戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち   作:桐野 ユウ

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前回 コンサート会場にてツヴァイウイングはネフシュタンの鎧の起動実験を行うためにコンサートを開いた、ところがネフシュタンの鎧が突然暴走を開始、それによって現れたノイズたちが人々に襲い掛かる、零児は一旦上から降りてから入りディケイドへ変身をしてノイズたちを倒していく。

戦いが終わり、彼は突然風鳴 翼に抱き付かれて奏汰という名前を出される。それが彼の名前らしいが・・・零児にとってはわからないことばかりなのだ。

はたして・・どうなるのか


スペードの剣対防人の剣

零児side

 

俺が二課に入ってから数週間が立った。その間も翼という女性は俺に話しかけてきた。

 

「それでね・・・奏汰が・・・・」

 

「あのー何度も言っているが・・・俺は奏汰って名前じゃ・・・」

 

「むーーー奏汰は奏汰なの!!」

 

あれーーー?最初にあったときよりかわいくなっている気がするのは気のせいだろうか・・・頬を膨らませているのだが・・・

 

「・・・そういえばお前が装着するあれ・・えっとなんだっけ?」

 

「アメノハバキリのこと?」

 

「そうそれ、元々それはどういうものなんだ?」

 

翼はペンダントにしているアメノハバキリを持ちながら説明をするみたいだ。

 

「元々は神話時代から残されていた、聖遺物天羽々斬の欠片を使用したものが私のシンフォギアなの・・・そしてそれを歌いながら戦うと力が解放されるというものらしい・・・」

 

「だからあの時歌を歌っていたわけか・・・納得した・・・そしてあのノイズたちは一体何者なのか・・・」

 

「それに関してはわからない。ただ言えることは、奴等は人類の敵だということ・・・・」

 

「なるほどな・・・・ならば見てみたい・・・お前の力を・・・この一週間ずっと待機しているばかりでな・・退屈していたんだ・・・」

 

「奏汰・・・いいよ、それに私もそのディケイドの力を見てみたいから・・・」

 

お互い訓練場に行くと奏がガングニールを纏っていた。

 

「おう二人さんじゃないか、その格好は戦うみたいだな?」

 

「えぇ・・・ディケイドの力を見たくてね・・・」

 

「なーるほどな、ならあたしは近くでみていいか?」

 

「それはかまわないが・・・・巻き込まれるなよ?」

 

俺たちはお互いに離れた位置に立ち、翼は詠唱する。それがシンフォギアが起動させるためのパスワードみたいなものだ。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

彼女がアマノハバキリを装着をしたのを確認してから、俺はネオディケイドドライバーを装着してバックルを操作をし、ライドブッカーからカードを抜く。

 

「変身」

 

『カメンライド ディケイド!』

 

俺の姿がディケイドとなり、ライドブッカーをソードモードへと変えてお互いに武器を構える。さて見せてもらうぜ・・・シンフォギアの力をな・・・・

 

零児side終了

 

お互いに武器を構えたのを確認して、まず動いたのは翼だ。彼女は持っている太刀でディケイドに斬りかかる。

 

「はああああああああああ!!」

 

ガキン!という音が鳴り響くが、ライドブッカーで受け止めている。彼女は連続して刀をディケイドに振るうが、彼は冷静に捌いていく。

 

(く!!なんて力をしている・・・ならば!!)

 

彼女は逆立ちすると脚部のブレードを展開し、横回転してディケイドへ攻撃する。

 

「む!!」

 

ディケイドはライドブッカーソードモードで逆羅刹をはじかせていくが、ボディに掠らせてしまい、そこから連続して斬撃を受けてしまう。

 

「なるほど、アメノハバキリにはそういう武器があるってことか・・・なら剣ならこれだな」

 

彼はライドブッカーからライダーカードを出してバックルを開いて装填する。

 

「変身」

 

『カメンライド ブレイド!ターンアップ!』

 

ディケイドの姿が仮面ライダーブレイドへと変わりブレイラウザーが装備されて彼は構えなおした。

 

「姿がかわった・・・それがディケイドの力・・・ってこと?」

 

「そういうことだ、いくぜ?」

 

『アタックライド マッハ!』

 

ディケイドブレイドはアタックライドでマッハのカードを使い、翼の前に一瞬で現れてブレイラウザーを振り下ろす。

 

「!!」

 

翼はかわしてから、剣を大剣へと変えたアームドギアから巨大な青いエネルギー刃をディケイドブレイドへ放つ。

 

「でああああああああああああああ!!」

 

「ならこのカードだ」

 

『アタックライド メタル!』

 

ディケイドブレイドの体が鋼鉄のように固くなり、蒼ノ一閃を防御した。ディケイドブレイドはカードを出すが、先ほどのとは違いアタックカードではない。

 

『フォームライド ブレイド ジャック!!フュージョンジャック!』

 

ディケイドブレイドの姿が変わりオリハルコンの翼が形成されてブレイラウザーも強化型へと変わる。ディケイドブレイド ジャックフォームとなった。

 

「いくぞ!!」

 

背中のオリハルコンの翼を展開して強化型のブレイラウザーを構えて攻撃する。翼は攻撃を大剣で防ぐが、ディケイドブレイドは一気にけりをつけるためにカードを取り出した。

 

「なら私もこの技で決めて見せる!!」

 

ディケイドブレイドは上空でカードを装填する。

 

『ファイナルアタックライド ブブブブレイド!』

 

翼は大剣を作り、それを上空へ投げつけて更にそれに勢いをつけて蹴りを入れる。ディケイドブレイドもライトニングソニックを放ち翼の放った天ノ逆鱗と激突する。激突した瞬間お互いに衝撃が襲い、両者共に吹き飛ばされる。

 

「うぐ!!」

 

「どあ!!」

 

二人はお互いにシンフォギアとディケイドが解除されてしまい、引き分けに終わった・・・

 

零児はあれがシンフォギアの力かと納得して、外へ出て愛用バイクであるネオマシンディケイダーに乗り走らせている。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

彼はこのところ謎の夢を見るようになった。その夢は小さい自分と小さい女の子が話をしたり、爆発から女の子と逃げるところだ。

 

(・・・これは俺が失った記憶なのか・・・・だがわからない・・・俺はいったい誰なんだ・・・この一週間いたが・・・全然記憶を取り戻してない・・・俺はこの世界出身なのか・・・わからない・・・・)

 

零児はネオマシンディケイダーを止めてからゆっくりと降りてその街を見ていた・・・だがざーっと記憶のどこかにこの街を見たことがあるかなと感じている。

 

「俺は・・・一体何者なんだ・・・」

 

零児は街を見ながら自身が誰なのかと呟いた・・・彼が自身の本当の名前などを知る日は来るのか・・・・




次回「物語は二年後へ、発動新たな力」

「これはいったい・・・・」

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