INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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仮面ライダービルドであり、天っ才物理学者の兎野春万は前回、先生とのISバトルにおいて見事な勝利を納めるのであった。いやー、素晴らしい戦いぶりだったよな。
「それはどうも、こちらとしてはいきなり夜遅くまであの後付き合わされたのですが。それについては何か弁明はお有りで?」
目が怖いです布仏さんや。と、とりあえず、第6話どうぞ!!!



第6話:合格通知とトライアルフォーム

次の日、俺は学園長から直々に合格通知を言い渡された。理事長がその時に「別に君のことを認めた訳ではありませんからね」とツンデレみたいなことを言われ吐き気が・・・・・・・あんた年齢考えろよ。

 

「君にはこの学園で初の男性特待生ということで転入してもらいます。初の試みですので嫌がらせややっかみなどもあるでしょうが、立派に努めてくださいね。貴方にはこの学園での抑止力としても期待していますからね。勿論勉学も確りとなさってくださいね。それにしても筆記試験を満点で合格するとは本当に大したものですね」

 

「それはありがとうございます。」

 

「せっかくですので、ISにも携わってみるのも何か貴方のためになるかもしれませんからね。フルボトルの研究ばかりにならないようにして下さいね」

 

「了解です。ところで俺の住む場所ってどうなるんですか?流石にもう、懲罰部屋は勘弁して欲しいんですが。」

 

「それに関してはこちらでプレハブ小屋を用意しますが、場所や、管理、費用なども考えると会議などで決定しなければなりませんから、2ヶ月以上先までかかってしまいます。ですので、一時的ではありますが女子寮の中から一人部屋を・・・」

 

「いや、あの女子寮じゃなくて開発室で寝泊まりって出来ませんか?だいたいフルボトルの研究中に寝落ちしちゃいそうなので。というより女子寮なんて入ったらそれこそ捕まっちゃいそうなので勘弁してください。」

 

「開発室ですか?そうですね〜。・・・分かりました。一時的にそこにベッドとシャワーを置き、貴方の部屋としましょう」

 

「学園長、よろしいのですか?」

 

「別に構いませんよ。彼が望んでいるのですから。流石に女子と同じ部屋にというのは出来ませんからね。やはり君も女子寮というのは些か問題があると思いますよね。それと兎野君の転入は夏休み明けの二学期からということになります」

 

「分かりました。部屋の件はありがとうございます。これで研究に集中できそうです。」

 

「いえいえ、それと兎野君は男子として初であり、この学園のことなどをサポートするために布仏さんと行動してもらいますね。布仏さんよろしくお願いしますね」

 

「・・・学園長、お言葉ですが私は布仏家の長女として楯無お嬢様にお仕えしているのですが、」

 

布仏のお家は中々に名のある家なのだろうか?詳しくは分からないが、お嬢様というよりは口調的に誰か仕えている人のような奉仕する人という印象が強い。今の言葉で誰かに仕えているのは分かったが、それが俺と何の関係があるかは分からない。そんなことを考えていると突然ドアの方から声がした。

 

「フフ、虚ちゃん、これは更識家としての任務でもあるのよ。」

 

「ん?誰だ?」

 

「お嬢様!!!何故ここに?と言うよりも、どういうことですか?」

 

「ちょっと虚ちゃん、耳拝借、・・・・・・・ということよ」

 

「・・・そう、でしたか。当主であるお嬢様が言うのであるならば承りました。ということで兎野君、これからよろしくお願いします。できる限り学園ではサポートします。」

 

どういうことでよろしくなんだ??というか君は誰だ?

 

「私は更識楯無。IS学園中等部3年中等部生徒会長よ。君の護衛ということも兼ねて更識の任務ということよ。よろしくお願いしますね。」

 

「・・・いや、あの更識って何?」

 

「昔から国の裏で暗躍していた対暗部用暗部ですよ」

 

「対暗部用暗部??日本ってそんな国家だっけ?

・・・あー、まぁいいや。考えても無駄だな。とりあえず布仏は俺の研究を手伝ってくれるってことか?」

 

「まぁそうなりますね。出来る限りですが。私も開発部のこともありますから。ですが、出来る限り手伝いますよ。フルボトルは貴方の記憶に繋がる大切なものなのですからね」

 

「ん。それならいいよ。布仏がいた方が研究スピードが上がるからな。」

 

「私としてはその技術をそのままISに活かせると思いますからね」

 

「ということはお互いwin-winってことだな。それじゃこれからよろしくな。」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

 

布仏はとても綺麗なお辞儀をしてきた。やはりいいとこの育ちなのだろう。

 

「むーー、なんか唐突に二人の世界に入っちゃったんですけど。私、完全に忘れ去られたわ」

 

「フフ、貴方達2人を見ていると、これからとんでもない様なことが起こりそうで、とても興味深いですね。あぁ、忘れていました。兎野君」

 

「はい?」

 

「フルボトルの研究を行う際には必ず報告してくださいね。貴方の記憶が蘇った時に知っている人が多くいた方が良いですからね。それに一人の生徒にIS以上の力を持つ者がいるとなる周りの人が不安になりますからね」

 

「分かりました。出来る限り報告します。色々とありがとうございました。」

 

「いえいえ、これを勝ち取ったのは貴方なのですから当然ですよ。それと特待生ということで学費免除の上、一月5万円程のお金も支給しますから、有意義に使ってくださいね」

 

「おぉ、何から何までありがとうございます!!!」

 

〜~~〜~~~〜~~~~〜~~~〜~~~~〜~

 

それから俺は夏休みの一月半、ひたすらフルボトルの研究に勤しんだ。え?中身を言えってか?

ひたすら開発室にこもってナノマシンを分解して成分化してエンプティボトルに入れてまた分解してフルボトル生成マシン(ナノマシンの不純物や熱分解と冷却化を繰り返して成分を固形化しフルボトルとして形にする機械)にぶち込んで何日かしてから、出来上がる。その後、成分がちゃんと使えるのかの実験して、失敗したらやり直してを繰り返しただけだよ。

何かしらイベントがなかったかだと?あるわけないだろ。あ、開発部の部員になったくらいだな。ISのこともちょくちょくしてたら、開発部の部長さんに気に入られたからだ。入部した時に部活棟の榊原先生に会ったが、何故か獣みたいな目でロックオンされたのだが・・・。少し怖かった。それと開発部って変人が多くてかなり頭おかしいとこではあるが面白いぞ。おい、今俺の事も変人だとか思っただろ。

そんなことよりも、今はアリーナに来て、新しいフルボトルの性能テストをしているところだ。

 

【ハリネズミ】

【ダイヤモンド】

 

「ベストマッチじゃないか。よし、とりあえずラストの性能テスト始めるぞ。布仏ー、データ取りよろしく。」

 

「本当に人使いが荒くないですか?・・・分かりましたよ」

 

【Are you ready?】

 

「よし。変身!!!」

 

独特の音を鳴らしてハリネズミとダイヤモンドのトライアルフォームに変身し動いてみる。

トライアルフォームとはベストマッチとは違い、ただ2つを合わせただけのフォームであり、最大限に力を引き出すことは出来ないが、フルボトルの種類に応じて何千通りもの戦い方が出来る。

これもまた重要なんだ。まずハリネズミの力は右腕にBLDスパインナックルの能力が付与される。ダイヤモンドの力は様々な物体を結晶に変える能力がある。

戦略としては、敵の銃弾や実体剣を結晶化させ、その結晶を投げつけISの足止めをし、BLDスパインナックルで一気に削りきる算段で行こうと思うが、相手が光学銃の場合は結晶化出来るかが不安だ。だが防御力には十分である。

欲をいえば、攻撃力の高いのと組み合わせるのが望ましいだろうな。30分ほど試し、最後にレバーを再度回して必殺技を放ってみる。

 

【Ready〜Go!】

 

【ボルテックアタック!!!】

 

的に向かって力を解放してみたが、イマイチ攻撃力に欠けてしまう。やはりベストマッチじゃないと最大威力が発揮出来ないようだ。

とりあえずこのデータもちゃんと後で活かせるように戦略も練り直しだな。

 

「終わりましたか?なら、早く戻ってください。そろそろアリーナの使用時間が過ぎますから」

 

「おう!毎度サンキューな。」

 

「そうですか。感謝しているならもう少しいたわってください」

 

「しょうがないなー。後でなんか甘いものでも買ってやるよ。」

 

「あ、甘いもので釣られませんからね」

 

「チョロいw」

 

「キザみますよ」

 

「す、すみませんでした!!!」

 

なんだかんだ言いながら付き合ってくれる布仏に感謝しつつ開発室に戻る俺たちであった。今日も平和だな!!!

 

 

 

 

 

 

 


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