戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
ついた零児たちは変身をして戦おうとしたとき、ディケイドのライドブッカーからカードが二枚出てきてシンフォギアカードとして天羽 奏、風鳴 翼のかードが誕生をする。
零児side
「・・・・・・・・・・・・」
俺は頭を抑えていた。昨日から謎の夢の影響か体の調子が悪い・・・
「えっと零児さん大丈夫ですか?」
「・・あぁ悪い悪い、それじゃあ変身」
『カメンライド ディケイド』
俺はディケイドに変身して彼女がガングニールを纏うのを確認して構える。彼女はどうやらアームドギアを出せないみたいだ・・・だがそれを補っているのが赤心少林拳・・・あれは仮面ライダースーパー1の得意戦法だ・・・
彼女が構えているのはそれと同じ奴だ。彼女はそのまま接近して俺に殴ってきた。俺は両手でガードして彼女が放った衝撃を受け止める。
俺はすぐにライドブッカーからカードを出して彼女に対抗するためにネオディケイドドライバーのバックルを開いてカードを装填する。
『カメンライド ダブル!サイクロンジョーカー!』
俺はディケイドダブルとなり彼女に対して風の蹴りで応戦する。彼女は両手のギアでガードして俺の攻撃を防いでいる。
「であ!!」
俺はさらに接近して拳を撃ち込むが・・・俺は突然頭を抑えてしまう。
「ぐ・・・(まただ・・・またこの感じか!!)」
「零児さん!?」
『いかん!!訓練中止だ!!』
最近はこのようなことがあり、おれ自身も何が起っているのか・・・さっぱりなのだ・・・結局訓練は翼に任せた俺は、医務室にて奏に付き添ってもらっている。
「すまん」
「気にするなって・・・あんたには借りがあるから・・・・」
「コンサート事件のことなら気にするな、俺はあの時助けたいから動いただけだ。」
「だが!!」
「それに、お前が死んだら・・・あいつが悲しむからな・・・」
「え?」
「・・・・翼だ、あいつは心がもろいからな・・ってあれ?どうして俺はそんなことを知っているんだ・・・」
「零児、あんた記憶が?」
「・・・いやそんなわけはないはずなんだが・・・・」
俺は今は考えるのを辞めようとしたときに警報がなり、俺と奏は司令室へと走る。
「奏汰、もう大丈夫なのか?」
「・・・奏汰じゃないですがね、えぇ問題ないです」
「なら出動だ。どうやらノイズが現れたみたいだ・・・」
「わかった」
俺と奏と翼、そして響は出動して現場へ到着する。
「ノイズ・・・か」
俺はライドブッカーを構えてガンモードでノイズたちに発砲する。ネオディケイドドライバーを装着しようとしたとき、蔦が俺に向かってきた。
「ちぃ!!」
俺は回避してその正体を見る。そこには白い鎧を着た女の子がいたが・・・彼女は俺を見て目を見開いていた。
「・・・でだよ・・・・なんでだよ!!」
「・・・・?」
「なんで奏汰が・・・奏汰がいるんだよ!!」
またその名前か、いい加減にしてほしいものだ。
「お前は誰なんだ?いきなり攻撃してきたことに俺は怒っているんだが・・・それにその手に持っているもの・・・それがノイズたちを操っていると見た・・悪いが壊させてもらうぞ?変身」
『カメンライド ディケイド!』
俺はディケイドへと変身してライドブッカーを構える。
「なんでだよ!!奏汰!!あたしを忘れちまったのかよ!!」
「・・・だから何のことだ・・・お前とは初対面・・・のはずだ・・・が?」
俺はそう答えるが何故か言葉がとぎれとぎれになってしまう。彼女のことは知らないはずなのに…だが彼女の目・・・それに髪の毛・・・どこかで見たことがあるような・・・今は戦いに集中するか・・・
零児side終了
零児は戦いに集中するためにライドブッカーガンモードのトリガーを引いて彼女に発砲するが、彼女は装着している鞭でディケイドが放った弾を落としていく。
「ほう・・・ならこれならどうだ?弾丸の雨あられを受けな?」
『アタックライド バーストブラスト!!』
「は!!」
上空へと弾を放ち彼女はどこに撃っていると思っていたが、上空で爆発するとそれが雨あられのように降り注いできたのだ。
「なに!?」
「逃がさないぜ?は!!」
さらに正面から弾が飛んできた弾を彼女は受けてしまい、目を覆っているバイザーが割れる。
「ぐ!!」
「な!!」
ディケイドは彼女の顔を見て動きを止めてしまう。
「・・・・・・・・・・・」
「なんだよ・・・思い出してくれよ・・・奏汰・・・あたしだよ!!雪音 クリス!!あの時テロにあったとき一緒に逃げようといってあたしの手を引っ張ってくれたじゃないかよ!!」
「雪音・・・クリス?・・・・」
「奏汰!!」
そこに翼がノイズを倒して駆けつけて剣を構える。
「てめぇ!!奏汰に何をしやがった!!お前が奏汰を!!」
「何を言っている!!」
バイザーが修復されて装着し直して二人は激突する。お互いに奏汰が好きな女の子同士が・・・今激突する中、ディケイドは頭の中に記憶が突如として浮かび上がり混乱した。
(なんだこれは!!この記憶は・・・俺は知っている!?)
「おい零児どうしたんだよ!!」
「・・・・奏、確認したいことがある・・・」
「なんだ?こんな時に・・・」
「今俺の目の前のことを教えてほしい・・・頼む」
「あぁ今、翼がネフシュタンの鎧を着たやつと戦っている、あんたのことを奏汰と言っていたが・・・大丈夫か?」
「・・・問題ないさ」
彼は立ちあがるとノイズたちに向かって走りだしていきカードを装填する。
『アタックライド スラッシュ!!』
ディケイドの刀身が増えて一気に切りつけてノイズたちを撃破していくと、ディケイドの胸が光りだした。
「ディケイドヴァ二ッシュ!!」
ライドブッカーソードモードを向けるとそのデータが彼に入り、そのまま接近をして切りつけると、ノイズたちは上空へと浮いていき、ディケイドも一緒に飛び一気に切り裂いていく。
ノイズたちは消滅して、彼はライダーカードを出す。
『カメンライド 龍騎!!』
龍騎の姿へと変わり、彼はアタックカードをとりだしてネオディケイドドライバーに装填する。
『アタックライド アドベント!!』
『ぎゃおおおおおおおおおおおおおお!!』
「なんだ!?」
「ええええええええええええええ!!」
奏と響は突然現れたドラグレッターに驚いているが、ディケイド龍騎は気にせずにそのまま二人が戦っているところへドラグレッターを向かわせた。ドラグレッダーが奏たちと共にノイズたちを倒している間に自身は走りながらカードを装填する。
『アタックライド カードベント!!』
両手にドラグシールドが装備したディケイド龍騎は翼とクリスの間に入り込んで二人の攻撃を防いだ。
「ぐ!!(なんて威力をしてやがるんだ・・・ドラグシールドを持っている両手がしびれるぐらいだ!!)」
「奏汰!!」
「奏汰!!」
二人は同時に攻撃を止めると、ディケイド龍騎はディケイドへ戻る。
「やめろ!翼にクリス、俺たちが戦う必要なんてどこにもない!」
「え?今何て言ったの?」
「そうだ!!今・・・あたしの名前を!!」
「思い出したんだ。俺が何者であったのかを・・・俺は青空 奏汰、風鳴 翼の幼馴染みで、クリスとは南米で会ったってしばらくは一緒に過ごしていた。何もかも思い出した全部を!!」
彼は記憶を取り戻したが、クリスは舌打ちして撤退していく。
「くそ!!こんな時に、だが奏汰!!あんたはあたしものだ!!忘れるなよ!!」
そういってクリスは撤退した。ノイズたちもそれに反応するかのように消滅して、彼女たちの周りは静かになった。
「・・・・奏汰。」
「・・・・・・・・・・」
ディケイドはネオディケイドドライバーを外してから後ろを振り返り、変身を解除して翼に近づいて頭を撫でる。
「・・・あ」
「・・・小さいときに比べて綺麗になったね。翼。」
「あ・・あああああああ、かな・・・た?」
彼は彼女の言葉に首を縦に振り言葉をつなげる。
「あぁ、俺は青空 奏汰、君の小さいときからの幼馴染みだ・・ただいま・・・・・・翼」
「おかえり・・・・奏汰!!」
翼は奏汰に抱き付いた。翼にとって奏汰は大事な大好きな人。
異性として好きなのだ。コンサート事件で再会したときは驚いたが、それ以上に彼が記憶を失っていたことが悲しかった。
だからこそ彼女は、今この時をもって本当の意味で彼が戻ってきてくれたことがとても嬉しかったのであった。
次回 零児こと奏汰は記憶を取り戻した、一方でクリスはフィーネからデュランダルを奪ってくるように命令をする。
一方で二課でもデュランダルを護衛をするために四人が周りを固めるのであった。
次回「デュランダル防衛線」
登場をしたカード
「アタックライド バーストブラスト」
銃弾を上空に放ち玉が爆発をして相手を上空からの弾丸の雨を食らわせる技