≫実はこのネタは2022年の年末年始に上げる予定でしたが、間に合わず断念し、どうせ書くなら有馬記念の後の話で書くことを決めて現在に至ります
・サウジカップ
≫2022年現在世界一賞金額が高いレース。1着賞金が1000万米ドルと桁違いに高く、ドバイWCですら総額で1200万米ドルとぶっとんでいるのに何事かと思える
≫サウジアラビアは国際的にはグレードはパートⅡ国で日本よりもレベルが低いのだがこのサウジカップは例外にダートでは世界最高峰のレースとなっていて、ダートの競走は開催国に関係なく賞金額とレベルが芝よりも比例関係が強くなることが伺える。極端な話、低レベルなコリアカップの賞金を3000万米ドルにし、国際競走に戻したら世界最高峰のレースになってしまう……まあ韓国における競馬の扱いは賭博要素が強いのでコリアカップが世界最高峰になるのは絶対あり得ないと思うが
・ついにイカれた◯◯
≫携帯がリンゴモードになったので機種変更してきたので記載。作者の二の舞になりなくなければリンゴモードになる前に皆様は携帯を機種変更して下さい
【年度代表ウマ娘はアイグリーンスキー】
【URA賞だけでなくカルティエ賞も受賞!】
年末年始。そのような新聞が飛び交う中、アイグリーンスキー先輩と私は某番組に出演していた。
「メリー苦しみます!」
「違うでしょ! メリークリスマスだし、今はお正月!」
先輩がボケて思わず突っ込みを入れる私、モブことモミジブランド。この先輩、ゴールドシップ程ではないにせよ基本的にボケるから大変なんだよね。
「いいじゃない、メリーさんを苦しみませるって意味じゃ」
「それはそうですけど」
「さて、新年明けましておめでとうございますと言ったところでメロンでも食べましょう」
「メロンじゃないでしょう!? そこはお雑煮とかで良いんじゃないですか!?」
「じゃあメロンお雑煮で」
「先輩のメロン推しが酷すぎる」
「さて、笑ってはいけないウマ娘達やこれから行われる地獄の背走サンタSPの為にもウマ娘格付けランキングをやって行きましょう!」
地獄の背走サンタSPは昨年から始まったTV番組でサンタ衣装を前後ろ逆に着た芦毛のウマ娘達が、他のウマ娘達に追いかけるというもので、捕まえたウマ娘には賞金が与えられるけど昨年は全員逃げ切り今年はどうなるか期待されている。
笑ってはいけないウマ娘達も年末の番組で選ばれたウマ娘達を美浦寮と栗東寮が一年置きで交代で笑わせるというものだ。もちろん選ばれたウマ娘達は笑ったらペナルティが与えられる。
ちなみに今回私達もTV撮影に参加することになり、その名前も【ウマ娘格付けランキング】。ウマ娘達が音楽、食材、物品などを見分け、間違えた分だけ扱いが酷くなっていく番組だ。
「さて皆様よろしくお願いいたします」
「シンボリルドルフだ、よろしく頼む」
シンボリルドルフ会長をはじめとしたレギュラー、そして今回ゲストとして呼ばれた先輩達が挨拶し、番組が進行していく。
それからは阿鼻叫喚、エアグルーヴやフジキセキ、そしてナリタブライアン先輩がしかめっ面を晒す嵌めになり、会場は大爆笑。唯一絶叫もしかめっ面もしなかったのは全問正解した会長だけだったのが心残りだ。このまま収録しても面白くない。
「ねぇ、ポニーちゃん」
そっくりさんに降格したフジキセキが声をかける。
「フジ、どうしたの?」
「あの会長に少しイタズラしてみない?」
「よし乗った」
ここで盛り上げなければ芸人として詰まらない。その誘いに乗るのは当たり前だった。
「さて最後にこちらの二つを飲み比べて貰います。こちらは一杯1万円のロイヤルビタージュースの水割りと500円の安物の青汁です」
ロイヤルビタージュース。これを飲むとウマ娘達の体力がほぼ全回復する現代の秘薬とも呼ばれる飲み物。その為トレーナーからかなり需要があり一時期は一杯百万円を超えたとも言われている。値段が大幅に下落した今でも8万円以上で取引されているほど貴重なものだ。
しかしその一方でウマ娘から大変評判が悪い。それというのも味が不味い……いやそんな次元ではなくウマ娘のやる気を下げさせる物で暴飲暴食、悪食王ことオグリキャップ先輩ですらこれを飲んだ後は気分を悪くしていた。そのくらい辟易している。
「
先輩がそう私にそう尋ねるが即興で思い付いた物なんだから当たり前だ。
「それはお答え出来ませんよ」
「ふむ……」
なんてね。実際にはどっちも安物の青汁。甘味のある先輩特製メロンジュースを飲んだ直後だと苦味が強調され、メロン慣れしている先輩以外はわからない。その先輩ですら悩んでいる程難しい。
「ふむ……時にモミジブランド。皐月賞は最も速いウマ娘、菊花賞は最も強いウマ娘が勝つとされている。日本ダービーはどんなウマ娘が勝つと言われているか知っているかな?」
「最も運の良いウマ娘が勝つ、でしたよね」
「その通りだ。ミスターシービーがいない今、私はこの中で最速かつ最強でしかも運が良いウマ娘と言える」
「ほざけ、それは私に対する挑戦状か? 会長さんよ」
「ブライアン、君の三冠はダービーでアイグリーンスキーと同着だったはずだ。最速や最速であったとしても運は良くない」
「くっ……」
「さて話を戻す。これはどちらでもないな?」
「そう思われるなら、第三の選択肢のCでいいんですね? ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーだ」
「ではCの部屋へ移動して下さい」
第3の選択肢用に用意してあった部屋に会長が移動する……いやこれ本当にどうしよう?
案の定、会長だけが正解して私達が恥をかく結果となったのはいうまでもなかった。
「さて二地域で年度代表ウマ娘となったアイグリーンスキー先輩に今年の抱負についてお伺いしても良いでしょうか?」
「もちろん。私はこれからサウジC、ドバイWC、天皇賞春、宝塚記念、KGⅥ&QES、凱旋門賞、BCクラシック、JCを予定しています。そのレースを手土産にDTのウマ娘達に挑みたいと思います」
「それってつまり……トゥインクルシリーズにいながらDT入りするってことですか?」
「DT入りはまだよ、モブちゃん。トゥインクルで走るウマ娘とDTで走るウマ娘、どちらが強いかノンタイトルレースを開催する予定です」
「!?」
その言葉に全員が驚き、一部に至っては席を立ち上がった。
「それはなんとも壮大な話だな……」
会長が絞った声でそう呟く。私だってそう思うもの。
「先日英国寮の寮長が来日したのは覚えているでしょう? あの時には既にその話があがっていました」
「ノンキャットデーのことか……呑気に雑談していた訳ではなかったのか」
「会長、仮にも英国の代表者が呑気に雑談する訳ないでしょう」
「すまない今のはシャレだったんだが……」
「あっ……」
エアグルーヴのやる気が下がり、先輩が話を続ける。
「何はともあれ私は芝ダート全ての頂点に立ってDTのウマ娘達を蹴散らせます」
「楽しみにしているよ、アイグリーンスキー君」
会長がそう微笑むも目が笑っておらず、先輩も獰猛類の笑みを浮かべていた。エアグルーヴがやる気をなくして凹んでいるせいもあり、空気が淀んでいるからか余計に怖くみえる……
こうして私達の年末年始は終わった。あ、後シンザン記念は勝ちました。
ゴールドシップとフジキセキの禁止されているイタズラリスト17
161.コパノリッキーやマチカネフクキタルに「ラッキー、クッキー、八◯あき」と吹き込んで流行させたのは大罪です。
162.アグネスタキオンの薬を薬用したウマ娘を放置してはならない。貴殿方は気合いで克服したのだからその方法を伝授すること
163.男女関係なくトレーナー達をメス堕ちさせてはならない
164.【アグネスのやべー方アンケート】なるアンケートをすぐに締め切るように。もちろんそのアンケートを破棄するように
165.メジロマックイーンなど体重に悩まされるウマ娘に「ドーナツは0の形しているからカロリー0、アイスも冷凍しているからカロリー0」といった謎のカロリー論を吹き込んで太らせたのは重罪です
166.確かに貴殿方のトレーナーを含めトレーナーは変人が多いことは事実ですが、貴殿方の奇行を学園は認めた訳ではありません
167.貴殿方の奇行にトレーナーを巻き込んではならない
168.カツカレーに何をかけるかで論争が起きるのは仕方ありませんがそれをレースを開催する理由にはなりません。そんなことがまかり通ったらレース至上主義になるからです
169.理事長をたらしこんで劇場や回転寿司を作ろうとしてはならない。試験的に運営した結果、ウマ娘に人気過ぎてレースや学業が疎かになるとトレーナーや教師陣から苦情が入った為です
170.夜更かし気味といった体調不良を隠す為に奇行を増やすことは許されません
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尚、次回更新は未定です
この小説と平行でこの中で読みたい小説は?(第61R後書き参照)
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デカくて白いアイツに憑依
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89式和製ビッグレッド
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皇帝、帝王、そして大帝
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リトルサクセサーとして生きて候
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ウマ娘短編小説
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そのまま