを待っていたかのように現れ、ガーディアンとスマッシュを連れて不敵に笑っていた。
やはりここが亡国機業のアジトで間違いなかったようだ。
となると、ここの近くに間違いなくフルボトルが隠されているはずだ。
甲斐は既にやる気満々でビルドドライバーを腰に巻き付けていた。
「ナイトローグ、はっ、いいぜ、やってやらぁ!」
「はぁ、結局こうなるのか。仕方ない、やるぞ!!!」
俺もビルドドライバーを腰に巻くと、フェニックスフルボトルとロボットフルボトルを取り出して適度に振り、ドライバーに挿し込んだ。
甲斐もクローズドラゴンを変形させて、ドラゴンフルボトルを振り出しフルボトルスロットに挿し込んでから、ビルドドライバーにセットした。
【フェニックス】【ロボット】
【BEST MATCH!!!】
【Wake up!】
【CROSS-Z・DRAGON!!!】
ボルテックレバーを勢いよく回し、スナップライドビルダーを展開させ、変身の構えを取った。
【【Are you ready?】】
「「変身!!!」」
【不死身の兵器=フェニックスロボ!!!イェイ!!!】
【Wake up burning!!!Get CROSS-Z・DRAGON!!!Yeah!!!】
『・・・殺れ』
「さぁ、実験を始めようか?」
「今の俺は、負けん気がしねぇ!!!」
二人の仮面ライダーがスマッシュ達の前に立ちはだかっていた。
プレススマッシュとフライングスマッシュ、そして5人のガーディアンが襲ってくるが、先ず俺は飛び上がったフライングスマッシュに向かって、背部の燃焼飛行ユニット《エンパイリアルウイング》で飛び上がり、右腕の燃焼攻撃ユニット《フレイムリヴァイバー》でフライングスマッシュを掴むと、内部から燃焼させながら、左腕のパワーアーム《デモリションワン》で掴み直し壁に叩きつけ、フライングスマッシュを撃破する。
クローズは拳の《CZインファイトグローブ》の性能をフルに引き出しており、プレススマッシュに対して蒼い炎を上げながらラッシュを決め込み、最後の一発は拳を強く握り、拳を硬化させながら蒼炎を纏い、一気に詰め寄り、プレススマッシュを打ち抜いた。
残りはナイトローグとガーディアン達、俺がナイトローグへと迫ろうとしたのだが・・・。
「彼奴は俺がやる!!!」
「は?何言ってんだよ!お前はあのガーディアン達やれよ!!!」
「はぁ?巫山戯んなよな!今回は俺が主役だぁー!!!」
「あ、おい!・・・うっそーん」
主役だと叫びながらナイトローグへと突進していくサブキャラに呆れながら、仕方なくガーディアン達の相手をすることにしたが、何せ5人も相手にしなければならないのは中々に面倒くさい。
そのため、ボルテックレバーには手を掛けて、しっかりと回し、ボルテック・フィニッシュの体制をとり、一掃することにした。
【Ready〜Go!!!】
【ボルテック・フィニッシュ!!!イェイ!!!】
全身を炎で包み、《エンパイリアルウイング》を起動させて、不死鳥のごとく飛び上がり、ガーディアンの中の一体を《デモリションワン》で掴み破壊すると、破壊したガーディアンを炎で包み込み、形を作り替え、ガーディアン素材のモーニングスターを作り上げ、炎で燃えながら残りのガーディアンを圧殺した。
残り最後の一体には、そのままモーニングスターを投げ飛ばし、壁に激突しながら破壊したのだった。
すると、破壊した場所から奇妙な穴が出来上がっており、そこには奪われたフルボトル達と赤いパンドラパネルが隠されてあった。
「あったァ!」
『ちっ、貴様ら!!!なにっ』
「お前の相手は俺だっつうの!!!これでも喰らえ!!!」
【スペシャルチューン】
【ヒッパレー!!!ヒッパレー!!!】
【ミリオン・スラッシュ!!!】
甲斐はビートクローザーを取り出して、ナイトローグに渾身の一撃を放つ。
しかしナイトローグはしぶとい為、なんとか耐え切っていたが、俺は甲斐を援護するために海賊フルボトルと電車フルボトルを取り、ドライバーにセットし直した。
【海賊】
【電車】
【BEST MATCH!!!】
【Are you ready?】
「ビルドアップ!!!」
【定刻の反逆者=海賊レッシャー!!!イェイ!!!】
ビルドアップと同時に拡張領域から《カイゾクハッシャー》を取り出しナイトローグへと距離を縮めた。
距離を詰めると、《カイゾクハッシャー》に装着された刃《カトラスアンカーエッジ》でナイトローグに斬りかかり、怯んだ隙にクローズのビートクローザーによる連撃との完璧なコンビネーション攻撃を決め、ナイトローグに膝をつかせるのだった。
俺たち二人のコンビネーション攻撃をまともに喰らったナイトローグは二対一の状況を不利だと判断すると、蝙蝠の羽の様な物を生やして地上へ飛び上がって行ってしまった。
俺達もそれを追って地上へ出て、ナイトローグを見つけると、その隣には目付きの鋭い、厳つい女性が立っていた。
その手にはトランスチームガンとは違い、一回り大きくなったサイズのパープル色の変身銃ガーディアン握られていた。
「だらしねぇなぁ〜。仕方ねぇから、このオータム様が助太刀に来てやったぜ。感謝しろよな『エム』?」
『ちっ・・・』
ナイトローグを『エム』と呼ぶ女性の名前は『オータム』というらしい。
ナイトローグは煙を出してその場からまたしても消えてしまった。
亡国機業の連中がどんな容姿をしているのかは知らないが、やはりと言うべきか女性であった。
となると、ナイトローグももしかして女性?なのだろうか。
それに関しては、倒して変身解除させればわかることだろう。
甲斐は既にファイティングポーズを取り直し、既に戦闘準備していた。
「オウムだかオタクだかなんだか知らねぇが、誰が相手だろうが俺がぶっ潰してやらぁ!」
「オータムだ!はっ、正義の味方様が吐くようなセリフじゃねぇなぁ、お前!いいぜ、テメェの相手はこのオータム様がやってやろじゃねぇか。この『カイザーシステム』でなぁ!」
【FUNKY!!!】
そう言うと、オータムは持っている変身銃の引き金を引くと、銃口から煙が発生し、オータムを包み込むと、煙の中から光が発生し、煙が晴れた時、その場にいたのは真っ黒なマスク姿をしたオータムがいた。
「こいつの名前は『ネビュラヘルブロス』。テメェらの使ってる『ライダーシステム』とは格が違うんだよ!!!」
そう言いながら俺達に向かって突撃してきたので、クローズは向かって来る『ネビュラヘルブロス』に正面から立ち向かい、俺は後方から《カイゾクハッシャー》の《ビルドアロー号》を手前に引きエネルギーを溜め込みながら目標を確りと『ネビュラヘルブロス』へと絞っていた。
クローズは真正面から攻撃を受け止めたのだが、その攻撃は予想外にもクローズと対等以上のパワーをしていた。
クローズもなんとか踏み止まり、右腕のジャブを入れようとするも軽く左腕で止められてしまい、逆にカウンターを喰らってしまい吹き飛ばされてしまった。
「がはっ!や、やべぇ、彼奴強ぇ!」
「甲斐、伏せろ!!!」
「え?お、おう!」
【海賊電車=ハッシャー!!!】
フルチャージされたカイゾクハッシャーの一撃をネビュラヘルブロスへと放つと、その特殊な機動に翻弄され、直撃させることに成功した。
見たところあの、ネビュラヘルブロスというのはパワーはクローズ以上ではあるものの、防御性能が低いのか、一撃喰らうと動きが止まっていた。
あれは多分プロトタイプなのだろう。
それならば勝機は十分にある。
俺はいつも通り、物理式を創造しながら、勝利の法則を導き出した。
「これだ!勝利の法則は決まった!!!」
右手で右目を沿うようにしながら、いつもの決めポーズを取り、そのまま拡張領域からラビットフルボトルとタンクフルボトルを取り出してビルドドライバーにセットし直した。
【タカ】
【ガトリング】
【BEST MATCH!!!】
【Are you ready?】
「ビルドアップ!!!」
【天空の暴れん坊=ホークガトリング!!!イェイ!!!】
「あ?なんだ?」
俺は拡張領域から更に《ホークガトリンガー》と《ドリルクラッシャー》を《ガンモード》にしてフェニックスフルボトルを挿し込み、上空へ飛び上がると、真上から立体的に動きながら的確にネビュラヘルブロスの四肢を攻撃し破壊していく。
ネビュラヘルブロスもなんとか応戦しようと、手に持つ銃を向けて撃ってくるも、螺旋瞬時加速擬きの動きをして完全に回避していた。
「螺旋瞬時加速だと?てめぇ、ISでもねぇ癖にんな事出来んのか、ちょこまかと。こうなりゃ、こっちもやってやろうじゃねぇかよ!!!」
そう言うと、ネビュラヘルブロスの体が光に包まれた。
その直後、なんとネビュラヘルブロスはラファール・リヴァイブをに乗っていた。
「ISだと?」
「ハッハッハ!!!お前ら貧弱な男とは違ぇんだよ!!!」
そう言うとネビュラヘルブロスは拡張領域から重機関銃『デザート・フォックス』取り出し、そのまま空中戦へと持ち込んで来た。
しかし、相手は強化スーツを来た上でのISの使用。
さらに、訓練用の整備されたISとも違く、完全に対象を抹殺出来るようにリミッターも解除されている仕様であり、ライダーシステムにも充分対抗出来るしようとなっていた。
オータム自身も中々の操縦技術を持っているようであり、ホークガトリングフォームと完全に渡り歩いていた。
空中での高速銃撃戦は今まで一度も経験してこなかった為、どうにも経験値不足が出てきてしまっていた。
「スラスターさえ破壊できればいい、それで勝利の法則は見える!!!」
【Ten】【Twenty】【Thirty】【Forty】【Fifty】
《ホークガトリンガー》を50発分チャージし、俺は攻撃を喰らう覚悟で飛び込み、なんとかラファールを捕らえようとした。
オータムの攻撃をもろに喰らい、更に背部の飛行ユニット《ソレスタルウイング》も撃ち抜かれたが、なんとかラファールにしがみつくことに成功し、スラスターに向けてホークガトリンガーを撃ち込み、ラファールのスラスターを完全に破壊することに成功した。
「スラスターを!てめぇ!!!」
「IS戦で最高の手だからな。使わない手はない。甲斐!!!一気に決めるぞ!!!」
「え?あ、おう!!!」
スラスターを破壊したことによって制御を失ったラファールはそのまま地上へ落下していった。
スラスターの破壊は第二世代型のISだから出来ることであり、ダリルのヘル・ハウンド等はその対策が万全にされているため、中々通用しなくなっているのだが、取り付くことさえできれば、後はISの内部構造を把握していればどうとでもなるのだ。
俺はそのまま地上へ降りると同時に、拡張領域からラビットフルボトルとタンクフルボトルを取り出して、タカフルボトルとガトリングフルボトルと入れ替えるようにセットし直した。
【ラビット】
【タンク】
【BEST MATCH!!!】
【Are you ready?】
「ビルドアップ!!!」
【鋼のムーンサルト=ラビットタンク!!!イェーイ!!!】
「「はっ!」」
俺は基本フォームであるラビットタンクフォームへとビルドアップし、ラファールの絶対防御を発動させるために、クローズと二人で跳び上がり、コンビネーションキックを喰らわせた。
この攻撃で漸くラファールの絶対防御が発動し、待機状態へと戻せた。
しかし、オータムは未だネビュラヘルブロスに変身中であるため、最後の追い打ちとして、二人でボルテックレバーを回し、力を全て足に溜め込んだ。
【【Ready〜Go!】】
【【ボルテック(ドラゴニック)・フィニッシュ!!!】】
「「はぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!!!」」
「ぐっわぁぁあ!!!」
二人の最大の攻撃を直撃させ、なんとかネビュラヘルブロスを倒すことが出来た。
変身が解けたのか、オータムがボロボロの姿でその場で倒れていたため、拘束しようと近づこうとした時、俺達は背後から攻撃を受けて怯んでしまった。
「痛っ!なんだ?」
「その子に触れないでちょうだい」
「誰だ?」
ヒールの音を鳴らしながら、ナイトローグと金髪の妙齢の美女がそこに立っていた。
「フフ、また会うわ。その時に名乗りましょう。サヨナラ、ビルド」
ナイトローグがトランスチームガンから煙を巻かせて姿を消してしまった。
今回で奴らの技術力が上がっていることに俺は少し焦りを覚えるのだった。
「ナイトローグ、彼奴なんでまた戻ってきたんだ?アッシー君か?」
「台無しだよ、このバカ!!!」
「バカってなんだよ!せめて筋肉つけろ!!!」
「・・・最悪だ」
締めが悪くて申し訳ない。