≫この場合の定義は作者が育成、サポート共に出ないウマ娘のことを指す。とりあえず三名ほど紹介する
≫タイキシャトル。タイキシャトルの概要は後述。ライスシャワーとは正反対にタイキシャトルが育成はおろかサポートでも出ない有り様。心当たりがウイポで種牡馬入りしたら真っ先にシンジゲートさせて売り飛ばした記憶しかない……仕方ないやん。タイキシャトル産駒活躍しなかったもの
≫ナリタブライアン。ナリタブライアンの概要は後述。こいつもこないがしゃーなし。理由はこの小説しかりナリタブライアンを不遇にさせているからとしか思えない
≫セイウンスカイ。セイウンスカイと作者は縁がとことんない。上記二人はサポートや育成で取れなくともムービーを見れた。しかしセイウンスカイの場合は育成実装時に繁忙期が重なりムービーも見れなかった……ウイポで必要ないからといって能力下げまくったのが原因だろうか?
・タイキシャトル
≫日本競馬史上最強のマイラー。最強スプリンターはサクラバクシンオーかロードカナロアかの二つの意見に別れるが、タイキシャトルはマイル戦において無敵で海外GⅠ競走勝利、安田記念マイルCSの春秋マイル連覇などをしており、他にもあるがタイキシャトル程マイラーと呼ばれる馬で活躍した馬はおらず、強さという意味でも97年マイルCSと98年安田記念を見ればわかるが圧倒的で実績、強さともに兼ね備えた存在は国内では存在しない
≫ただし、種牡馬としてはSSやその産駒達があまりにも強すぎた為活躍することはなかった
≫ウマ娘では片言外国人で寂しがり屋。その為ストーリーではBBQをしたりとイベントの主催者だったりする。胃もオグリキャップとスペシャルウィークに次いで大きく、米国人の平均を上回る程度の大食い……なのだが、うまよんで取り上げられてこそいるがアプリではあまり強調されていない
・ナリタブライアン
≫父は後の大種牡馬ブライアンズタイム、母父ノーザンダンサー、半兄ビワハヤヒデとかなりの良血馬。デビュー戦で2着といきなり躓いたがその後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞全てにおいてレコードを更新した馬で、三冠全てのレースでレコードを更新したのは国内では彼が初で、米国だとセクレタリアトくらいしかおらず、三冠達成時はシンボリルドルフを超えていたのは違いなく有馬記念でも勝ちを納めこの時点でGⅠ競走の勝率100%とルドルフ(JCで三着)ですら成し遂げなかった偉業を達成し、【史上最強の三冠馬】の称号を手にした
≫しかし晩年の成績は古馬になってからGⅠ競走の勝利はなしと散々たるもので96年に競走馬として引退し、種牡馬入りするも2年後の7歳(旧8歳)で早逝、史上初となる三冠馬として後継種牡馬なしと恵まれないものだった
≫三冠馬晩年不遇仲間にオーモンド(無敗英国三冠)が挙がるが、あちらは短距離から長距離までこなした上に無敗。更にオームという後継種牡馬がおり、オーム系を確立。競走馬としても種牡馬としてもナリタブライアンの上位互換である
≫96年の阪神大賞典のマヤノトップガンとの一騎討ちは競馬ファンなら誰もが知っている名レースで、BNWの誓いでも取り上げているので是非とも動画などを見て欲しい
・セイウンスカイ
≫言われずとも知れた98世代の二冠馬でスペシャルウィークの初期のライバルの一頭。別名【芦毛の逃亡者】。競走馬としての成績は生涯を通してキングヘイローに先着を許しておらず、三歳時は世代ナンバーワンと評価が高かった。特に菊花賞を世界レコードで制した時の強さは98世代最強とも言われ、ダビスタではセイウンスカイが最強になる仕様になっていたほど
≫しかし古馬になって以降は不遇のそれでGⅠ競走を勝てず、また故障も発生した上に逃げが得意でなくなる事態が発生した。復活を遂げようとした天皇賞春ではオペラオーの連覇の影に隠れて最下位に沈む有り様でこのレースがラストランとなった
≫その上種牡馬入りしても活躍することなかった。理由としては決して良血馬と言えるものではなくむしろSS全盛期の時期に皐月賞と菊花賞を制することが出来たのか説明がつかないくらい零細血統であり、ラストランのレースの醜態もあり繁殖相手が集まることはほとんどなかった
≫しかしセイウンスカイが実装された年にドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーがセイウンスカイの菊花賞を再現してみせた
≫ウマ娘のセイウンスカイはのんびり屋で気まぐれ。しかしその一方で頭の回転が早く策士としての一面が見られる。これは史実の京都大賞典や菊花賞のイメージがあまりにも強いからだと考察出来る
・ナリタタイシン憑依者がスーパークリークにバブる話
≫ナリタタイシンに憑依してしまった転生者が消えてしまった元の人格のナリタタイシンに罪悪感を感じ、それを慰めるスーパークリークを想像。最終的には「お母さん……」などと呟くナリタタイシンが見たいです
・ナリタブライアンは姉妹が多い話
≫ナリタブライアンがマヤノトップガンとウオッカから姉呼ばわりされるSS。「ブライアンお姉ちゃん」とか「ブライアン姉ちゃん」とか余裕で脳内再生出来た
・メイドになってくれそうなウマ娘は?
≫メイド喫茶で働きそうなウマ娘と言えば誰だ?と聞かれたら私は某秋葉なアイドルの影響でスマートファルコンことファル子を推す。ちなみに作者はメイド喫茶など行ったことがないので参考にもなりはしない
≫ガチのメイドになってくれそうなウマ娘はスーパークリーク。お世話好きなところがなんだかんだで合っていると作者は思う。添い寝や耳掻き、膝枕なんかおねだりすればやってくれる……はず
≫ナリタタイシンやヒシアマゾンなども候補に挙がるが、読者の皆さんは誰を推しますか?
・皆さんの好きなウマ娘ってなんぞや?
≫ウマ娘はアイドルに近いようで遠いアスリートのようなもので努力して成り上がる姿が好きな人もいれば圧倒的な実力に惹かれる方もおり、またレーススタイル、血統、その他諸々の理由などで推しになったウマ娘もいるでしょう。論争になろうがその上で尋ねたい……いつか聞く
≫ちなみに作者はウイポ→リアル競馬から入ったタイプなので特に推しと呼べるウマ娘はいないんですね。その時の気分次第です。公式ウマ娘でなければダイワメジャー、ヴィクトワールピサあたり。
・幼名
≫生まれたての競走馬には幼名がつけられ、特に有名なのがシンボリルドルフのルナ。ルドルフが意外にも我が儘だったことからウマ娘のルドルフが我が儘を言う時、あるいは幼児退行した時などに「ルナ化する」と表現することがある
≫ルドルフの他にもトウカイテイオーのハマノテイオー、オグリキャップのハツラツが有名。エアグルーヴのベロは大人になっても言われ続けていた
・地獄の背走サンタ
≫詳細はうまよん参照。ウイニングチケットがサンタの服を前後ろ逆にビワハヤヒデに着させて後ろに髭眼鏡をつけたことによって、ビワハヤヒデが怒り狂い後ろに走るサンタが誕生。以降、クリスマスにビワハヤヒデ(背走サンタ)はスイープトウショウなどをはじめとしたチビッ子達に追いかけられるようになる
≫その後公式でも実装され、うまよんの逆輸入となった。尚、作者は何故かファインモーションのついでに水着マルゼンとともに獲得した模様
・三強といえば?
≫ウマ娘勢ならBNWが一瞬で思い付くだろうが、競馬ガチ勢が聞いたら激おこする可能性があるので注意
≫激おこした時の対処方法の参考にTTG、そして2020年のJCを挙げれば大体引っ込みがつくので話題をそちらに逸らせばOK。この二つでも納得しないのなら地方競馬ガチ勢の可能性が高い
≫ちなみに作者はそれでも引っ込みがつくが、00年のラジオたんぱ杯の三強が一番好みである。三頭が共に従来のレコードタイムを更新かつGⅠ勝利を飾る偉業を成し遂げる
・テトラクラマシー
≫人は通常赤、青、緑の三色の組み合わせで見えているが稀に黄色を加えて四色の組み合わせで見える者がいる。それを動画で知った作者は自分がそれかどうか調べた所、テトラクラマシーであることが判明した
≫しかし作者はくっそ絵も字もへたくそなので無用の長物としかいいようがない。あんまりである。絵の神よどうか我に神の画力を宿したまえ!
・今回のアンケートの期間について
≫来年の1月末を予定していますが状況によっては延期します
KGⅥ&QESの翌週
遂に、チームトゥバンのジュニア級のエース、フジキセキがデビュー戦に出走した。
「ふぅ……緊張するな」
デビュー戦で緊張しないウマ娘などいない。しかしフジキセキはそれと比較しても尚、緊張の度合いが多くゲートで嫌がる素振りを見せたりしていた。
【スタートしました! まずいったのは──】
「後方警戒の超スローペースって訳か……」
──だけど一体何を警戒しているんだい?
そうフジキセキが思いながら加速する。それと共に周りが加速し自分がマークされていると気付きペースを維持する。
──先輩達の併走でやったところだ。やっぱり先輩達はこういうことを想定してやっているんだな。下手にペースを落としても却って私が不利になるしこのまま続けよう。
だが彼女は知らなかった。チームトゥバンは今でこそ丸くなったが、元々チームギエナという極悪非道なスパルタオンリーのチームであり、ウマ娘達に浸透されている。素質のあった彼女はその餌食になりシニアのウマ娘や二代目と併走することになる。
【さあここで早くも先頭に立ったのはフジキセキ! フジキセキだ!】
その結果、フジキセキはジュニア級に不相応なほど強くなり、フジキセキのペースがジュニア級のレースではハイペースであることにフジキセキは気づかず、そのままバテてしまった周囲のウマ娘達を抜いていき、先頭に立つ。
──私以外でマークするウマ娘がいたのかな?
【フジキセキ、これはもう独走だ、10バ身から更に差を広げて今ゴールイン!】
的外れなことを考えながら、先頭に立ちながらまだ加速し、そのままゴールしてしまうとフジキセキ自身が何も異変が起こることなく終わったことに驚愕してしまう。
「もしかして、私なんかしちゃったかな?」
彼女としてはウマなり程度、つまり流して走っていたが他のウマ娘達は違い全力で走り、中には倒れてしまう者もいた。それを汗すらかかずに勝ってしまった。
その走りを見た観客──スポーツ新聞関係者が呟いた。
「三冠ウマ娘だ……」
フジキセキのあまりの強さにそう呟き、その呟きを聞いた周囲の観客に伝染し、次第にフジキセキが三冠ウマ娘確定などという声が挙がるようになる。
そんな中、フジキセキに声をかけたウマ娘がいた。
「フジキセキ、デビュー戦勝利おめでとう」
「あっ、グリーンさん。ありがとうございます。それよりも向こうで何をしていたんですか?」
「ただいま。向こうで少し武者修行って奴を経験してきたんだよ。ところでフジキセキはどうする気なの?」
「どうするって?」
「クラシック三冠かトリプルティアラ*1か、それとも私のように海外に打って出るか……その三択よ」
「うーん……朝日杯までに決めておきます。はっきり言ってどれもメリットがあるんですよね。三冠路線は王道、ティアラは距離適正、海外は名声。昔でしたら海外なんて考えませんでしたが、グリーンさんが拓いた道があります。仏国三冠なら行けそうですし、凱旋門賞にも繋がります」
「凱旋門賞狙いとは思いきったね」
「あっ、でもまだ決めてません。とりあえず第一に朝日杯を勝ってからでないと話になりませんから」
「朝日杯にいくことは確定?」
「ええ。マイル戦から挑んでそこからステップアップしていこうかと」
「なるほどね良いんじゃない。確かに凱旋門賞は仏国で行われるレースだから仏ダービーを始めとした仏国のレースを取るにしたってマイル戦からステップアップした方が楽だしね」
「でもグリーンさん、何でこっそりとしているんですか? 帰国したならそう言えば良いじゃないですか」
「マスコミがちょっと過剰に騒ぎ過ぎなんだ。あの程度で大喜びしていたら身が持たない。3着のタマモクロス先輩ですらこの扱いだもん」
そういって二代目が取り出したのは二代目が一面、タマモクロスが三面の新聞記事でKGⅥ&QESの詳細がこと細かく書かれており二代目に遭遇次第突撃しそうな文面だった。
「とにかくフジキセキ、このことは内密──」
「マスコミの皆さーん! ここにアイグリーンスキーさんがいますよ!」
「なっ、バカっ!」
「何、アイグリーンスキー?」
「帰国していたのか!?」
「逃げたぞ追え、追えーっ!」
マスコミが駆けつけるとフジキセキの周りには三冠ウマ娘云々を語る者はいなくなっていた。
「やっぱりか。誰が宣伝したか知らないけどサンデーサイレンス先生の言うとおり米国の陰謀かな? でもどんなことがあろうと私達の希望──第二の幻のウマ娘は私が守ってみせるよ」
──それがエンターテイメントとしての役割だからね
フジキセキがそう宣言し、マスコミを回収してウイニングライブへと向かう。
その翌日、武田ハルはマスコミに追われていた。
「武田トレーナー、アイグリーンスキーさんは何故帰国が遅れたのでしょうか?」
「大変申し訳ありませんがそれについてはお答え出来ません。しかし凱旋門賞の後、お話いたします」
「何故今だと駄目なんでしょうか?」
「今話せない理由についてもその時話します」
「答えてください!」
「はいはいうるさいぞー」
サンデーサイレンスがどこからともなく現れ、マスコミを眠らせ物理的に黙らせる。
「えー、マスコミの皆様ご質問はありませんでしょうか。ありませんようでしたら終わります」
武田ハルがそう言い放ち無理やり終わらせるとサンデーサイレンスに頭を下げる。
「助かったよサンデーサイレンス」
「あいつらは米国からの回し者だ。米国出身の余がケジメをつけるのは当たり前だ」
「なんで米国が?」
「余にもわからん。だが推測は出来る」
「推測?」
「凱旋門賞というのは極めて特殊なレースだ。それ故に凱旋門賞を制したウマ娘がBCターフやJCを制した例はない*2。あのダンシングブレーヴですら届かなかった巨大過ぎる壁だ。だが同時に欧州以外のウマ娘が凱旋門賞を制した例もない。それどころかあいつがKGⅥ&QESを制するまでKGⅥ&QESも欧州のウマ娘しか制していなかった。だがそれを制したことによって奴ら──つまり米国のURAの連中が妨害を始めたんだ」
「日本に対抗意識のある中国とか韓国とかじゃなくて?」
「確かにあそこは反日ではあり対抗意識もある。しかし米国のURAの連中は日本に限らずアジア勢が活躍するのを指を咥えて見ているのが相当嫌らしく、中国や韓国にも圧をかけていて日本に妨害する暇がない。事実余の知り合いの香港所属のトレーナーもこの被害に遭っている」
「しかしそれが本当だとサンデーサイレンス、お前は裏切り者と認定されているんじゃないのか?」
「余がどれだけ活躍しても認めやしない国など不要。米国で二冠を制した時もブーイング、BCクラシックの時もイージーゴアの為にあったようなものだ。引退した後に残されていたのは何もなかった。現役の栄光もトレーナーとしての部屋もな。余が米国を捨てたのではない。米国が余を捨てた」
「……改めて聞くと壮絶だな」
「とは言えイージーゴアとは個人的には付き合いがある。最終的にあそこで得られたのはイージーゴアをはじめとした米国のウマ娘達との付き合いとトレーナーの国際資格だけだ」
イージーゴアからの手紙と国際ライセンスのトレーナーの証明書を見せるサンデーサイレンス。
「そうか、だが米国が狙う理由はそれだけアイグリーンスキーが強いからってことなのか?」
「無論だ。日本のウマ娘でこのような例は三人目だ」
「三人目? あと二人は誰なんだ?」
「一人はトレセン学園では名前を言ってはいけないあのお方、と言えばわかるか?」
「あのお方か……幻のウマ娘。東京レース場に飾られている銅像も彼女ではなくクリフジになったのもアレも米国の仕業なのか?」
「そうだ。だが彼女はまだ名前が学園のトレーナーに知られているが、もう一人は最近まで情報収集を得意とする余ですら名前どころか存在すら知ることが出来なかった」
「今は知っているのか?」
「余が最も尊敬するウマ娘だ。これから会いに行くが着いていくか?」
「行こう」
「よし、ブルボン。そういうことだから今日は休め」
「了解しましたサンデーサイレンス先生」
ミホノブルボンが神出鬼没に現れ、返事をし消える。それはまるで忍者のようだった。
翌日、食堂にて新聞を広げながら二代目は朝食を食べていた。
【今年のジュニア級、チームトゥバンが最強!】
【チームトゥバン、今年は大豊作!】
各新聞がそのように一面に掲載し、チームトゥバンが話題となっていた。
『やはり強いなSS産駒は』
二代目が新聞を読んでいると先代がそう呟き、声を漏らす。二代目がマスコミから逃げ切ったとはいえジュニア級のウマ娘達が一面で取り上げられるのはいまだかつてない。
「そうだね。おかげで隠れ蓑になれるよ」
『隠れ蓑か……確かに俺達の世界のオグリキャップの時よりか倫理的で助かっている部分がある。まあ一部例外はいるがな』
先代が二代目の身体を使って取り寄せた新聞の一面は別のものだった。
【アイグリーンスキー帰国後、まさかの逃亡!】
【KGⅥ&QESウマ娘の逃げ足は伊達じゃない】
「とても新聞とは思えない記事ね。確かに私のことを追いかけたくなる気持ちもわかるけど、ウマ娘にそれをやったら駄目ってわからないのかな?」
二代目が優雅にメロンを食し、そうコメントする。
『まあウマ娘の魂にあたる競走馬ってのは本来草食動物で臆病な奴らだ。草食動物ですらない犬にせよ、追いかけようとしたら逃げることもある』
「先代の実体験?」
『種牡馬を引退した時に経験した。俺の身体が大きいこともあっただろうがTV撮影用のシベリアンハスキーと一緒に写真撮影しようと近づいたら逃げられた』
「可哀想な先代」
『だからといってお前が逃げる理由にはならないがな。お前はこの世界の俺なんだからよ』
「……善処するよ」
二代目が気まずそうにそう答え、メロンソーダに手をつけた
───────────────────
モミジブランド、略してモブと呼ばれるウマ娘こと私はチームトゥバンに所属している。チームのGⅠ競走勝利数は全盛期に比べたら落ち目ではあるものの、それでも勝利し続けていて間違いなくトップクラスといえる。
しかしチームトゥバンの恐ろしさはその規模。どんな落ちこぼれウマ娘でも受け入れてしまうウマ娘の救済場所とも呼べるチームで、その規模は最大級。3人のメイントレーナー、特別講師のサンデーサイレンス先生、そして数多くのサブトレーナーによって支えられている。
しかしそんな救済場所のチームの上位のウマ娘が弱いかとそんなことはない。むしろ逆で世代を代表するウマ娘がいるくらい。
日本史上初となる海外の国際GⅠ競走、それも世界最高峰のレースKGⅥ&QESを勝利したアイグリーンスキー先輩、昨年のJCを勝利し今も前線で奮闘しているヤマトダマシイ先輩がチームを引っ張っている。
その上の世代にも二冠ウマ娘サクラスターオー先輩、ダービーウマ娘メリーナイス先輩、更にシンボリ家から分家を許されたマティリアル先輩もいる。
また今年のチームトゥバンはフジキセキを初めとしたジュニア級が強く、メイクデビューの勝ち上がりが最多となっていて私も勝ち上がり、期待されていた。
そんなチームに所属し、私も先輩達のようにGⅠ競走を勝って名前を連ねたいと思い、食堂に向かうとそこには今話題のウマ娘──アイグリーンスキー先輩が新聞を読んでいた。
「アイグリーンスキー先輩、今日は何を食べるんですか?」
「アイグリーンスキー
先輩の皿には普通のメロンと夕張メロンと……とにかくいろんな種類のメロンが盛り付けられており、飲み物ですらメロンソーダという有り様だった。
「メロンばかりじゃないですか!?」
「メロンはね、癌を予防してくれる素敵な食べ物なんだよ? いい? デザイナーフーズ計画の3群に含まれていてその中でもトップクラスに癌予防効果がある*3って研究データーがあるのを知らないの? 更に言うならVの──」
早口で蘊蓄をまくし立てられるその姿はオタクか何かを想像してしまうのは私だけでなく周囲にいたウマ娘からも引かれていた。
「いやそんなことを急に言われても……」
「それにメロンだけじゃない。ちゃんとメロンサンドとかあるでしょ?」
「メロンサンドって何っ!? パンがメロンをサンドしているんじゃなくてメロンがパンをサンドしているじゃないですか!? どうやって食べるんですか!?」
「それはこうと」
先輩がメロンサンド(仮)にフォークを突き刺し丁寧かつ豪快に食べる。
「いやどんだけーっ!?」
「モブちゃん、それはそうと食べる? このメロン丼」
先輩が私の突っ込みをスルーして取り出してきたのは一口サイズに切ったメロンを大量に入れ、それにご飯をかけたどんぶりだった。
「いや逆ぅぅぅっ!」
「逆? 何を言っているかわからないよ」
「先輩のメロン好きは異常です! マヨラーだってマヨネーズにご飯をかける真似はしません! もっとマトモ!」
──食事に対する冒涜です!
そう言ってしまうぐらいには荒れていた。
「でもナリブ──ナリタブライアンはそれ以上だから」
ナリタブライアン先輩を見ると野菜なし、ステーキのみの食事だった。なんだろう、ステーキだけなのにまともに見えてしまうのは
「とにかく、そのメロンだらけの食事は止めて下さい。みっともない!」
「ならあそこを見てみなよ」
不機嫌になった先輩に促されそちらをみると「ニンジンなんぞ知ったこっちゃねえ!」と言わんばかりにバナナを一心不乱に食べ続けるビワハヤヒデ先輩、その隣には比喩表現なしに山盛りのご飯を食べ続け、暴飲暴食をし続けるオグリキャップ先輩だった。
「あれを見ても私がみっともないって言える?」
「……」
確かにあの二人に比べたらまだマトモかもしれない。そう思えてしまうくらいには二人が異常だった。
ゴールドシップとフジキセキの禁止されているイタズラリスト11
101.電話帳の番号を書き換えてはならない
102.貴殿方の行動次第で緊急事態となりますのでイタズラは控えるようお願いします
103.緊急事態が発生した場合は貴殿方が対処する必要はありません
104.電話番号案内の声をボイスチェンジャーを使って犯罪者に使う声にしてはならない
105.15×9=市外局番案内などという謎の方程式を教えるのを止めましょう
106.電話詐欺師にコレクトコールをして通話料金を払わせてはならない
107.この番号を利用しても無駄です。列車受付コールは既に終わりました
108.イタズラ電話をする為に自動コレクトコールの機能を停止させてはならない。
109.永久欠番なんてものはありません
110.パトカーのことを犯罪者専用タクシーと呼ぶのを禁止します
この第62Rのお話をお楽しみ頂けた、あるいはこの小説自体をお楽しみ頂けたならお気に入り登録や高評価、感想の方を宜しくお願いいたします。
またアンケートの方も実施していますのでご協力お願い致します。
それでは感想は感想に、誤字報告は誤字に、アンケートはアンケートにその他聞きたいことがあればメッセージボックスにお願いいたします。
尚、次回更新は未定です
この小説と平行でこの中で読みたい小説は?(第61R後書き参照)
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輪廻のシルフィールド
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僕は大丈夫!
-
デカくて白いアイツに憑依
-
89式和製ビッグレッド
-
皇帝、帝王、そして大帝
-
リトルサクセサーとして生きて候
-
ウマ娘短編小説
-
そのまま