とある外道の引き金世界(仮)   作:カツヲ武士

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待つんだお、難産っ!
ふてぇヤロウである(作者がな)

仕事はどうしたッ?!
更新の炎 未だ消えずッッ
書くも直すも思いのまま!!

オリ設定だッッ!!


第14話

『な、何よコレ?!

『まさか、捕まった?!』

『な、なんだ?!閉じ込められたのか?!』

『緊急脱出も自爆も出来んだと?

どうなってるんだっ?!』

 

――――――――

 

木崎視点。

 

最終戦。開始から数分で東さんたちは

高さ七十センチ、幅と奥行きが三〇センチ

くらいの箱に閉じ込められている。

 

何故か自分から外道魔王の罠に入って

行ったように見えたから、何か狙いが

有ったのかと思ったらそうじゃないのか?

 

と言うか、東さんはヤツと一緒に遠征行った

こと無かったのか?

 

外道魔王相手に自害なんて

出来るはずないでしょうに。

 

『ゆ、唯我くん!アレは一体なんですか?!』

 

お、宇佐美が焦ってるな。

気持ちはわからんでもないぞ。

 

あれは明らかにヤバイ奴だからな。

 

「・・・あれは近界民捕獲用トリガー。

『鋼鉄の黒棺』です」

 

『「「名前が既にろくでもねぇな!」」 』

 

鋼鉄の処女と黒棺?を混ぜたんだろうがな。

しかし明らかに人間が収まらないサイズ

だと思うんだが?

 

『な、名前で大体わかりました。しかし

あのサイズだと、どうしても人間が入る

サイズではないのでは?』

 

やっぱり宇佐美も気になったか。

足を畳んだとしても入りきらんよな。

そうなると中身は・・・

 

「・・・古代中国には凌遅刑と呼ばれる

刑罰がありました」

 

おいおい。マジかよ。

 

「おい!それは洒落にならんぞ?!」

 

忍田さんは知ってたか。

 

「トリオン体の痛覚設定は切ってますから、

痛みで発狂することはありません。

それに中は完全に光が入らないので、

本人も自分がどうなってるかは

わからないんです。だから視覚的にも

発狂したりしませんよ」

 

いや、そう言う問題か?

 

「いやっ!そう言う問題じゃないだろう!

その言い様だと、お前も試験したのか?!」

 

『し、忍田さん?』

 

焦ってるなぁ。まぁ普通に考えたら

ただの拷問だからな。

外道魔王も外道八号もまだ15だと

考えれば、さすがに看過出来んか。

 

「はい、僕と外道八号が受けました。

当時は『我々は戦争をしてるんだ。

戦闘の結果、捕虜になる可能性もある。

その際に混乱することなく対処出来る

ようにする為に』と言われましたね」

 

『「「「・・・」」」』

 

相変わらずシビアではある。だが現実

問題として捕獲用の近界民はいるからな。

 

それに対する対処と研究は必要だろうさ。

しかし、痛覚がなければどんな形にでも

出来る、か。

 

感覚的なモノの試験としては十分な成果

なんだろうが、外道魔王の精神は一体

どうなっているんだ?

 

「確かに試験小隊の意義を考えれば必要な事なのかも知れんが・・・」

 

忍田さんの立場だと、実験を止めろとは言えないよな。

 

『き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!貴方たち、

な、何て事を!何て事をしてるのよっ!』

 

『つ、月見さん?』

 

あぁ、オペレーターには見えてしまうのか。

 

『おいチュウ、月見が焦ってるぞ。

オペレーターに見えないように

工夫は出来るか?』

 

『おぉ。コレは失敬。淑女に見せる

モノではありませんでしたな。

いや、失敗失敗。魔王失敗』

 

「「「「軽いな?!」」」」

 

しかも言い回しがどこぞの変態紳士みたいだぞ?

 

『・・・寺島さん。玉狛に野菜追加で』

 

『あいよ』

 

当たり前に心を読むなっ!つーか追加って事は

やっぱり送ってんのかよっ?!

 

『では、少しトリオン使いますが・・・

ネギ塩チャーシューネギマシマシ~』

 

『「「「「ラーメン屋かっ?!」」」』

 

ネギが嫌いな月見に対して嫌がらせか?

いや、もしかしたらネギを送りつけろ

って言う指示か?!

 

ヤバイな、もしも野菜室じゃなく

冷蔵庫に入れられてたら

全体に臭いが付着してしまうぞ。

 

・・・しかし、ネギか。

ラーメンにも使えるが、何だかんだで

用途が広いから逆に困るな。

しかも一言でネギと言っても種類が

多い。やつらは最悪、玉ねぎだって

ネギと言い切るだろう。

 

しかも、流石に忍田さんや司令にネギだけを

渡すわけにもいかん。

なるほど。用途は広いが、お裾分けには

向かん・・・やってくれたな外道魔王っ!

 

『寺島さん、こんな感じでどうでしょう?』

 

『おし、どこからどう見ても真っ暗だ』

 

いや、ソレを止めると言う選択肢は無いのか?

 

『ほ、捕獲用トリガーについては

わかりました。中がどうなってるかはアレ

ですが、他の部分の解説をお願いします!』

 

その方が良いだろうな。

戦争中の捕虜がどうなるかなんて

流石に子供に見せるモンじゃない。

・・・加古は大丈夫だろうな?

 

『木崎さん、私達は外道であって

下衆ではありませんよ?』

 

だから心を読むなっ!

 

しかしまぁ、確かにそうか。

八号に至っては妹に嫌われるから

絶対にアレな事はしないだろうよ。

 

そう考えれば無礼と言えば無礼な

想像しちまったな。

 

『えー、とりあえずアレな展開には

なって無いそうなので、そちらは

良いとして、東さんたちをあの箱まで

捕獲するまでのプロセスについての

解説をお願いします』

 

うむ、あきらかに不自然だったよな?

 

 

「いや、あれはもう見た通りですね。

外道魔王と外道八号に誘導されて

一ヶ所に纏められたところを

捕縛された形になります」

 

「それはわかる。気になるのは、

東さん達を一ヶ所に追い込んだ方法だ」

 

『そうですね。外道八号のホーネットが

東隊長を追尾して、外道魔王のコブラが

加古隊長と三輪隊長を追い込む形で

二宮隊長の元へと誘導されている

ようでしたね』

 

「そうだな、はっきり言えば不自然だ。

東さんは追われたら二宮と合流する

より、距離を取るだろう?

もしかしたら自分を囮にして二宮に

攻撃をさせようとしたのかも知れんが

あの動きは狙撃主の動きでは無いぞ」

 

何せ隠れたり、地形や建物を利用せず、

真っ直ぐに二宮のところに向かったからな。

 

あれでは囮にすらならん。

 

それが東さんだけならまだしも、三輪や

加古まで似たような動きをしたんだ。

 

端的に言って不自然極まりないだろ。

 

『唯我君。解説をお願いします』

 

普通に唯我に聞くのな。

俺は良いが忍田さんは・・・

 

「唯我、早くしろ」

 

めっちゃ聞きたそうにしてる。

うん。次はこの人だもんな。

 

「説明と言われましても、何から

行きましょうか?」

 

最初からだ最初から。

 

『では、まずは東隊長達の不自然な

動きですね。何らかの罠をしかけたのかと

思われますがそもそもソナーは使って

居なかったはずですよね?外道達は

どうやって相手の位置をつかんだので

しょうか?』

 

そうだ、指パッチンはしてなかったぞ。

 

「あぁ、元々外道魔王にはソナーは

必要無いんですよ」

 

『「「「はぁ?!」」」』

 

いや、どーゆーことだってばよ?

 

「ソナーと言う技術は、言うなれば俺のような

トラッパーが使うための技術です」

 

「ふむ?」

 

確かに現状では探知専用の隊員は居ないから

仕事で言えばトラッパーがやることなのかもしれん。

 

しかしそれが何の関係が有るんだ?

 

「外道魔王的には、索敵や探知。

罠の設置と解除を専用とする工兵

みたいな形にしたいようでしたね」

 

「あぁ、それ専用の部隊があれば

遠征はかなり楽になるだろうな。

今の制度だと難しいが・・・」

 

『えっと、レイジさん、それは何故

難しいんでしょうか?』

 

「爆弾設置と処理専用の人間の教育が

簡単に出来ると思うか?」

 

それに遠征艇の大きさもな。

 

『あ~なるほど。確かに』

 

「それ以外にも、今のランク戦で工兵が

必要になるケースがありませんからね。

中々普及もしないでしょう」

 

それもあるか。だがそう言うことなら納得だ。

 

「つまり、トラッパーに索敵要員としての

価値も作り、それを認めさせてから工兵に

移行させるつもりなんだな?」

 

そのテストケースが唯我か。

 

「そう言うことですね。

そのために、外道魔王が当たり前に

やってる気配察知をトリオンを使用した

技術にしようとしたのがソナーです」

 

なるほどな。

 

「確かに外道魔王は戦場に於いてスコープ越し

であっても、自分が見られたなら三キロ以上

離れた狙撃手さえ見つけるからな」

 

『そ、そんな事が出来るんですか?!』

 

何を驚いているんだか。

 

「いや、太刀川だって三百メートルくらい

ならわかるだろうし、たぶん忍田本部長は

一キロくらいならわかるんじゃないですか?」

 

「「まぁな」」

 

『わ、わかるんですね?』

 

「「勿論」」

 

やっぱりな。俺だって見られたらわかるし。

 

「ただ、俺の場合は照準をつけられて

はじめてわかるくらいのレベルだ。

気配だけで探るなら二百メートルくらい

までが限界だな」

 

『え?忍田本部長は二百メートルくらいまで

なら相手の居場所がわかるんですか?』

 

「そうだな。と言うか、それくらい出来ないと

俺たちのような攻撃手が戦場で戦闘するのは

厳しいだろう」

 

太刀川がなんか焦ってますが?

 

「えっと、つまり木崎さんや忍田本部長が

言うように、ソナーを使わなくてもある

程度以上の使い手になると、なんとなく

相手の位置とかがわかるらしいですね」

 

さらりと太刀川を助けたか。唯我も大変だな。

 

『ち、ちなみに外道魔王の索敵範囲は?』

 

あ、それは俺も気になるな。

 

 

「気合いを入れたら13キロだそうです」

 

『「「「アホか?!」」」』

 

おいおい、距離13って1300のことじゃなく13000なのかよ!

 

もはや120ミリ迫撃砲の射程じゃねーか!

そりゃソナーじゃなくレーダーだろ?!

支笏湖の端から端までヤツの射程か?!

 

『つ、つまりは戦場に配置された

時点で外道魔王には位置を知られて

いるんですね?』

 

「そうなりますね」

 

そうなりますね、じゃねーよ。

そんなんどーやったって狙撃

できんし、罠も効かないし

伏兵も無意味じゃねーか。

 

『と、とりあえず相手の居場所を

捕捉する方法はわかりました』

 

だな。コレだけで疲れたよ。

 

『では、次ですが・・・あの

不自然とも言える皆さんの動きは

一体何なんでしょうか?』

 

「あぁ、アレは外道魔王の技で『無明察相嵌』です」

 

いや、技なのか?トリオン関係なし?

 

『その、なんともおっかない技は

一体どんな技なんでしょうか?』

 

「元々は行動心理学にあるケッペルの法則

を応用した技なんですが、ソレに一手間

加えた技になります」

 

『「「「「ケッペルの法則?」」」」』

 

なんだ、こいつら知らんのか?

 

「確か、精神的に一定の負荷を与えられた

人間は与えられた刺激に対して老若男女

問わずに、同じ行動を取る。だったか?」

 

「さすがです木崎さん」

 

『「「「おぉ~!」」」』

 

へへっ・・・燃えたろ?

 

「つまりは、相手にプレッシャーを

与えることで相手を操る技です。

太刀川さんにもわかるように言うなら、

『アッチの方向はなんかヤバイ』とか、

『左はヤバイから右だな』って感じで

相手を操るんです」

 

『「「「なるほど」」」』

 

「確かに戦闘において勘は重要な要素だ。

ソレを意図して操られるなら、東達の

不自然な動きも納得できる」

 

そうだな、今までの四戦で必要な

プレッシャーは十分な掛けただろう。

 

しかし恐ろしい技だ。太刀川や

小南は絶望的に相性が悪いな。

 

「さらに外道魔王はエグいので、外道魔王の

コブラと、外道八号のホーネットで追い込み

までかけました。

恐らく月見さんは、味方が合流を選んだ

と判断して各員の居場所をナビした

と思われます」

 

『なるほど。月見さんが優秀だからこそ、

わざわざ東さんたちに意図を確認しなかった

ことまで読んでいたと?』

 

「そうですね。二宮さんのところに

集めたのは、他の皆さんが玉砕覚悟

だと気付いたからかと」

 

流石は外道魔王。すでに相手の心境まで

読んでやがる。

この上、幻術『木崎さん、催眠術です』

・・・催眠術まで使われたら読み合い

どころじゃねぇ。

戦術指揮官としては最悪の相手だな。

 

 

 

 

~~~

 

 

 

『流石は外道魔王!相手の嫌がることを

させたら右に出るものは居ないっ!

そんな魔王が造り出した鋼鉄の黒棺に

囚われた彼等の運命は如何に?!

魔王は一思いに終わらせるのか?

ソレとも外道の限りを尽くすのか?!

開封されるのが楽しみですっ!』

 

 

『「「「「お前も立派な外道だよっ!」」」」』

 

 




入場選手全員がオリ設定=サンである
とか言っては行けないってお話

無明察相嵌の嵌の字が違うのは
元の技に魔王が一手間加えた為です。

作者は黒棺が大好きです
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