異世界シヴィライゼーション ~長命種だからデキる未来にきらめく文明改革~ 作:さきばめ
この項は世界観の補完や、あのキャラ誰だっけ? というのを簡易に振り返る為のものです。
読まなくても問題ありませんので、飛ばして頂いても構わないです。
以前のモノと重複箇所があるかも知れません。
※先に読むとネタバレの可能性あり。適時更新予定。砕けた文章もあるのでご注意ください。
キャラは
◆"空前"のベイリル・モーガニト
本作の主人公で転生者、現在は帝国モーガニト領の伯爵位を持つ。
直接的な人脈とはなりえないものの、五英傑や七色竜の多くと直接的な面識が持つ稀有な人生を歩んでいる。
他の才能豊かな財団員たちへの潜在的な劣等心などもあって、財団の利益を含めて自らを鉄火場へと身を投じがち。
◆"竜越貴人"アイトエル
創世神話より生きる最古の五英傑で、幼少期にベイリルとフラウに面識がある。学園の創設者にして学園長。
元は一般人レベルだったが、長命なのを利用してひたすら研ぎ澄ませてきた"果て無き凡人"。
数千年単位で積み上げた本人の実力もさることながら、それ以上に数多くの設立組織や教えを受けた英雄・賢者らの功績によって五英傑の一人に
思わせぶりなことをいくつも言い残し、魔王具を駆って消え、その行方は知れない。
◆
アイトエルが語った謎の情報通の仮称。その響きは地球の英語であり、存在は
◆
殺したアイトエルが言うには、ベイリルとフラウの故郷を焼いた絵図を
己の頭の中だけで構築されたシナリオでもって喜劇から悲劇まであらゆる演出をするという。死体は塵と消えた。
◆大魔技師
魔術具の製作において革命をもたらし、現在の魔術具文明を創り上げた男。アイトエル
現在も日常にて使われる多くの度量衡を統一し、7人の弟子を通じて世界へと魔術具と付随する文化を広めた。
"連邦東部
◆初代魔王
元神族で暴走によって魔族となったが、途中で魔力抱擁を用いてヴァンパイアとなった
グラーフからの依頼を受けて12の魔王具を創る。それらは後の歴史に魔法具として存在するようになる。
◆二代神王グラーフ
秩序と土を象徴する神王、となる以前に暴走と枯渇に苛まれる状況に危機感を抱き、魔法具を作る為に初代魔王を
製作者に敬意を表して魔王具と名付け、引き連れた10人の神族と、グラーフ本人および初代魔王の魔法をそれぞれ再現させることに寄与した。
◆三代神王ディアマ
その一太刀は黒竜ごと"大空隙"という裂け目を大地に刻み、紫竜の病毒汚染を防ぐべく、大陸を斬断して極東へと切り分けた。
◆"静謐の狩人"クロアーネ
ゲイル・オーラムの元従者で、現在は料理道に
情報部はテューレに引き継いだが、合間に
◆アッシュ
白竜と黒竜の
利口で多少の人語を解すものの、まだまだ成長途中で未熟な部分が多い。両親の形見である白黒竜鱗を首に
◆エルンスト
竜騎士昇格試験中に、ベイリルと出会った見習いの青年。現在は試験を終えて無事、正式な竜騎士となった模様。
◆アーセン
イアモン
同カルト教団の殲滅時にはオルセニクという偽名で任務に
財団の情報網に引っかかったことでベイリルに襲撃され死亡。事業は奪われ、"アーセン・ネットワーク"としてその名のみが残った。
◆ヤナギ
魔族と吸血種のハーフで、まだ年端もゆかぬダークヴァンパイアの幼女。
アーセンの奴隷事業の被害者の一人であり、ベイリルに保護されそのまま"子飼い計画"の為に育てられている。
◆白竜イシュト
光輝を司りし、親しみやすい白竜。"人化の秘法"で人間になりすぎていたので竜への戻り方を忘れている。
ノリが全体的に軽く、光速で移動し、光束レーザーによって敵を屠り去る圧倒的な機動武力を持つ。
アッシュが産まれたことを察知して会いにきたが、最終的にかつて愛した黒竜と共に眠る道を選んだ。
◆"
学園生時代からの古株で、テクノロジートリオの一人。人族の男。割かし主人公気質で常識人枠。
大魔技師が残した手記のコピーの一部から現代知識を得て、数学や工学面において才能を発揮する。
シールフ、ゲイル、カプランの三巨頭に続いて、ベイリルが転生のことを話した4人目の人物。
◆"
はじまりの四人にして、テクノロジートリオの一人。狐耳の金髪、ベイリルたちの妹枠。
ベイリルによる幼少期からの現代知識教育によって、
流動魔術合金"アマルゲル"を従え、本人の地属魔術も相当な領域に達している。
◆"
学園生時代からの古株で、テクノロジートリオの一人。ドワーフ族の女。
リーティアの発想と、ゼノの理論設計を、実際に形にする製作担当。ただし自身も自由に改造を加えがち。
魔術具よりも科学における物質文明品を造るのに
◆黒豹兄弟
ケンスゥ会の武闘派幹部、それぞれ斧と槍を使う魔術戦士だったが、ベイリルには通じず死亡。
◆"
ソーファミリーの幹部。再生の魔術を使い、自らを捨てがまる戦法を得意とする。
ベイリルに完全敗北を喫した後に、"
裏社会に通じる財団職員として不本意ながらも活動中&スライムの実験台コースへ。
◆"混濁"のマトヴェイ
ソーファミリーの筆頭幹部にして飛空魔術士。イシュトの白色破壊光線によって完全蒸発し死亡。
◆"大地の愛娘"ルルーテ
五英傑の一人であり、地上最強とも噂される存在。人族、女性。至上目的は"安眠"なウルトラマイペース。
敵対すべしと決めた相手には、地殻津波やマントルプルームなど地球災害規模の戦力で適度に撃滅。
完全に超越した思考を持つわけではなく、同族を守る情くらいは備えている。結果として魔族の侵攻や魔人・魔獣討伐の功績から、五英傑に数えられる。
◆
主人公ベイリルと同じ、同時代の異世界転生者。前世・出身・年齢・性別・名前その他一切不明。三つの泣きボクロが特徴。
"死に目"に会いたいという理由で殺人を繰り返し、死者の血を使って英語の詩を
本来は固有で一つしか使えない魔導を二種類、"変身"と"透過"を同時に使える模様。
◆
通称名だけ登場。アンブラティ結社の人間で、"
◆サルヴァ・イオ
神領で生まれた元神族で、魔力の"暴走"に見舞われたが自らを定向進化させて紫竜に形態を寄せた魔族。
結果として"紫竜の加護"もある程度だが使えるようになった。
様々な学問を修めているが特に化学分野に強い、文武に長じた財団の賢者。インテリマッチョ。
◆黒竜
"闇黒"を司りし、魔竜。いくつもの国家を滅ぼし、大地を汚染した厄災。かつては白竜を愛し、
しかし灰竜が死卵だったこと、闇黒をその身に宿すこともあって正気を失っていった。ディアマに
その際に大きな傷を負い、再生したあとは自らの闇黒によって苦しみ続けた。最期には"大地の愛娘"の手によって白竜と共に安らかな死を迎えた。
◆赤竜
"炎熱"を司りし、人と密に関わる竜。正式には赤竜特区だが、竜騎士特区とも呼ばれる帝国特区を管理し、体面上は帝国に属している。
赤竜の立場や想い、それらにまつわるエピソードは後々に語られるので割愛。
◆緑竜グリストゥム
"豪嵐"を司りし、人との関係を絶った竜。数頭の眷属だけを引き連れ、延々と大空を飛び続ける。基本的にヒト嫌い。
◆黄竜
"雷霆"を司りしワーム迷宮のラスボス。"無二たる"カエジウスとの契約に縛られ、不本意ながら最下層の
ベイリルらと決戦した時は、本気ではあってもまったくの全力ではなかった。無理やりやらされてるだけなので。
◆紫竜
"病毒"を司る最
極東にて"人化"の秘法を応用し、人と竜を切り離したことでなんとか生存。自らの病毒研究に明け暮れ、晩年にはサルヴァに看取られて逝去。
◆青竜
"氷雪"を司りし、魔領に棲まう竜。詳細は今のところ不明、絶対零度も使えるっぽいような話。
◆頂竜
叡智ある獣の王、頂点の竜。自らの"分け身"として12の竜を生み出し、竜と獣を率いてヒト種と戦争した。
最終的な敗北を見越し、新天地を目指して異空間を渡ったらしいが、その後どうなったかは不明。
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★シップスクラーク財団
名実ともに商会から財団を名乗る。紋章は二重螺旋の系統樹。総帥はリーベ・セイラー。
現代知識を元にありとあらゆるテクノロジー特許を研究開発・保有している、慈善を掲げた企業団体。
"未知なる未来"を求め、"人類皆進化"を促す。"文明回華"の為に新たにサイジック領に根を深く張り、その幹と枝を際限なく伸ばす都市計画が進行中。
★フリーマギエンス
魔導と科学を信奉する無色の宗教。紋章は
▲サイジック領
現在首都を開拓中。北にワーム海、東に王国ベルナール領と共和国領、南に帝国キルステン領、左にカエジウス特区が存在する。
領内は領都予定地とは別に、インメル市、ディラート市、ルクソン市、ブラディオ市、タキオン市がある。
街の名前は便宜的に付けてるだけなので、別に忘れてもらっても問題ないです。
▲モーガニト領 インヘル国立公園
6つの柱を紋章とするベイリルが所有する伯爵領、およびフラウと幼少期に住んでいたかつての故郷の小さな街。
"炎と血の惨劇"以降、手付かずのまま自然に恵まれたので、管理&観光資源とすることにした。
▲断絶壁 / 壁街
"大地の愛娘"が一晩で作ったとされる、人領と魔領を分かつ世界の壁。そこに勝手に街を作り始めたのが通称"壁街"。
壁内部の内街と、壁外部の外街に分かれている。街は実質的な無法地帯であり、内街に縄張りを持つヤクザな集団が秩序を保っている。
性質上、法に
▲赤竜山
赤竜が治めている帝国特区であり、世界第二位の標高を誇る活火山。この山を含めた周辺が赤竜特区ないし竜騎士特区と呼ばれる。
▲大空隙
治癒することなき世界の傷痕。魔領から皇国に掛けて刻まれた超巨大な峡谷で、闇黒に満たされ黒竜が住んでいた。
かつて三代神王ディアマが魔法具"永劫魔剣"にて、黒竜ごと大地を叩き斬ったのが原因。
▲極東
同じくディアマが東端において紫竜の汚染を食い止めるべく永劫魔剣を振るい、今度は完全に斬断してしまった結果、大陸の一部が独立してしまった島国。
さらに紫竜から漏れ出た汚染によって分断されてしまい、和風な北土と中華風な本土でそれぞれ統治されているらしい。
現在では毒も薄れてきたのか地上間の交流も多少は可能となっている模様。
なお大陸とを挟む海には、海魔獣がいるので大陸との貿易は非常に限られている。
渡ってこれるのは飛行可能な者か、命知らずかつ豪運の航海者のみ。
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■大魔技師の
地球からの転生者である大魔技師が、その知識と技術の一部を継承し、世界に魔術具を広めたとされる七人の直弟子。
大魔技師の名で
使いツバメ業を
■聖騎士
皇国に所属する独立色の非常に強い騎士位。大魔技師の弟子の一人が、その権限を世界各国に認めさせた。
聖騎士は人々の規範で在り続ける限り、各国の法でも自由にすることはできない"一人治外法権"。また独自に軍団を持つ聖騎士もいる。
聖騎士の人数は特に決められてないものの、その厳しい条件ゆえに一時代に10人もいれば豊作。
世界四大学府の一つである"皇国聖徒塾"は、聖騎士を目指す者にとって養成校というよりは苛烈な修練場なのだとか。
■結社 / 秘密結社
大層な印象・名称なれど、一定の
主人公らが属したイアモン
アンブラティ、トゥー・ヘリックス・クラン、ブレード・ブラッド・ブラザーフッド、メテル協会。
水銀の星、霊堂騎士団、偽悪者同盟、群青の
等々、色々と作中の名称ではいくつか存在するものの、
■飛竜
いわゆる"はぐれ竜"として、独自に進化・繁殖をしてきた竜種。
七色竜に
それぞれ赤は火竜、青は氷竜、黄は雷竜、緑は風竜、紫は毒竜、白は光竜、黒は闇竜となる。
現状で眷属竜の存在が判明しているのは、火と風のみ。
■七色竜
元々は頂竜から生み出された12色の分け身であり、原初にして純血の竜種。
"加護"として
加護を与えるほど本体における直接の
■秘法
純血とも言える竜族が使えるそれは、魔法ではなく秘法と呼ばれる。
自らの肉体をそれぞれ炎熱・冷気・嵐・雷・毒・光・闇黒そのものに変化させる"現象化"。
竜から人の身へと変える"人化"。また
■竜騎士 / 見習い
赤竜の眷属である火竜を駆る気高き騎士集団。帝国に属しているが、それ以上に
見習いから正式な竜騎士へと昇格するには、世界中を巡る厳しい試験を踏破せねばならない。
竜騎士となってからも終わりではなく、厳しい連係訓練と実戦も求められる。
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●魔王具 / 魔法具
後の二代神王グラーフの依頼によって、グラーフと初代魔王自身と他10人の神族の魔法を、誰でも使える道具として閉じ込めた魔法具。
しかし実際の使用には大量の魔力を消費するので、十全に使えるようなことはまずない。
例外が永劫魔剣あらため"無限抱擁《はてしなくとめどなく》"であり、単独で魔力を増幅・循環・安定させる機構を持つ。
製作者に敬意を表して、グラーフが"魔王具"と呼んだ。なお各魔王具そのものの命名は初代魔王のセンス。
魔王具以外の魔法具が存在するかは不明。なお各国は外交材料として、本当は保有してない魔法具の存在すらいくつもチラつかせてたりしている。
●浮遊石
柔らかい軽石のような物質で、未精錬の状態でも
低密度の状態では研磨剤・建築材・
完全精錬はまだ成功しておらず、そのままの利用は不安定な部分もあって、さらなる発展が見込まれている。
●エレクタルサイト
黄竜由来の超伝導物質の総称。ベイリルらが迷宮より持ち帰った黄竜の部位であり、非常に貴重な生物資源。
多くが常温で超伝導する性質を持っていて、それらは高熱状態にあっても損失することがないという特徴を持つ。
他にも電子を取り込んで充電・蓄電する部位や、安定させる整流器のような性質など、効果は様々である。
ただし各種テクノロジーが未熟な現在ではほぼほぼ未加工で品質も低く、使い
●スライム
トロル由来の細胞を特定の環境下で培養し、各種物質と適切に合成させた物質。
食料源としても吸収できるほか、血液のように魔力をよく
その源はトロルが体内で生成するもので、遺伝子組み換えを誘発する進化の
抽出されたスライムは密閉下では粘度の高い液体で、常温で大気に触れると気化するので、濃度を調節して摂取することが可能。