「前回のあらすじ。カルデア最後のマスターである藤丸は、守護者としての力を伸ばすためにクロに引き続きエミヤオルタを相手するはめに。」
「一方で余たちは、殷墟に攻めこんで妲己を倒そうと目論んでいるところだ。」
「今度こそはヤツを倒すために…というわけで第10話どうぞ。」
あらすじ完
「拳銃ならぬ剣銃ってか!?」
「この程度で動揺しては困り者だな。」
エミヤオルタは挑発を繰り返して、こちらの集中力を削ごうとしてくるが、この程度でへこたれる私ではない。
「ハッ!」
エミヤオルタは二丁の剣とも銃とも取れる武器から弾を連発する。
「熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》!」
私は紫色に光る花形の障壁を展開し、銃弾を防ぐ。
(さて、ここで宝具を打ったあと後ろにマスターは来るだろう。)
「無限の剣製《アンリミテッド・ロストワークス》!!」
しかし、私は危険を察知し、瞬時にしゃがんで横に転がりながら赤い槍を投げた。
「!?」
確かに不意を突いたように見えたが、赤い槍はエミヤオルタにかわされてしまった。
「予想外だったがこれで終わり……!」
「いや、ここまでだよ。」
エミヤオルタの後ろにワープした私は、赤い槍=ゲイボルグをエミヤオルタの霊核にいつでも刺せるように構えていた。
「チッ。あまり認めたくはなかったが今のはフェイントをかけた良い戦法だ。まさか、ゲイボルグにワープ魔術をつけていたとは。」
オルタも前回のクロエ同様に、完敗と言わんばかりに手をあげる。
「では次の段階として沖田オルタと特訓を行ってくれ。」
すると、沖田総司そっくりな褐色肌を持った美少女が現れた。
「行くぞ、マスター。次は速さ修行だ。私の剣戟、受けきれるかな?」
沖田オルタは、大きく地面を蹴って高速でこちらを連続で斬りつけた。
「速い!」
半分ぐらいしか対処出来なかった。
「どうした?もっと来い!」
「思ったよりスパルタだなぁ!けどこうでなきゃ、面白くない!」
というと、私は足に魔力を集中させた。
さらに、黒い聖剣を投影した。
すると、エミヤが意味深に「ほう」と呟いたのを私は覚えている。
「さっきは良くなかったが!行くぞ!!沖田オルタ!!!」
「その意気込みだ!!マスター!!」
すると、地上と空中で剣戟がぶつかり合って火花を散った。
それが数十分も続いた。
「中々決まらないな。なら宝具勝負だ。宝具展開!
「…!」
沖田オルタの愛刀=煉獄が、黒い稲妻をその身に宿す。
「なら、こちらも!卑王鉄槌!逆光は反転する!光を呑め…!
私が持つ、黒い聖剣も黒いエネルギーを集めて怪しく光る。
そして、ついに!二つの宝具が激しくぶつかり合った…!!
「
「
二つの黒いエネルギーがぶつかった。
「ちょっと待って。これは…」
「うん、クロエの想像通り…」
「まさか…」
エミヤたちは嫌な予感を感じていた。
そして、それが的中と言わんばかりにダヴィンチが彼らに止めを刺す。
「トレーニングルームは爆発するね。」
「やめろ!」
「それだけはよしてぇ!」
「危なぁぁい!」
三人の師範代が、何処かのコマ怪人のような悲鳴を挙げた。
そして、トレーニングルームは「ダイナマン!」と、とある科学戦隊の名前を叫ぶかの如く爆発したのだ!
そして、爆発したトレーニングルームの跡で立っていたのは藤丸立香のみであった。
沖田オルタは膝をつき、他は瓦礫の下敷きになっていた。
「良くやったぞ…マスター。」
「それほどでもない。」
と会話する二人とは違い、下敷きになった三人のうち一人が青筋を立てながら立ち上がった。
「マスター。お説教の時間だ。」
「私が何をしたと…あっ」
トレーニングルームが壊れたのにようやく気付き、後悔したが覆水盆に返らず。
ダヴィンチにも呼び出されてしまい、こっぴどく叱られた。
「ごめんなさぁぁぁい!」
「「マスターぁぁ!!」」
修行して抑止力モードでの闘いの感覚を呼び覚ましたが、トレーニングルームを壊してしまったことはまさに、シオシオノパーな出来事であった。