戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
「はあああああああああああああああああ!!」
ライドブッカーソードモードをふるって、謎のノイズ事アルカ・ノイズを切りつけていた。なぜ一人で戦っているのかというと・・・現在ほかの人物たちのギアはエルフナインの指示のもとイグナイトモジュールを組み込む改修をするためにギアを預けているからだ・・まずアメノハバキリとイチイバルが改修を受けている・・・マリアたちが戦えないのは、LINKERが足りてないため全員が出動するわけにはいかないのだ。
セレナと響が出てもいいが、武士ノイズが現れてギアを壊されるわけにはいかないので、ディケイドこと奏汰が戦っているのだ。
SONG基地
「くそ!!奏汰だけ戦わせるなんて・・・情けない・・・・」
翼たちは悔しかった。自分たちが戦えないため奏汰に負担をかけさせてしまっていることに・・・
「零児さん・・・・・・」
「く!!」
「私たちも出撃を!!」
「駄目よ、あなたたちのLINKERは奏ちゃんが使っていたのを改良をしているところ・・・まだできてないのよ・・・・」
「そんな!!零児が戦っているのに私たちは戦えないのですか!!」
「情けないデース・・・・零児が1人で戦うなんて・・・・」
モニターでディケイドがアルカノイズを切りつけているが・・彼の体に疲労が溜まっているのは明らかであった。
奏汰side
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
俺はアルカノイズがいないのを確認していた。皆のギアを壊されないために戦っているが・・・やはり一人だとこの数はきついな・・・俺はカードを出していれる。
『アタックライド バーストスラッシュ!!』
刀身が分身をせずに光の剣が発生をして現れたアルカノイズを切り裂いていく、やはり数が多い・・・
「ん?」
俺は誰かがこちらに近づいているのに気付き、ライドブッカーを構えるが・・その姿に驚いた。
「エルフナインそっくりだ・・・・・」
そこには髪はエルフナインと同じだが、色が黄色の少女が立っていた。
「貴様が仮面ライダーか・・・・・」
「・・・なーるほど、だいたいわかった。お前がこの事件の首謀者と見た。」
「ほーう、流石といっておこう。俺はキャロル・・キャロル・マールス・ディーンハイムだ。」
「俺は・・・門矢 零児・・・仮面ライダーディケイドだ・・・覚えておけ!!」
ディケイドはライドブッカーをガンモードにして攻撃するが、キャロルは素早くアルカノイズを盾にして放たれたディケイドの弾を回避する。
「さすが仮面ライダーだな、ならこれはどうだ?ふん!!」
キャロルは地面を叩くと岩が空中にとまり、それをキャロルは弦を使って切り裂いていき剣の形に削り出すと、それをディケイドに放ってきた。
「ならこのカードだ!!」
『アタックライド バリアー!!」
ディエンドが使っていたカードのディケイドバージョンである。ライドブッカーガンモードを前に出して放ちバリアーを作ってキャロルが放った剣をガードしていく。
「ほーう、やるじゃないか。さすがシンフォギアと共にルナアタックにフロンティア事件を解決してきたわけだ」
「なぜそれを君が知っている?」
奏汰も驚いていた、その事件が知られていることに・・・・だが彼女はふっと笑いながら答えを言った。
「簡単なことだ、その事件を俺は利用をさせてもらったわけだ、おかげでアルカノイズを作ることなど簡単だったさ・・・さてと」
彼女の後ろに琴のような謎の物体が現れた。モニターではエルフナインが驚いていた。
「あ・・あれは、ダウルダブラ!!」
「括目せよ!!」
キャロルの言葉に、ダウルダブラが反応して弦が彼女の体に巻き付いていき、幼女の姿をしていたキャロルの姿が大人へ変わる。
「ふふふ、さて・・・・零児・・・やっとお前を連れていくことができるな・・我が夫よ・・・」
「え?」
奏汰は今、この子が自分に言ったことが信じられなかったので念のためにもう一度聞くことにした。
「えっとキャロルだっけ?さっき何て言った?」
「だから、我が夫と言った・・お前のそのネオディケイドドライバー・・そしてお前をずっと見てきた・・・記憶を失っても戦う貴様の姿を見てな・・・お前を俺の夫として迎えることにした!!だからあいつらのギアを使わせないためにアルカノイズたちに襲わさせて貴様を一人にさせたのさ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ディケイドは仮面の中で目をぱちくりさせていた。まさかキャロルの目的が自分だとは思ってもなかったからだ。
それを聞いていたシンフォギア奏者たちは。
「なんだと!!」
「奏汰をもらうだ!?ふざけるな!!」
「我が夫とか言っていたデース!!」
「許さない・・・・」
「えぇ・・・零児をもらうなんてね?」
「司令、出撃させてくれませんか?」
目に光がないシンフォギア奏者たちはいつでも出撃できるようにしていたが、翼とクリスのギアはまだ完成していない状態だ。
「・・・駄目だ、今は奏汰に任せるしかない・・・お前たちまで出撃をして、ギアを壊されてはいけない・・・」
弦十郎は今の彼女たちではおそらくキャロルに勝てないだろうと、冷静に判断を下した。正宗も同じ考えをしているため息子を信じることにした。
現場では、ディケイドは困惑していた。まさかいきなり自分の夫となれといわれるとは思ってもなかったからだ・・だがそれがキャロルにとって油断していると思い、ダウルダブラの弦を使いディケイドの体に巻き付けようとした。
「変身」
『カメンライド ウィザード!!』
ディケイドはディケイドウィザードへと変身して、回避してウィザーソードガンを構えた。
「それがディケイドの力ってわけか・・・面白い・・わが夫なるのだからな・・・どれくらいの力か・・この目でみせてもらうぞ!!」
キャロルは近くにあった地面ををえぐってダウルダブラの弦で先ほどと同じように堅い剣を作り振っていた。
「ふん・・・悪くない・・・いくぞ!!」
キャロルは接近して作った剣で攻撃するが、ディケイドウィザードはウィザーソードガンで受け止める。
がきんという音が響いて、キャロルとディケイドウィザードの武器が何度も激突して火花を散らしていく。
ディケイドウィザードはフォームカードを出して、それをネオディケイドドライバーにセットする。
『フォームライド ウィザード ウォーター!!』
ディケイドウィザードは青い形態、ウォータースタイルへと変身してウィザーソードガンをガンモードにして放ち、キャロルは弾丸をはじかせていく。
「は!!」
『シューティングストライク!!ウォーター!!』
「は!!」
水の弾丸を放っていきキャロルに放つが、キャロルは地面を叩いてそれを空中に上げてディケイドウィザードが放ったシューティングストライクウォーターをガードしていく中、ディケイドウィザードはフォームカードを出してネオディケイドドライバーにセットをする。
『フォームライド ウィザード ランド!!』
今度は黄色形態、ディケイドウィザードランドスタイルへと変身してソードモードへと変えて接近する。キャロルは弦をたくさん出してドリル状態にしてディケイドウィザードランドスタイルに攻撃するが、ディケイドウィザードもライドブッカーからカードを出して装填する。
『アタックライド ディフェンド!!』
地面を叩いて岩の壁でガードするが、キャロルのドリルはそれを粉砕してディケイドウィザードのボディに命中する。その衝撃でディケイドは地面を転がっていきディケイドに戻る。
「ぐ・・・・・・・・・・・・」
「やはり正解だったな・・さーて・・・」
キャロルは弦を使い、ディケイドの体に巻き付けていく・・・
「なに!?」
ディケイドはなんとか逃れようとしたが・・・先ほどのダメージに加えて疲労もあり力が入ってこないのだ。
「さーて」
彼女が石を割ると転移魔法陣が現れる。そして見ているだろうシンフォギア奏者たちに向かって。
「ふ、小娘ども・・・夫はいただいていくぞ(笑)あーーなんていい気分だはっはっはっはっはっはっは!!」
「あああああああああああああああああああああ!!」
ディケイドはそのままキャロルと共に転移魔法で消えてしまった。
「「「「「「「( ゚Д゚)」」」」」」」」」
全員があっけない顔をして、数分後
「「「「「「あの野郎!!」」」」」」
零児こと奏汰のことが好きな女の子たちは怒りマックスとなったのであった。
「エルフナイン!!私と雪音の強化は!!」
「えっと待ってください、あと少しですからまってくださーーい!!」
「はやくしやがれ!!あの野郎が奏汰に何をするのかわかったもんじゃねぇ!!てかなんだよあいつ、奏汰の夫だと!?ふざけるなああああああ!!奏汰はあたしのだ!!」
「それは聞き捨てならないわ!!零児は私のよ!!」
「何を言っているデース!!零児は私のデース!!」
「切ちゃんでもここは譲れないよ!!」
「そうだよ!!零児さんは私のですよ!!」
「皆さん落ち着いてください!!」
響が止めようとしたが・・・まさか彼女が・・・・
「零児さんは私がもらいます!!(`・ω・´)」
なんとここで響からの宣戦布告を受けることになりました(`・ω・´)じゃない!!
「ほう・・・立花・・・いったいどういうつもりだ?奏汰をもらうだと・・・」
「てめぇ・・・いきなり入ってくるとはいい度胸だな・・・」
「翼さんにクリスちゃん、零児さんに助けてもらったのは二人だけじゃないってことですよ。私なんてずっと助けてもらってきたんですよ?それで惚れないのがおかしいじゃないですか・・・ねぇ?」
三人のおとめがばちばちと火花を散らしているのであった。
次回 奏汰は目を覚ますと、キャロルが抱き付いて寝ていた・・・そのそばでは戦ったファラがいた。
「まさかマスターが連れてきたのがあなたとは・・・まぁいいか・・・」
っとため息をついていた。
次回「連れてこられた奏汰」