異世界シヴィライゼーション ~長命種だからデキる未来にきらめく文明改革~   作:さきばめ

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読む上で必要なことは、作中で説明しています。
この項は世界観の補完や、あのキャラ誰だっけ? というのを簡易に振り返る為のものです。
読まなくても問題ありませんので、飛ばして頂いても構わないです。
以前のモノと重複箇所があるかも知れません。

※先に読むとネタバレの可能性。適時更新予定。砕けた文章もあるのでご注意ください。



第二部 登場人物・用語

 

 

○兵術科

◆ジェーン

皇国の孤児院出身、薄藍色の長髪と銀瞳。水属魔術を使う、氷派生が得意。兵術科主席。

面倒見が良い。学園アイドルをやっていて人気も高く、生徒会長選挙にも推薦されたが最終的に辞退。

 

◆リン・フォルス

王国公爵家出身の三女。人族。明るめのオレンジ色のショートボブ。

お嬢様として育てられたハズなのに、何かと自由人な気質。一族固有の火属魔術を使う。

誰とでも結構絡んでいく、遠慮しない。アイドル業もノリノリ。

 

◆モライヴ

帝国出身、人族。他より早めに卒業。長身でやや太めの猫背。

黒髪で少し天然パーマが入ってる。基本的に頭脳労働担当。

 

◆キャシー

連邦東部の農村出身、赤い癖っ毛ロングの獅人族。

他の四属魔術と比して珍しい、雷属魔術を使える。

短気で喧嘩っ早い、地頭は悪くなく勘は鋭い。負けるのが嫌い。

 

◆ルテシア

純粋なエルフ種の副生徒会長。掴みどころが少なく謎が多いミステリアスウーマン。

 

 

○冒険科

◆ヘリオ

連邦東部出身。白髪に赤メッシュ、薄紅の瞳の鬼人族。火属魔術を使う。

学園バンドで作詞や作曲も最近はこなす。ギター&ボーカル担当。

 

◆グナーシャ

王国出身、灰色ロン毛の狼人族で隻眼。バトル好きなトンファー使い。ドラム担当。

お茶目な堅物、過去に色々あって傷だらけ。魔術は不得手なので魔術具で補強している。

 

◆ルビディア

帝国出身、鷹の鳥人族。薄い赤髪の三つ編みテール。火属魔術が使えて、飛行できる。

ベース担当。ノリが軽いが、空気はちゃんと読める。

 

◆パラス

皇国出身の人族、お嬢様口調の金髪縦ロールの没落貴族テンプレ。剣と盾の基本戦法、前衛のガード役。

良くも悪くも素直で、プライドは高かったり低かったり。

 

◆カドマイア

皇国出身、パラスの名ばかり従者で人族。くすんだ黄土色のサラサラヘアー。リードギター担当。

地属魔術を使う。割と遊び人で、ご主人への忠誠心はあったりなかったり。

 

◆スズ

連邦東部出身、忍者の家系。黒髪を頭頂部で結ってる。先祖は極東北土からやってきた。

「ござる」口調。忍者としてのスキルに加えて、調香術なども扱える。人をからかうのが好き。

 

◆ガルマーン

帝国出身、兵術科英雄コースの教師。実力は申し分ないのだが、それ以上にフリーマギエンスが濃い。

さる事情で学園を去り、後任がいないので英雄コースは無期休講となった。

 

 

○魔術科

◆ベイリル

本作の主人公、帝国出身。黒灰銀の髪と碧眼のハーフエルフ。現代日本からの転生者。

地球の創作作品(フィクション)から着想を得た技を使い、空属魔術から派生して音波なども扱う。

 

◆フラウ

ベイリルの幼馴染、帝国出身。青みがかった銀髪に紫の瞳を持つ、ハーフヴァンパイアもといダンピール。

重力・引力・斥力を操り、普段はかなりスローライフちっくなマイペース。

 

◆オックス

諸島の海上都市出身、内海の民。深緑色の短髪の魚人種でクラゲ。スィリクス卒業後の生徒会長。

コミュ(りょく)が高い。故郷には三人の許嫁がいる、海帝の血脈。

 

◆スィリクス

皇国出身、ハイエルフの生徒会長。何かとフリーマギエンスを目の(かたき)にするが、大概ババを引く。

火・水・風・地属魔術を満遍なく使う。長寿なエルフ種による、平等で統一された社会作りを目指している。

エルフ種で見た目は若いが、実際も若く他の学生とそう変わらない。

 

 

○製造科

◆リーティア

出身覚えておらず、長い金髪と鮮やかな赤色の眼な狐人族。地属魔術を使う。魔術具担当。

人懐っこく、年上はだいたい兄姉呼びをする。でもヘリオとゼノは呼び捨て。

 

◆ゼノ

帝国出身、水色の髪の人族。天才であり秀才。数学に通じ、工学分野が得意。設計担当。

合理性を重んじるが、熱い気性も持ち合わせている。

 

◆ティータ

連邦西部出身の眠たそうな半眼のドワーフ族、そこそこ小柄な薄桃色のツインテール。製作担当。

「~っす」口調で性格は大雑把だが、仕事は繊細緻密丁寧で独創性もある。過去に幼馴染がいた。

 

 

○専門部

◆ハルミア

魔領出身、医学科のダークエルフ。薄い紫髪なベイリル好みの美人。治癒魔術の使い手。

普段は裸眼だが、集中する時だけ母からもらった赤いフレームの眼鏡を掛ける。

元生徒会庶務だが、オックスの新体制で後任に引き継いだ。

 

◆ナイアブ

魔領出身、色素の抜けた緑色髪の魔族。芸術科だけでなく医学科にも在籍した両刀使いのオカマ。

昔ニアと付き合っていた。芸術分野はオールマイティに造詣(ぞうけい)が深い。

 

◆ニア・ディミウム

政経科、共和国出身。暗い金髪の人族。ディミウム商会をNo.1にする夢を持つ努力家。

昔ナイアブと付き合っていた。特に輸送とその管理に強い。

 

◆クロアーネ

調理科、王国出身。茶髪の犬耳メイド。栄養などにも詳しくなってきた。

フリーマギエンス所属なので、商会における料理や調味料の情報の多くを取り扱う。

 

◆ファンラン

調理科、連邦東部出身。翡翠色の髪を持つ希少な龍人族。一族は極東本土の出身。水属魔術を得意とする。

青龍偃月刀を使いこなし、武術による白兵戦もべらぼうに強い。将棋などが好き。

 

◆レド・プラマバ

調理科、魔領出身の魔族。濃いマジョーラカラーな紫のショート。

いずれ魔王になるという野心を持っている。多人数ボードゲームが好き。

 

 

○その他

◆リーベ・セイラー

フリーマギエンスの偉大なる師(グランドマスター)にして、シップスクラーク財団(商会)の総帥。

架空の人物であり、表向き存在するスケープゴート。"予知の魔導師"であると、まことしやかに宣伝されている。

 

◆ゲイル・オーラム

三巨頭の一人、"黄金"。金髪七三分けなおっさん。連邦東部出身。

商会の武力を象徴する。大概のことは初見でやってのけてしまうし、一度みれば模倣もできちゃう天才。

 

◆シールフ・アルグロス

三巨頭の一人、"燻銀"。王国出身。神族大隔世により先祖返りした人族。"読心の魔導"を使う独身。年齢は秘密。

ベイリルの秘密を全て知っている唯一の人物。心を読むくらいじゃないと、そもそも話が理解できない。

心を読んでも全てを咀嚼し理解しきるには至らない。かねてより彼女なりの目標ができた。

ベイリルの記憶に触れたことで、百数十年振りにはっちゃけている。

 

◆カプラン

三巨頭の一人、"素銅"。共和国出身。くすんだ茶髪のパッと見は冴えないおじさま、人族。

家族を失ってから、復讐の為に色々と学んだ。心理掌握に非常に長けている。

もはや彼がいないとシップスクラーク商会は機能不全を起こしかねない。

 

◆プラタ

"イアモン宗道団(しゅうどうだん)"の実験体だった生贄の少女。ゲイルとシールフとカプランによって、とてもたくましく育つ。

師匠が凄いので、弟子も自然と凄くなる。元々実験体として諸々リセットが掛かっていたのか、吸収率が半端ない。

 

◆ケイ・ボルド

連邦東部の都市国家長の娘、人族。親の教育方針で田舎で幼少期を過ごした。

引っ込み思案な面もあるが感情的で、思い込みが激しい。

 

◆カッファ

連邦東部の田舎出身、人族。田舎剣法の次期継承者候補。

後先考えない、良い意味でお馬鹿でさっぱりな性格をしている。

 

 

女王屍(じょおうばね)

自らにトロルと寄生虫を混ぜた人間のキマイラ、はた迷惑なマッドサイエンティスト。

寄生虫の"子"は脳神経を支配して、生ける屍として"母"の簡易命令を実行することができる。

 

◆大魔技師と7人の高弟(こうてい)

連邦東部地方に生まれた、初代魔王と並ぶ歴史上最高の天才とされる人族。

魔術具を製作する為に必要だった高等技術を、効率よく低減させて魔術具革命をもたらした。

今まで誰も思いつかなかったような用途と、それを実現する魔術具を開発・実現させた。

 

大魔技師の直弟子である高弟はそれぞれが各国へ派遣され、一般市民に広く普及させていった。

副産物として連邦東部のなまりが広く伝わり、統一された度量衡も認知されるようになった。

高弟は大魔技師の弟子としてだけではなく、それぞれが何かしらの偉業を達成している。

 

 

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■魔力

血液のように全身に循環して、肉体を強化し魔術へと転嫁する謎のエネルギー源。生物ならほぼ誰でも持っている。

体内に貯留され消費されるが、体格よりも体質によってその魔力量には大きく違いが出る。

休んでいれば自然と回復していく。消費量・貯留量・回復量もろもろ個人差があるので画一視できない。

魔力が常に充実していると、美容や抗老化(アンチエイジング)効果がある。

 

■魔力の暴走

神族を最初に襲った厄災。暴走した魔力はコントロール不能になり、肉体を異形なさしめた。

異形が止まれば魔族、止まらなければ魔物と成り果てる。鬼人族やヴァンパイアは暴走から派生進化した種族。

魔力量には秀でている傾向があるものの、逆に操作に関しては不得手な部分がある。

 

■魔力の枯渇

暴走で弱った神族にトドメを刺した厄災。魔力そのものが枯れ果てていき、貯留できなくなってただの人になる。

今いる神族は常に暴走と枯渇の恐怖に悩まされる。ドワーフ族やエルフなどは枯渇から派生進化した種族。

魔力量が魔族より物足りない傾向があるものの、逆に操作の繊細さ関しては得意とする部分がある。

 

■魔力抱擁

暴走する魔力や枯渇する魔力を、体内で循環するように抱き留めおく術法。

結果として魔力操作と魔力貯留・循環に優れた種族として進化し、ヴァンパイアとエルフがそれにあたる。

 

魔力(マジック)加速器操法(アクセラレータ)

フラウがベイリルから聞いた、現代知識の粒子加速器から着想を得て修得した術法。

体内の魔力循環に、意識的な加速を加えて魔力同士をぶつけてさらなる魔力を取り出すイメージ。

魔力抱擁により生まれた種族の血を、半分継いでるからこそ使える特殊技能。

 

■魔術

初代魔王が体系化して広めた、少ない魔力で物理現象を引き起こす術法。

最初は魔法しか存在しなかったが、暴走と枯渇でそれすら喪失していき、理論的に考える者もいなかった。

明晰夢で意識的に事象を引き起こす感じで、詠唱や動作で補強することで刷り込みと手順(ルーティン)の確立化が(キモ)

 

主人公および近しい人間は、現代知識の恩恵によって一定のプロセスを無視したり、違う発想によって魔術を使う。

しかし同時にそれらが固定観念となって邪魔をする場合もあり、都合よく共存させていいとこ取りする者もいる。

使う者は魔術士と呼ばれる。

 

■魔導

魔法が失われ、魔術が確立され、そして最後に魔導へと至った。

実際のところ定義は曖昧だが、魔法には到底及ばず、似てはいるが非なる異能。

魔導を覚える方法は一切確立されておらず、個々人によってまったく異なる。

使う者は魔導師と呼ばれる。

 

■魔法

魔導すら比較にならない魔力と、現実と妄想の区別がつかない想像力で拡大解釈して世界を改変する。

大昔の神族は誰しもが使えた全能に近い(ちから)だが、現在は魔力の暴走と枯渇によって失伝している。

残存する魔法具も膨大な魔力を必要とするのでほぼ十全には扱えない。

使う者は魔法使(まほうし)と呼ばれた。

 

■科学魔術具

魔術を道具として扱えるようにしたものに、科学的理論と設計を加えて実用化した物。

潜在的に存在してはいるが、基本的にシップスクラーク商会で製造された物をさす。

 

■読心の魔導

シールフ・アルグロスが使う、人の心を覗く術法。

表層部分を読む程度なら学園全域を軽く網羅できるくらい広い。映像記憶としても読み取れる。

触れ合えば隠したい秘密や忘却した記憶なども、問題なく掘り当てることが可能。

情報が膨大なほど処理に苦労し、また感情といった要素も読んでしまうので、普段は最低限に抑えている。

 

 

■進化と隔世遺伝

異世界の魔力によって進化を遂げた生物相は多種多様である。また人型種の多くは神族から枝分かれした。

想像力と願望、魔力と遺伝子に眠る記憶が、獣人種や鬼人など多彩な進化を(うなが)した。

血統として一部受け継がれ、世代の離れた祖先の遺伝的形質が、遠い子孫に突然発現することもある。

 

■五英傑

単一個人でありながら、国家すら手を出せない天頂の英雄。

人類史でも圧倒的な戦果を挙げた当代の者が、自然と呼ばれるようになる。

一人だけ非常に長い間、居座っているのもいる。

 

■騎士

貴族とはまた違い、国家から容認された一定の特権を有する階級。

帝国の近衛騎士・黒騎士・特装騎士・竜騎士。王国の正騎士・魔術騎士。皇国の聖騎士。共和国の自由騎士など。

 

 

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▲学園

連邦西部に作られた教育機関。帝都幼年学校、王立魔術学院、皇国聖徒塾と並ぶ最高学府の一つ。

強力な後ろ盾がいるのか、学園自体が半ば都市国家のような扱いという特殊な形態を維持している。

 

ワケありの者でも広く受け入れられ、国家や種族の差別があまり見られない生徒の自主独立を尊重している。

一般教養、戦技部、魔術部、専門部の四つに大別され、季ごとに単位を取得することで卒業要件を満たしていく。

要件さえ満たせば卒業も自由なので、長く留まって勉学に励み続ける者もいる。

 

▲学園七不思議

学園で古くから語り継がれている、オカルティックな噂。

・咆哮する石像の竜

・幻想の学園長

(トイレ)の童女さん

・500季留年(ダブリ)の"闇黒"校章

・開かずの学園地下迷宮(ダンジョン)

・別世界に続く階段

・消えた英雄

 

▲フリーマギエンス

学園という狭い社会を利用し、部活という形から実験的に発足させた思想団体。

文化の伝播や宗教勝利の為の前身であり、「未知なる未来を見る」という"文明回華"の野望にして大志に基づいている。

来る者拒まず、去る者は追う。いつでもどこでもだれにでも、生活に密着した心に寄り添う宗旨。無色の宗教。

 

▲シップスクラーク商会

ゲイル・オーラムが(おさ)をやっていた反社会的裏組織を前身として、新たに設立した慈善的営利団体。

その実体は文明と人類全ての発展と進化を目的とする、超広範に及ぶ複合企業──を目指している。

現代知識を利用した、ありとあらゆる物質的・手法的・概念的な文化を推進・開発している。

 

 

▲アールシアン西部連邦 / エイマルク東部連邦

大陸の南部方面に位置する連合国家。議会制で定期的に総議長が選出される。統一された国教はなし。

連邦は内海を挟んで西と東に分かれており、大きくは一つの括りとして扱われる。

多くの都市国家が大国に対抗すべく寄り集まったもので、都市ごとに特色が異なる。

 

▲ディーツァ帝国

大陸の北西方面に位置する、最大領の軍事国家。帝王の貴族が支える中央集権の封建社会。国教は神王教。

亜人種や獣人種、魔族も柔軟に受け入れる完全な実力至上主義社会で、帝王一族は実力で常に頂点にいる。

土地持ちの有力貴族領の他に、特区と呼ばれる領地の割譲と一定の法権が認められる場合がある。

 

▲エフランサ王国

大陸の東に位置する、魔術に重きを置く権威主義的絶対王政の国家。国境は魔王崇拝。

人族を至上とし、獣人種差別が強く奴隷の数も非常に多い。人権なども無視されがち。

特に魔術士であれば出世しやすく特権も強く多いので、非常に暮らしやすい国と言える。

 

▲イオマ皇国

大陸の最西端に位置する、神族と関わり深い宗教国家。国教は神王教ケイルヴ派。

教皇を中心として貴族社会が形成されている。最も古い国家であり閉鎖的かつ排他的な面が多い。

魔領とは年中戦争していて魔族差別は最も激しく、神族と交流がある唯一の国家。

 

▲ファイレンド共和国

大陸の中央に位置する、最も歴史の浅い共和制の外交国家。投票によって統領を決める。国教はなし。

自由主義的な面が強いが、反動としての暗部も数多い。

 

▲内海諸島

連邦の東西の間に存在する、数多くの島と文化の総称。

海上貿易が盛んであり、海洋の大半が過ごしやすく魚人種の数が多い。

 

▲極東 本土シーハイ / 北土ヒタカミ

大陸から外海を挟んで東に浮かぶ島国。南の"本土"と、北の"北土"に分かれて違う文化を築いている。

外海には凶悪な魔獣と悪天候によって、交易や往来はかなり制限されている。

 

▲魔領

大陸最南端を占める、群雄割拠の領地。人柄・土地柄・文化柄、とにかく好戦的。

国教はないが魔王崇拝が根付いていて、交易や往来も割とある。

 

▲神領

大陸最北西に位置する、全ての人型種の祖たる神族が住まう原初の土地。

四代神王によって統治され、皇国とわずかに交流するのみでその他一切を係わらない。

 

 

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●ドワーフ族 / 鬼人族

魔力枯渇から変異・進化派生した種族がドワーフであり、暴走からの場合だと鬼人族となる。

両種族は外見(そとみ)にはわからない、強靭な筋肉を備えているという特徴を持つ。

つまりは進化の方向性が一致している、言わば親戚であり近似種。

鬼人族が恵体(けいたい)(つの)が有るのに対し、ドワーフはより凝縮された筋骨を有していて(つの)はない。

鬼人族の気性は雑把で荒い傾向があるが、一方でドワーフは頑固で静かな傾向がある。

 

●鳥人族

羽翼を背から生やし、魔術なしで魔力強化だけでも大半が飛行できる種族。

一族単位で独自の社会形成をしていることが多い。鷹や白鳥や鴉など細かく種類が違う。

 

●魚人種 / 水棲種

河・川・湖・沼にも棲息する水中生活に変異・進化派生した種族。水棲種とも呼ばれる。

エラ呼吸はできず、肺活量と効率的な動きで水中でもある程度活動可能。でも空気供給魔術を使うのが基本。

他種族からの干渉が極めて薄い為に、鳥人以上に独自の生態系と社会性を持つ。

 

●竜人族

爬人種に属する、竜への強い憧憬によって半端に変異・進化派生した種族。

その成り立ちから多くが竜信仰を継ぎ、純粋な身体能力だけなら最強の人型種で、寿命も長め。

"龍人"は極東から派生した稀少種。

 

●魔王

魔領を統治する領主の名称。現在は東西南北で、それぞれ四人の魔王がいるらしい。

全ての魔王の頂点に立てた者は大魔王と呼ばれるが、群雄割拠を制覇する資質が必要。

 

●魔物

神族全体を襲った魔力暴走によって、異形へと変異・進化した生物の末裔。

人としての知能を失い、本能のままに生きる(ケダモノ)

 

●魔獣・魔人

魔力暴走した魔族の成れの果てであり、またある意味では窮極到達点。

異形のままに際限ない魔力暴走によって巨大化や異能を有した魔物を魔獣と呼ぶ。

異形とならず、人型のまま増大し続けた魔力を保有する怪物が魔人と呼ばれる。

 

過剰な魔力による汚染の所為(せい)かほぼ自我を失っている移動する天災扱いであり、その対処には慎重を要する。

 

 

●虫

寄生虫だけでなく、他にも数多くの虫が存在している。現実同様、異世界の自然バランスの一角を担っている。

中には魔力によってか外骨格を保ったまま、自重に潰されることなく巨大化する固体もある。

 

●ゴブリン

緑色の体色で小柄な魔物。ある程度の社会性を持つ。

雑食だが肉食を好み、人間から動物から魔物まで向こう見ずになんでも襲う。

集団行動をする為に危険性はあるものの、より高度な社会性と強さを持つ他種族であれば敵ではない。

 

●オーク

猪のような顔に、丈夫な体毛と厚い脂肪とで(おお)われた魔物。

一族単位の社会性があり、一度に組む徒党の数はそう多くない。

強靭な筋骨から繰り出される攻撃、分厚い脂肪と皮膚と体毛による防御能力。

並の冒険者では警戒が必要なくらいには厄介な魔物。

 

●トロル

一つ目の青白いダルマ巨人。出会ったら逃げるべき、各国で災害指定されるくらいやばい魔物。

胃酸を吐出し、全身筋肉のような強靭さを誇り、その再生能力は他の生物を圧倒する。

脳を破壊しようがいずれ再生し、有機物・無機物問わず食い漁る雌雄同体の化物。

 

●キマイラ

他種族混合の獣。基本的には自然にではなく人工的に産み出される。

稀に交配によって産まれる、グリフォンやミノタウロスといった種族もいる。

 

●竜種

太古の神話時代に大陸全土を支配していた地上最強に数えられる種族。

さらに一部残る強力な"純血種"はそれぞれ象徴する色を持ち、今なお地上最強に数えられるような個体。

 

 

 


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