ウマ娘プリティーダービー~青き伝説の物語~   作:ディア

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ふと思いついたネタ
メイショウトドウ「オペラオーさんのことばかり話すトレーナーさんは嫌いです!」カオプイッ
メイショウトドウがオペラオーの名前を聞くとそっぽを向くのが元ネタ。

前回の粗筋
ヤマトダマシイ「日本ダービーの特訓に付き合え!」
二代目「わかりました」
メジロパーマー「しゃーないな、手伝ったるわ」


第27R 皇帝の後継者(態度のみ)

 オークスが終わった翌日。

 

 そこにはウイニングチケット、ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ヤマトダマシイの四名が同時に記者会見を開きインタビューを受けていた。

 

「ではナリタタイシンさんにご質問します。仕上がりはどのくらいなのでしょうか?」

 

「それはもう120%。前走の皐月賞よりも期待出来そうよ。強いて不安を上げるとすればこの中で対戦していないヤマトダマシイの存在だけど二冠制覇は難しくないわ」

 

 いつもならインタビューに塩対応で素っ気ないものだが今回のナリタタイシンは普通にインタビューを答えており、関係者は当然、それまでのナリタタイシンを知る者は驚愕していた。

 

 

 

「やはりアイグリーンスキーとの併せウマは正解だったか」

 

 そんな中、二人の併せウマを命じたシンボリルドルフが笑みを浮かべ満足げに頷く。

 

「姉御、ナリタタイシンに依怙贔屓したんすか?」

 

 シンボリルドルフを姉御呼ばわりするこのウマ娘はシンボリルドルフの併せウマの相手であり、相棒でもあるシリウスシンボリである。

 

「姉御は止めんかシリウス。ナリタタイシンのマスコミに対する態度が余りにも目につくからな。それを改善するために少し口を挟んだだけだ」

 

「しかし普通すぎてつまらねえっすね。俺なら──」

 

「シリウス、お前は派手すぎる。もう少し自重しろ」

 

「姉御、そんなこと言わないで下さいすよ。姉御があの人に夢を見させたせいでシンボリ家の経営が傾いたといっても過言ではありませんから」

 

「それはそうだが、お前もだろう」

 

「逆っすよ。俺が無敗で三冠を制した姉御の併せウマの相手になったからこそ、過剰なまでに期待をかけられ凱旋門賞まで行かされ潰されかけたんすから。どうにか姉御と俺が二年連続でダービーを勝ったことを計算に入れても黒字ギリギリっす」

 

「ギリギリか?」

 

「ギリギリすね。ほら」

 

 そしてシリウスシンボリが帳簿を見せるとシンボリルドルフが頭を抱える。

 

「……キツいな」

 

「だから派手にやらなきゃいけないんすよ。宣伝してシンボリ家の名声を上げないといけないんすよ」

 

「お前のシンボリ家を思う気持ちはわかる。しかしだな──」

 

「おっと、生徒会室の書類を纏めないとすね」

 

「あ、おい逃げるな」

 

 シリウスシンボリが去り、シンボリルドルフが不安げにそれを見つめる。

 

「……やはりKGⅥ&QESへの不安があるのか、シリウス」

 

 海外遠征を視野に入れているシリウスシンボリが不安を抱えていることにシンボリルドルフが気付き、眉をハの字にして頭を抱えてしまう。その姿を見たものはヤマトダマシイを除いて誰もいなかった。

 

 

 

「では最後にヤマトダマシイさん。NHKマイルCから日本ダービーの中二週の厳しいローテーションの上に距離の不安が囁かれていますが大丈夫なんですか?」

 

「問題ありません。こう言っては失礼ですがNHKマイルCはダービーの最初の800mを除いた1600mを想定したレースで、あくまで練習でしかありませんでした」

 

「練習だと?」

 

「明らかに格下でした。この時期のジュニアCのウマ娘でマイル路線にいるのは中距離以上で活躍出来ないと見て路線変更した者──ようは逃げてきたウマ娘ばかりで低レベルなものでした」

 

「低レベルだと?」

 

「そうでなければ仮にもGⅠ競走のNHKマイルCを慣れない先行策で勝てるはずがないでしょう。おかげで弱点も見つけて克服出来ました」

 

 

 

「あのバカが……」

 

 その影でシンボリルドルフが頭を抱えていた。それと言うのもシンボリルドルフが過去の自分と重ねていたからだ。過去のシンボリルドルフは決して今のように公明正大などではなくむしろ今のヤマトダマシイを遥かに増長させたラスボスの如く傲慢に振る舞っていた。

 

 その事を思い出したのかヤマトダマシイに何も言えず、ただシンボリルドルフは黒歴史を葬り去ろうと頭を振る。

 

「後でサンデーサイレンス諸共呼び出しておくか」

 

 サンデーサイレンスに責任転嫁させるあたり、ヤマトダマシイに甘い親バカ*1シンボリルドルフであった。

*1史実におけるシンボリルドルフとヤマトダマシイは親子関係にあたる




後書きらしい後書き
ヤマトダマシイが傲慢な態度をとっているのはシンボリルドルフのせい(錯乱)
……史実のシンボリルドルフはカメラが何かを理解しており、ウマ娘になっても取材はうまかったのではなかったのでは? と思っています。それがどうしてこうなったかといいますとシンボリルドルフは前年度の三冠馬ミスターシービーの前に立ちふさがるラスボスでヒールでした。故にこのような過去があるのではないのかと思い執筆させて頂きました。



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尚、次回更新は一週間後です

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