待ってない?それは申し訳ない
「ほら兄さん、起きて」
「ん~あと1440分待って……」
「それだと今日が終わるって…………」
「なら人類が滅びそうになるか聖戦起こったら起こして。それまで我は永い眠りにつく」
「兄さんはドラゴンか何かなの……?」
今は冬、とても寒い(小並感)
こんな寒い日は布団から出たくないってもんだ。それがいくら可愛い可愛い妹の頼みだとしてもね。
「いい加減にっ! 起きて!」
「グハァ!」
れ、レバーブロー……
「お兄ちゃん蘭をこんなに乱暴に育てた記憶は無いぞ……」
「だって育てたのはお母さんだし。早く起きないのが悪いんでしょ」
妹によるレバーブローを受け脇腹を抑えて蹲ってると襟を掴んでそのままズルズルと引きづられる。
「もっとお兄ちゃんに優しくだな……
ってひっ! やめろ! 階段でも引きづろうとするな!」
これが俺の一個下の妹、美竹蘭。
髪に入っている赤いメッシュがチャームポイントで褒めると顔を赤らめて照れるのが可愛い。
そしてツンデレである。
更に朝起こしてくれて準備もしてくれる便利な妹である。
小さい頃は俺の後をトコトコをどこでもついてきたんだが最近は当たりが強いのが悩み。
あんなで友達ができるのやら……
未だにモカちゃんとかつぐみちゃんとかといるみたいだし……
でもまぁ、バンドが楽しそうだからいっかと階段で引きづられながら考えていた。
***
その後朝ごはんを食べ、制服へと着替えマフラーを適当に付けて外に出る
「うっ……寒!」
「最近めっきり寒くなったよね。ってはぁ……」
グイッと蘭が近づいてくる。
「どうした蘭、お兄ちゃんが恋しくなったか?」
「ち、違うし! マフラー巻くの適当すぎ」
と俺の灰色のマフラーを丁寧を巻いてくれる可愛い妹
「兄さんはあたしが居ないとダメなんだから……」
と何故か満足そうに蘭は呟いた。
「んぁ? 今お兄ちゃんかっこいいって言った?」
「言ってないし。兄さんキモ」
「辞めて! 今、俺の豆腐メンタルが木っ端微塵に砕け散った音した!」
「フッ」
「妹が冷たすぎて俺がアイスになりそうだよ……(?)」
***
「うぅ……やっぱりめっちゃ寒! 帰ろうぜ」
「まだ兄さんそんな事言ってるの……」
兄さんと一緒に登下校する時間があたしの密かな楽しみ。
よくバンドの練習とかで下校は無理だったりするけどそれでも一緒に登校できるのは嬉しい。
モカ達とも一緒に行く時もあるけれど、その時はひまりとかが兄さんに抱き着いたりして邪魔だ。だから2人だけで登校してたのに……
「あ、やっほ~奏☆
あと蘭もね~」
「よっす。リサと友希那」
「えぇ」
「ん」
今日も邪魔が入った。
「お、巴ちゃん達も来たみたいだから蘭行っておいで。
あ、そういえばリサ前に紹介してくれた喫茶店でさ…………」
あたしの兄さんはリサさんと湊さんと先に言ってしまった。
兄さんを盗るな。
あたしはギュッと強く手から血が出る程握り締めるしか出来なかった。
***
兄さんを異性と認識して好きになったのはいつだろうか。
優しくて手間がかかってかっこいいあたしのあたしだけの兄さん。あたしの大好きな兄さん。
共学になった羽丘学園であたしの兄さんは結構人気でらしい。
当然だ、あたしが大好きな人なんだから。
そして週に一回は告白をされているらしい。
ムカつく。
ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく
兄さんはあたしだけの兄さんだ。お前らは近づくな、寄るな、媚びるな、雌の声で話しかけるな。あたしの兄さんが穢れる。
兄さんの隣にはあたしだけが入ればいい。
兄さんの世話はあたしが全部する。
だって兄さんはあたし無しじゃ生きていけないでしょ?
あたしが居ないと朝起きれないでしょ?
あたしが居ないと身支度も出来ないでしょ?
あたしが居ないと何も出来ないでしょ?
あたしが一生兄さんの世話をしてあげる
あたし以外の雌は邪魔だ。
大好きだよ。あたしの兄さん。
そしてあたしは兄さんが映る写真に口付けをした。
☆10 津梨つなさん
☆9 魂魄妖姫さん
その他お気に入り、感想等ありがとうございます!
ヤンデレの書き方忘れちった