英雄の欠片は何を成す   作:かとやん

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連日投稿とはいったい・・・


いよいよ主神様のご登場です(*´・ω・`)b


艦これを放置して此方を書くという・・・(・・;)

ベルのステ振り、どうしよ


英雄の欠片と神様

「まさかフィンに一撃入れるとはな~」

 

遠目にしか見えんかったけど、確かにフィンの後ろに槍がいきなり出てきよったな……おもろいやんけ。

 

「……あの子」

 

「なんやアイズたん。あの子に興味でもわいたんか?」

 

「……いえ、別に」

 

うひゃあ!そう言いながら横目でチラチラ見るとか!

 

「アイズたん萌えーー!!!」

 

「それ以上したら切ります」

 

ひえっ……剣に手ぇかけんといてーな。

 

「ほ、ほんならフィンとこにいこか、アイズたん」

 

フィンが見込んだ男……どないな奴やろうな〜〜。

 

 

 

 

 

 

 

「してやられたな。フィン」

 

「あぁ、背後からの攻撃を受けたのは、何年ぶりだろうね」

 

まわりにいる団員が誰一人として声を漏らさない中、僕は背中に刺さった槍を抜きながら、治療片手間に此方に言葉を飛ばしてくるリヴェリアに笑い返す。

 

「この槍やさっきの剣に盾。一体どこから出てきたのか。色々疑問は残るけど……取り敢えず、入団おめでとう。ベル」

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

訓練場全体から割れんばかりの喝采と惜しまぬ歓声が轟いた。

 

「やりやがったよ!あいつ!!」

 

「可愛い顔してやるじゃないか!」

 

「団長と新人の純愛もの……いいっ!」

 

ベルとの戦闘が、皆にも良い刺激になったようで、興奮覚めぬうちに全員が訓練を再開した。

ちょうど同じタイミングで入り口から見知った顔が二人入ってきた。

 

「おう! フィン。おもろいことやっとったみたいやな〜〜」

 

「やぁロキ。おそかったね」

 

僕らの主神、ロキ。

主神様は自身のお気に入り、アイズを連れて僕らのところまでやって来た。

 

「まさかフィンに一撃入れれるとは思わなんだわ。その子、どないしたん?」

 

笑いながらうっすらと目を細める主神様に僕は肩をすくめて見せた。

 

「ちょっと前に知り合ってね。期待以上だよ」

 

「……フィンさん。えっと、その子の、名前、は?」

 

僕はアイズの言葉に目を見開いた。

アイズが他人に興味を示す事は滅多にないのに……

ベルも罪な男だね。

 

「ベル・クラネル。今日から僕らの家族(ファミリア)になる子だ」

 

 

 

 

 

 

 

僕は真っ白な空間に正座していた。

目の前には金色の鎧を身につけた金髪赤目の青年……いや、英雄王が仁王立ちしていた。

 

『辛勝よの。ベル』

 

うっ、すいません。

 

『……ふっ。まぁ良いわ。よいかベルお前の器で出せる財宝は1つまみに過ぎん』

 

はい。

 

『精進せよ、ベル。たとえ我と同じ高みに届かないとて、蟻一匹分ぐらいは近づけるかもしれんからな! フハハハハハ!!』

 

あ、あり一匹分……が、頑張ります。

 

僕がいびつな笑みを浮かべると、英雄王は笑いながら消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

「……知らない天井だ」

 

微睡から抜け、目を開けると知らない天上が視界に入る。

そのままぼんやりとしていると視界に褐色の女の子が飛び出してきた。

 

「あ! 起きた!」

 

「うぇ!?」

 

とっさに飛び起きたら変な声が出てしまった。

 

「団長に勝つなんてすごいよ!!えっと、あ!私ティオナ!君は?」

 

ぴょんぴょんと飛び跳ねながらそういう少女、ティオナさんの花のような笑顔にどぎまぎしながら僕は答える。

 

「べ、ベルです。ベル・クラネルですっ」

 

「あはは! ベル。顔真っ赤だよー♪」

 

「なんや楽しそうやな~。うちも混ぜてくれんか~?」

 

そう言って入ってきたのは、細目が特徴的な緋色の人だった。

 

「あ、ロキじゃん」

 

「扱いひどないか!? ……一様ここの主神やで?」

 

か、神様?!

僕は一瞬で背筋を伸ばして挨拶をする。

 

「はははじめまして! ベル・クラネルでしゅ!!」

 

顔色が赤と青をいききする。

どどどどうしよう、神様に失礼なことを!

冷や汗をダラダラと垂らしながらあたふたする

 

「なんやおもろいやっちゃなぁ……おーい。ベル、はよ戻ってこんかいな」

 

「す、すいません」

 

僕が俯きながら謝ると、神様は雷に撃たれたかのように動きを止めた。

 

「かわい……んん! 気にせんでええよ。ほなベル、うちの家族になったんやし、恩恵刻んだろか?」

 

「……?」

 

「? どないしたんや」

 

恩恵? 神様が言うってことは大事なことだし、でも何? 恩恵って……

 

「まさか恩恵知らんとファミリア探しとったんか?!」

 

「う……すいません」

 

僕がもう一度俯くと、神様は頬をかきながら

 

「ま、まあエエわ。恩恵ってのはな?―――――」

 

と説明を始めた。

 

 

 

 

「へえ!そんなものがあるんですね!!」

 

「そや!そんで今からベルにも恩恵を与える……んやけど」

 

「えへへぇ……むにゃむにゃ」

 

神様の視線が僕から外れてティオナさんを捉える。

ティオナさんは、いつの間にか僕のとなりで眠っていた。

 

「……しゃあない。うちの部屋まで来てくれるか?」

 

「わかりました。起こしちゃかわいそうですもんね」

 

僕はそっとベッドから抜け出し、掛け布団をティオナさんにかける。

僕は静かに扉を閉めると足早に神様を追った。

強くなるために――――英雄になるために。

 

 




UA7000突破しました。
本当にありがたいです。


いよいよ次回、ベルのステータス開示します。



どうしようかな・・・ステータス(-_-)

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