「それじゃあ、今日は助かったよ。これ一応お給料だよ」
お店の窓から夕陽が差し込み始め、時計の短針が5を指した頃、裏から出てきたケインズさんに今日のお給料の封筒を渡された。
「うわぁ、ありがとうございますっ!」
お給料の内訳は朝8時から夕方の5時までの勤務の内休憩1時間、時給500ミラなので実働8時間の一日4,000ミラといった所だ。
1日4,000ミラといえばあまり大した事は無いかも知れないが、私は金額とは別にかなり舞い上がっており、ケインズさんもそれを不思議に思ったのか理由を訊ねられた。
舞い上がってしまった理由は簡単。私の場合は実家で働くのは当たり前の事であったので、自分が働いてお金を貰うという事が初めての経験であったからなのだ。
「なるほどなぁ。ウチのカイなんてお駄賃出しても手伝いやしないのになぁ」
「あはは、でもあの年頃の時、私よく店番抜けだして怒られてましたよ」
「それでも毎日働いてたんだろう? カイといったら……ブランドンの所のティゼルちゃんを見習って欲しいなぁ」
食品と雑貨を扱う《ブランドン商店》の店主の娘のティゼルちゃんは、物凄くしっかり者なのであの年にしては別格だ。
それはもう、私なんかとは比べ物にならないぐらい。なんたって先月の特別実習の際、わざわざⅦ組の為に朝早く商店街が開店した時もしっかり早朝から率先して働いてたぐらいなのだから。
あの子はきっと将来トールズクラスの名門学校に進むに違いない――そして、多分クラスを引っ張っていくタイプの子になるのだ。私にはそんな未来が見えた。
そんな雑談をケインズさんと交わした後に、次の出勤日などの事務的な話となる。
その話が一段落し、私が挨拶をしながらケインズ書房のドアに手をかけた所で後ろから呼び止められた。
「あー、もし公園にカイが居たら夕飯迄に帰ってくるように声をかけて貰えると助かるよ」
うん、間違いない。やっぱりケインズさんは子煩悩だ。心の中で少し笑いながら、店主へ了解の旨を伝えてドアを外から閉める。
ケインズ書房の外に出て、とりあえず商店街の中の広場を見渡す。
案の定、ケインズさんの息子のカイは広場の外れの駅の前におり――何故かまるでライノの街路樹の影に隠れるような様子だ。
「ねえ、そんな所で何してるの?」
「うわぁ、驚かすなよなぁ。姉ちゃん。……何の用だよ?」
驚いて声を上げたカイはすぐに何やら広場の反対側を窺い、小声で聞いてきた。
カイの視線の先には先程彼の父親との話題になっていたティゼルがおり、彼の親友のルーディをなにやら問い詰めている。
なるほど、女子に悪戯して二人で逃げた所を一人が捕まって、もう一人が様子を窺いながら隠れている――といった所だろうか。
「ケインズさんが晩ご飯までに帰ってくるようにって」
「なんだ、父ちゃんの言付けかよぉ」
そんなの為にわざわざ声かけたのかよ、と小声で続けるカイ。もう、私の方なんて眼中に無い様でティゼルとルーディの方向へ悩ましい表情を向けている。
まったく可愛くないヤツだ。朝の悔しい思いもあるので、広場にいるティゼルに突き出してやろうかと思ったが、それではあまりにも大人気なさ過ぎるので却下だ。
ともかく私は伝えることは伝えたので、第三学生寮へと帰るべくカイから離れた直後、広場の方向からティゼルの大声が上がる。
ふと後ろを振り返ると、どうやらカイが見つかってしまい、追い掛け回されている様だ。まあ、自業自得だろう。
そんな子供たちの微笑ましい光景の奥――丁度いま私の立っているトリスタ駅の反対側。
花屋の《ジェーン》の前にいる、赤の制服に黒髪の見覚えのある後ろ姿……多分、間違いなくリィンだと思う。
そんなリィンへ花屋の店主ジェーンさんが何か喋りながら、一輪の赤い花を手渡す。
(うそっ!? あれって、アレだよね!?)
私の目が確かならば、あの花は大きな赤いバラ《グランローズ》だ。
花言葉は『熱烈な求愛』、帝国においては主に想いを告げる際に使われ――渡すだけでそういう意味と見なされる花である。
つまり今日、今から、リィンは、誰かに、告白をする。
そういう事だ。
一体誰!?
他人事なのにも関わらず、私に緊張が走る。
花屋でジェーンさんへ少し会釈したリィンは方向を変えると、どうやら《ケインズ書房》の方へ――。
(え――うそ!?)
まさか、あの花を熱烈な求愛を渡す相手は私!? どうしよう、どうしよう、流石にあまりに唐突すぎるし、それはとても……困る。
リィンは容姿もその内面も、そして能力も非常に魅力的な男の子だとも思うし、爵位を持つ貴族の若様であることから社会的地位も高い。
それはもう平民がどんなに足掻いても届かない地位である。
――これが貴族に見初められるということなのだろうか……。でも、私には……。
(あ、あれ?)
一旦は《ケインズ書房》の方に足を向けたリィンだったが、すぐに再び向きを変えて士官学院の方へと歩き出してしまう。
「…………」
開いた口が塞がらないとはこういう時には使うのだろうか。
気付けば文字通りにポカンと私は口を開けて、リィンの後ろ姿が小さくなるのを目で追っていた。
(ま、まぁ……そんな期待はしてなかったんだけどさ……)
期待させるような行動を取られたために、勘違いしてぬか喜び。
残念という事ではないのだが、何か慌てていた自分が間抜けに思えて空しくなる。
・・・
私はターゲットから十分距離を取りその後をつけている。
少なくともこの状況――リィンが想い人へ今から想いを告げるというのだ、少なくとも相手ぐらいは確認しなくてはならない。
リィンは私がⅦ組でもっとも仲が良いといえるアリサの好きな人――もっとも彼女はまだそういう自覚は無いと思われるけども、それでも傍から見ていれば一目瞭然だ。
「ふぅ……早く届けないとな……」
一体何を届けるんでしょうか。……愛を……ですか?
丁度、ターゲットはトリスタの礼拝堂の近くに差し掛かった所で足を止める。
気付かれないように、私も近くの邸宅へと続く分かれ道との角でその様子を伺った。
どうやら彼は教会のシスターに話しかけているようだ。
シスター服のフードから溢れる金髪に、そのシスターが同じ士官学院の一年生のロジーヌさんであることに私は気づく。
「やあ、外の掃除をしているのか?」
「リィンさん。こんにちは。ええ、もう教会のお仕事も今日は一通り終わりですから」
先程、早く告白する相手の元へ向かうと独り言を漏らしていたのにも関わらず、リィンは私の前方数アージュ程の場所でロジーヌと話に耽っている。
まさか……ロジーヌさんがリィンの好きな人……?
「あら……リィンさん、その手は……」
「ああ、さっき美人さんにやられちゃってな」
「え……!?」
(え……!?)
美人に、手を!?
思わずロジーヌと同じタイミングで声が出てしまいそうになる。
リィンのその人は既に……そういう……つまり手を噛む……関係ということ。
不純……というか……いやでも、別に二人がその……愛し合っているのであれば……と言う事は、今からするのは告白ではなくてプロポーズになるのであろうか。
確かに十七歳といえばもう立派に職に就いていてもおかしくない年齢であり、結婚して家庭を持っている人も多くはなくてもいるとは思う。しかし、将来の職も定かではない学生の身――ああ、そうか。リィンは貴族だから領主を継げばいいのか……。
「その……差し出がましい事を言うようですが……そちらのお花は……」
「ああ、今から渡しに――そうだ、人を待たしているんだった。それじゃあ、俺はここで失礼させて貰うよ」
人を待たしている……ということはやはり、もう既に彼女がいてプロポーズということなのでは……。
いやいや、待たせているだけなのでそうと決まった訳でもないだろう。
ここから誰か先の場所といえば――まずは第一学生寮……あまり意識することは少ないがリィンはれっきとした貴族様だ。
もしかしたら私が知らないだけで、貴族のご令嬢の許婚の人などもいるのかもしれない。あ……そういえば、第一学生寮の新人のメイドのロッテさんとリィンは仲が良かった筈……まさか……。
そして、第二学生寮――つまり私たちⅦ組以外の女子生徒という可能性。リィンは生徒会の手伝いとして自由行動日は色々な依頼をこなしている。そんな中、助けられた子からリィンは想いを寄せてしまい……ありえる……!
そうでなくとも、うちのクラスのリィンさんは極めて社交的な性格で女子男子問わず色んな人へ話しかけていたりするのだ。
そして、第二学生寮といえば二年生の先輩もいるところだ。リィンはケルディックでお世話になった鉄道憲兵隊のクレア大尉に釘付けだったぐらいであり、年上好きという可能性も考えられる。
しかし――よくよく考えてみればリィンって……いつも女の子と話しているような……。
・・・
私の想像をふいにする様に両側が学生寮と続く三叉路をリィンは中央の道へと進んだ。
中央、つまり士官学院の校舎へと続く道である。
(むぅ……)
既に時刻は午後5時を過ぎており、学院が閉まる時間が迫っている。この時間まで残っている生徒というのも多くはない筈だ。
部活で熱心に活動している人、図書館で自習に耽っていた人……それか――。
まさか……トワ会長……? そういえばリィンが生徒会の手伝いを引き受けている理由として、トワ会長の負担が大きすぎるからと零していたことがある。
確かに生徒会の手伝いとは別に、トワ会長の手伝いを放課後とかにしていた様だし。
そして、何よりトワ会長は可愛い。それはもう、年上とは思えないぐらい可愛い。現時点での最有力候補か――アリサ、ごめん。
そんなことを考えながらリィンの後を付けていると、右手からリィンが声を掛けられていた。
この声は……フィーだ。私はしっかりと校門の石柱の蔭へと身を隠して、聞き耳を立てた。
「戻ってきたの?」
「ああ……、ちょっと渡す物があってな。フィーは園芸部はもういいのか?」
「ん。今日は終わり。……渡すものって……その花?」
「ああ……そうだけど、どうかしたのか?」
「……ふぅん。少し意外に思っただけ。それにしても――アレはいいの?」
アレ? 一体何のことだろうか。
「ああ……商店街からなんだが……何か不味い事でもしちゃったかな」
商店街――ああ、きっと花の話をしていたのだろう。
「……原因はリィンだと思うけど。じゃあ、頑張って?」
「あ、ああ」
そう告げるとフィーはその場を立ち去ってゆく。校門の石柱の裏に隠れている私にはどうやら気付いてはいないようだ。
それにしても、最後の話だけよく分からない。リィンはちゃんと理解できていたようだし……。
「それにしても……そんなに意外か? いつもやっている事なんだが……」
フィーが立ち去った後、少しの間を開けてリィンが零す。
いつも、こんな風に告白してるんですか……!?
もうこの級友の事がよく分からなくなってきた。そんなプレイボーイキャラクターだったとは。もうただの女の敵ではないか。
・・・
ターゲットが正面から本校舎へと入っていくのを確認してから、私は正面玄関の窓に耳を押し付けてガラス伝いに内部の音も同時に伺う。
どうやらリィンは受付のビアンカさんと世間話をしている様で、何やらサラ教官が寮監を兼ねている第三学生寮の書類がまだ出ていない事を彼女が話している。
何ともサラ教官らしいが――そんな話をリィンとビアンカさんが話していると、教官室の方からⅢ組の女子生徒のミントが近づいてきた。
「あれ? リィン君?」
「ああ、こんな所で珍しいな。吹奏楽部はもう終わったのか?」
「うん。私は今までちょっと叔父さんの所にいたんだ~」
しかし、リィンは本当によく女の子と仲良いなぁ……。
尾行を始めて十分少々なのにもうロジーヌさん、フィー、ビアンカさん、ミントちゃん……既に四人目。それも今から告白をしに行くのにもかかわらず。やっぱり女好き……ということなのか。
アリサがよく不機嫌になるのもよく分かる。
「でも流石だね、リィン君は。姪としては叔父さんにも見習ってほしいよ~」
「はは……マカロフ先生の方が俺なんかより全然凄いと思うけど……」
「うーん、そういう意味ではないんだけどな~」
きっとミントはリィンがその手に持つ薔薇の花を見て、マカロフ先生にもっと積極的に恋人作るように見習ってほしい、という意味合いで言ったのだろう。
流石、女の敵朴念仁リィンなだけあってまったく意味を理解していない。
しかし、本校舎にリィンの想い人はいるのだろうか。最有力候補のトワ会長は生徒会館だろうし、この時間に本校舎にいる人は本当に限られる。
一体誰なのだろうか。
リィンはミントに別れの挨拶をすると、そのまま中央の階段を二階へと登っていく。
それを確認した私は、音をたてないように本校舎の玄関をそっと開けて建物の中へ入る。ターゲットに気付かれない為には声を出して喋るわけにもいかないので、口に人差し指を当ててミントちゃんと受付のビアンカさんに無言でお辞儀してリィンの後を追う。
(上の階……屋上?)
日曜日のこの時間に本校舎の屋上……何とも良いシュチュエーションじゃないか。
自分に置き換えて想像しても中々揺さぶられる。まして相手がリィンの様な好青年ならば。
緊張感からか自らの鼓動が聞こえてくる中、足音を立てないように、一歩一歩かかとからゆっくりと床を踏む。
私が踊り場に達した時、予想を反してリィンは二階の東側の廊下へと向かっていた。
(あれ? 屋上じゃないの?)
彼を追って二階の東側の廊下の曲がり角から、顔だけを覗かせる。
リィンは美術室の扉を開けて、その中へと姿を消した。
(え…………えええっ!?)
まさか……リィンの彼女かもしれない……今日告白する相手って……ガイウス!?
いやこの場合……彼……になるのだろうか……。
――私は十六年間の生きてきた人生で最大の衝撃を受け、目の前が真っ暗になった。
・・・
人生最大レベルの衝撃を受けてから十分ほど。気付けば、私は士官学院の校門の石柱に寄り掛かっていた。
流石に怖くてリィンがガイウスに告白する現場、美術室からは逃げてしまった私ではあるが、ここまで来たのならば最低でも結果を確認しなければ帰れない。
そういう決意を固めて、どんな結果であってもリィンはリィンであると、ガイウスはガイウスであると自分に言い聞かせて、校門前でリィンの出待ちをしているのだ。
「……リィン!」
「どうしたんだ、エレナ?」
リィンの手には既にグランローズは無い。
つまり、少なくとも告白自体はもう済ませている。しかし、その隣にガイウスの姿も無いということは――リィンの想いは残念ながら散ってしまったということなのだろうか。
「……お、遅かったね」
「あ、ああ……?」
不思議とリィンは落ち込んでいるような素振りはない。しかし、なんとなく疲れているようなそんな空気は感じさせていた。
「単刀直入に聞かせてもらうよ!? リィン、誰が好きなの!?」
「……は?」
「え……?」
あれ、なんかすごい意外な反応。
そうか、きっととぼけているんだ。私相手だから誤魔化すのもチョロいとでも考えているのだろう。
「いやいやいやいや! とぼけたって無駄なんだからね!? 私、知ってるんだから! リィンに好きな人がいるの!」
「い、いや……とぼけてなんか……」
そこでリィンは一旦言葉を切って、いつになく真剣な顔つきで咳払いしてから口を開いた。
「えっと……ちゃんと真面目に答えると今は士官学院での生活で余裕が無いというか……そのエレナみたいに素敵な子に気にされるのはありがたいんだけど……」
「ちょ、ちょ、ちょっとまった! 違う、違うから!」
(これじゃあ、私がリィンへ言い寄ってフラれている女になってるじゃん!)
ほんとにこの男は! まさかこんな勘違いをされるなんて、心臓に悪すぎる。
「リィンが、グランローズ買って、学院に向かったから! だから、誰かに告白するんじゃないかって後をつけてたら、美術室に入ってくから! やっぱり、ガイウスなの!?」
「ガ、ガイウス!?……ち、違うぞ、違うからな!? あれは――」
リィンが慌てて否定し、ここに私のアホみたいな勘違いが発覚することとなった。
「へ、イタズラ?」
リィンの必死さの混じった懇切丁寧な説明が私の誤解を解いてゆく。
元々彼が美術部のリンデに頼まれたのは、《スノーリリー》という品種の百合の花を彼女の代わりとして花屋へ受け取りに行くこと。
それを偶然知ったリンデの双子の妹のヴィヴィがリンデと同じ髪型にして、受け取りに向かう彼を途中で引き留めて一輪の《グランローズ》を注文した。
リィンは《グランローズ》がその様な意味を持つ花という事を知らずに、ヴィヴィの思惑通りにそれをリンデに渡して彼女を慌てさせる――悪戯大成功。
ついでに、私のようなアホもおまけで釣れた。
「……Ⅳ組のヴィヴィかぁ……」
そういえば、『双子の姉妹なんて遊び相手もとい格好のオモチャ』だなんて言ってたっけ。
面白いことが大好きで、私にも彼氏持ちネタで絡んできたことのある子だ。まあ、彼女ならこの様なイタズラは大好物だろう。
「それにしても――なんで、俺を尾行してまでエレナは心配してたんだ?」
「え、えっと……友達のそういうのって結構…………あれ、後をつけてたの知ってたの?」
「ああ……商店街から出たあたりで気配で分かっていたかな」
そうだった。入学式の時も、駅前でリィンとアリサを覗いていたのをリィンは気付いていたっけ。
気が軽く動転していたとはいえ、気配で察知できるリィン相手に尾行は軽率過ぎたかもしれない。
「……う、うわぁ……なんか恥ずかしい。まあ、その……リィンがどんな子が好きなのか興味あったし……」
流石にここでアリサの関係と言ってしまう訳にはいかない。もっとも、それを抜いてもリィンを追いかけたような気はするが。
「……はは、やっぱり女の子はそういうのに興味津々なんだな。やっぱりエレナもグランローズを渡されて告白されたりするのが理想なのか?」
「あ、あはは……私は別にそんなに恥ずかしい事して貰わなくても……ただ一言言って貰えれば充分かな」
こうして私が一人で勘違いした”リィン告白疑惑”は終結する。
もっともこれは私の中での事件が終わっただけであって――リィンがグランローズを持って歩いていたのを目撃した者は多く、この後リィンは受難の時を過ごす事となるのであった。
・・・
【こぼれ話】
「ねえ、リィン。そういえば、そのポケットからちょっと出てるの、何?」
「ああ、これか。ヴィヴィからお礼として貰った――」
「え……それ、靴下……だよね?」
「ああ――ぽかぽかソックスだよ」
(……リィンってやっぱり……変態さん……?)
こんばんは、rairaです。
ついに「光の軌跡・閃の軌跡」もこの回で20話を達成しました。今まで色々な作品の二次創作をこのサイト以外でも書かせて頂いていましたが、連載作品で20話を超えたのは私の作品としては初めてです。
これも読者の皆様のお蔭です。皆様、本当にありがとうございます。
さて今回は5月23日、第2章の自由行動日の後編…というより実質「おまけ編」ですね。
主人公リィンさん大活躍?の回となりました。原作主人公というパワーを違う意味で発揮してくれたのでは…と思います。
もっとも彼にとっての本番は、「今後」になるんでしょうけどね。
2章のこの隠しクエストは前々からネタにしようと思っていたこともあって、結構すんなりと書けたのが良かったです。
前回と今回の少しギャグまじりの日常が終わりまして、次回は実技テストとなります。
久しぶりの戦闘をちゃんと書けるか今から心配ですが…。
最後まで読んで頂きありがとうございました。楽しんで頂けましたら幸いです。