戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち   作:桐野 ユウ

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前回 昭和ライダーたちは大ショッカー幹部たちを撃破をした、中に突入をしたディケイドたちにブルーバージョンでスーパー1と響が現れた、彼女は戦う意思を見せたときディケイドのライドブッカーからカードが出てきて、新たなガングニールのペンダントが誕生をして先に進むのであった。




現れたネフィリム、激突RX対シャドームーン

「「ぬおおおおおおおおおおおおおお!!」」

 

シャドームーンとRXの武器、サタンサーベルとリボルケインがぶつかっていた・・・かつて救えなかった信彦を再び自分の手で倒さないといけないのかと考えている南 光太郎ことBLACKRX・・・

 

「隙ありだ!!」

 

サタンサーベルがRXのボディに命中して火花を散らすが、RXのボディが光りだして姿が変わった。

 

「なに!?」

 

「俺は悲しみの王子 RX ロボライダー!!ボルティックシューター」

 

ロボライダーが放ったボルティックシューターがシャドームーンのボディに当たる。シャドームーンはシャドービームで反撃するが、すぐにロボライダーは光りだし液状化して、そのままシャドームーンに体当たりをしかけた。更にロボライダーとも、RXとも異なる第3の姿を現して切りつけた。

 

「ぬお!?」

 

「俺は怒りの王子!!RX バイオライダー!!バイオブレード」

 

「おのれ!!」

 

サタンサーベルで攻撃するが、バイオライダーはバイオブレードでサタンサーベルを弾き飛ばす。

 

「サタンサーベルを!!おのれ!!」

 

シャドームーンは両手からビームを放ちバイオライダーにダメージを与えた。バイオライダーはRXの姿に戻り、シャドームーンに呼び掛けた。

 

「信彦・・・もうやめるんだ!!俺たちが戦う必要などない!!」

 

「黙れ・・・言っただろ・・・貴様と私は戦う運命しかないと!!そして!!」

 

両手にシャドーセイバーを発生させて突撃するシャドームーン。それに対しRXはリボルケインをベルトから引き抜いた。両者の叫びが木霊する。

 

「私は創生王・・・シャドームーンだあああああああああああああ!!」

 

「信彦おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

ほかのライダーたちが見ている中、ついに決着がつく・・・

 

「う・・・ご・・・・・」

 

「のぶ・・・ひこ・・・・・」

 

RXのリボルケインがシャドームーンのシャドーチャージャーに突き刺さっており、RXはリボルケインを抜く・・・

 

「み・・見事だ・・・RX・・・やはり貴様は・・・つよ・・かった・・・我が大ショッカーに・・・栄光あれえええええええええええええええ!!」

 

盛大な叫びと共にシャドームーンは爆発し、RXはその様を悲しげに見届けていた・・・彼にとってシャドームーンこと信彦は最愛の親友だったからだ・・・彼はまた、親友をこの手にかけてしまったのだ…

 

「・・・・信彦・・・・」

 

一方で突入したディケイドたちも最深部へ辿り着いていた。そこにはウェル博士とネフィリムが待ち構えていた。

 

「待っていましたよ・・・ふっふっふっふっふ・・見てください美しいでしょ?僕のネフィリムは今こそ復活をしたのです!!さぁネフィリムよ!!その力を奴らに見せてやりなさい!!」

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「「「「「「!!」」」」」」」

 

全員がネフィリムが上げた雄たけびにひるんでしまうが・・・ディケイドはライドブッカーソードモードを構えて突撃する。

 

「奏汰!!」

 

翼が声をあげるが、ディケイドはライドブッカーソードモードでネフィリムのボディを攻撃する。ネフィリムはかつて自身を倒した敵を見てさらに雄たけびをあげて攻撃するが、ディケイドはすぐにかわして次の攻撃へと移る。

 

「なんで零児は・・・・・・」

 

「・・・奏汰は怖がっている・・・・」

 

「だな・・・あたしにもわかる、あいつはあたしたちに弱いところを見せたくないからな・・・優しい馬鹿なんだよあいつは・・・」

 

「零児さん・・・・・」

 

「だから私はこんなところで怖がっているわけにはいかない!!奏汰が・・・戦っているのに!!」

 

「奇遇だな先輩・・・あたしもだよ!!奏汰が戦っているのに・・びくびくしてられねーよ!!」

 

翼とクリスは立ちあがり同時に走りだしてネフィリムに攻撃する。

 

「ふふふ、なら私も負けてられないわ!!セレナ!!」

 

「うん!!かつて零児さんに助けてもらった・・・今度は私が助けます!!」

 

「あたしも戦うぜ!!あいつには命を助けてもらった・・・あんたと一緒でな・・・さぁいくぜお前ら!!」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

全員が突撃してネフィリムに攻撃する。

 

「皆・・・どうして!!」

 

「奏汰!!あんたひとりで頑張る必要はないんだ!!」

 

「そうだ奏汰、私たちは仲間だ・・・信頼をしているからこそ・・・一人で戦おうとしないで!!」

 

「・・・・・・翼、クリス・・・・」

 

「そうですよ零児さん、私はあなたにまだお礼も言ってないのに死なれたらいやです!!」

 

「だとよ、零児」

 

「セレナ、奏・・・・・」

 

「私は忘れてないわよ零児、あなたがセレナを救ってくれたことも・・・あの時私は嬉しかった・・・あなたにまた再会することができたから・・・」

 

「マリア・・・・・」

 

「そうデース、あの時零児はだまっていってしまったけどお礼を入れてなかったデース・・・」

 

「うん、再会したときうれしかったんだよ?零児・・私たちのことを覚えていてくれたから・・・」

 

「当たり前だ・・・俺はあの時記憶を失っていた・・・」

戦いの最中ながらもシンフォギア奏者たちと語り合うディケイドはディケイドブラストを放った。光弾がネフィリムの頭部に命中し、その衝撃でネフィリムは後ろに倒れる。

 

「しばらくは俺の分身たちが相手だ!!」

 

『アタックライドイリュージョン』

 

ディケイドが8人となり7人がネフィリムへ攻撃をする中、奏汰ことディケイドは話を続けた。

 

「大ショッカーによって連れ去られた俺は記憶を失い、門矢 零児として戦ってきた・・・最初にあったのはマリアたちだったな・・・・」

 

「はい。覚えてますよ、私がネフィリムに対して絶唱を使おうとしたときに、ネフィリムの攻撃から私を守ってくれたことも・・・・」

 

「あぁ。そこから俺は日本へ飛び、あのコンサート事件に遭遇した・・いや、見ていたと言った方がいいな・・・・」

 

「え!?奏汰いたの!!」

 

「あぁ、天上から見ていた。とてもいい歌声をしていたぞ翼」

 

「は・・恥ずかしい・・・・」

 

「だからあの時すぐに駆けつけれたんだな・・・だがあんたには本当に感謝しているぜ零児・・・・ありがとうな」

 

奏は頭を下げたがディケイドはすぐに顔をあげてくれという。彼は救いたくて戦ってきたそれだけだと・・・

 

「そしてクリスと再会したとき、俺は記憶を取り戻した・・・・二人がいたから、俺は今ここにいられるんだ・・・ありがとう・・クリス、翼・・・」

 

「「奏汰・・・・・」」

 

「君達二人が・・・俺の記憶を取り戻してくれた・・・だからこそ俺は誓う・・・今度こそ守って見せる・・・ここにいる皆を、そして・・・世界を!!」

 

ライドブッカーが光りだした。ディケイドはすぐにライドブッカーを開くとカードがしゅんとすばやくでてきたのでキャッチする。

 

するとブランク態が光りだしてあのカードが蘇る。

 

「こ・・これは・・・エクスドライブモードのカード・・・・」

 

全員を見てから、ディケイドはバックルを開いてカードを装填する。

 

『ファイナルフォームライド シシシシンフォギア!!』

 

すると全員が光りだしたが、マリアのガングニールが解除されてセレナのアガートラームのペンダントが光りだした。

 

「え!?」

 

するともう一つのアガートラームが発生してマリアのエクスドライブモードが完成した。

 

「こ・・これは・・・アガートラーム・・・・」

 

「さぁ・・・行こう!!」

 

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

「「「「「「うわあああああああああああああ!!」」」」」

 

7人のディケイドたちが消えて、エクスドライブモードへと変わったシンフォギア奏者たちが代わりにネフィリムに挑む中、ディケイドはケータッチ改を出している。

 

『クウガ アギト 龍騎 ファイズ ブレイド 響鬼 カブト 電王 キバ ダブル オーズ フォーゼ ウィザード 鎧武 ドライブ ゴースト エグゼイド ビルド ファイナルカメンライド ディケイド!!』

 

ディケイドも超コンプリートフォーム改へと変身して構えた。

 

「さらに特別!!」

 

『アタックライド 最強フォーム!!』

 

『ライジングアルティメット シャイニング サバイブ ブラスター キング アームド ハイパー 超クライマックス エンペラー ゴールデンエクストリーム スーパータトバ メテオなでしこフュージョンステイツ インフィニティゴールデンドラゴン 極 タイプトライドロン ムゲン ハイパームテキ ジーニアス』

 

するとディケイドのライダーヒストメントから、そのカードの形態に変身したライダーたちが出てきた。

 

「「すごい!!」」

 

響と切歌が仮面ライダーたちを見て驚いている。

 

「おのれネフィリムよ!!さらにノイズたちを食べてパワーアップをするんだ!!」

 

ウェル博士はソロモンの杖を出して指示を出そうとしたが・・・

 

『ハイパークロックオーバー』

 

「な!!」

 

気がつけば既に手元には杖がなく、見るとパイパーフォームのカブトがソロモンの杖を持っていた。更にネフィリムに仮面ライダーたちが攻撃していた。

 

アルティメットの剛腕がネフィリムのボディを殴り付け、続けて響が拳で追撃する。アギトとキバ、電王にブレイドは持っている剣でネフィリムのボディを切りつけていく。

 

「はああああああああああ!!」

 

「デース!!」

 

翼と切歌も同時に続いてネフィリムを切り裂いていく。

 

「いくぜ!!」

 

クリスの両隣で、ファイズ、ドライブ、鎧武、カブトが火器を構えて立っており、共に砲撃してネフィリムは後退する。

 

ネフィリムは反撃しようとしたが・・・アームド響鬼のアームドセイバーに龍騎サバイブのバーニングセイバーに続いてマリアとセレナも短剣を、調は鋸を連続して放ち攻撃する。

 

「はああああああああああああああ!!」

 

奏と共にダブル ゴースト ビルドが攻撃してダメージを与えていく中、ディケイドは必殺のカードを出していた。

 

『ファイナルアタックライド ディディディディケイド!!』

 

『スキャニングチャージ!!』

 

『リミットブレイク!』

 

『チョーイイネ フィニッシュストライクサイコー!!』

 

『キメワザ ハイパークリティカルスパーキング!!』

 

5人のライダーたちは一気に上昇した後に必殺の蹴りを放ち、ネフィリムのボディを貫通していった。

 

「あ・・・僕のネフィリムが!!」

 

「ぐおおおおおお・・・・・・・・・・」

 

ネフィリムはライダーたちの攻撃を受けて大爆発を起こした。ディケイドはとりあえずウェル博士に腹パンをした。

 

「ごふら!!」

 

血を吐いたが気のせいだと思い、ライダーたちも消えていたのでディケイドたちはすぐにフロンティアから脱出した。外では未来が待機していた。

 

「皆さん!!」

 

「未来ちゃんこれを!!」

 

ディケイドはソロモンの杖を未来に投げ渡す。未来を中心に全員が手を杖に添えていた。

 

「未来・・・行くよ!!」

 

「うん響!!」

 

「「「「「「「「はああああああああああああああああ!!」」」」」」」

 

9人の奏者たちのエネルギーが集まっていきソロモンの杖が光りだした。

 

「ソロモンの杖よ!!フロンティアを巻き込め!!」

 

未来が投げたソロモンの杖はオーバーロードしてフロンティアを巻き込むほどのゲートを作り出した。フロンティアが呑み込まれると、ゲージはそのまま消失した。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

『フロンティアの反応消失しました!!』

 

「「「「「「「「やった!!」」」」」」」」

 

こうして大ショッカーが起こしたフロンティア事件は、ディケイドたちライダーとシンフォギア奏者たちによって解決した。

 

昭和ライダーたちはこの世界を去り元の世界へ戻るためお別れをする。

 

「師匠・・・・・・・」

 

「響ちゃん・・これからも忘れないでくれ?俺が教えた赤心少林拳を・・・・」

 

「はい・・・・師匠ありがとうございました!!」

 

「奏汰君・・・この世界は君が守っていくんだ・・・だがもし何かあったら俺たちは必ず駆けつける・・・同じ仮面ライダーとして助け合っていくことが大事だからな・・・・」

 

「本郷さん・・・・・皆さん・・・・ありがとうございました!!」

 

「「「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」」」

 

昭和ライダーたちはそのままオーラを通り元の世界へ戻っていった。世界はしばらく平和になるだろう・・・・きっと

 

そして大ショッカー事件から数か月後・・・病院にて

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

正宗は手術室の前でそわそわ動いていた。それもそのはず今日は麗奈が奏汰の妹たちを産む日だからだ。

 

「落ち着け正宗」

 

「落ち着けるか!!あーーー名前は決まっているが・・・あーーー奏汰の時もこんな感じだったな・・・あーーーーーーー」

 

奏汰達も手術室の前にいた。翼とマリアと奏は仕事で遅れてくるそうだとセレナから連絡が来ていた。

 

「零児さん・・・・・・」

 

「あぁ・・大丈夫だよ響ちゃん・・・ただ妹かと思うとな・・・・俺もどう接していいのかわからないからな・・・・・」

 

(そうだった奏汰、あたしと一緒で一人っ子だからな・・・・)

 

「でも正宗さんは決めているのでしょ?」

 

「らしいぜ了子さん、父さんもっと「おぎゃあああ!!」「おぎゃああああ!!」どうやら終わったみたいだな行こう!!」

 

奏汰達も入ると正宗が泣いていた。

 

「おーいおいおいかわいい娘たち、お前たちの名前は決まっているぞ・・・青空 花菜とそして青空 優香だ」

 

「花菜と優香か・・・・いい名前だな父さん」

 

「ふふふ、よろしくね花菜、そして優香・・・・」

 

麗奈は二人を抱きしめており病室へ運ばれていった。そのあとに彼らも続いていき翼たちも仕事を終えてやってきた。

 

「悪い悪い、でどうだった!!」

 

「あぁ無事に生まれたよ、花菜と優香だとさ・・・・」

 

「そう・・・よかった・・・・私たちが守ったんだよね奏汰・・・・」

 

「あぁ・・・俺たちが守ったんだ・・・この子たちが穏やかに暮らせる・・・平和な日々を・・・・」

 

「零児・・・・・・・・」

 

平和を噛み締める零児たちだったが、事件は再び動こうとしていたのだった。




次回 フロンティア事件から花菜たちが生まれた夏、ノイズの脅威がなくなり二課は国連所属のSONGとして再編成される。

奏汰は翼とマリアと奏とセレナと共に外国へ行っていた、その理由は行われる海外でのコンサートでの護衛のためだ。

だがそこに一人の人形が現れて奏汰に襲い掛かってきた。

次回 GX編「襲い掛かってきた謎の人形」

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