ウマ娘プリティーダービー~青き伝説の物語~   作:ディア

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読者の皆様へ表記等変更のお知らせ
主人公が所属するチーム名をカノープスからトゥバンに変更
ジュニアA→ジュニア予備
ジュニアB→ジュニア級
ジュニアC→クラシック級
となります。もし読み返した時に変更されていなければ誤字報告の方で連絡お願いします。



前書き
ウマ娘アプリ遂にリリースされましたね。私もインストールしてプレイしました。
ちなみに作者は無課金勢で最初にクリアしたのがハルウララです。ウララは有馬記念負けてもいいのがメリットですからね。タキオンやスカーレットもいい線いったんですが有馬記念で負けます。マックイーンやテイオーは天皇賞春が手強すぎて最後の有馬記念までたどり着けない有り様です。



前回の粗筋
二代目「初めてのGⅠ制覇ぁーっ」


第47R 二代目、頂点へ1

 そして時は流れ、日本ダービー当日。そこにはナリタブライアンの二冠達成を見に来る者、あるいは二代目による無敗ダービーの快挙を見る者、そして大穴を狙う者等様々だがほとんどはナリタブライアンと二代目の対決を待ち望んでいた。

 

 

 

「さあレッド、やっちゃいなっ!」

 

「ヒシアマ司令了解! くらえ、必殺ウマソルジャーアタック!」

 

 ビコーペガサスがラリアットで悪役のウマ娘達を倒し、口を開く。

 

「皆、この時期カビが生えやすいからって効率しようとして酸性の洗剤と塩素系の洗剤を混ぜたら駄目だぞ! 混ぜるな危険って書いてあるんだから!」

 

 ビコーペガサスがそう促し、ヒシアマゾンがそれに続く。

 

「それじゃヒシアマ司令から一つ、日本ダービーだけじゃなく今日のレース全部楽しんでくれ! 以上っ!」

 

 ヒシアマゾンがそう告げると大歓声が沸き上がる。

 

 

 

「ヒーローショーは成功か」

 

 シンボリルドルフが満足げに頷き、その隣にいたウマ娘が口を挟む。

 

「相変わらず生真面目ね。ルドルフちゃん」

 

「何を言うか、そういうマルゼンスキーせ──マルゼンも結果内容を記録しているじゃないか」

 

「ルドルフちゃんが後で報告する際に見易くするためよ」

 

「そうか、それは有難い……」

 

「生徒会でも私の後継者が必要でしょ?」

 

「確かにマルゼンが抜けてからシービー先輩等が抜け、今となっては正式かつ純粋な会員は私とシリウスしかいない」

 

「ロマン*1ちゃんとラモーヌ*2ちゃんがいても寮長も兼ねていて、本当に忙しい時にしか駆り出せないってことでしょ?」

 

「ああ……今はまだいいが、現状年末になる前に生徒会の活動をまとめなければならないからな。そればかりはどうしようもない」

 

「ならアイリちゃんなんかどう?」

 

「アイリ……アイグリーンスキーのことか。確かに候補に入るだろうが、私としてはナリタブライアンを勧める」

 

「貴女がリギルの選抜試験を勧めたウマ娘よりも同じチームのウマ娘を選ぶの?」

 

「確かに当時はグリーンの方が優秀だった。しかしナリタブライアンはデビュー戦で負けて以来、常に成長し続けている。七転八倒。負けを知ることで強くなったウマ娘だ。私もカツラギエース先輩やギャロップダイナ先輩に負かされて成長したからな」

 

「貴女風に言うなら臥薪嘗胆の気持ちで強くなったってことね」

 

「そうだ。そして何よりも──」

 

「何よりも?」

 

「グリーンの手続きの為にヤマトダマシイと会える口実がなくなってしまうからな」

 

 キメ顔でそう語るシンボリルドルフにマルゼンスキーが小悪魔のように微笑み、口を開く。

 

 

 

「成る程ルドルフちゃんは、【ヤマトダマシイたんしゅきしゅき♥️】って訳ね」

 

 身体をくねらせながら幸悦とした表情でマルゼンスキーが言うとシンボリルドルフから絶対零度の視線が突き刺さる。

 

「……こほん! とにかくこの日本ダービーで決めようじゃない! どっちか生徒会にふさわしいかこのレースの結果でわかるわ」

 

「そんな勝手な真似は出来ん。本人達の意思を──」

 

「そんなの後で外堀を掘っていけばいいのよ。ルドルフちゃんだって昔は乗り気じゃなかったでしょ? 昔はむしろ──」

 

「わ、わかったから言わないでくれ!」

 

「ほほう、ミスマルゼン。その昔話詳しく聞こうではないか」

 

 突如サンデーサイレンスが現れ、シンボリルドルフとマルゼンスキーが驚愕し、ウマ耳を伏せる。

 

 

 

「なっ、サンデーサイレンス!?」

 

「いつからそこにいたの!?」

 

「むっふっふ、ウマ娘の弱味が生まれそうな所にサンデーサイレンスあり。さあミスマルゼン話すがいい。さもなければ痛い痛い痛い!」

 

「うちの特別講師がご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 

 途中まで言いかけたサンデーサイレンスのウマ耳を掴み、お仕置きするフジキセキ。

 

「や、やめろぉっ! 特別講師たる余になんて態度を取るんだ!」

 

「はいはい。サンデーサイレンス先生が悪いことをしたら止めるように言われているんですよ。さあチームトゥバンの所に戻りましょうねー、サンデーサイレンス先生?」

 

「なっそれを言ったらフジキセキ、いつぞやの、痛いから止めんか!」

 

「それだったら黙って歩きましょうね」

 

 黙りこんだサンデーサイレンスのウマ耳を掴んだまま連行していくフジキセキ。それを見た二人が感心し、頷く。

 

「サンデーサイレンス先生をあそこまで制御するのはグリーンだけじゃなかったのか」

 

「それもそうだけど、あの娘。逸材じゃない?」

 

「確かにな。サンデーサイレンスを制御する意味でも、そして走りの意味でもな」

 

 シンボリルドルフが締めるとウマ娘達が入場していく。

 

 

 

【クラシック級の頂点を決定すると言っても過言ではない日本ダービー。一昨年は最も幸運なウマ娘メリーナイス、昨年はダービーで運を使い果たしたウイニングチケットが制しましたが今年は一体誰が制するのでしょうか? さあ本バ場入場です】

 

「そんな酷い!」

 

 ウイニングチケットが抗議するが彼女の戦績は今年になってから冴えないものであり文句を言える立場ではない。しかしウイニングチケットに限らずダービーを勝って以降冴えない成績のウマ娘は多数おり、メリーナイスもその一人で彼女(ウイニングチケット)だけがその立場に立たされている訳ではない。

 

 むしろシンボリルドルフのようにダービーを勝利した後、GⅠ競走で勝利する方が稀である。

 

 

 

 ウマ娘達が入場し、しばらくすると大歓声が東京レース場に響き渡る。クラシック級の誰よりも大柄な体格であり青黒く光り輝く長髪が、それを呼び起こしていた。

 

【4枠8番、アイグリーンスキー。NHKマイルCから殴り込んできたクラシック級のマイル王が頂点に挑みます!】

 

 二代目に注がれる視線は怪物を倒せるのではないかという期待。

 

「グリーン! 俺だ結婚してくれーっ!」

 

 そして欲情の視線。しかし集中しているせいか気にも止めず、二代目は前を向いて歩く。

 

 

 

「あいつの人気は相変わらずだな……」

 

「仕方ないと思うわ。牛丼屋でいうところの早い旨い安いならぬ、速いウマい強いの三拍子が揃っているもの。あれで人気が出ない方がおかしいわ」

 

「最も、バ券はあいつの方が人気だがな」

 

 

 

 シンボリルドルフが見た先にいたのは大外枠のウマ娘。そのウマ娘が登場するやいなや今日一番の大歓声が響いた。

 

【そして8枠17番、ナリタブライアン。朝日杯、共同通信杯、スプリングS、そして皐月賞を勝ってきた幾戦錬磨のウマ娘であり一番人気に支持されています】

 

「待たせたな、グリーン」

 

「それはこっちのセリフよナリブ。ナリブみたいに仕上がりが早い訳じゃないから皐月賞に出走出来ずにいた自分が恨めしいわ」

 

「もし英ダービーに出ていたら一生恨まれていたかもな」

 

「それはないわ。だって貴方のいないダービーを圧勝した後は凱旋門賞やJC、有馬記念に出走して勝つから、貴方がダービーに出走しても勝てなかっただろうなんて言われることになるよ?」

 

「ますます出て良かった。何故ならここでお前を止めておけるからな」

 

「何にしてもこのダービー、私が頂くわよ」

 

「やってみろ、グリーン」

 

 二人の闘志が他のウマ娘達を萎縮し、東京レース場が騒然とする。

*1
トウカイローマンのこと。本作品では栗東寮長

*2
メジロラモーヌのこと。本作品では美浦寮長




オマケ

「……しかし解せんな」
ヒーローショーを見たビワハヤヒデが一言呟いた。
『何がだ?』
「いや他にもテーマがあっただろう。何故テーマを薬品の取り扱い注意にしたのかが解せない」
『それか……まあ大人の事情って奴だ』
「大人の事情ってなんだ!?」
『詳しくは言えねえよ。世界補正って奴だ』
ナリタブライアンが三冠馬となった年は1994年であり、その年に何が起こったのかはお察しください。



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尚、次回更新は未定です

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