戦術人形と指揮官と【完結】   作:佐賀茂

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始まりましたね、DEEPDIVE。

筆者は今のところE3-4を恙無くクリアし、ランキング戦は一旦置いといて、UMP外骨格の掘りに注力しているところです。
E3-2のドラグーンで1個、E2-4のクリア報酬で1個出たので、あと1個手に入れたら後は物資箱開けながらランキング戦をちょこちょこ頑張ろうかなぁというところです。

イベントも本作品ものんべんだらりと進めて行く所存で御座います。


45 -Fail to become Midgardsormr-

 クルーガーの野郎からもうちょい詳しく聞いてみれば、404小隊が作戦領域としていた場所はやはりと言うか何と言うか、最近うちの支部への偵察指令の多い、どちらかと言えば僻地と言っても過言ではない場所であった。あんなところに一体何が潜んでいるのか分からんが、掴まされた結果が暗部部隊長の離反とあってはあのクソヒゲも面目が立たんのだろう。と言うより、あいつにとっても少々想定外だったのかもしれない。

 それなり以上に付き合いの長いクルーガーだが、常々述べている通りあいつは色々と上手い。無論、完璧超人という訳ではないから当然思い違いやミスなんかもあるだろう。しかしながら、おめおめと無様な結果だけを持ち帰るようなヘマをやらかすほど無鉄砲じゃないし、わざわざこんな秘密作戦を立案、実行するくらいである。その下調べは十二分と言っていいほどやっているはず。それが、このザマだ。

 別に一度や二度のミステイクであいつへの信用が落ちるってわけじゃないが、あのヒゲがこうまで外すというのも興味深い。焦ったか、はたまた相手が上手だったのか。まあ俺自身、前回の作戦では見事に欲をかいてヘマをやらかした分、深くは言わないし言えませんけど。

 

「そんじゃ、第一部隊の連中とウェルロッド呼んでくるよー。その間に私らも準備しとくから」

 

 クルーガーとの通信を終えると同時、第二部隊の部隊長であるスコーピオンが我先に声を発して行動に移る。うちの支部に所属する人形は全員例外なく成長していると言っていいが、その中でもこいつは単純に戦闘能力以外での成長も著しい人形の一人だ。元々視野は広い方だし面倒見もいい性格だが、そこに部隊長として、そして組織の一員としての意識がしっかりと芽生えてきている。もう少し全体的な錬度が上がれば、より高度な作戦もこなしていけるようになるだろう。それなりの数が居る中でも、今後の期待値も高い人形だな。

 

「前線組に選ばれないというのは、やはり少々不服なところはあるが……まあ、それが今の実力ということだろう。バックアップは任せてくれ」

 

 第二部隊の去り際、ドラグノフが少しだけその表情を曇らせて言葉を紡ぐ。いやあ、悪いなとは思っているさ。こいつらには中々部隊として華々しい成果を残せてやれていない。錬度の差は勿論あるが、その前にこいつらは全員が戦術人形だ。戦うために生まれ、勝利を勝ち取るために生きている。その場に居合わせることが出来ないというのは、歯がゆい気持ちを生じさせるのだろう。

 こいつらが悪いわけでは決してない。この問題はその場を用意出来ない、そしてその場に立てるほどの訓練を行えていない俺の責任だ。うーん、こりゃ色々と片付いても当分暇とは程遠い感じになりそうだな。

 

 そして、その気持ちが程度の差はあれ全員にあるとすれば。今のUMP45の心情や如何にである。可能性の一つでしかないが、俺の最悪の予測が当たっていた場合、あいつの性格を考えれば絶対に誰にも見つからないような場所での自害も有り得る。彼女の破壊も場合によっては任務遂行のため必要ではあるが、その肝は、指揮官たる俺が責任を持ってあいつを処分するところにある。間違っても兵士の勝手な判断で自決など許してはならない。組織の長というものは、下の者を導くのもそうだが、それ以上に責任を取るために居るのだ。その責務を果たすためにも、俺が片を付けなきゃいけない。

 まったくグリフィンの指揮官ってのは、報酬の割が合ってない職務だ。面倒くせえな。

 

「指揮官! 第一部隊、揃いました!」

 

 第二部隊が退出して程なく、M4A1を筆頭にグリフィンのエースたちが顔を覗かせる。スコーピオンから凡その話は聞いているのか、その装いは今すぐにでも出撃可能な状態にあった。

 

「大体は聞いたよ。あの捻くれ者を連れ戻すんだろ?」

 

 ニッと。揺らぐことのない自信を表情に乗せて、M16A1が。

 

「まったく、こうなることくらい分からない彼女ではないでしょうに……」

 

 やや伏せ目がちに、しかしその言葉とは裏腹な感情を乗せ、AR-15が。

 

「ぜーんぶぶっ壊して連れ帰ればいいんだよね! 指揮官!」

 

 いつもと変わらない華やかな笑顔に物騒な言葉を乗せて、SOPMODⅡが。

 

「奴らには世話になっている。早急に連れ戻すとしよう」

 

 無表情のまま、声色に鉄血人形らしからぬ決意を乗せて、狩人が。

 

「ちゃっちゃと突っ込んでちゃっちゃと帰ろうや、なあ指揮官!」

 

 獰猛な笑みの中、確かな仲間への気持ちを含ませた処刑人が。

 

「捜索ならお任せください。必ず任務を遂行して見せましょう」

 

 仕事人としての矜持を胸に、ウェルロッドが。

 

「わしらはおぬしに従うと言ったばかりじゃからな。何処にでも連れて行くがよい」

 

 見た目にそぐわぬ余裕を見せるナガンが、続いた。

 

 いやあ、俺は今も昔もいい部下を持てたもんだ。あいつらとこいつらを比べるのは互いに失礼だからそんなことはしないが、そこに人間だとか人形だとかいう違いはない。皆変わらず優秀で、自慢の部下である。ま、そんな優秀な部下の中に少々ヤンチャで捻くれたやつも混じっちゃいるんだが、全員が全員優等生じゃ面白みもないというものだ。

 よーし、そんじゃ出撃するかあ。行方不明の味方の救援という、今までとは少々毛色の異なる任務ではあるが、まあそう気負うことはない。物事どうやったってなるようにしかならんのだからな。気楽に、とは言いにくいが、気負わずに行こう。

 

 

 

 

『そろそろ、404の信号が捕まえられると思うわ……ちょっと待ってね』

 

 時計の針を少々進めた時分。俺と第一部隊、第二部隊、第五部隊にウェルロッドを加えた布陣が支部から出発し、作戦ポイントの近くにまでその位置を動かした頃。支部を出た時はまだ少々西に傾きかけていた程度の太陽が、いまや地平の奥へすっかり身を隠そうとしていた。

 もう間もなく、本格的な闇が世界を覆う。光のある作戦とは全てが異なる夜戦というフィールド。戦場にはイレギュラーが付き物だが、視野が利かないというのは普段以上にそのイレギュラーというものが起きやすい。だが、今この場に居るのはそんなことは分かり切っている精鋭たちだ。油断は勿論してないが、過度な緊張もない。いいコンディションだと言えるだろう。

 

 ある程度ポイントまで近付いた時、一つの無線チャンネルから声が響く。抑揚がなく覇気もない、眠たげな声。16Labの主任研究員、ペルシカリアだ。

 今回の作戦、バックアップに第二部隊を付けているだけでなく、なんとペルシカリアもバックアップに付いてくれている。恐らくあのヒゲが手を回したのだろう。

 本来追跡戦や電子戦というのは404小隊、もっと言えばUMP45の領分だ。実際俺に追跡戦の心得はあっても、後者の知見はほぼないと言っていい。UMP45もグリフィンを離反したということは、追手の可能性も考えて色々とトラップや偽装を仕掛けてきているはずだ。また、UMP45が今どういう状況に置かれているのか、直接対面したとしても俺では判断が付かない。それらに対応出来る人員というのは、うちの支部だけではどうしても用意出来ないのだ。

 そういう意味でこのペルシカリアの援護というのは、今のうちの支部、というかグリフィンが用意出来る最上位の一手である。逆に言うと、彼女が居る居ないでは追跡の難易度が大きく変わってきてしまう。目に見える跡だけを追いかけるのではどうしても後手に回らざるを得ない。まあ、最初からある程度の持久戦は覚悟していたが、彼女の参戦によってそれが早期に解決出来る可能性が増えたというのは素直に喜ばしい事態だろう。

 

『えーっと……あったあった。UMP9、416、G11の三人は固まってるわね。ポイントαから方位270-290、距離2000ってところかしら。うーん、正確な数までは分からないけど結構な鉄血反応があるわね。気を付けて』

 

 続けて、ペルシカリアから情報が齎される。距離2000かあ、まだちっと遠いな。ただ、夜間というのはただでさえ音が響きやすい。こんな僻地であれば尚更だ。装甲車で強行突破してもいいが、囲まれるとマズい。数さえ分かれば突っ込む作戦も視野に入るが、まだちょいとリスクがでかいな。今回はミスったら退却していいって類の任務でもないし、急ぎたいところだがここは慎重に行こう。

 つーわけでお前ら、こっから作戦開始だ。全員暗視ゴーグルは付けてるな? サプレッサーかフラッシュハイダーに対応しているやつも全員つけとけ。こっちのマズルフラッシュで位置がバレる事態は極力避けたいからな。

 

「第一部隊、了解です」

「第五部隊、了解じゃ。とは言っても、鉄血の二人には無用じゃがの」

 

 いやほんと便利だよな鉄血のハイエンドモデルって。自前で暗視モードあるんだもん。I.O.P社製の戦術人形は基が民生品だから、暗視モードがついてないやつの方が圧倒的に多い。わざわざ外付けの暗視ゴーグルつけなきゃいけないってのはバトルアンドロイドらしからぬ仕様だが、まあ今そこに文句を言っても仕方がない。

 

 さて、作戦は単純。なるべく一直線に、接触した敵だけを即座に無力化し、出来る限りの被害と影響を抑えてエンドポイントまで直行だ。ちんたら走ってる奴は蹴り飛ばすぞ。

 先行は第一部隊とウェルロッド。その後ろに俺と、直衛および左右の警戒を兼ねて第五部隊。第二部隊は現ポイントで待機。周辺警戒を厳とし、俺の指示に何時でも対応出来るようにさせる。

 言いながら、俺はサーマルスコープの電源を入れる。ナイトビジョン、いわゆる暗視装置には大きく分けて二種類の方式があるが、専ら俺が愛用しているのは熱赤外線方式、サーモグラフィーと呼ばれる部類のものだ。戦術人形の大半は可視光線式のものを採用しているが、まあ性能は一長一短だな。こればっかりは俺の好みだから別に無理強いするつもりもない。ただ、こういう昼間でも視野があまりよくないフィールドでは障害物越しに状況の把握も出来るから、個人的には熱赤外線方式の方が肌に合っている。

 

「全隊準備完了だ、指揮官」

 

 陣形の先頭を行くM16A1から声がかかる。片目を失い、更に視界に制限のある夜戦とあっては、彼女の本領がどこまで発揮出来るか疑問に思う者もきっと居るだろう。しかし、彼女にとっては片目の不利も、夜戦の不利も関係ない。それを凌駕する実力と気概を兼ね備えている。俺も安心して先鋒を任せられるってもんだ。

 オーケー、スイッチを入れよう。全隊、行動開始。夜闇を切り裂く梟のお出ましだ。

 

 

 

『前方距離80! ライフル型!』

 

 無線から、M16A1の声が響く。それと同時、サプレッサーで殺し切れなかった銃撃音が僅かながら漏れ出し、こちらを視認出来ていなかった鉄血人形の量産型が、知覚すら侭ならないまま膝を折る。何体か居た中で、一撃で仕留めきれず機能停止には至らなかった鉄屑の成り損ないに、すれ違い様9mm弾を叩き込んでフィニッシュ。

 

『クリア! すまん指揮官、助かった!』

 

 お互いに足を止めぬまま、無線でのやり取りが続く。フッお安い御用ってもんよ。彼女たちAR小隊が如何に優れた人形とは言え、絶対に敵を一撃で仕留められる根拠など何処にもない。夜戦とあっては尚更だ。更に今回は一体一体を念入りに殺すというよりは、目標地点への到達が優先される。そもそも足を止めずにあの命中率を維持出来ていること自体がかなりブッ飛んでいるのだが、まぁそれを言うのは今更だな。

 俺たちは作戦を開始してから、まだ一度も脚を止めていない。別に常に全力疾走しているって訳じゃないし、走ったり歩いたりはしているが、この状況の中で足を止めるという選択肢を取れないだけだ。俺たちは急がなきゃいけないし、囲まれるのも勘弁して欲しい。つまり早く動くしかないわけで。至極当たり前の理屈である。

 いやーやっぱり機動戦っていいよな。テンションが上がる。ちまちま削っていくなんて俺の性に合わなさ過ぎる。勿論、俺がやりたいことを優先して本来の作戦を無視するなんてことは絶対にしないが、それでも作戦の本旨と俺の好みが一致しているというのは非常に喜ばしい。義足頼んでおいてよかった。そしてランニングのリハビリ続けててよかった。楽しい。

 

『はっは! 指揮官、いい顔してんなあ』

 

 そう遠くない距離を並走する処刑人が、そんなことを呟く。お前俺の顔見てる暇あったらちゃんと周り見とけよ。ていうか今の俺の装備で表情分かんの? 何か怖い。しかしマズいな、そんなに表情が崩れている自覚はなかったんだが、顔に出ていたか。ポーカーフェイスを得意としている身でこれはあまりよくない。気を引き締めていかねばなるまい。

 

『目標まで残り後150ってとこかしら。今のところ順調過ぎるくらいねえ』

 

 ペルシカリアが、目標地点までの残り距離を教えてくれる。おお、もうそんなに走ってたのか。楽しいことやってると時間の流れが速いというのは本当かもしれない。

 だが、確かに今のところ少々順調過ぎるきらいはある。404小隊を包囲しているにしては、鉄血の数がちょいと少ない。確かに全方位に万遍なく配置していたのだとすれば、一点を突破すれば層が薄いってのは理屈として通るんだが、そもそもが物量で戦う連中である。グリフィンの人形を前にしてこの程度、というのはやや腑に落ちない。今この場には鉄血のハイエンドモデルもおらず、特に統率が取れていないというのであれば納得も出来るが、そういう希望的観測を前提に進むのはリスクしかない。それが事実ならメチャクチャ楽なんだけどな。前情報では特に動きに特徴も見られなかったし、ただの量産型の集まりであればいいんだが。

 

 

『……! 前方に発光確に……は? ……指揮官っ!! 避けッ、ミサッミサイル!!』

 

 ウッソだろお前、と俺の身体が反応するより先、すぐ横に居た狩人が俺の胴体を抱えて地面を弾いた。彼女が俺を脇に抱えたまま横っ飛びしたのだと気付いたのは、その一瞬後であった。

 狩人の動きに僅かではあるが遅れながら、各々が散開していく。M16A1の報告が早かったおかげか、全員が着弾までの間に十分な距離を取れたようで、地面の抉れる音と衝撃に巻き込まれたものは一人も居なかったのが幸いか。

 

『指揮官! ご無事ですか!?』

 

 M4A1の大声が無線を通してこだまする。狩人のお陰で無事っちゃ無事だけどミサイルて。いや、ミサイルて。シャレになってないでしょこれ。今度はどんなトンデモ兵器のお出ましだよ。ちょっとだけおうちに帰りたくなってしまったぞ。面倒臭さしかない。

 

『……ッ! 今になって反応が……特定の周波数に限った逆範囲指定のジャマー……やってくれるわね……!』

 

 いつものペルシカリアらしくない、忌々しさを若干孕んだ声色で報告が上がる。

 幾分落ち着いた心境で今の状況を整理すると、このミサイルをぶっ放してきたトンデモさんは、範囲を限定したジャミングを発し、一定距離に近付くまでその存在を悟らせなかった。遠いと分からず、近付いたら分かるというのは本来のジャマー定義から行くと真逆だ。普通は効果範囲内で居場所を分からなくするためのもので、効果範囲内に入った奴にしか居場所が分からない、というのは無駄とは言わないが、使い道が非常に限られてくる。

 

 つまり、こいつは待っていた訳だ、俺たちの到着を。404小隊を餌にして。

 そして、わざわざそんな芸当をやってくる敵性反応の相手に、心当たりは一つしかない。

 即ち鉄血のハイエンドモデル。畜生め、やっぱり居たかあ。面倒臭さマシマシだぞクソが。

 

 

 

 

『……まさか、挨拶代わりの一発で死に絶えた訳ではあるまい?』

 

 味方のものではない、神経を逆撫でするかのような上から目線の声が、グリフィンの無線に混線する。十中八九ミサイルさんの声だろうが、声だけで分かるぞ。こいつプライド高そうだな。そして多分、友達いないタイプだ。どうでもいいプロファイリングだが、こういうマイナスイメージからなる俺の勘はよく当たるんだ。

 

『……うわ、アイツかぁ……』

 

 ほれ見ろ。処刑人の心底ダルそうな声が、俺の導いた予測をこれ以上ない程に補強していた。

 ただまあ、ミサイルさんの性格やら何やらは置いといて、ミサイルをぶっ放すことが出来る事実ってのはちょっとした脅威、として片付けてしまうにはあまりにも大きい。今ここで確実に葬っておかないと絶対に後々障害になる。果たして葬れるかどうかってのはまだ分からんが、まずは情報収集だ。と言うわけで君たち、あいつどういう奴なの。

 

『……ウロボロスという、AIの蟲毒を生き抜いたハイエンドモデルだ。強いことに変わりはないが、自尊心の塊でもある。正直いけ好かないな』

『俺アイツ嫌い』

 

 うん、非常に分かりやすい感想をありがとう。ただどっちかっていうともうちょっと武装とか能力とか、そういう観点の感想が欲しいなおじさんは。

 

『……奴の武装は機銃とミサイル機構が一体型となった一対の浮遊兵器だ。遠近に対応している。本体の義体性能も高く、電子戦にも強いと聞いている。油断は出来んぞ』

 

 ほーん、ミサイルに加えて機銃も持ち合わせているのか。俺みたいな生身の人間が近付いたんじゃ蜂の巣だろうな。それに、こっちの無線に一方的に割り込んでくる辺り、電子戦に強いというのも本当だろう。侵入者とはまた違った面倒臭さを感じるな。恐らく、周囲の量産型に一見統率が取れていないように見えていたのも、ウロボロスの作戦の一つか。完璧に誘ってやがるな。

 

『はっ、寝返ったというのは本当だったか、処刑人、狩人よ。女々しい、実に女々しいことだ。そうだな、貴様らのような出来損ないのクズは、グリフィンの戦術人形ともどもこの私が直々に破壊してやろう。はははは! 光栄に思うがいい!』

 

 おーおー煽りよるわ。いい性格してんなあいつ。絶対友達居ないだろうな。

 

『こんの……ッ! クソボロスがよォ……!』

 

 落ち着け処刑人。ダメだこいつ、元々の性格もあってこういう搦め手というか、精神攻撃に対して弱過ぎる。耐性がない。多分武装の相性もあって、近付くことが出来ればワンチャンあるんだろうが、まあ近付けないだろうな。この距離、しかも屋外でやり合うにはちょいと相性が悪い。

 

 だが、それはあくまでウロボロスと処刑人がタイマンでやりあえば、の話だ。

 

 

 そして、極めて精度の高い予測として、もう一つ。

 あいつ、完全に俺の部下たちをナメてやがる。

 

 

 さて、ウロボロスといったか。こっちの無線に割り込んでくるってことは当然俺の声も聞こえてるんだろうし、ミサイルの着弾位置からして俺らの居場所も把握してるんだろう。その上で、お前に伝えておきたいことがあってな?

 

『ほう、貴様が人間の指揮官か。何だ? 命乞いなら聞いてやらんこともないぞ?』

 

 

 

 すぐにブッ壊してやっから首洗って待ってろ、自意識過剰のドグサれボッチが。




やってきましたウロボロス。
この子プライドが異様に高いくせに煽り耐性がないんで筆者は好きです。いじめ倒したい。



あ、あとゲームの方なんですが、筆者もフレ枠盛大に余ってるので置いておきますね。
114031
正体が分かる人であれば基本承認しますので、レッツエンジョイドルフロライフ!




それでは、次回以降の動向に目が離せなくなって(いるといいなあと勝手に思っている)おりますが、今後ものんべんだらりとお付き合いください。

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