戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
SONG基地
「くそ・・奏汰を連れ返せなかった・・・」
「あの野郎・・・今度会ったときはあたしのガトリングで攻撃をしてやるわ!!」
クリスたちは次にキャロルたちが出現をしたときは奏汰を取り返すためにどうにかしようと考えているが、一人だけ考えている人物がいた。
「・・・・・・・・・・・・」
「響どうしたの?」
立花 響であった、彼女は先ほどから黙って考え事をしており両手を組んでいたのだ。
「あ・・いやキャロルちゃんはどうして零児さんを連れ去ったのかなって、零児さんとキャロルちゃんっていつ出会ったのかなって思ったの・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
全員でキャロルが奏汰とどこで出会ったのかを考えていたが、翼はまず奏汰と一緒にいたのは自分だから昔のことかなと考えている。
クリスも奏汰と出会った南米のことを考えていたが・・・
「駄目だ、どこにあの野郎が奏汰を見ていたのかさっぱりだ」
「私も同じくだ、奏汰と小さいときからずっと一緒だったが・・・キャロルがいたことに関してはわからないな・・・」
「そういえば零児の小さいときとか知らないことばかりだわ・・・・」
「ねぇ翼さん、零児さんって小さいときってどんな人だったのですか?」
調は翼に奏汰のことを聞いてきた、小さいときか・・・と翼も昔のことを思い出していた。
「あれは私が彼と出会ったときのことだ・・あの時は私は彼を見ているだけしかできなかったんだ・・・・」
回想
私と彼が出会ったのはおじさまの家に私が遊びに来ていた時に、正宗おじさまがやってきたの・・・その時一緒に来ていたのが奏汰だった。
「おう弦十郎遊びに来たぞーーーー」
「来たな正宗、この子がお前の息子か?」
「おうよ奏汰挨拶をしなさい」
「はじめまして、あおぞら かなたです。よろしくおねがいします!!」
「元気があってないい子だな、俺は風鳴 弦十郎だ、よろしくな奏汰君」
「ん?」
正宗さんは隠れていた私の方を見ていた、恥ずかしがっていた私はつい隠れてしまったが・・そこに奏汰が近づいてきたんだ・・・
「ねぇどうしたの?」
「ふぇ?」
「こっちにきていっしょにはなしをしようよ、ぼくはあおぞら かなた!!」
「つばさ・・・かざなり つばさ」
「つばさちゃんかいいなまえだね!!よろしくね!!」
「うん!!」
そこからだな、私は奏汰と一緒にいろんなことを遊んだりしていたな、本当に懐かしいよ・・だけど3年後かな、奏汰が海外へ行くと言ったのは。
「え?海外へ行くの?」
「あぁ、父さんと母さんの都合でね・・・ごめんな翼・・・」
「・・・・・・・・・・・」
私は涙が出ていた、行かないで私のそばにいてとどれだけ思ったか、でも私に彼を止める勇気がなかった。
「だったら約束をして、また会いに来て」
「・・・わかった、約束だ」
だがそれが彼との最後の話だった、彼が海外で行方不明になったと聞いて私は自分の布団にくるまって涙を流していた。
「あああああああああああああああああ!!」
回想終わり
「・・・・・あの時は本当に信じられなかった、奏汰が行方不明なったときいたとき・・私はショックが大きかった。」
(翼、俺もそうだ・・あの時なぜ正宗を止めなかったのか・・・だが生きていてくれて本当に良かった・・・奏汰、それに正宗よ・・・)
「・・・先輩、その・・・あたしのせいなんだ・・・奏汰が行方不明になったの・・・奏汰はあたしたちを逃がすために・・・テロリストたちをひきつけたんだよ・・・あたしが・・・あたしが!!」
「雪音・・・・・」
クリスは涙を流していた、あの時奏汰は自分たちを逃がすために囮となり行方不明になったからだ。
「・・・・・・・クリスちゃん、零児さんは無事だけど・・どうしたらいいのかな・・・」
「そうね・・・あの子の目的が何かはわからないけど、でもどうするのかしら?」
「「「「・・・・・・・・・」」」」
全員が無言で考えているところ、奏汰はというと?キャロルの基地に撤退をしており与えられた部屋で考えていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
先ほどから両手を組んで、キャロルたちがお互いに戦わない方法を考えていた、この戦いに意味はない・・・だが両方が傷つくところは彼にとっては見たくない・・・
いったいどうしたらいいのか、先ほどからずっと考えているが・・思いつかないのだ。
「いったいどうしたらいいのか、悩むな・・・キャロルたちにも傷ついてほしくないからな・・・ん?」
奏汰は、自身の服の胸部に何かがついているのを見つけた、それは以前クリスが自身につけていた発信機だ、今は機能停止をしていたが・・・壊れているわけじゃないのですぐに使えるみたいだ。
(・・・そうだ!!この発信機を使えば向こうで発信機を頼りにこの基地までの場所がわかるからな・・・・よし!!)
奏汰は発信機のスイッチを押して彼らに届くのを信じて待つことにした。
SONG基地
「司令!!」
「どうした!!」
「見てください!!謎の反応が出ております!!」
全員がモニターの方を見ると、反応が出ていたが一人だけがわかっていた。
「あ・・あれは!!奏汰につけていた発信機だ!!」
「お前・・・またつけていたのかよ・・・・」
「いやーそういえば一個だけつけていたのがあったのを思い出した、間違いないこれは奏汰の服にあたしがつけた発信機を見つけてスイッチを押したんだ!!」
「ということはこの反応を追えば、奏汰がいる場所ってことだな!!」
「間違いないぜ!!おっさん!!」
「・・・よし!!シンフォギア奏者たちはただちに出動だ!!奏汰を救出作戦開始だ!!」
「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」
一方で奏汰の方は、スイッチを付けており服から外して机の中へと隠していた。そのままだと何をされるかわからないからだ。
そのため発信機を隠しておくことにした。
現在奏汰はキャロルたちのご飯を作っており、完成をして持ってきていた。
「へいお待ち!!」
「おーーー来たぞーーーーー」
ミカは待っていましたと思うくらいに箸を持っていた。ほかのみんなもミカほどではないが、料理を食べれるようになってからは奏汰が作っていたのを食べたいために待っていることが多くなった。
キャロルはというと?
「ほらお前たちも運ぶのを手伝え」
奏汰の手伝いをきっちりとしていた、現在は子どもの姿でいた。あっちは外へ行くときに使うそうで普段はこの姿をとることにした。
だがこちらでは大人の形態よりは出力は落ちるため戦闘となるとあちらへ移す必要があるそうだ、とまぁすぐにできるらしく本人はこの体はいずれ廃棄をするという。
「ちょっともったいないじゃないか?」
「いいじゃねーか、お前の妻となるにはあっちの体の方が都合が聞くからな。」
椅子の方へと移動をしてよいしょといいながら椅子へ座り、奏汰も座ってからご飯を食べていた。
一方でご飯を食べていることを知らないシンフォギア奏者たちはクリスを先頭に発信機の位置を確認をしていた。
「クリス先輩、零児さんはこっちにいるのデースか?」
「あぁ間違いないな、あたしが使っている電波と同じだからな・・えっと」
クリスたちはいったん止まり方角を確認をしていた、罠があるかもしれないので慎重にキャロルたちがいる場所へと向かっている。
「零児さん・・・・・無事かな」
「大丈夫だろう、たぶん・・・・だからこそはやく助けないとな、奏汰まっていてくれ・・・今度は私が助ける!!」
翼たちは奏汰を救うために基地へと向かうのであった。
キャロルたちが基地としている場所では。
「さてそろそろシンフォギア奏者たちがやってくるな、ファラ」
「わかっております、基地の中を細工しておりますので」
「うむ、零児お前のことだ、発信機がついていてそれを起動させてこの基地の場所を特定させたのだろうな?」
「・・・・・・・・・・・」
キャロルは奏汰が発信機を始動をさせてこの基地へシンフォギア奏者たちがやってくるのをお見通しだった、だからこそ基地を改造をして彼女たちをおびき寄せるために笑っていた。
「さてシンフォギア奏者ども・・・お前らはここを突破ができるかな」
次回 奏汰を助けるためにキャロルたちの基地へとやってきたシンフォギア奏者たち、中は迷路のようになっていた。
次回「罠を突破せよ奏汰救出作戦」
「ここをどうやって突破をするシンフォギア!!」