戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち   作:桐野 ユウ

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大ショッカーの首領現る。

奏汰が月でシェムハと戦っていることを知らないシンフォギア装者たちはエルザとミラアルクの後をついてきている。なおヴァネッサはずっと睨んでいた。

 

「奏汰奏汰奏汰奏汰。」

 

「あーもうヴァネッサ!!いい加減にしてくれ!!もしかしたらあたしたちは人間に戻れる可能性があるんだぞ!!」

 

「そうであります!!だからこそ今は彼女たちに協力をするべきであります!!」

 

「・・・・・・ふん!!」

 

「てめぇ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

すると突然爆発が起きた。

 

「どあ!!」

 

「ぐ!!」

 

「「奏汰!?」」

 

「未来!?」

 

「我はシェムハだ!!と話している場合じゃない!!」

 

「いったい何があったのよ!!」

 

彼女達は構えていると笑い声が聞こえてきた。

 

「でっはっはっはっはっはっは!!」

 

突然として笑い声が聞こえてきた。現れたのは赤いフードをかぶりマントで体を隠している人物が現れた。

 

「なんだてめぇは!!」

 

奏が槍を構えて突撃をしたが念力を使い彼女を吹き飛ばした。

 

「が!!」

 

「奏!!」

 

「愚かな人間どもよ。我こそは偉大なる大ショッカーの首領なり!!」

 

「大ショッカーの首領・・・・・・かつてライダーたちに敗れたはず。」

 

「だがわしは生き残っていた。そして再びこの体を手に入れるためにこの次元を超えてこの世界へとやってきた!!すべては大ショッカーの世界を作るために!!」

 

「ふざけないで!!あなたに世界を征服させるわけにはいかないわ!!」

 

「ふん!!人間如きがわしに勝てるとでも思っているのか!!」

 

「やってみないとわからねーだろうが!!」

 

クリスがガトリングを放ち首領に放つが彼は念力を使い彼女が放つ砲弾をガードをした。その隙を調と切歌の二人が鋸と鎌を構えて切りかかるが・・・・・・

 

「愚か者!!」

 

衝撃波を放ち二人を吹き飛ばした。

 

「「が!!」」

 

「このおおおおおおおおお!!」

 

マリアとセレナの二人はアガートラームの砲撃を放ち命中をしてフードがとれると蛇の顔が現れた。

 

すると蛇が動いて彼女達に襲い掛かってきた。

 

「蛇が動いて攻撃をしてくる!?」

 

「くらいなさい!!」

 

ヴァネッサはアイアンカッターを放ち大ショッカーの首領の蛇たちを切っていく。ディケイドⅡは新たな武器『ディケイドブレード』を使い蛇を切っていく。

 

「おりゃあああああああああああ!!」

 

アマルガムを起動させた響たちが大ショッカーの首領たちに攻撃をしていく。彼の蛇が襲い掛かるが彼女達が放つ攻撃が蛇たちを破壊していく。

 

「死ね!!」

 

衝撃波を飛ばして彼女たちを壁に激突させる。シェムハもまさかここで大ショッカーの首領が現れるとは思ってもいなかった。

 

「なぜ・・・なぜ奴らはあそこまで戦える・・・・・・自分たちの体がボロボロになろうともなぜだ・・・・・・」

 

『それが響達が戦える理由。』

 

「なに?」

 

『どんなことがあってもピンチを乗り越えてきた絆・・・・・・そして仲間を思いやる心・・・・・・そして最後まであきらめない勇気を出して戦ってきた。』

 

「それが・・・・・・お前が最後まで我の支配から逃れてきたってことか・・・・・・お前が思う親友・・・・・・そして愛する人ってのはあいつのことか?」

 

シェムハは切っているディケイドⅡのことを言うと未来は心の中で顔を真っ赤にしていた。

 

『そう・・・・・・響を救ってくれた人であり私も・・・・・・』

 

「そうか・・・・・・我の力をお前に託そう・・・・・・」

 

『え?』

 

「お前の仲で過ごすってのも悪く無いと思ってきた。あいつのそばで過ごす・・・・・・なら見せてやろうじゃないか。お前の力・・・・・・」

 

『シェムハさん・・・・・・』

 

「私とお前の力が一つになる時・・・・・・その力は最大となるというわけか・・・・・・悪くない・・・・・・」

 

彼女は目を閉じる。一方でディケイドⅡたちは大ショッカーの首領の攻撃に大苦戦をしていた。

 

「なんて奴だよ・・・・・・アマルガムの力を使ってもあたしたちの攻撃が届かないなんてよ!!」

 

「無駄なのだよお前たちの力などその程度。わしにとっては虫かゆい攻撃じゃ。さてとどめを刺してくれるわ!!」

 

するとビームが放たれて大ショッカーの首領に命中をした。全員が誰の攻撃だと見ていると神鏡獣のファーストローブを纏った未来の姿だ。

 

「未来?」

 

彼女はすーっと響の近くに立ち声をかける。

 

「大丈夫響?」

 

「未来?未来なの!!」

 

「うんただいま響!!」

 

「おかえり未来!!」

 

「未来ちゃん。」

 

「零児さん・・・あの遅いかもしれませんが・・・・・・私・・・・・・あなたのことが好きです!!ずっと前から助けてもらったときから!!」

 

「えええええええええええええ!!」

 

突然の告白に奏汰は驚いている。まさかこんなところで告白を受けるとは思ってもいなかったからだ。

 

「小日向・・・・・・」

 

「てめぇ・・・・・・いきなり奏汰好き宣言をしやがって!!」

 

「やっぱり殺してもいいかしら?」

 

「ヴァネッサ落ち着くであります!!今の敵はあっちであります!!」

 

「そうだよ!!」

 

「おのれ!!小娘がわしにビームなどを放ちおって!!だが貴様一人が加わっただけでわしを倒せると思っているのか!!」

 

『倒せるさ!!』

 

「なに!?」

 

するとオーラが発生をして現れたのは四人のライダーだった。THENEXTの1号と2号と原点の仮面ライダー1号と2号だ。

 

「馬鹿な!!なぜここに貴様たちが!!」

 

「お前が放った怪人たちはほかのライダーたちに任せてきた。俺達はお前を倒す為にやってきたのだ!!」

 

「おのれ仮面ライダーども!!いつもいつもわしの邪魔をしおって!!」

 

「この世に悪が栄えたことない!!お前が操っていた別世界の1号と2号は俺達が元に戻した!!」

 

「よくも俺たちを操ってくれたな!!」

 

「許せねぇ・・・・・・」

 

「おのれ・・・・・・仮面ライダーどもめ!!」

 

ディケイドⅡたちも立ちあがり戦うために構える。

 

「くらうがいい!!」

 

大ショッカーの首領は目から光弾を放ち全員が回避をした。ミラアルクは翼を纏っていきエルザもショルダーバックを接続させて牙を4つも出した。

 

「さーていくわよ!!」

 

ヴァネッサからミサイルなどが放たれて大ショッカーの首領が放つ攻撃をふさいでいき二人が突撃をしてダメージを与える。

 

「おのれ!!未完全な化け物どもが!!死ね!!」

 

「させん!!」

 

ライダーギアとなり極アームズとなりメロンディフェンダーでガードをした。

 

「あんた。」

 

「・・・・・・お前たちを死なせるわけにはいかないからな。」

 

「くらいやがれ!!」

 

【エレキON!!】

 

バリズンソードにエレキスイッチをセットをしてONにしてソードに電撃が纏い切り裂く。

 

「ぬお!?」

 

「くらいやがれ!!」

 

「はあああああああああ!!」

 

ハイパーフォームと超クライマックスフォームへとなったマリアと奏はパーフェクトゼクターとデンカメンソードで切りつける。

 

そこにTHENEXTの1号と2号の蹴りが命中をして吹き飛ぶ。

 

「おのれ!!この裏切り者どもめ!!」

 

「黙れ!!俺達の体を勝手に改造をした組織の首領!!」

 

「はあああああああああああ!!」

 

セレナとダブルモードになった切歌と調はフォトンブレイカーとプリズムビッカーで攻撃をして首領はダメージを受けていく。

 

「響いって!!」

 

「おりゃああああああああああああ!!」

 

アルティメットフォームへとなった響は封印エネルギーを拳に集中させて連続したパンチを放ち封印エネルギーが大ショッカーの首領に与えていく。

 

「おのれ!!」

 

「零児さん!!」

 

「はあああああああああああああ!!」

 

【ファイナルアタックライド ディディディディケイド】

 

ライドヘイセイバーから昭和ライダーたちを始めのライダーマークが発生をしてそれを横から降りダメージを与えてさらに左側から振って最後は上から振り大ショッカーの首領の蛇の仮面が取れて一つ目が出てきた。

 

「おのれ!!仮面ライダーどもが!!」

 

「いくぞ一文字!!」

 

「おう本郷!!」

 

「「とう!!」」

 

二人のライダーたちが飛び必殺技を構える。

 

「「ダブルライダーキック!!」」

 

ダブルライダーが放ったダブルライダーキックが命中をして大ショッカーの首領はダメージを受けて吹き飛ばされる。

 

「お・・・・・・おのれ・・・・・・仮面ライダーどもとシンフォギア装者どもにわしがやられただというのか・・・・・・このわしがああああああああああ!!」

 

「お前の負けだ・・・・・・大ショッカーの首領・・・・・・」

 

「さらばだ。」

 

「ぐああああああああああああ!!」

 

大ショッカーの首領が爆発をして彼らは脱出をするために月から出ないといけないが脱出ができない。

 

「おいこっちだ。」

 

門矢ディケイドが現れてオーラが発生をした。全員がその中に入っていき地上の方へと帰ってきた。

 

「・・・・・・今さっきまで月にいたのがウソみたいデース。」

 

「だよね。」

 

調と切歌は月を見て先ほどまで自分たちがいたことに驚きながら空を見ていた。一方で奏汰は変身を解除をすると翼とクリスが走ってきた。

 

「「奏汰!!」」

 

「おっと。」

 

二人は彼に抱き付いた。彼は二人に体当たりをされたが踏ん張った。

 

「奏汰・・・・・・奏汰・・・・生きていてくれて良かった。」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

涙を流している翼を彼は頭を撫でていた。

 

「すまなかった。助かったのはもう一人の俺だった。」

 

「もう一人の俺って門矢 零児の時のか?」

 

「それとこれさ。」

 

彼は胸部から何かを出す。

 

「それは!!」

 

「翼が守ってくれたんだよ。お前が以前くれたものが俺の命を守ってくれた・・・・・・ありがとうな。」

 

「奏汰・・・・・・奏汰あああああああああああああ!!」

 

翼は大泣きをして彼に抱き付いていた。ほかのライダーのみんなも変身を解除をしながら彼らの様子を見ていた。

 

「青春だな・・・・・・」

 

「そうだな本郷。」

 

彼らは奏汰をとりあっている女性たちの姿を見ながら大ショッカーの首領たちを倒しただなと・・・・・・

 

そしてその夜パーティーがおこなわれた。ディケイドⅡに変身をした奏汰はあるカードを3枚出していた。

 

「奏汰それは・・・・・・」

 

「これはねぇねぇたちのカードだよ。まだブランク態だけど・・・・・・ねぇねぇたちが人間に戻りたいと思うとおそらくこのカードは発生をすると思うんだ・・・・・・だからねぇねぇたち・・・・・・人間に戻りたい?」

 

「もちろんよ!!」

 

「そうであります!!私たちは人間に戻りたいとどれだけ願ったか!!」

 

「頼む!!あたしたちを人間にもどしてくれ!!」

 

「「「お願い!!」」」

 

3人の思いが伝わったのかディケイドが持っているカードが光りだして絵柄が出てきた。彼はネオディケイドドライバーに装填する。

 

【ファイナルシンフォギアライド!ヴァヴァヴァネッサ!ミラミラミラミラアルク!エエエエエルザ!!】

 

3人が光りだして彼女達は自分たちの体を動かしたりしていた。

 

「これって・・・・・・」

 

「私たち・・・・・・元に戻れたのであります!?」

 

「そのようだな。」

 

奏汰はディケイドⅡを解除をするとヴァネッサが抱き付いてきた。

 

「あー奏汰奏汰好き好き好き好き好き好き!!愛してる!!うちゅううううう!!」

 

「んーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ヴァネッサがいきなり抱き付いてきて彼にキスをしてきた。しかも舌を入れてきたので奏汰は驚いている。

 

「貴様ああああああああああああああああああ!!」

 

「てめぇええええええええええええええええ!!」

 

キスをしているのを見て切れる翼たち。乙女たちにとっては切れている中未来は光りだした。

 

「我の前でいい度胸だ!!」

 

しぇむはモードへと変わって彼女は右手にビームソードを出してつきつけているがヴァネッサは気にせずに奏汰にキスをしていた。

 

彼はとんとんと叩いていた。彼女はずっと下を絡ませてきているので息ができなくなっているのだ。

 

「っておい!!零児の顔が真っ青になりかかっているぞ!!」

 

奏の言葉を聞いてヴァネッサも彼の顔を見る。

 

「ぷ・・・・・・ぷは・・・・・・し、死ぬかと思った・・・・・・」

 

彼はぜぇぜぇといい息ができたことに感謝をするとヴァネッサは涙目になっていた。

 

「ありがとう奏汰・・・・・・」

 

「・・・・・・どうしたしまして。」

 

奏汰は顔を真っ赤にしながら言うのであった。

 

奏汰side

 

あの後わかったことだがヴァネッサねぇたちは人間になった。どうやら状況でモードチェンジができるようで本体は人間だが戦闘をする時はバトルモードになるらしい。もちろん彼女達のカードも出てきていた。

 

考えていると誰かが後ろから抱き付いてきた。

 

「・・・・・・あれ?」

 

なんかクリスとも違うし翼でもないし・・・・・・じゃあ一体誰?

 

「正解は私ですよ。」

 

「未来ちゃん・・・・・・驚かせるなよ。てかよくわかったな。」

 

「今の私は一人じゃないですから。」

 

そういうことかシェムハが彼女の中にいるからな。腕に装着されているのがあるからな。

 

「でもこうして零児さんと二人きりなのははじめてかもしれませんね。」

 

「そうかもな。」

 

俺は夜空を見ていた。ヴァネッサねぇとの再会・・・・・・そして現れたライダーたちに月での戦いなど・・・・・・そして現れた大ショッカーの首領・・・・・・本当に色々とあったな。

 

「こうしてみると俺って色んな人たちと会っているだなと思うよ。」

 

「え?」

 

「戦兎さんや健介さん・・・・・・それにほかの世界のみなさんたちと共に戦ってきたこと・・・・・・後は異世界に吸い込まれて戦ったこともあったな。」

 

「そうでしたね。あの異世界に行ってしまったときに私気づいていたかもしれません・・・・・・あなたが好きだって・・・・・・心がぽっかりと穴が開いてしまった感じがしました・・・・・・響にもこれいっていなかったんですよ?」

 

「そうだったのか・・・」

 

「我はお前を見ていくことにした。お前という男をな・・・・・・」

 

「ん?」

 

いきなり言葉が変わったのに気づいてみると目が赤くなっていた。シェムハ状態になっているのかい。

 

「黙って変わるなお前は了子さんじゃねーか。」

 

「フィーネだな。あいつとまさか再開するとは思ってもいなかったがな。」

 

彼女はふふと笑いながら夜空を見ていた。そして次の日各ライダーたちは元の世界へ戻るために全員で並んでいた。

 

「もう行ってしまうのですね?」

 

「あぁ俺達も自分たちの世界がある。それを守らないといけないからな・・・・・・」

 

「師匠・・・・・・ありがとうございました!!」

 

「響・・・・・・前にも言ったけどこれからも精進してくれよ?」

 

「はい!!」

 

オーラが発生をしてライダーたちは各世界へと戻っていく。俺達は朝日を見ていた。

 

「終わったんだね奏汰・・・・・・」

 

「あぁ終わった。」

 

目の前で上がっていく朝日を見て俺達は世界を守ったんだなと思い見ていた。周りにはクリスに響、未来に切歌と調、マリアとセレナにキャロルにオートスコアラーたち。サンジェルマンにカリオストロとプレラーティ・・・・・・そしてヴァネッサねぇ達皆がいて俺もいる。

 

ありがとうな零児。




次回 戦いを終えて数日が立ち奏汰達は家でのんびりしていた。ヴァネッサたちも奏汰の家で暮らすこととなり家はさらに人が増えていた。

次回「戦いの後。」

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