今回は、次に繋げるプロローグとなってます。本格的に病ませる布石みたいな物です。
要素はいつもよりは薄いです。
俺は今話題のガールズバンド ポピパの練習を見ている。
Poppin'Partyとしなかったのは打つのが面倒くさかった訳では無いから勘違いしないように。
とは言っても音楽はさっぱりなので、実質マネージャー的な立ち位置になってい何で居るのかは自分でもよく分かっていなくて、香澄曰く
「一緒にいるとキラキラドキドキするから?」
と曖昧な返事を貰っている。
「香澄。一旦休憩しよう。有咲も疲れてるし」
「そうだね!」
今は練習中でライブに向け頑張っているが有咲がどうしてもミスってしまうらしい。
解決方法何て知らないのでどうする事も出来ないが。
皆にドリンクやタオルを配る。
…出来ればあんまり有咲に近寄りたく無いんだよなぁ。
理由はおいおい説明する。
「奏君どうだった!私達の演奏。キラキラドキドキした?」
「うん。素人目線では上手く出来てたと思うよ。」
「ほんと!?」
顔近い!顔近い!グイッと近づいてきた。
もうほとんどゼロ距離。
M(Majiで)K(Koiする)5(5秒前)
ちなみにこの歌を知っている人はあまり居ないと思われる。
「奏。香澄とチューするの?」
おたえの一言で香澄は、察したみたいでサッと引いてくれた。顔は赤かった。
「あはは…流石香澄…無意識か。」
ちなみにりみは端っこでチョココロネ食べてた。
…自由すぎない?
その後練習も終わり皆が帰った頃
「奏。残れよな!」
練習していた蔵の主である有咲にそう言われる。
…またあれか。死ぬ程行きたくないんだよなぁ。死にかけるし。だからバレないように長袖きてんのに
けど断ってもその後が怖いので、大人しく有咲に付いて行った…
何も無いコンクリートに囲まれた部屋
手や足にはめられた硬そうな手錠
そして手はバンザイをしている格好
またあれか…
そこでギイッと重々しい音を立て扉が開くと有咲が立っていた。
鞭を持って…
「今日のは良い奴だぞ。」
有咲が俺にそう言うが鞭の種類なんて知らないし知りたくも無い。
「あぁ。そうか。無視か。」
普通の目で見れば有咲は美少女の部類に入る金色の目に髪外国のお嬢様と言われても不思議じゃない。
そしてクラスから女神として人気がある。
俺にとって恐怖という言葉しか無い。
有咲は思い切り鞭を俺の身体目掛けて打ってくる。
「くっ!」
声にならない声が出る
本当に痛い時は、声なんて出せた物じゃない。
1発だけで服が破け、肉が削げる。
鞭で?と思うかもしれないが、鞭には十分な殺傷性があり、人を殺せる。
その証拠に昔には笞刑という鞭で叩く刑罰があったし拷問に使われそれで死ぬ人も多かった。
SMプレイだ。何で言っている場合ではないのだ。
彼女は自分が気に食わなかったり、上手くいかないと、俺に暴力を振るう。
いつも終わる頃は、死と生の間を反復横跳びをしており、いつ死んでもおかしくない様な状態になっている。
いや。生きているのが不思議なくらいだ。
親などには相談出来ず、病院に行っても不思議がられて探られるだろう。
もしかしたら警察が動き、香澄達がバンド活動出来なくなるので、俺は必死にこの地獄に耐えている。そして長袖を常時着てバレないようにしている。
ひと振りすれば脇腹の肉が削げ
もう一振すれば腕の肉が削げる。
血も今までどれだけ流しただろう。
自分の血で真っ赤になった身体。
このせいで貧血などでよく倒れるし怪我も治る前にまた新しい傷を作られるため夏も水着を着れないし、半袖も然りだ。
その原因の有咲は
「何で私は上手くいかないんだよ!
何でお前は気づかないんだよ!」
音楽の事なんて知らないし、暴力を振るう人の気持ちなんて知りたくも無い。
だから有咲に近付きたく無い。
しかし、あからさまに避けるのを沙綾や香澄に不審がられるので、せめて人の前では何にもないように振舞っているが、会うと恐怖でいっぱいだし、発狂したくなる。
あれから何時間経っただろうか?
俺の身体は鞭で打たれた所が少しも無い様な状態で絶えず血が流れ続ける。
…よく俺出血多量で死なないな。
鞭で打たれた身体をタオルで拭き、帰る。
その日の、次も鞭に打たれ、その次も打たれ、俺は打たれ続けた。
ある日の帰り道。
いつもの様に血でまみれた身体を拭き、フラフラなので塀等で支えながら帰路を辿る。もう夜も遅い。警官が徘徊してるだろう。
警察に話しても少女に鞭で打たれているので助けて下さいと言ってもどうせ信じてもらえない。
親にある事を言って電話を切る。
今日はいつもより時間が長かったのだろう。いつもよりフラフラし、世界が歪み俺は倒れた。
「―――ぶ!?」
少女の声が聞こえた気がするが、きっと天使が俺の事を迎えに来たのだろう。
…やっと死ねる。この地獄から解放される。
そんな事を考えていながら俺は、気絶をしてしまった。
目を開けると、赤のカーテンや緑の掛け布団が敷いてあるベット。棚には、多くのCDがあり、更にはドラムのセットがある事からこの助けてくれた人物は音楽をやっているのだろうか。
「やっと起きてくれた…良かった…」
不意に頭の上から声がしたので、見てみると目の前には沙綾がいた。そして頭は柔らかい何かで支えられている。
「何で俺は膝枕をされているのでしょうか?」
「ベット。純と紗南が使ってたから。」
確かに見てみるとすやすやと眠っている小さい子がいるのが見えた。
「そっか。助けてくれたのか。ありがとな。」
本当は放置して死なせてくれとも思ったが、助けてくれたんだ。お礼をしないと失礼だろう。
「こんなボロボロの身体どうしてって聞いてもいい?」
「…」
俺は口を噤む。
「多分だけど―有咲?」
思わず目を見開く、知っていたのか…
それが顔に出てしまっていたのか
「何となくだよ。有咲の様子おかしいし、奏、有咲にとっても怯えて居るように見えたから。」
流石沙綾だ。周りをよく見ている。
あのメンツを束ねたり2人の妹弟を世話しているだけの事はある。
「ありがとう。もう大丈夫だから。」
と言って立ち上がろうとしたが尋常ではない痛みが起こり、また膝へと落ちる。
…そうだった。いつも朝起きる時にこの痛みのせいで夜眠れなかったり、起きる時に苦労する。
身体を見ると包帯で色々な所が巻かれており、彼女は今までの事は身体の傷で全部察したのだろう。
「無理しなくてもいいよ?有咲には明日辞めるように言うから。」
彼女を巻き込みたくない。もしかしたら彼女にターゲットが移るかもしれない。
無いとは思うが万が一がある。
こんな思いをするのは自分だけで十分だ。
「大丈夫―何て言わせないよ?ここまでなってるんだから。」
まったく、沙綾は優しすぎる。
花咲川学校にて
俺のクラスは1-B
最悪なことに有咲と同じクラスなのである。
しかも基本的に有咲は猫を被る為、クラスでは、俺に超話しかけてくる。
俺にも男友達がいるが、有咲が常備隣にいる為遠慮される。
だから、俺にとって学校にいる時間とは、
有咲の機嫌を一生懸命とり、練習後の拷問を少しでも軽くしようとする時間である。
もちろん。学校でも殴る蹴ると言った事をされる事も少なくない。
例えば。有咲に消しゴムを貸せと言われたら自分が使ってても差し出したりする。
さながらどこかの黒服の人宜しく執事の様になっている。
これ以上言うとどこかの頭ハッピーなワールドな人がキノコ見たいにいつの間にか生えてくるので、言わない。
拷問も酷くなるし。
今は昼食で唯一俺の自由な時間である。
有咲の機嫌を取らなくていいし。
今日は友達は休みの様なので1人で食べている。
…別に友達の名前考えるのが面倒だった訳では無いから。
そうして自由を謳歌していると
「お前っていつも何で昼休みは、市ヶ谷さんと一緒じゃないんだ?」
突然男子生徒が話しかけて来た。
名前は覚えてない。覚えなくていいし。
「あいつは、隣のお友達同士でたべてるんだよ。」
あまり有咲の話はしたくないが、仕方ないだろう。
「そっか。」
案外簡単に引いてくれて良かった。
特に後は帰るまで機嫌を取るだけなので、割愛する。
時は放課後。有咲の蔵
「奏。また残れよな!残ったら容赦しないぞ。知らねぇーぞ。」
と招集がかかる。実際は死への招待状。
天国の片道切符だ。
「有咲。今日私奏に用事あるんだけど。いい?あとそろそろ辞めようよ。」
前のは嘘ではなく、沙綾は本気で助けようとしてくれてるみたいだ。
本当に優しい女の子だ。
「沙綾には関係ないだろ!!」
怒気を孕んだ声で叫ぶ。
俺は沙綾に近寄り
「俺は大丈夫だよ。ありがとう。」
「うん…本当にごめん…」
「助けようとしてくれただけで十分さ。」
そのまま俺はついて行き八つ当たりを受ける。
暫くとするとバンッ!バンッ!という音が絶えずなっていた。
その日は今まで1番長い時間拷問を受けていた。
またボロボロの身体を引きづる様に家に帰る。
塀に支えられゆっくりゆっくりと帰る。
すると不意に塀についている逆の方にも支えられる感覚があった。
沙綾だ。
「本当にごめんね。だからずっと待ってたんだ。本当に自分が不甲斐なくて…これしか出来なくて…」
泣きそうな声でそう零す。
沙綾の家で手当を受けている時に言われた。
その日から有咲の家から帰るといつも沙綾が待っていてくれて、手当をしてくれるようになった。
その後に交わす会話等が俺のあれを耐え抜く希望になっており、その為に『生きる』と言う程になっている。
彼女の優しさに触れ、いつ間にか好きになってしまっていた。
しかし彼女は太陽で、俺はそれを隠してしまう影。
彼女という存在を蝕む
分かっていてもその気持ちを抑えられずに、告白をする事を決めた。
どうせ断られる。
けどやらずに後悔するより、やって後悔する方が良いので、決めたのだ。
放課後屋上に彼女を呼び出し想いを伝える事に決めた。
ベタだと思われるかもだが、それ以外に思いつかなかったのでしょうがない。
―そこで扉が開かれて、沙綾が来た。
「話って何?有咲の事?」
「いや。違う。あのさ…」
やっぱり、思い描く物より実際にするのは、何倍も恥ずかしい。けどやり遂げないと。想いを伝えるんだ。
「俺。沙綾の事好きなんだ。」
沙綾はビックリとした表情を浮かべた。
それはそうだろう。こんな身体がボロボロになるまで暴力を振るわれている男に告白されても迷惑以外の何物でもない。
けどそうでもしなければ、この溢れる想いを止められなかった。
すまない。この自己満足に付き合ってくれて、
更に次の言葉を紡ぐ
「沙綾のその優しい所とか、お店の手伝いを頑張ってる姿とかそんな姿が好きだ。付き合ってくれなんて言わない。
ごめん。俺の自己満足に付き合わせて。」
そこまで言って立ち去ろうと、後ろを向いた時
「待って!」
大好きな女の子から呼びとめられる。
「私もさ…奏の事、好き…なんだよね。
だから…」
と間を置いてから
「私と付き合って下さい!」
ここは夢なのか。夢でも何でもいい。彼女に想いを伝えられたなら。
そして通じたなら
だから
「もちろん!」
と返事をした。
「という事は、私達は今から恋人って事だよね。
えへへ///嬉しいけど恥ずかしいな…」
「あのさ…もう一個あるんだけど…
付き合って早々何だけど
俺引越しする事にしたんだよね。」
「えっ?」
この出来事はこの2人のだけではなく、もう1人を変えてしまう事になるのを
2人は、知らない。
黒とかげさん
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フィット兄貴さん
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許可を下さりありがとうございます!良いのになってるかは不安ですが…
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