戦術人形と指揮官と【完結】   作:佐賀茂

52 / 63
前回ちょっと切り方が雑だったかもしれません。反省。
今回も独自設定がモリモリモリモリ入ってきます。今更感もありますが、そういうのがダメな人にはごめんなさいしておきます。


49 -cleaning or die-

 あっ、やべ。

 回避行動も出来ないまま、眼前に差し迫った事実のみが超速度で俺を襲う。次の瞬間には吐き出された.45ACP弾が俺の身体へと綺麗に吸い込まれていき、9mmパラベラム弾とは大いに異なる爆発力を発揮した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 痛ィッッッッッッてえェ!! ほんっと痛ェ!! 痛過ぎるわ馬鹿か!?

 

 廃屋に飛び込んだ勢いは何処へやら。.45ACP弾の威力と火力に、俺一人程度の重量は容易く押し戻され、その場でもんどりうって倒れてしまった。次いで現れたのは、肉体に刺し穿たれた弾痕から生じる激痛。勢いよく壁や床にぶち当たった痛みもあるはずなんだが、そんなものは関係なかった。やばい痛過ぎる。指揮官としての意地か、元軍人としての矜持か、何が働いたかは分からんが叫び声を上げなかった自分を褒めてやりたい。許されることなら叫びまわってのた打ち回ってバカスカ暴れたいところだが、まあそんな状況じゃないことくらいは俺にだって分かっている。何よりダサすぎる。おじさん別にカッコつけたいわけじゃないけど、一応上に立つ者としての尊厳ってのもあると思うんです。

 

「指揮官!?」

 

 誰かが叫んだっぽいのだが、誰の声か分からん。いやあ、いきなり飛び込んで被弾して迷惑と心配しかかけてない上に部隊の足を引っ張っている現状ははちゃめちゃに恥ずかしいし指揮官失格もいいところなのだが、幸か不幸か今それどころじゃないんですよね。痛い。

 ただ、うちの連中は俺が負傷した程度で作戦行動を止めるほど馬鹿じゃないだろう。フラッシュ・バンはしっかり当たっていたと思われるし、俺の被弾は飛び込んだ俺も悪いが運も悪かった。そりゃ目も耳も殺されたとは言え、その直前までは生きていたわけだから、処刑人がチャージングしてきた方向に向けて咄嗟に銃を撃つくらい、UMP45になら出来て当然のレベルだ。

 

「指揮官!? 何やってるんだ! ……ッああっもう! クソッ! 誰かCAT持ってないか!?」

 

 ふと気が付くと、先程まで喧しかった銃撃音がぴったりと鳴りを潜めていた。幸いサーマルスコープは無事だったようでそのまま視線を動かすと、そこには先陣を切っていたはずのM16A1が俺の直ぐ傍らまで寄ってきていた。処刑人も、SOPMODⅡも同様である。ブリーチングの際にあった勢いは何処へやら、一瞬でお通夜もかくやといった雰囲気に現場は成り下がってしまっていた。

 ば、馬鹿野郎ゥー! お前ら俺の心配する前にUMP45を無力化しろよ。確かに俺は今負傷しているし、実際メチャクチャに痛いが、逆に言えば痛みを正しく感じることが出来ており意識レベルも高い。つまり重傷ではあるが致命傷じゃない。流石にこのまま放置されでもしたらいずれ死ぬかもしれないが、早々にくたばるような怪我でもないはずだ。俺に医学の知識はないが、今までの経験から大体の負傷具合は分かる。

 俺が撃ち抜かれたのは恐らく二箇所。他にも弾丸が掠ったり壁や床に打ち付けたりといった軽微な傷は多数こさえていると思うが、直接抉られたのは肩とわき腹だけだ。無視は出来ないが、慌てるほどでもない。ただ、貫通しているかは微妙なところだから早いところ専門的な治療を受けたいってのはあるけど。

 M16A1が周囲の仲間に向けて止血キットの有無を確認しているが、そもそも戦術人形で編成された部隊が人間用の医療道具を持ち運ぶわけがない。あるわけねーだろ。持っている可能性があるとしたら俺だが、生憎第二部隊を残した車の中なんですよねえ。

 

 いや、俺のことはどうでもいいんだった。問題はUMP45だ。そもそもあいつをここでひっ捕らえないと今までの行軍全てが無駄に終わってしまう。俺の怪我は完全に自業自得だからそれをどうこう言うつもりはもとより無いが、時間も資材も結構使ってしまっている。ここまできてスタート地点に戻されるのは勘弁して欲しい。

 

「指揮官……? どうして……なんで……?」

 

 痛みを堪えて何とか視線を回すと、そこには逃げるどころかその場にへたり込んで何やら呟いているUMP45の姿があった。ろくな明かりもないしサーマルスコープ越しでは表情までは分からないが、どうやら普段通りではなさそうだな、くらいは簡単に予測が付いた。

 というか、あの叫び声を聞いた時点で普通の状態じゃないってのは分かりきっていた。今思えば何故俺は狩人という盾を捨てて吶喊しちまったんだろうなあ。こいつの声を聞いて思わず衝動的に、というのが一番正解に近いんだろうが、一兵士の声色一つで我を失いかけるなど指揮官という立場では決してやっちゃいけないことだ。自分が死ぬだけならまだいいが、個人の勝手で周りをも危険に曝してしまう。普段から俺がヒヨッ子どもを相手に散々言ってきたことをまさか俺自身が犯してしまうとは。猛省である。

 

『……何かあったのかい』

 

 唯一現場を直接見ることが出来ないペルシカリアも、何かしらの異常を察知したのだろう。その声色を神妙なものに変えて無線に乗せる。彼女は俺とのホットラインと、戦術人形とも通信出来る共通規格、二つの無線を扱うことが出来る。状況が見えないながらも、現場の喧騒は聞こえているはずだ。俺としてもここで見栄を張っても嘘を吐いても何の意味もありゃしないので、素直に彼女へ現状を吐露することにした。

 

『うーん、君はもしかして馬鹿なのかな?』

 

 やかましいわ。お前にだけは言われたくねえ。

 ただまあ、折角上手くことが運べていたのに、俺の動きで台無しにしてしまったのは否定出来ない。誰に謝ればいいのかも分からん状態だが、とりあえずといった体ですまんなと零しておく。今回の失態に関しては全方位に対して俺が悪いと思うし。

 

 ペルシカリアのお小言を頂戴した後、改めて指示を出す。俺は俺で重傷だが、今すぐに命がどうこうって話でもない。最低限の止血処理さえしておけば何とかなるだろ。被弾箇所は後遺症がどうのこうのってところでもないしな。相変わらずクッソ痛いけど。

 再度UMP45に目を向ければ、彼女は彼女で動かないままだ。最悪の事態は免れたと見ていいだろう。ただ、これから彼女の電脳に侵入しなきゃならんので、ここで暴れられたり逃げられでもしたら元も子もない。茫然自失に近い状況のUMP45だが、その現状に甘えるわけには行かない。しっかり任務を遂行するとしよう。

 ということで、丁度よく廃屋の中にあったロープを使ってUMP45を拘束させてもらうことにする。下手人は処刑人だ。彼女がもし接触感染型の対電脳ウイルスプログラムに感染していた場合、ふとした拍子でうつることも有り得る。ただ、狩人と処刑人に限ってはペルシカリア曰く、電脳自体の性能もI.O.P社製よりかなり上らしい。対ハッキングプロテクトに加え、防御網もかなり堅牢なものとのこと。直接コードを繋いで中に潜ろうと思えばそれこそスケアクロウがやってくれたみたいに即自死機能が発動するが、外部からの接触感染などに対してはかなりの防御力を誇っているらしい。別にUMP45を羽交い絞めする必要は無いし、ちょっと触れるくらいなら大丈夫だろう。それでも極力触らないに越したことは無いが。

 

「指揮官……大丈夫……? わた、私が……」

 

 処刑人が彼女を拘束している間、UMP45はそれに抗うこともなく、ただうわ言のように俺への心配を呟くだけであった。うーむ、いよいよもって普通じゃないなこれは。普段の冷静沈着で、それでいて飄々としていた彼女からは凡そ想像もつかない事態だ。一体何がどうなってこうなってしまったのかは皆目見当もつかんが、まあそこはペルシカリア女史が何とかしてくれるだろう。というかあいつに何とかしてもらわないと困る。

 今作戦の目的はUMP45の捕縛、あるいは破壊だが、ぶっちゃけ任務自体は既に達成出来ていると見ていい。つまり、この状態の彼女をクルーガーのもとへ送還してしまえば作戦は終了となる。経緯はどうあれ雇い主を裏切った暗部にどんな処罰が待っているかは知る由もないし別に知りたくもない。しかし、短い期間とはいえ俺の部下として誠実に動いてくれた人形に対して、救える手立てがあるのなら出来る限りのことはやっておきたい。

 言ってしまえば今から行う内容はエクストラステージだ。作戦の本筋には影響ないが、俺の個人的な部分に大いに影響する、そんな作戦である。

 

「45姉……」

 

 UMP45を見て、妹分であるナインが悲痛に沈んだ言の葉を落とす。悲しいかな、ナインの言葉は今の彼女に響かない。

 

『……ナイン。もう一回だけ、貴方を借りるわよ』

 

 共通規格の無線でペルシカリアは静かに語りかけ、事態が再び動き出す。

 現状の共有を得た彼女は、それならと一度UMP45へ直接ハッキングをかけようとしたらしい。が、やはりそれは上手く行かずに全て弾かれてしまったようだ。具体的にどうなっているのかは分からんが、直接の介入が出来ないのであれば当初の予定通り、ナインの短距離間通信を媒介して手を出すしかない。5度目の侵入にナインが更に顔を歪めるが、今回は彼女の電脳にそこまで負荷をかける作業でもないらしく、その挙動は先程よりもいくらかマシに思えた。どっちにしろこれをやりながらの戦闘機動ってのは無理っぽいけど。

 

『……よし、乗れた。…………何、これ……』

 

 幸先の良い言葉の直後、ペルシカリアの困惑が無線に木霊する。

 

『…………順番に、出来るだけ分かりやすく説明するわね』

 

 しばらくの間皆が無言で経緯を見守る中、ペルシカリアのキーボードを叩く音だけが僅かに漏れ出ること数分。俺としか繋がっていない無線に切り替えて彼女は語りかけてきた。戦術人形の共通規格を使わずにってことは、つまりそういうことだ。

 

『まず前提として、彼女は君の予想通り対電脳ウイルスに汚染されてる。ああ、安心して。接触感染を起こすタイプじゃないわ。でも、流石に電子戦特化の人形と言うべきかしらね、防衛機構が致命的な損傷だけは何とか防いでいる状態よ。ただ、その影響でマインドマップがぐちゃぐちゃね、擬似感情モジュールもバグってる。ウイルスの改竄に抵抗するためにプロトコルの大半をカットアウトしちゃってて、行き場を失ったトラフィックが電脳上を無造作に飛び回ってるわ。えーっと、つまり……四方八方から暴走した車が突っ込んでくるから慌てて道路を陥没させて防いだけど、その所為で交通機関がパニクってる状態、とでも言えばいいのかな……』

 

 うむ、よく分からん。正直言って後半の例えでやっと少し理解出来た感じだ。出来るならもうちょっと素人にも分かりやすく説明して欲しいものなんだが、まあそれは無茶な注文だろう。むしろ、最後の例え話が出てきた時点でペルシカリアとしては相当頑張っている方とすら思える。

 ただ、気になることもある。UMP45が侵されている状況がそれだけであれば、通信相手を俺に限定する理由としてはちと弱い。俺の予測は前もって部下たちにも伝えていたし、だからこそUMP45との直接の接触を控えるよう作戦開始前に通達もしている。多分、まだ伝えるべきことが他にあると見たね。しかももっとヤバいやつ。やだなあ、聞かなきゃいけないんだろうけど聞きたくない。

 

『……で、それだけならまだよかったんだけど』

 

 やっぱりかい。一拍置いてペルシカリアは再び言葉を続ける。というか、その前に齎された事実だけでも結構な事態だと思うんだが、それだけならまだよかった、と言い切るあたりこいつも大概だな。恐らくその程度であれば直せる技術と自信があるのだろう。腐っても16Lab主任研究員だ、その頼もしさは時々忘れそうになるが、こういう時は本当に助かる。

 

『プロトコル……ええと、電脳の持つ大きな通信規格みたいなものなんだけど、それ自体が書き換えられてる。いえ、これは正確じゃないわね……侵蝕はされてるけど、彼女が本来持つプロトコルの大半を自分で閉ざしてるから、ある種共存みたいになってるのよ。一台のパソコンで全く挙動の異なるOSが同時起動しているみたいなものね。多分、本来のウイルスの挙動で言えば侵蝕先のプロトコルを完全に乗っ取って別物に書き換える系のやつだと思うんだけど、それがUMP45の防御機構のせいで中途半端に終わっちゃってる』

 

 ふーむ。何とか状況は分かるが、それが齎す問題までは分からんぞ。ギリギリのところでUMP45が踏ん張っている、ということは何となく理解出来るんだが、どうも浅学な俺ではそれの一体何がマズいのかが分からない。それこそペルシカリアほどの技術を持つ者なら何ぼでも直せそうな気はするんだがなあ。ただ、彼女の口振りから察するにそう簡単なことでは無さそうだ。

 

『これ、鉄血のプロトコルなのよ。狩人や処刑人と同じやつ。何が問題かって、彼女たちと違ってUMP45のは外部から無理やり侵入されてるから、本来の防御機構が働かないのよ。つまり、鉄血側の通信を否応無く通してしまうし、彼女の居場所も多分すぐ割れるわ』

 

 えっ、それやばくない? うーん、思っていた以上に深刻っぽいぞこれは。UMP45をそのまま本部に返しでもしたら、グリフィン本部の位置が鉄血に割れる可能性が高い、と。うちの支部自体はもう位置が割れちゃってるから別にどうでもいいんだが、他の支部やら本部の位置まで筒抜けになるのは控え目に言ってもヤバい。そして、そんな状態では暗部としての活動も無理だろう。常に位置バレしている前提で作戦を遂行するなど無茶にも程がある。もしこれが直せない内容であれば、グリフィン全体のことを考えれば破壊するしかない。

 

『今はナインを通して覗いてるだけだから何も手は打てないけど、うちのラボまで来てくれるかうちと直結出来るメンテナンス装置に入ってくれれば、虱潰しに鉄血のポートを閉じていく作業自体は出来るわよ。ただ、それ以外にも問題があと二つ』

 

 いや、まだあんのかよ。手が打てるというお言葉自体はありがたいが、幾らなんでもぽこじゃか問題出てきすぎでしょ。鉄血のウイルス怖い。

 

『一つ、彼女の電脳内に強固なセキュリティで守られてる記録データがある。中身は分からないけど、今までの検査では出てこなかったから、ウイルスの侵入とバグで表面化してきたんでしょうね。もしかしたら擬似感情モジュールの暴走もこれが関係しているのかも。しかも相当昔のデータよこれ。それこそ404小隊で活動するより前のものだと思うわ』

 

 うーん、ブラックボックスかあ。あまり良い予感はしないな。彼女の過去に興味がないと言えば嘘になるが、かといってこじ開けて覗き見しようなんて気は起きない。俺が知っているのは404小隊の隊長であるUMP45で、あのクソヒゲの命令で俺の指揮下に入った、飄々としたUMP45だ。それ以上の情報をこちらから無理やり得ようとも思わないし、彼女自身が奥深くに沈めていた記録だ。多分、いいものは入ってないだろう。

 とりあえずそのデータは一旦保留で。擬似感情モジュールに悪影響を与えている可能性というのは無視出来ないが、今すぐに手の打ちようがないのではどうしようもない。で、残る問題は何かなペルシカリア女史?

 

『……彼女の所有権を示す領域のデータが無いのよ、何でそうなってるのかは分からないけど。今のUMP45は電脳の定義上、グリフィンのものじゃないの。当然セーフティプログラムも働かないし、君の命令を聞く理由が無い』

 

 えっ、やばない? どうすんのそれ。

 

『有効な手段としては、彼女の初期化ね。それこそ全部消さないと。それか、ひとまず侵蝕された部分だけ虱潰しに殺して、あとは彼女の良心に任せるか、ね。ただ、いくら電脳の情報を初期化しても、所有権の部分は変えられない。君が後ろから撃たれない保証はどこにも取り付けられないけれど』

 

 つまり、セーフティプログラムを植え付ける前の狩人や処刑人と同じということか。あれ? というか、もう一回グリフィンの所有権を書き込むのは出来ないのだろうか。それが一番早くて確実だと思うんだが。

 

『無理よ。人形の所有権を書き換えることが早々簡単に出来ちゃったら意味がないでしょ。普通は書き換えられないし、消せないのよここは。……もしかしたら、最初から無かったのかもしれないけどね。そういう疑問を持たざるを得ないくらい、普通に考えたら手が出せない場所なはずなの。だから、使えなくなった人形やバグった人形は一旦初期化するのよ。君のところのIDWやm45みたいにね』

 

 はー、理解出来たような出来ないような。情報を整理すると、UMP45の今までの記憶や記録、そして錬度を保持したまま動かそうと思えば、彼女の所有権が空白のまま運用し続けなきゃならない。そこには俺やクルーガーに従う強制力は働かないし、何なら手を挙げない理由もない。狩人や処刑人と違って彼女の持つ信用というのは、個人的には十分にあると思うのだが、とは言え相手は人形だ。そこに保証が無ければ運用には多大なリスクが伴う。俺だって配下の人形に背後から撃たれて死ぬなんて無様は晒したくない。

 一方で、その安全性を取ろうと思えば彼女の初期化しかない。問題の一つとして上がったブラックボックスも含めて、まるっと全部だ。機械的に判断すればそちらの手段が正しいのだろうが、そうなると彼女は404小隊の隊長としての活動も出来なくなるだろうし、今まで積み重ねてきたものが文字通り全て消えてしまう。無論、クルーガーも最悪破壊も辞さないと言っていた通り、他所の手に渡るくらいなら消してしまう方がマシなのだろうが、それで絶対的な安全が確保出来る保証もない、というのが悩みどころだ。

 

 うーん、思っていた以上に面倒くさいなこれ。どっちをとっても確実性が無いってのが困る。こと自律人形に必ずあるはずの所有権に関してはペルシカリアですらお手上げの状態だ。UMP45という戦術人形の生い立ちにすら関わってくるレベルな気がする。俺の一意見でどうこうすべき案件ではないような気がしてきた。これ一回クルーガーまで上げた方がいいんじゃないの。頭が痛い。それ以上に肩と脇が痛い。ヤバい、俺もあんまりのんびり出来ないぞ。早く帰って治療を受けたい。せめて鎮痛剤だけでも持ってくればよかった。

 

『……あ、一つだけあるわよ、確実な手段が』

 

 先程までの重い空気を少しだけ和らげて、ペルシカリアが続ける。あるのかよ、じゃあそれを先に言ってくれたまえよ。痛みと悩みに自然とポーカーフェイスが崩れてしまうのはもう致し方ないこととして諦めて、俺はしかめっ面のまま先を促す。どうせあいつに顔は見られちゃいないし。

 

 

 

 

 

『以前渡したでしょ。人形の所有権を書き換えるやつ』

 

 ……あれかあ。……あれかぁ…………。




おじさん、困惑。






キューブ作戦+DEEPDIVE+オリジナル設定。がっつり混ぜ込みました。
どうすんのこれって筆者自身が感じていることですが、おじさんはもっとどうすんのこれって感じだと思うので頑張ってもらいます(投げやり


それではまた次回、のんべんだらりとお待ちくだされば幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。