東方影対録 ~Memory of the Opposite Story 作:zakky
-[反転郷]紅魔館/地下牢-
[ルナク]
「次はうつつだ」
[うつつ]
「はい?」
ルナクはスキマから培養カプセル一機を取り出した
[うつつ]
「...私のクローンですか」
[ルナク]
「本当はうつつが致命傷を負ったときとか
移植が必要な時の為に作ったドナークローンだけど
お役御免となったから利用させてもらおうと思ってな」
[うつつ]
「確か回復系の術が効かず
自然回復しか見込めない体質対策でしたっけ?」
[ルナク]
「そゆこと
このクローンにうつつの魂を一部切り取って植え付ければ
その体質も改善し、味方も増える訳だ
前回は時間の関係上分身を使ったせいで
色々不都合があったけど
この方法なら不都合なくできるはずだ」
[正邪]
「前回?
前も同じような事したのかよ」
[ルナク]
「まあな
で、うつつにして欲しいのは
今から色々するけど決して抵抗するな
特に精神が乗っ取られそうになってもだ」
[うつつ]
「精神が乗っ取られるような事するんですか!?」
[ルナク]
「大丈夫大丈夫、多分絶対上手くいくと信じてるから」
[うつつ]
「ええぇ...(´Д` )」
[ルナク]
「じゃあ行くぞー」
霊属性のアトリビュートクリスタルを取り出し
魔力を送り始め
カラスアゲハの様な影精霊の羽を生やした
[ルナク]
「カラスアゲハの様に青色が入った美しいき黒い羽
残念ながら風をとらえることは無い
闇に願いを月に祈りを
自分を嘲笑いし空の民への復習を
[うつつ]
「!?」
無意識に転移魔法のポータルを開いた
[ルナク]
「闇と月は
烏を屠りし者へ宵闇の魔槍を、
復讐の裁きを与えた」
魔力で形成された槍を振りかぶった
[うつつ]
「来る!」
[ルナク]
スペル
「プリエール デ ヴェンジェンス」
投げられた槍はポータルを通り
ルナクの後ろの壁に突き刺さった
[ルナク]
「まだ行くぞ!」
スキマから1本のダガーを取り出すと魔力を込め始めた
それに対してうつつは針妙丸の縫い針を拝借し
同じく魔力を込め始めた
[ルナク&うつつ]
スペル
「スパークキャノン」
ルナクの炎のような赤紫色の模様が浮き出たダガーから
マスタースパークの様な光線が放たれた
[うつつ]
「これじゃあ無理ね」
針を捨て
自身に身体強化野魔法をかけて光線を交わした
[正邪]
「...何だこの魔法、一昔前の手法ばっかりだ」
[うつつ]
「これでも最先端の技術なんだk!!」
突然うつつが倒れた
[ルナク]
「タイミングは完璧だな」
スペル
「魂の剥離」
倒れたうつつの口から妖夢の半霊の様な物が出てきた
[ルナク]
「よし、魂の侵食状態も良い」
うつつの魂の一部分を慎重にちぎり取り
クローンに埋め込んだ
[ルナク]
「完了、あとはこれを戻せば」
魂をうつつの口に押し込んだ
[うつつ]
「は!
...あれ?...終わりました?」
[ルナク]
「うつつの方は終わったぞ
あとはクローンの方が動けば完璧なんだが」
カプセルの培養液に浮かぶうつつのクローンは
ピクリとも動かない
[ルナク]
「...バイタルは正常、脳波は...予定通りだな」
しばらくするとクローンの目がゆっくりと開いた
[正邪]
「ところでこれはうつつなのか?
なんか魂を切って移植してたけど」
[うつつ]
「え!?...魂を?」
[ルナク]
「いや、うつつじゃないぞ
詳しく話すと長いから簡単に言うと
俺の師匠だ」
[針妙丸]
「師匠って七夕の短冊に書いてあったミラっていう」
[正邪]
「ばか!!言っちゃダメだって!!」
[ルナク]
「ほう、見るなって言ったのに見たのか...
まあ見るなって言う方が無理か、まあいいや
針妙丸が言った通り、彼女の名前はミラ・レゾナ
種族は人間、職業魔法使い
主に転移に関する魔法を使う程度の能力
とでも言っておこうか」
カプセル内のクローンは状況が掴めてないらしく
キョロキョロと辺りを見回している
[ルナク]
「さて、タオルとか服とかを持ってきてくれ
彼女にとって2度目の誕生だ」