ではお楽しみください。
「前回、私は新たな特異点であるINにおける、黒幕の正体を暴いた。しかし、怒りに任せた攻撃を利用され、人類悪の力を封じられた私は、エミヤたちとともに撤退した。」
「あの闘いは、工夫が足りておらんかったぞ!」
「アサシン先生!あとで反省や修行をして、この失敗をこの第8話で巻き返すから、お許しください!」
「あい、分かった。では第8話、始めるぞ!」
あらすじ完
「検査は終わった。いいかい、マスターくん。先ほど受けた呪いで、君の人類悪から提供されてる魔術回路は。半分以上死にかけている。今は君の中の獣が、死にかけている回路を直すのに必死で、君に魔力を供給出来ないんだ。」
「では、呪いを解くにはどうすれば?」
私は、素朴な疑問を口にした。すると、ダヴィンチちゃんが口を開きこう言った。
「この呪いは、あの人類悪を倒さすか誰かに呪いを取り除いて貰わないと元には戻らない。そして奴は、強い。だから。これからはエミヤの指示に従い、シャドウボーダーにあるトレーニング室での特訓を行って欲しい。」
私は今、カルデアが開発した移動装甲車・シャドウボーダーで待機している。現地に、ネロたちを残して。あの時の二の舞になってしまいたくない。今ここで力を延ばさなくては、と考えている矢先に渋い男の声が聞こえた。
「マスター。行こうか。」
声に従って、トレーニングルームの扉を開く。
そこには、何体かの英霊たちがいた。
「まずは、師範代三銃士を紹介しよう。」
「師範代三銃士!?」
と、どこかで見たようなコントが始まった。
「私の義理の妹…らしい。クロエ・フォン・アインツベルン」
「よろしく」とエミヤを女子小学生にしたような見た目をした、クロエことクロが紹介を始めた。
「出たな!キス魔!」っと、彼女の姉妹とも言えるイリヤから聞いた、渾名を私は吐いた。
「次に私のオルタ。」
「ハッ。」と、肌がかなり黒いモブみたいな髪型をしたエミヤオルタがちゃんとした挨拶をしないので、「いや、なんか言えよ。」とツッコミを入れた。
「そして最後に沖田オルタだ。」
「よろしくだ、マスター。」赤いマフラーが目印な沖田総司にそっくりな女剣士が挨拶した。
皆は沖田総と聞くと、男をイメージするであろうが。この世界においては女武士なのだ。
「おう、よろしく。」とそんな沖田オルタに私は返事をした。
「私は、監督としてここに立つとしよう。まずはクロエくん、始めた前。」
「はぁーい。」
クロが返事するとトレーニングルームが平野へと変わった。このトレーニングルームでは、ほぼ現実に等しい仮想空間としての機能を持っている。
そのためか彼らがずらかったあと、私とクロエ以外は誰もいなくなった。しかし、声は響いている。
「よし、マスター。ここでの特訓は、あの力だけを使ってくれ。超カルデア人ではないほうだ。」
「了解!」
すると、私はエミヤやクロと同じような、浅黒い皮膚と赤い外套を持った姿に変わった。
「私のことを敵だと思って、遠慮なくやりなさい!良いわね?」
私は知っていた。この娘は手を抜いたら間違いなく、目茶苦茶キレると。この姿で闘うのは、超カルデア人についで久々だったが、戸惑っている時間はないのは事実。だから、こう答えた。
「さあ、かかってこい!クロエ・フォン・アインツベルン!!」
「そうこなくっちゃ。」
「では修行としてクロを倒してみろ!始め!」
修行開始の合図と共に。「投影・開始!」と私とクロは叫び、二人で同じ武器を投影した。
私は牽制として、軽いが素早くサーヴァントを斬るのにちょうど良いようにさきほど投影した、それぞれ白い刀干将(かんしょう)と、黒い刀莫耶(ばくや)を横に払う。
クロ「!」
クロはこれを見抜いて、私とほぼ同じ力でガードし、ひょひょいとフットワークの軽い動きで、こちらを翻弄しようと試みる。私はほんの0.5秒間は、クロがどこに行ったのか分からなかったが、後ろに回ったことに直ぐに気付いた。だから、後ろに振りむきながら瞬時に複製した弓で、剣を変化させた矢を放つ。
「赤原猟犬(フルンディング)!」赤い矢状のエネルギーの塊がクロを襲うが。
「良い筋ね。でも。」
と、クロが少し呟くと両手に持った双剣を消して光の盾で、私の赤原猟犬を防いだ。…ように見えたのは残像であり、本体は私の頭上にいた。
私が気づいたときには四本の干将・莫耶に囲まれていた。
「鶴翼・三連!!!」
「グワァァ!」
見事に斬られてしまった。
「勝負あったわね。」と斬られた私を見るクロだが。
「……いやいや、最後まで油断は駄目だよ。クロ。」
「!?」
クロの目の前にいる私は、クロの技を受けるギリギリで作った簡単な幻術であった。本体はクロの後ろに、ワープしていた。そして今は、複製したナイフがクロの首にかけられている状態だ。
「どうやったの?」
クロは、私に説明を要求する。
「私はクロの干将・莫耶と、私のを接触させたな。そこで私は、ワープ魔術用のマーキングつまり、小さな魔法陣を君の剣に付けてやったというわけだ。
あとは隙を窺うのみ。しかし、赤原猟犬を防いだときに、鶴翼三連を行っていたのは。想定外だった。見事。」
クロは両手をあげて降参のポーズを取った。
「はぁ…。結構手応えあったんだけどねぇ。」
ため息をつく彼女にこう言った。
「いや、その手応えは正しい。」
私は、自分の服が斬られた跡を見ながら言った。
続く。