戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
だがそこい現れたのはかつて奏汰によって倒されたはずのネフィリムだった、ディケイドたちは戦っていたが、ネフィリムは戦闘員及びノイズたちを食べてパワーアップをして奏汰たちを吹き飛ばす。
ネフィリムの襲撃から数日が経ち、翼とクリスはリディアン学園へと行っている中、奏汰は潜水艦の中でパソコンを操作していた。
「・・・・・・ふぅ・・・・・」
「お疲れ様です」
「ありがとう緒川さん・・・ってよかったのかな・・・」
そう、現在彼はなんと大学卒業証書を取得していた。その理由だが、彼は大ショッカーにつかまった際にネオディケイドドライバーの使い方や仮面ライダーたちの知識などを埋め込むために、色々とされてしまいその結果脳が活性化しており、見ただけでも覚えてしまうという状態へとなってしまい、飛び級していたのだ。
「仕方がないですよ、司令も許可を出しておりますからね?」
「・・・まぁしょうがないですけど・・・」
彼はそういって現在はネオディケイドドライバーを触っていた。まるでわかっているかのように機械を触っている。
ネオディケイドドライバーは奏汰以外は触ったことがない。奏汰が言うには、
「この中にはディケイド以外の仮面ライダーたちのすべてのデータや技などがはいっているんです。おそらく大ショッカーがいれたものでしょうね・・・だからこそ、この力を開示するわけにはいかないってことです。」
調べものを終わって、奏汰は家の方へと戻っていくとマリアたちが迎えてくれた。
「零児ーーーー文化祭に行こうデース!!」
「文化祭?」
「うん、リディアン学園で文化祭があるみたいだよ・・・だからさ・・・・」
「・・・・なるほどな、マリアとセレナは?」
「二人もその日は休みだから一緒に行けるって」
「そうか、ならマリアには変装してもらわないといけないな・・・・」
「というと?」
「切歌、マリアは有名だろ?歌姫がリディアン学園に来てみろ、大変なことになるだろうが・・・・」
奏汰は呆れながら切歌に説明して、帰ってきたマリアたちにも説明する・・・もちろんクリスたちには内緒で計画を実行に移ろうとしているのであった。
調side
どうも 月読 調です。今私たちはどこにいるかといいますと?
「リディアン学園の入り口です」
「えっと調誰に行っているのデース?」
「切ちゃん?」
「な・・なんデスか?」
「世の中にはね、知っていいことと知らない方がいいことがあるって知っているかな?」
「え?え?え?」
「はいはい二人ともそこまでだ。」
「ごめんなさい」
「ごめんなさいデース・・・・」
私たちの頭をなでなでしているのは、一応お父さん設定となっている、青空 奏汰・・・仮面ライダーディケイドであり、私たちを助けてくれたヒーローだ。
現在彼は変装として伊達メガネをしており、その隣にはかつらをかぶって茶髪となっているマリアが立っている。
「さぁ行くとしますか?」
「えぇお願いね」
「といっても俺もあんまり知らないからな・・・とりあえずレッツゴー」
「おおおおおおおいしいマップがあるみたいデース!!じゃあ!!」
「こら待ちなさい」
「ぐえ!!」
切ちゃんが行動しようとしたとき、零児が素早く首根っこをつかんだから切ちゃん女として出しちゃあいけない声を出しちゃったよ?
「駄目だぞ切歌、ここは広いのだから迷子になりやすいぞ?」
「ご・・・ごめんなさい・・・・・・」
私たちがまず向かったのは響さん達のクラス。そこではクレープ屋さんをしていた。
「あ、いらっしゃい切歌ちゃんに調ちゃんにセレナちゃん・・・・って?」
「まぁ俺たちのことは気にしないでくれ」
「いやいやいや気になりますよ!!」
「どうやら俺たちのことわからないみたいだな・・・ふふふふ」
零児が笑って伊達メガネを外して正体を明かしている。
「零児さん!?」
「しーーーーーー」
「ってことは隣はマリアさんですね?」
「そういうこと、内緒で来ているからね・・・」
「あははは・・・(クリスちゃんと翼さんがみたら・・どうなるんだろうか・・・・)」
響さんが汗をかいているけど、ここそんなに暑くないよね・・・いったいなんでだろう・・・私はそう思いながらも作ってもらったクレープを食べた。
「おいしい・・・・・・」
「ありがとうデース!!」
「ふふふふ、いいのよ?でも零児さんどうして変装を?」
「まぁ色々とあってな・・・だから変装をしているってわけ」
零児はそう言っているけど、そういえばクリスさんと翼さんも零児のこと好きだから・・・あぁ、納得した。
だから響さんも冷汗を流していたんだ。
クリスside
「・・・・・・・・・・・・・・」
「く・・・クリス?」
「・・どうした?」
「ううん、何でもないけど・・・どうしたの?」
「・・・いやなんだろうか、あたしもこんなに不機嫌になったのははじめてだぜ・・・」
「あ・・・はい・・・・・」
「さて、売っていこうぜ?」
「はい!!」
あたしは普通に言っているつもりだけど・・・おや次のお客さんがきたみた・・い・・だ・・な・・・・
「あークリスさんデース!!」
「クリスさんどうも」
「・・・・・・お、おう・・・・・」
あたしは後ろの二人を見ているが、どう見てもあいつだよな・・・・奏汰の隣にいるのは・・あのピンク髪の女だよな・・・何をしてやがるんだ・・・奏汰の手に抱きつきやがって・・・
そこは・・・そこはあたしの場所なのによ・・・・・
「・・・・・・く・・・クリス!?」
「・・・・・・・・・いらっしゃいませお客様・・・そこの男の人は何をお買い上げでスカ?」
「・・・・・・えっとその・・・な・・・そのキャンドルを買いに来たのだが・・・お嬢さんのおすすめは何だい?」
「・・・・・それはこちらになりますが?」
「ならこれをもらうとしよう・・・・」
奏汰はあたしが作ってくれた、キャンドルを複数も買ってくれたが・・・あたしはそんなんで気分がすぐれない・・・
奏汰達が出ていったのを見て・・・あたしは・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
不機嫌オーラが全開になっていたようだ・・・・
「ねぇねぇクリス」
「・・・なんだよ」
「もしかして、嫉妬?」
「・・・・・かもな」
「あぁもしかしてクリスが言っていた男の人だよね、確かにかっこいいよね・・あの人・・でもあの隣の人おくさ・・・・」
「・・・ナンカイッタカ?」
あたしは手を出さないがつい首の前に手を出してた。
「ひいいいいいいいいいいい!!」
((((クリスは怒らせたらいけないってことがわかった・・・・))))
あたしはそんなことはどうでもいいが、奏汰の野郎・・じゃない・・あの乳でか女め・・・あたしの奏汰に抱き付きやがって!!
クリスside終了
翼side
私たちの模擬店は和の喫茶店だ。私もメイド服をきているが・・・この格好を奏汰に見てもらえるかなっと心配していると扉が開いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あー翼さんでーす!!」
「・・・どうも」
「こんにちは」
私は今・・・不機嫌になりかかっていた。なぜ・・・貴様が奏汰の隣で抱き付いている・・・
「・・・・・・・おかえりなさいませご主人様、席はあちらにございます」
っと私は奏汰の手をとり席へ案内する。四人も後に続いて座り私はメニューを持ってきた。
「ってよく俺ってわかったな」
「当たり前だよ、奏汰ってわかるよ」
「そうなのか?」
笑っているが、奏汰たちにメニューを渡して聞くことにした。
「・・・翼」
「なに?」
「いやその・・・きれいだなと思っただけ・・・だ・・・」
「え!?」
私は奏汰から聞いた言葉に顔を真っ赤にしている。
「「「「(・∀・)ニヤニヤ」」」」
「・・・あ・・・・・・」
クラスの人たちが笑っているのを見て、自分が何をしているのか今わかった・・・
「う・・・うわあああああああああああああああ!!」
「え・・・あの・・・メニューは・・・・・」
翼side終了
いろんな場所をまわった後は、ステージの方を見ているとどうやらカラオケ大会がおこなわれいるようだ。
「零児、参加してきてもいいデスか!!」
「え?かまわないけど・・・・」
切歌と調は参加して、ツヴァイウイングの曲を歌った。その後にクリスがステージに立っていた。クリスの歌はとてもきれいな歌声だ。
(そうだった、クリスの両親もそうだったからな・・・歌手じゃなかったが・・・それでも音楽を大切にしていた人たちだったからな・・・・)
奏汰はクリスの歌を聞きながら目を閉じていた。あの時ホテルでクリスの両親が引いていた音楽を聞いていたのを思い出しながら・・・・
「ふふふふふ」
「零児さん?」
「何でもないさ、少し昔を思い出しただけだよ・・・・」
っと笑いながらクリスが優勝をしたのを見てやっぱりなと思った。充実した一時だったがスマホが鳴りだした。どうやらノイズが出現したという連絡が来たようだ。奏汰たちは先に外へ出て現場へと向かっていくのだった。
次回 弦十郎からの連絡を聞いて奏汰達は先に現場へと到着をする、そこにいたのは大ショッカー幹部のアポロガイストだった。
「仮面ライダー、貴様と一対一の正々堂々と勝負をしたい!!」
次回「一対一の決闘 ディケイド対アポロガイスト」