戦姫絶唱シンフォギア 通りすがりの仮面ライダーの力と戦姫たち 作:桐野 ユウ
奏汰side
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今俺はソファーで寝転がっていた。大ショッカーの首領との戦いの後ヴァネッサねぇたちは俺の家で暮らすこととなったが・・・・・・まぁそれはひどかった。
「あなたたちに奏汰は渡さないわよ!!」
いきなり俺に抱き付いてきて全員から怒りを買おうとしていたからな・・・・・・そのヴァネッサねぇはSONG研究所員として働いている。ミラアルクとエルザはミカたちと共に優香と花菜の二人の世話をしている。
「かわいいであります!!」
「あぁ・・・・・・おととととと。」
二人はたまに戦闘モードとなり翼を使ったりして二人を楽しませているのを見て悪く無いなと思っている。
さて現在家には誰にもいない。皆仕事や学校などで誰もいない状態だ。俺も今回はマネージャーとしての仕事はお休みだ。セレナが今日はマリアと翼の仕事が一緒ってことでマネージャーとして一緒に行っている。
「・・・・・・それにしてもアオナもいないとはな・・・・・・思ってもいなかったよ。」
アオナはちょっと用事がありますのでといってどこかに行った。まぁ彼女はここが家だから帰ってくると信じている。
俺は腰のライドブッカーからディケイドⅡのカードを出していた。零児と戦いそれに勝負に勝ち・・・・・・そして完全に一体化をしたことで得たカードだ。
シェムハとフィーネはお互いに再会をしたときは火花を散らしていたな・・・・・・
「久しぶりだなババァ。」
「あ?ババァは貴様もだろうがシェムハ・・・・・・」
なんでか知らないが見ている感じだと了子と未来の二人が火花を散らしているしか見えないんだよな・・・・・・
「・・・・・・ふぁあああああ・・・・・・しかし本当に今回の戦いは色々とあって疲れることばかりだな・・・・・・風鳴 訃堂が暗躍をして翼を使ってマリアと戦わせて・・・・・・か。」
俺は色々と考えているとピンポーンとチャイムが鳴った。
『零児さーん遊びに来ました!!』
「はいはい。」
やれやれ彼女達もここに来ることが多くなったな。俺は扉を開くとクリス、調、切歌、響、未来の五人が立っていた。
「ただいまでーす!!」
「ただいま。」
「帰ったぞ奏汰。」
「おかえり、さてまず五人とも手洗いをしておけよ?」
「「「「「はーい。」」」」」
五人は洗面所へと行き手を洗うために向かっていく。俺はその間にお菓子を出して必要分のコップを出してオレンジジュースやコーラなどを出しておく。
数分後皆がリビングに入ってきたので彼らは椅子に座ってジュースなどをコップに入れてお菓子を食べていた。
「・・・・・・なぁ奏汰。」
「なんだ?」
「その・・・・・・弾丸を受けたんだろ?」
「あー訃堂が放った弾丸を受けたよ?だが死ななかったのは翼が前に俺の誕生日プレゼントでくれたこれと零児のおかげだ。」
彼がいなかったら俺は死んでいたかもしれないな・・・・・・
「けど零児が無事でよかった。」
「本当デース!!あの時撃たれたのを見ていたので真っ青になったデース。」
「私はあの時お父さんのところにいたから知らなかったな・・・・・・」
「私はその時はシェムハに体を乗っ取られていたので・・・・・・」
『悪かったな。神獣鏡が放つ光をお前たちは浴びていたからな・・・・・・我の力を使うにはお前の体が必要だったということだ。』
一瞬だけ目が赤くなったが今は元の目の色になっている。たまーに変わる感じだからメインになることはある。
「そろそろ母さんたちも帰ってくるかな?」
「「「「ただいまー」」」」
「おかえりなさい母さん。花菜と優香は楽しかったかい?」
「「楽しかった!!」」
「あーしたちも楽しかったわーー」
「そうでありますな!!」
「ミカも遊びが増えたから楽しかったゾ!!」
「実に派手じゃなかったがな。」
「いや派手を求めてどうするのよ。」
ガリィがため息をついているが、優香と花菜の遊びに派手って一体何をする気だんだよ・・・・・・さて母さんの料理を手伝うためにファラとレイアが手伝いをしている。ミカとエルザ、カリオストロは優香と花菜の遊び相手。
ミラアルクは勉強をしていた。彼女は学校に通わせることとなり切歌と調と同じ学年となる。本当だったら響達と同じ学年でもよかったが彼女達は来年卒業のため調たちと同じ学年で過ごすことになる。
俺はその間にライダーカード達を出していた。
「フィス、ドラグーン、クローズ、ビートと異世界のライダーたちと共闘をしてきたな・・・・・・・・それの戦兎さんとも共闘をしてあの子のために戦ったときもあった。」
「そういえばあったなそんなことも・・・・・・」
クリスと翼は一緒に吸い込まれて健介さんと頃の調と切歌と共に共闘をしたんだっけ?その時はデスティニーというライダーの力もあったな。
「仮面ライダーデスティニーか。」
俺はライドブッカーにカードを収納をしてると声が聞こえてきた。
「ただいまーーー」
「おっすお邪魔するぜ?」
「いらっしゃい奏、おかえり翼、マリア、セレナ。」
「えぇただいま。」
「疲れましたー。」
「悪いなセレナ俺の変わりに翼のマネージャーをしてもらって大変だっただろ(笑)」
「ちょっと奏汰それどういうこと!!」
翼が怒っているが俺は気にせずに笑っているとにぎやかになってきたなと思っていた。
「帰ったぞ我が夫よ。」
「夫ってまだ俺は結婚はしていないぞ?」
キャロル、サンジェルマン、ヴァネッサねぇ、了子さん達が帰ってきた。親父はどうやら今日は弦十郎おじさんと飲むみたいだな。まぁ事件の後で飲みたいなといっていたからね。
「ただいま戻った奏汰。」
「おかえりサンジェ・・・・・・」
「どうしたのかしら奏汰?」
「・・・・・・そろそろ家改装をする時かなと思ってな。ヴァネッサねぇたちが家に引っ越してきたから部屋の数などを考えてるとだいぶないよね?」
「そうね・・・・・・正宗さんに相談をしようかしら?」
母さんが言うので俺は今度父さんと相談をすることにした。本当にこの家に皆は集まるな・・・・・・かつては敵同士だった者たちがこうして一緒に過ごす・・・・・・
「・・・・・・・・・ふふ。」
「どうしたの奏汰?」
「なーに昔だったら考えたことがなかったなと思ってな今の光景・・・・・・最初はクリスが一緒に住んでそこから翼がやってきて。父さんと母さんが生きていてくれたこと・・・・・・そのあとにマリアたちがこの家に来て・・・・・・花菜と優香が生まれてこの家も騒がしくなった後にキャロルたちがやってきて。そのあとにサンジェルマンたちにヴァネッサねぇっと・・・・・・昔は敵同士だったのが嘘みたいだ。」
俺の言葉を聞いてサンジェルマンやヴァネッサねぇにキャロルは見ていた。
「そうだな・・・・・・確かにお前たちと戦ってきた。」
「だがこうしていれるのは奏汰おまえのおかげでもある。」
「そうよ奏汰。あなたは私やエルザちゃんたちの願いを叶えてくれた。どれだけ嬉しかったことか・・・・・・」
「「「ありがとう奏汰!!」」」
「ッ!!」
俺は感動をしてしまい後ろに振り返ってしまう。
「奏太―泣いているのか?」
「泣いてない・・・・・・」
振り返ったまま俺は声を出した。後ろではご飯ができたわよーっと母さんが言い全員が大きな机に座っている。こういう平和もありだな。
奏汰side終了
一方である飲み屋
「それじゃあ弦十郎。」
「あぁ。」
「「乾杯。」」
二人は店で頼んだジョッキで乾杯をして飲んだ。
「ぷっはーやっぱビールはうめーな!!」
「そうだな・・・・・・こうしておまえと飲むのはいつ以来だ?」
「いつ以来か・・・・・・まだ俺があいつと出会う前じゃないか?その時以来だろ。」
「そうかもな・・・・・・だがこうしてお前と再びのめること俺は嬉しいぞ?あの時・・・・・・お前たちが行方不明になったとニュースを見て俺は正直言って信じられなかったからな。」
「・・・・・・悪かったな。あの時俺は地雷を踏む前にあいつと共にダッシュをして逃げた。だが俺はあいつを救ったが息子を助けれなかった最低な父親だよ・・・・・・くそ。」
「正宗・・・・・・」
「だがあいつが生きていてくれただけでも良かった。」
「そうだな。俺もあの時奏汰が現れたときは驚いた。」
「なぁ弦十郎。」
「なんだ?」
「奏汰は皆を愛しているからな・・・・・・おそらく一人だけってのは選ばないと思う。でさこの間の改正でよ。ごにょごにょ・・・・・・」
「お前・・・・・・」
「俺も孫を見たいんだよーーーー」
やれやれといいながら弦十郎は一緒にビールを飲むのであった。
一方でアオナはある場所にやってきていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
そこはかつてアオナがいた本の場所だった。彼女の目の前には赤いクリスタルと緑のクリスタルがあり彼女がコードを打ちこんでいくと体が構成されて行き赤い髪をした女の子と緑色の女の子が現れた。
「ふぁああああおはようA」
「おはようございますAさん。」
「えぇおはようKにM、でも今の私はアオナという名前があるわ。はい二人に返すわ。」
彼女が投げたのはジクウドライバーとビヨンドライバーを投げた。
「へっへっへっへ。」
「これで私たちも戦えますね?」
「そういうこと。あなたたちの回復させるまで時間がかかったわね・・・・・・」
「まぁな。」
「アオナさんそれであなたが使えているマスターさんは?」
「青空 奏汰・・・・・・仮面ライダーネオディケイドよ。」
「へぇーディケイドね。」
「驚きですわ。」
アオナの言葉を聞いて二人は驚いているが気にせずにアオナは本をとった。なんか久々に本を持ったなと思いながら彼女は見る。
次回 アオナが二人の女の子と連れて帰ってきた。彼女達も自分と同じ存在ってことで奏汰が名前を付けてほしいということで彼は考えるのであった。
次回「新たな二人の仲間。」