ありふれた日常へ永劫破壊   作:シオウ

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100話到達です。

もうすぐ連載一周年になりますが、まさか100話までいくとは思っていませんでした。これも皆様のおかげです。

これからも頑張っていきたいので応援よろしくお願いします。


王都戦線~蓮弥サイド~

 自分にできることは何かないか。畑山愛子は同じことを延々と考え続けていた。

 戦争が始まり僅か数十分。たった数十分の出来事であるはずなのに、既に王都のあちこちで戦いは始まっていた。

 愛子が今いるのは王宮の司令部を兼ねている部屋。以前フレイヤ襲撃時に集まった場所である。

 

「状況の報告を!」

「こちらは怪我人多数ッ、至急治癒師の応援を!」

「駄目だ。既に治癒師の手は埋まっている。回復魔法の心得のある者は至急手当てに回れ。回復薬の類も全て使って構わん」

 

 王国の宰相が通信用アーティファクトに向かって叫び続けている。愛子には戦争事情など分からないが、その言葉を聞いているだけでも状況が良くないことはわかっていた。

 

 

 突然の奇襲。まさにいきなり王手をかけられたようなものなのだ。準備が十分であるはずがない。それでも何とか持ちこたえているのは兵士の練度や、非常事態を想定して雇っていた傭兵たち。

 

 …………そして自らの愛すべき教え子たちのおかげだろう。

 

「みんな……」

 

 祈ることしかできない自分に無力さを感じていた。愛子の天職は作農師であり、とても戦場で活躍できる天職ではないのだ。しかし実のところ、ステータスが極端に低いというわけでもない。愛子のステータスはこうなっている。

 

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 畑山愛子 25歳 女 レベル:70

 

 天職:作農師

 筋力:200

 体力:620

 耐性:200

 敏捷:350

 魔力:3020

 魔耐:5640

 技能:土壌管理・土壌回復[+自動回復]・範囲耕作[+範囲拡大][+異物転換]・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作[+急速発酵][+範囲発酵][+遠隔発酵]・範囲温度調整[+最適化][+結界付与]・農場結界・豊穣天雨・神性[+信仰変換]・言語理解

 

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 愛子はせめて体力ぐらいはと彼女なりに努力していたのだが、技能に神性が増えた辺りで急激に魔力量が上昇していた。魔力だけなら勇者である光輝を超えている。

 だがそれで戦えるかは別の話だった。今まで愛子が戦う事態など起きなかったし、魔法陣だって碌に戦えるものを備えていない。

 あえて使えるとすれば発酵操作による可燃ガスの生成ぐらいだが、一か所に敵が固まっているならともかく、乱戦の場で可燃ガスをバラまくなどしたら被害を被るのはハイリヒ王国である。

 

 

 愛子が無力さに嘆いていると、この国の王女であるリリアーナが駆けつける。自身と十歳も歳が離れている少女なのにこの異常事態にも動き回れるところに尊敬を禁じ得ない。

 

「状況は?」

「なんとか戦線を維持できているところですが、このままだと時間の問題です。せめて避難が順調に進めばまだいいのですが」

「……教会の人間が騒ぎ立てていると」

「はい……」

 

 しばらく司令官と話していたリリアーナだったが、表情は決して明るくない。どう考えてもよくないことが起きている。

 

「あの……教会がどうしたのですか?」

「愛子……実は王都の東側に天使の集団が現れました。それを見て神エヒトが救いを齎しに来てくれたと祈るばかりでその場を動かない人が出たようで」

 

 リリアーナの話によると東に現れた天使のせいで、祈るものだけではなく、その場で戦っている蓮弥を異端者だと罵る輩がまだ留まり続けており、そのおかげで蓮弥が満足に戦えていないという。

 

「そんな……こんな時になってまで……どうして?」

「…………それだけ、この世界に根付く神エヒトの影響は根深いということです。……彼らの中には生涯神に祈りを捧げて生きてきた者もいます。……そんな者たちは、いざという時の拠り所が神しかないのですよ」

 

 リリアーナが苦い表情をする。蓮弥の足を引っ張っていると聞いて、遺憾の想いを抱いているのは愛子だけではない。

 本来、神エヒトの名の下に、人族は一つになり神敵である魔人族と戦うというというのが本来の筋書きなのだろう。だが、神への不信を抱えた状態で行われた強襲により、今神の教えが民達を良くない方向へと誘っている。

 

「…………リリアーナ様」

「なんですか? 愛子」

「お願いがあります」

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 そして王都東にて、蓮弥は神の使徒の軍団と戦っていた。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 蓮弥の振るう神滅剣が神の使徒を袈裟斬りにして切り落とす。

 

「はぁっ!」

 

 雫の振るう村雨が神の使徒を斬り倒す。

 

 開始から数十分。同じことを延々と繰り返し続けた蓮弥と雫はある一つの考えに至っていた。

 

「ねぇ、蓮弥。気づいてる?」

「ああ、こいつら……明らかに時間稼ぎしようしてる!」

 

 そう、蓮弥と雫が気づいたのはそこだった。殺意こそ持っているが、いまいち本気で蓮弥と雫を倒そうとしているようには見えない。

 もちろん攻撃の手を緩めているわけではないのだろう。遠距離から放たれる多種多様の魔法、銀弾。さらに装備している両手の大剣を用いた剣術は正直ハジメ達でも攻略は厳しいと思う。

 

 

 だが、ここにいるのは並みの相手ではないのだ。神の眷属相手には無類の強さを発揮できる蓮弥の放つ攻撃は全て一撃必殺。さらに上昇したステータスでも追随を許さない。たまに攻撃に被弾することはあるが、その攻撃は大したダメージになっていない。

 レベルが違う。もはや蓮弥にとって神の使徒などそこらの雑魚敵と大差がないのだ。

 

 

 そしてそれは雫とて同じだった。邯鄲の夢に目覚めた当初こそ、使徒アハトと死闘を演じた雫だったが、あれから悪食戦を通じて上がることができた位階。そして基本的に蓮弥にも説明していないが、毎夜行う邯鄲の攻略での修行にて経験値も積んでいる。その経験もあり、今や量産型使徒では相手にならない力を雫も手にしている。

 

 

 だからこそ、本来は一方的な無双ゲーが始まるはずなのだが、いまいち撃墜数は多くない。なぜなら神の使徒は明らかに生存を優先して戦っているからだ。

 付かず離れず。蓮弥達と一定の距離を取って戦い、蓮弥達が踏み込めば離れ、蓮弥達が距離を置けば詰めてくる。蓮弥が大技を放っても数体が肉の壁になって大数を残すという風な戦い方をしてくる。

 ここまで来たら誰でも時間稼ぎが目的だとわかるだろう。

 

「鬱陶しいな。こいつらを無視できたらいいんだが……」

 

 明らかに時間稼ぎだとわかっている相手に蓮弥が付き合う理由は二つある。

 

 一つはこちらが大きく距離を取ろうとすると、神の使徒は町を攻撃し始めるのだ。避難は進んでいるがまだ完了には程遠い。

 

 

 そして二つ目の理由。むしろこれが本命だった。

 

 

 

 ──絶対に奴らを許すな──

 

 ──こいつらは皆殺しにしなくてはならない──

 

 

 蓮弥の魂の底から流れ込んでくる衝動。神を殺すための兵器として作られた藤澤蓮弥が切っても切り離せない本能。

 

 

 藤澤蓮弥は理不尽を強要する神の従僕を前にして、そいつらを見逃すことができない。

 

 もし、敵が蓮弥のその特性を理解してこいつらを派遣したのであれば、敵ながら的確だと言える。

 

「クソっ、我ながら融通が利かない!!」

 

 苛立ち紛れで神滅剣を振るい、まとめて敵を斬り捨てるも、次から次へと補充されてくる。

 ゲームに例えるとわかりやすいだろうか。無双ゲーのような舞台であれば、大技や豪快な動きで敵を倒しまくればいい。ステータスの差が広ければ広いほど決着はすぐにつくだろう。

 だが今強制的にプレイさせられているのはRPG。MOBとエンカウントして戦う方式で遭遇する敵のレベルは低いが、回避率が高いので倒し辛い。目的地までそんなに距離はないはずなのにエンカウント率が高すぎて一歩進むだけで敵と遭遇し、画面上に表示される最大数である数体が襲いかかってくる。全体攻撃を行ってもまとめて倒せるのは数体ですぐに次の敵が現れる。そしてそれが延々と100回以上繰り返されているようなイメージ。

 ステータスの差から絶対に負けることはないが、ゲームの仕様上、中々前に進むことはできない。しかも時間稼ぎしているというのなら見えない時間制限があるかもしれないというイライラさせる状況だった。

 

「雫ッ、お前だけでもここを脱出できないか!?」

「何度か試してるけど、どうやら私も逃がすつもりはないみたいね!」

 

 雫が背後に迫っていた神の使徒を破段を使用した村雨にて大剣ごと真っ二つにしながら答える。

 

 どうやらこの戦域に入った人間は誰であれ逃がすつもりはないのかもしれない。雫がその敏捷性を利用して移動しようとしても、それを読んだように神の使徒が立ち塞がる。こればかりはどうしようもない、数の差による戦術。切り倒しても切り倒してもきりがないは雫とて同じだった。

 

『この神の使徒達は魂の気配が希薄です。おそらく被造魂魄を使って命令をこなすだけの人形でしょう。だからこそ、決まったプログラム通りに動いています。……せめて神の使徒の命令パターンに割り込みを掛けられたら……』

 

 蓮弥の神滅剣を通じて、ユナが何度か神の使徒にアクセスを試みているが成果は著しくはない。曲がりなりにもこの世界で神を名乗るものが作った人形だ。ひょっとしたらユナのことも把握しているのかもしれない。だからこそ相手に干渉して動きを乱すということがうまくいっていないようだ。

 

(どうする?)

 

 このままこいつらの時間稼ぎに付き合うのは悪手だとはわかるが解決する方法がない。無理やりまとめて殲滅しようとさらに大規模な攻撃を行えば王都を巻き込んでしまう。

 

 

 王都の東側には居住区が密集しており、戦争開始からしばらく経ったが、未だに全員避難できている様子はない。そしてそれをわかっているのか、神の使徒も空高く飛ぶのではなく住民も射程に入る程度の空域にて戦っている。

 

 さらに問題はそれだけではなく……

 

「おお、あれこそがまさに救いの女神達だ。やはり、やはりあの男は異端者だったのだ。イシュタル教皇は正しかった!」

「貴様の目は節穴なのか!? あいつらは私達をも攻撃しようとしている。女神の剣こそが真の神エヒトの使いに決まっておろう?」

 

 問題の一つは聖教教会だった。

 

 聖教教会は二つの派閥に分かれているが、その二つの派閥がこの期に及んでどちらが正しいのか言い争いを行なっているのだ。

 

(どうでもいいからさっさと消えろ!)

 

 蓮弥の本音としてはそれしかないのだが、そう簡単に動かない。人間とは何か支えがないと生きられない生き物だ。特に危機的状況にさらされた時にこそ支えにすがりつくものだ。

 それが自分の中にあるものならいい。例えば信念、例えば守らなくてはならない家族。そういうものを心に魂に宿している人間ならいざという時でも動けるものだ。

 だが拠り所を他所に求めている場合は話が違う。特に神などという抽象的なものに普段縋っているような者ならどうなるか。それは先ほどから眼下で行われている言い争いでわかるというものだ。

 

「もしこうなるとわかってて襲ってきてるんだったら敵ながら流石だな」

「人の扱いが上手いってことよね」

 

 奇襲による混乱もあるだろうが、見事に迷走している住人たちにこの世界の情勢をコントロールしてきただけあると感心しつつも内心舌打ちする蓮弥。

 いっそのこと今の時点で逃げていないというなら自己責任だと巻き添えにすればいい。例えばハジメなら確実にそうするだろうと確信できるが、今の蓮弥にはそれができない理由がある。

 

 

 蓮弥の渇望は神殺しだが、元は理不尽を許さないという遥か上に位置する超越者が人をゴミのように扱うことを許さないという感情が起因だ。

 

 

 渇望というのは融通が利かない。例えば夜に無敵の吸血鬼でありたいという渇望があったとする。その渇望が齎す通り、その者は他者から精気を吸い取り、それを糧に力を得る超生物になることができるがその反面、吸血鬼が持つとされる弱点、太陽や銀なども同時に再現されてしまうという欠点も持っている。

 触れるなという渇望を持つものは誰よりも一歩先んじる能力を得られるが、代わりに他者に触れられると自己崩壊を起こす。蓮弥の場合も同じだ。理不尽を与えるものを許さないという自身が人にとっての理不尽な存在になるわけにはいかない。結論、蓮弥は創造発動中に取るに足らない人間を相手にする場合、それに準ずるステータスになってしまう。つまり弱くなるのだ。

 もちろんだからと言って全く力を失うわけではない。なぜならこの世界に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それでも神の使徒を相手にしている際にステータスが下がると結局時間をかけることになってしまう。

 

 

 置かれた状況は良くない。少しずつ神の使徒は減っているのでいずれ倒しきることはできるだろう。だが全うに戦ってそれを成すと言うことは、相手の思惑が成就することに他ならない。多少無理して倒そうとすると文字通り蓮弥の足を引く存在が邪魔だ。そういう縛りがない雫は、剣士ゆえに大量殲滅に向いているとは言い難い。

 

 つまり現状相手の思惑に乗るしかなく……

 

 

 

『皆さん聞いてください。私は畑山愛子……豊穣の女神』

 

 

 そんな行き詰まりの中、蓮弥の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。それは上空にて一緒に戦っている雫にも聞こえたらしい。刀を振りつつもその声に傾聴しているのがわかる。

 

 

『……じゃないです。ごめんなさい、やっぱり無理ですッ。だって私はどこまで行っても一介の教師でしかありませんから……』

 

 その声は以前、聖教教会の教皇であるイシュタルが蓮弥を異端者認定する際に使用した術式と同じ、愛子の声を王都中に広げている。

 

 

『きっと、きっと皆さんは私にそれらしい言葉を言ってほしいのでしょうけど、私はそんな都合の良い言葉は使えません。……私は宗教を否定しません。私の生まれた世界にも多種多様の宗教があって、それぞれ信じる神は違うけど、神を信じることによって、それらによって与えられる糧や生に日々感謝を捧げ、懸命に生きている人は大勢います』

 

 そのことには同意できると蓮弥は思う。蓮弥は宗教全般が嫌いではあるが、それを信じて懸命に生きている人まで否定したりはしない。それが他者に迷惑をかけるものではない限り、信仰の自由を奪うことはそれこそ理不尽だからだ。そんな愛子の主張は王都中に広がっていく。

 

『ですがどの宗教にも共通事項があります。……神は直接人を助けない。信じて祈り、行動した人だけが救われる権利を与えられるものなんです。だから、だから……今は難しいことを考えずに、助かるために行動してください!』

 

 愛子の言葉に、蓮弥はこの先生が社会科教師だったことをふと思い出した。数年前まで大学生だった彼女が何を専攻していたのかはしらないが、彼女なりの宗教への思いがあるらしい。

 

『というより……これから私の生徒達が悩んで苦しみつつも必死に前に進むための門出を迎えようとしているんですから、大事な生徒の邪魔をしないで下さ──―い!!』

 

 最後に一番言いたかったことをぶちまけて音声が途絶える。その言葉を戦いながら聞いて蓮弥は笑みを浮かべる。

 

『蓮弥……愛子はいい先生ですね』

「全くだな」

 

 蓮弥が眼下を見ると、状況に変化が起きていた。

 

「逃げろ! 女神様の言葉だ。今は逃げることだけ考えるんだ!」

「急げ! 王宮まで走るんだ!」

 

 その言葉に引きずられるように今まで動こうとしなかった住民が一斉に行動を始める。

 

 その行動に反応して神の使徒が眼下の人々に攻撃しようとするが、当然止められる。

 

八重樫流裏奥義……首飛ばしの颶風──蠅声! 

 

 雫が納刀していた刀を無拍子で抜き放つ。煌めく虚構の刃は周囲一帯を襲い。数十体の神の使徒の首が斬り落とされる。

 

「まだ扱い慣れてない技だから無関係の人を巻き込む可能性があって使えなかったけど……今なら十分に戦える!」

 

 雫が飛翔を始め、神の使徒を斬り捨てていく。巨大な飛ぶ刃といった攻撃範囲は広いが巻き込む心配のある技なども解禁される。

 

「俺達もやるぞ、ユナ」

『はい、聖術(マギア)5章7節(5 : 7)……"百重聖嵐"

 

 蓮弥の神滅剣が膨大な風を纏っていく。周りの空気を根こそぎ集めるようなその反動で空中に浮かぶ神の使徒もたまらず吸い寄せられていく。

 

 その風の流れを受け、蓮弥が大技を仕掛けることを察した雫が、蓮弥の側まで戻ってくる。

 

 そして膨大な風が圧縮され、それが蓮弥と雫の周囲に解き放たれる。

 

 台風数十個を圧縮したような暴風が王都東に発生し、周囲のがれきを舞い上げながら勢力を増大させ、それに巻き込まれた神の使徒は流れに逆らうこともできずに竜巻に取り込まれ、その竜巻内の膨大な空気を圧縮して作られた風の刃に切り刻まれる。

 

 そして、それが終わるころには神の使徒五百体は跡形もなく消滅していた。

 

「雫、ここが終わったから他の救助に向かうぞ。ユナ、ここらで一番やばそうな気配はどこかわかるか?」

『少し待ってください……えっ、これ……蓮弥! ここに何か来ます』

 

 

 その言葉と共に、蓮弥、ユナ、雫の側に南に現れた巨人よりさらに巨大な影が現れることになる。

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~

 

「さて、第一ラウンドはこんなものか、中々面白かったわね」

 

 彼女は戦いをモニターで眺めていたのだが、一区切りがついたと思い、軽く体を伸ばしていく。長い髪に豊満な身体が揺れるが、それを見る者は誰もいない。

 

「今回は彼らのパワーアップが良かったわね。蓮弥に影響されて成長してるのがわかる。……反面蓮弥の戦いはつまらない。強すぎると言うのも考え物ね。無双ゲーは最初は面白いけど飽きがくるのも早いから」

 

 そこで彼女はにやりと笑う。そう、面白くない。そして()()()()()。神座を彩る戦いであるのなら、それは敵にも華があるべきなのだ。

 

「だから彼らには知って貰わなくてはならないわね。今宵の戦いはまだ終わらない。そして、成長するのは何も正義の側にいるものだけの専売特許ではないのだと」

 

 

 だからこそ、ここからは少し趣向が変わる。ここからはありふれた世界の勇者の物語ではなく……

 

 

 神座にてよくある、悪役が輝くターンが訪れるのだ。

 




今回の話は非常に難産で少々無理やりになったかもしれませんがご容赦を。

さて、今回で王都襲撃一週目が終了しました。

次回から二週目、敵のターンが始まります。

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