戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
基地の方へと戻ってきた戦士たち、その様子に驚いている。
「まさか本当に本部が制圧されているなんて・・・・・・」
マリアたちはその様子を見ていると検査官があるものを提示をしていた。それはディケイドの姿だ。
「シンフォギアのことはきいているがこいつの存在は聞いたことがないのだが?奴は一体何者なのかな?」
「彼は我々SONGの協力者です。彼が共にいたからこそこれまでの状況を乗り越えていくことができました。」
「なるほど・・・・・・ならその証拠としてベルトを渡してもらいましょうか?」
「「「「!!」」」」
「そのベルトは我々が所持をしているものではありません。」
弦十郎は何度もいうが検査官はドライバーを渡せとしつこく言ってる。奏汰はこの検査官を見て何か嫌な予感をしていた。
(まさかこいつは・・・・・・)
一方でノーブルレッドの三人はある遺跡へとやってきていた。
「灯台下暗しであります。」
「まさか、ここをあてがわれるとは思ってみなかったぜ。」
「護災法の適用以来、国内における特異災害の後処理は全てわしの管理下にある。裏を返せば、ここは誰も手がだせん聖域に他ならぬ。」
「つまり、アジトとするにはうってつけというわけですわね。」
そう訃堂はシェムハの腕輪を最終段階にするためにこの場所で最後の調整を行うために用意をしたのだ。そのためにSONG組織を動かさないように検査官などを動かした。
ヴァネッサはかつてのことを思いだしていた。かつての実験で自分の体は大半が機械の体になった。
そして自分の地位などもなくなり、データ採取用の臨床検体というさらなる辱めを受ける結果となった。
(・・・・・・もしこんな体じゃなかったら・・・・・・私は彼に・・・・・・)
「怪物ならば怪物なりに勤めを果たしてもらうぞ、ノーブルレッドほれ。」
訃堂の合図に黒服の男性が全血清剤が入ったケースを渡した。
「計画は走りだしたのだ。もはや何人たりとも止めさせぬ。」
その場所はかつてキャロルたちが拠点としていたチフォージュ・シャトー跡地である。ウェザードーパントの攻撃でメイン機能を破壊されたのでキャロルはここを放棄をして奏汰の家に住むことになったのだ。
一方でエルフナインを連れて外へとやってきた響、翼、未来、奏汰の四人はカラオケでエルフナインがノリノリに歌っている中奏汰は考え事をしていた。
「どうしたのですか零児さん。」
「あぁ未来ちゃんか、弦十郎おじさんは俺をかばってくれた。確かにディケイドは父さんの弟子さんが隠してくれた隠ぺいものだ。このドライバーの中にあるデータは戦争に使われたら大変なものがある。」
「そんなものが・・・・・・」
「大ショッカーが作ったものだからな・・・・・・全仮面ライダーの戦闘データなどがインプットされている。それを解析されたらおそらく・・・・・・」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」
3人が彼の言葉を受けて外へ出ると警報が鳴りだした。
「「「「!!」」」」
4人はこの警報がアルカ・ノイズが現れたという警報だと知り、エルフナインを見る。
「翼と響ちゃんはアルカ・ノイズを頼む。俺と未来ちゃんでエルフナインちゃんを避難させる。」
「わかった気を付けて奏汰。」
「あぁ!!」
二人は走ってエルフナインを連れてアルカ・ノイズたちから逃げていく。二人は神獣鏡とネオディケイドドライバーを装着をしようとしたが突然攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう。
「みつけたぜ!!」
「「!!」」
三人が声がした方を見るとミラアルクが着地をした。奏汰は変身をしようか考えていると検査官がやってきた。
「ヒッヒッヒッヒ!こうも簡単にお前を本部外に連れ出せるとはな。へっへっへっへ。」
「やはりあんたは・・・・・・やむを得まい。」
彼はネオディケイドドライバーを腰に装着をした。
「そうかお前がディケイドだったのか!!」
「あぁそのとおりだ。」
「まぁ確保を命じられているのはエルフナインとあんただけといわれている。」
「俺もだと?」
「さて、あんたの扱いはうち一人じゃ決めあぐねるぜ。」
ミラアルクは何かを受信をしたのか爪をとがらせていた。
「悪く思うなよ?」
「逃げろ未来!!」
「にげません!!零児さんとエルフナインちゃんを置いていけません!!」
「ぬふっ。テレビではすっかりお目にかかれなくなったシーンに、わたくしあちこちの高ぶりを抑えきれない!」
「未来さんにげて!!」
ざしゅ!!血が噴水のように検査官から大量に発生をした。
「「「!!」」」
「思いがけない空・・・・・・模様・・・・・・」
検査官の体が燃えていき消滅をした。
「「きゃああああああああああ!!」」
「ッ!!」
未来は気絶をしてエルフナインも動揺をしている。奏汰は両手をあげて降参をすることにした。人質を二人もとられては彼でも難しいと判断をした。
「賢明な判断。さーて三名様ごあんなーい!!」
一方でアルカ・ノイズたちと戦う翼と響にエグゼイドとジオウが駆けつけた。
「遅れてすみません!!」
「あっちにもアルカ・ノイズって奴が現れてそれを倒していたから。」
「なに!?」
「そっちにも!?」
二人が驚きながらも仮面ライダーギアを纏いアルカ・ノイズたちを撃破した。ジオウとエグゼイドもそれぞれの武器で切っていき撃破した。
戦闘が終わり翼は奏汰、響は未来に電話をしているが二人とも通話に出ない。
「奏汰!?どうして出ないの!!」
「未来!?」
二人は電話に出ない二人のことを心配してると通信がきた。それを聞いて二人は目を見開く。
「え・・・・・・」
「未来が・・・・・・」
そう現場に血があり、そこには未来と奏汰の壊されたスマホと血がついたカバンなどがあったからだ。
一方でキャロルとオートスコアラーとサンジェルマンたちはSONG基地とは別行動をしていた。
「いったいあいつらはどこであの情報を得た・・・・・・奏汰がディケイドだってことだ。」
「確かに・・・・・・」
「どうするわけー?」
「だからこうやって俺達は別行動をしてちぃ!!」
キャロルたちは回避をすると光弾が飛んできた。サンジェルマンたちはすぐにファーストローブを纏いキャロルはキャロルディエンドへと変身をした。
「誰だ!!」
撃った方向を見ると空から着地をした白いライダーが武器を構えていた。
「あれは仮面ライダーってワケダ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
白きライダーサイガはフライングアタッカーを構えてトリガーを放った。
「派手に困る。」
レイアが投げたコインがサイガが放った講談を相殺をしてファラとガリィが剣と氷の剣で攻撃をしていく。
「これで終わりダゾ!!」
右手にカーボンロッドの連続して投げつけてサイガを吹き飛ばした。サイガは再び立ちあがる。
「ちぃ!!邪魔をするな!!」
【ファイナルアタックライド キャキャキャキャロル】
「おら!!」
キャロルディエンドドライバーからディメンションシュートが放たれてサイガに命中して爆発をした。
一方で基地の方では奏汰と未来が行方不明になっていたので全員が暗かった。中でもクリスと翼はさらに暗かった。
翼は自身のバイクの調整をしていた。
「奏汰・・・・・・ッ!!」
突然としてスマホが鳴りだして翼は電話に出る。
「はい・・・・・・」
『聞いたぞ。失態であったな。』
「言葉もありません。ですが、次こそは防人の務めを果たして見せます。」
『刻印掌握!』
(なんだ!?この感覚は・・・・・・)
『翼・・・・・・果たしてそこがお前の戦場か?』
「な、何を・・・・・・」
『そこに居て何を守る?何を守り切れる?』
「・・・・・・・・・」
『お前は風鳴を継ぐものであり、天羽々斬は国難を退けるべき剣であること、ゆめ忘れるな。』
通信が終わり翼の視界が歪んできた。
「今のはいったい・・・・・・」
びーーびーーー
『緊急の対策会議を行います。装者たちは至急発令所に集合をお願いします。』
「行かなければ・・・・・・」
翼は立ちあがり発令所へと走る。ほかのメンバーたちは集合をしており翼だけが遅れていた。
「遅くなりました。」
「翼、何をしていたんだ。」
「すみません・・・・・・相棒の調整をしておりました。」
「これより奏汰、未来君、エルフナイン君の失踪についての最新の調査報告を元に緊急会議を行う。」
フィリップと翔太朗が前に出た。
「まず結論を言わせてもらうよ。現場に残っていた血痕は三人のじゃないと判明をしたよ。そしてあの血痕はここを占拠していた検査官だということも判明をしたよ。」
「じゃあ奏汰は!!」
「うむ遺体の発見の報告がない以上、殺害ではなく敵による略取であると俺達は考えている。」
「俺達の方もまた調査に出るぜ弦十郎さん。ほらほかの後輩たちも行くぞ。」
「わかりましたから引っ張らないでください。」
翔太朗に連れられて永夢、ソウゴ、或人を連れて調査しに行くのであった。なお戦兎は残って何かを調査をするため研究室に籠っている。
一方で奏汰は目を覚ました。
「あら目を覚ました奏汰。」
「・・・・・・ヴァネッサねぇ・・・・・・」
彼は目を覚ました先にヴァネッサが立っていた。彼女はエルフナインと未来がいないのに気づいた。
「安心をして二人には何もしていないわ・・・・・・」
「ここはキャロルが拠点としていたチフォージュ・シャトー・・・・・・なぜここに。」
「さすが仮面ライダーだけあるわね・・・・・・そうよここで私たちは研究をしているのよ。」
「まさかある研究所から盗まれたものがあったが・・・・・・ねぇねぇがやったのだな?」
「さすが奏汰・・・・・・その通りよシェムハの腕輪・・・・・・ここのエネルギーを利用をしてさらなる段階へと上げていく。」
一方で未来はどこかに意識に潜っていた。
(ここはどこだろう・・・・・・私はどこまで潜っていくの・・・・・・なんだろう・・・・・・あなたは誰?)
ヴァネッサはある任務を達してくるわねといい外へ出ていく。奏汰はネオディケイドドライバーが懐にあるのを確認をして様子をうかがうことにした。
一方でライダーたちは?
「ライダーキック!!」
「いいいいいい!!」
1号と2号は大ショッカーの基地を破壊して外で合流をしていた。
「まさかこんなところに大ショッカーの基地があるとはな・・・・・・」
「どうやら奴らは何かを狙っていることが判明をした。先ほど風見から連絡が来たからな。」
「でどうする?」
「その前に俺達にお客さんみたいだ。」
「・・・・・・な!!」
1号と2号は振り返るとそこには同じような1号と2号が立っていたのだ。
「なんだよあれ・・・・・・俺たち?」
「姿が似ているが・・・・・・」
すると2体は彼らに襲い掛かってきた。
「本郷!!」
「あぁ!!」
二人も迎撃をするために交戦をする。
緒川がのった車をヴァネッサが襲っていたが彼の分身能力などで驚いているとミサイルが飛んできた。
「ライダーロケットパンチ!!」
「ぐ!!」
クリスが変身をしたフォーゼモードのライダーロケットパンチが命中をして着地をした。
「宇宙きたあああああああああ!!」
「それが噂のライダーギアってものかしら?」
「その通りよ!!」
『ビックプリーズ。』
魔法陣に手を伸ばして腕が巨大化してヴァネッサに命中をして吹き飛ばした。クリスはガトリングモジュールを展開させて発射させる。
ヴァネッサは後退をすると液体が彼女の体に巻き付いた。
「ぐ!!」
液体が解除されてマリアがウォータースタイルへと変身をしてリギットのウィザードリングを使い彼女の後ろをとった。
「甘いですわよ!!」
彼女は両手を外してかけていた関節を外されてマリアは下がってウィザーソードガンで攻撃をする。
ヴァネッサはワイヤー付きのロケットパンチで弾丸をガードをしているとエレキステイツへと変身をしたクリスがビリーザロッドで彼女に攻撃をする。
「ビリビリしな!!」
電撃をくらって彼女はこれはと思い腕を戻して走っていたトラックをつかんで着地をした。
「一般人を人質にとるつもり!?」
「奏汰を返しやがれ!!」
「あの子を返さないわ!!あの子は私の・・・・・・私の物よ!!」
「「な!!」」
今の彼女の目に光がなかった彼女は呟いた。
「ずっとずっと小さいときからあの子を見ていたのは私なのよ。そう奏汰のそばにいていいのは私!!あなたたちじゃないわ!!あの子のことをずっと心配をして気になってずっと覗いていた。あなたたちが私から奏汰を奪った!!私から私の大切なあの子をあなたたちが!!だから私はあなたたちを倒す!!」
彼女はミサイルを放ち二人は回避をして彼女を追いかける。
【ハリケーンドラゴン!】
【ロケットスーパースーパー!!】
ハリケーンドラゴンとロケットステイツへと変わり彼女たちは空から追いかけている。
【コピープリーズ。】
ウィザーソードガンがもう一つ増えてガンモードへと変えてマリアは攻撃をする。ヴァネッサは指からマシンガンを放ち弾を相殺をするがそこにクリスがリミットブレイクを発動させて自身の体を回転させる。
「ライダーきりもみクラッシャー!!」
「がは!!」
クリスのライダーきりもみクラッシャーを受けてヴァネッサは壁に叩きつけられた。マリアがウィザーソードガンを突き付けていた。
「さぁ・・・・・・零児たちの居場所を教えてもらうわ。」
突然妙な音が聞こえてきた。
「なんだ!?」
光が立ちあがって彼女たちはその場所がみたことがあるものだった。
「あれはチフォージュ・シャトー!?」
「マテリアライズ?だけど早すぎる・・・・・・」
するとチフォージュ・シャトーから妙なものが出現をした。
次回 1号と2号は突然現れた謎の1号と2号に襲われて二人は戦っていた。一方で日本ではダブル達も駆けつけて日本へと戻ってきたオーズとフォーゼたちも参戦をしてなぞのものを見ていた。
次回「現れた謎の妙なもの。」