戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
マリアたちが奏汰の家に住みだして数週間が経った。その間に大ショッカーたちの襲撃はあったが、出てくるのは戦闘員たちだけでありそれをディケイドたちが倒すという日が続いていた。
奏汰はこのやり方に嫌な予感がしていた。おそらく幹部怪人が指揮を執り、戦闘員にこちらの注意を引かせている間に何か良からぬことを企んでいると考えたからだ。
警戒を劣らないように彼自身もパトロールを続けていた。
(奴らの目的は一体何なんだ・・・・?)
ネオマシンディケイダーを飛ばしていると上空からサボテンが降ってきた。
「!!」
奏汰はすぐにブレーキをかけて停車する。彼の前にサボテンが落ちると爆発した。このまま進んでいたらサボテン爆弾の餌食になっていただろう。
「この爆弾は・・・・・」
「さすが仮面ライダーだ、俺のメキシコ爆弾をよく躱した!!」
怪人と戦闘員、さらにはノイズが共に現れた。奏汰はネオディケイドドライバーを装着する。
「お前は一体何者だ!!」
「俺は大ショッカー怪人、サボテグロン・・・貴様たち仮面ライダーを倒すために俺はやってきた!さぁ行け!!ノイズに戦闘員ども!!」
「いー!!」
サボテグロンの合図にノイズと戦闘員たちが奏汰に襲い掛かってきた。彼はネオマシンディケイダーから降りてカードを装填する。
「変身!!」
『カメンライド ディケイド!!』
ディケイドに変身した彼は、ライドブッカーソードモードを構えて戦闘員に攻撃をする。
「いー!!」
戦闘員もナイフなどを持ち対抗するが、ディケイドはそれを弾いて次々に切り捨てていき、ノイズには蹴りをいれて吹き飛ばしてからライダーカードを出す。
「変身!!」
『カメンライド 響鬼』
ディケイドの身体が燃え盛る青い炎に包まれ、ディケイド響鬼へと変身するとさらにアタックカードを出す。
『アタックライド 音激棒 烈火』
両手に音撃棒 烈火を持つと先端に炎がたまる。それを振るって烈火弾を飛ばしてノイズたちを撃破していき、さらに戦闘員たちを次々に叩いていく。粗方倒すと別のライダーカードを出して変身する。
「変身!!」
『カメンライド ファイズ!!コンプリート』
「悪いが一気にけりをつける」
『フォームライド ファイズアクセル!!』
「いくぜ?」
『スタートアップ』
上空に飛び上がった瞬間赤いポインターがたくさん現れて戦闘員たちに次々に蹴りを入れていく。ファイズアクセルフォームとなったディケイドの超スピード殺法の前に、残った戦闘員はあっという間に全滅した。
『タイムアップ』
戦闘員たちの爆発と同時にディケイドファイズアクセルフォームが解除されてディケイドに戻る。サボテグロンが降りてきて攻撃しようとしたが・・・ミサイルが飛んできて命中する。
「どあ!!」
「奏汰!!」
クリスを始めシンフォギア奏者たちが現れて構えている中サボテグロンはメキシコ爆弾を連続して投げてきたが、それをディケイドはガンモードにして次々に破壊していく。
「お、おのれ!!」
「おりゃああああ!!スーパー響月面キック!!」
響の蹴りが命中してサボテグロンが吹き飛ばされる。
「おのれ!!シンフォギアどもめ!!」
サボテグロンは再び立ちあがり、こん棒を振り回して迫って来るが、ディケイドのライドブッカーソードモードがこん棒を切り裂いて蹴りを入れて反転する。
「さて新しいカードを装填するか・・・・」
彼はアタックカードを装填する。
『アタックライド ミラージュカノン!!』
すると次元から新たな武器が現れた。ディケイドはそれをキャッチしてファイナルカードを装填する。
『ファイナルアタックライド ディディディディケイド!!』
ミラージュカノンの砲身が開いてエネルギーがチャージされていき、カードが現れてサボテグロンの動きを止めていく。
「な!!」
「これで終わりだ、ディケイドバスター!!」
放たれた一撃がサボテグロンに命中して爆発を起こす。ディケイドは敵がいなくなったのを確認してミラージュカノンを消した。響たちは他に敵が隠れていないか辺りを確認している。
「異常ないみたいですよ零児さん」
「みたいだな。だが大ショッカーの怪人が出てきたってことは大ショッカーの動きが活発になってきたってことか・・・・厄介だな・・・・」
奏汰はこれからの戦いが厳しくなると感じ、同時に彼女たちに負担をかけるわけにはいかないなと気を引き締めていた。
(はっきり言えば彼女たちを巻き込むのだけは避けたい・・・だがそれで納得をするとは思えないしな・・・・)
それにマリアたちは奏と同様にLINNKRを使っている。フィーネこと了子がその改良型を現在は開発しているところだ。それを使えば奏たちは前よりも長く戦うことが可能となる。
だが奏汰は問題としているのはそこじゃなかった。響のことだ・・彼女はほかのみんなとは違い、身体に刺さった奏のガングニールの破片が融合してシンフォギアとして機能しているのだ。彼がそう心配するようになったのは了子に呼ばれたときに教えられてからだ。
大ショッカーが現れて数日経ったある日、了子の研究室に彼は呼ばれた。
「来たな奏汰・・・・・」
「・・・フィーネの方だな今は・・・俺を呼んだのには理由があるんだな?」
「そうだ、立花 響のことだ。あいつが胸に刺さった天羽 奏のガングニールの欠片からシンフォギアを纏っているのは知っているな?」
「あぁ・・・まさか・・・・」
「そうだこれを見ろ」
彼女は響のレントゲン写真を出した。奏汰はそれを見て目を見開いている・・・ガングニールが刺さった場所から浸食が広がっており響の体全体に及ぼうとしているからだ・・・このままいけば響はひょっとして…奏汰は聞かずにはいられなかった。
「・・・なぁフィーネ・・・・・」
「お前が言いたいことはわかっている。このまま戦い続ければ彼女の命はなくなってしまうだろうな・・・おそらく」
「・・・・・・このことを知っているのは・・・・俺だけか?」
「・・・・そうだ、いずれにしても話さないといけない・・・」
「わかった。」
響の命に関わる以上、奏汰はこのことを話さないといけないと腹を括ったのだった。
次回「響の命の危機」