東方影対録 ~Memory of the Opposite Story   作:zakky

101 / 105
第4話 再び2度目の誕生

-[反転郷]紅魔館/地下牢-

 

[ルナク]

「次はうつつだ」

 

[うつつ]

「はい?」

 

ルナクはスキマから培養カプセル一機を取り出した

 

[うつつ]

「...私のクローンですか」

 

[ルナク]

「本当はうつつが致命傷を負ったときとか

移植が必要な時の為に作ったドナークローンだけど

お役御免となったから利用させてもらおうと思ってな」

 

[うつつ]

「確か回復系の術が効かず

自然回復しか見込めない体質対策でしたっけ?」

 

[ルナク]

「そゆこと

このクローンにうつつの魂を一部切り取って植え付ければ

その体質も改善し、味方も増える訳だ

前回は時間の関係上分身を使ったせいで

色々不都合があったけど

この方法なら不都合なくできるはずだ」

 

[正邪]

「前回?

前も同じような事したのかよ」

 

[ルナク]

「まあな

で、うつつにして欲しいのは

今から色々するけど決して抵抗するな

特に精神が乗っ取られそうになってもだ」

 

[うつつ]

「精神が乗っ取られるような事するんですか!?」

 

[ルナク]

「大丈夫大丈夫、多分絶対上手くいくと信じてるから」

 

[うつつ]

「ええぇ...(´Д` )」

 

[ルナク]

「じゃあ行くぞー」

 

霊属性のアトリビュートクリスタルを取り出し

魔力を送り始め

カラスアゲハの様な影精霊の羽を生やした

 

[ルナク]

「カラスアゲハの様に青色が入った美しいき黒い羽

残念ながら風をとらえることは無い

 

運命(さだめ)に敗れただ影のように地に這い蹲る運命にある

 

闇に願いを月に祈りを

自分を嘲笑いし空の民への復習を

 

[うつつ]

「!?」

 

無意識に転移魔法のポータルを開いた

 

[ルナク]

「闇と月は

烏を屠りし者へ宵闇の魔槍を、

復讐の裁きを与えた」

 

魔力で形成された槍を振りかぶった

 

[うつつ]

「来る!」

 

[ルナク]

スペル

「プリエール デ ヴェンジェンス」

 

投げられた槍はポータルを通り

ルナクの後ろの壁に突き刺さった

 

[ルナク]

「まだ行くぞ!」

 

スキマから1本のダガーを取り出すと魔力を込め始めた

 

それに対してうつつは針妙丸の縫い針を拝借し

同じく魔力を込め始めた

 

[ルナク&うつつ]

スペル

「スパークキャノン」

 

ルナクの炎のような赤紫色の模様が浮き出たダガーから

マスタースパークの様な光線が放たれた

 

[うつつ]

「これじゃあ無理ね」

 

針を捨て

自身に身体強化野魔法をかけて光線を交わした

 

[正邪]

「...何だこの魔法、一昔前の手法ばっかりだ」

 

[うつつ]

「これでも最先端の技術なんだk!!」

 

突然うつつが倒れた

 

[ルナク]

「タイミングは完璧だな」

スペル

「魂の剥離」

 

倒れたうつつの口から妖夢の半霊の様な物が出てきた

 

[ルナク]

「よし、魂の侵食状態も良い」

 

うつつの魂の一部分を慎重にちぎり取り

 

クローンに埋め込んだ

 

[ルナク]

「完了、あとはこれを戻せば」

 

魂をうつつの口に押し込んだ

 

[うつつ]

「は!

...あれ?...終わりました?」

 

[ルナク]

「うつつの方は終わったぞ

あとはクローンの方が動けば完璧なんだが」

 

カプセルの培養液に浮かぶうつつのクローンは

ピクリとも動かない

 

[ルナク]

「...バイタルは正常、脳波は...予定通りだな」

 

しばらくするとクローンの目がゆっくりと開いた

 

[正邪]

「ところでこれはうつつなのか?

なんか魂を切って移植してたけど」

 

[うつつ]

「え!?...魂を?」

 

[ルナク]

「いや、うつつじゃないぞ

詳しく話すと長いから簡単に言うと

俺の師匠だ」

 

[針妙丸]

「師匠って七夕の短冊に書いてあったミラっていう」

 

[正邪]

「ばか!!言っちゃダメだって!!」

 

[ルナク]

「ほう、見るなって言ったのに見たのか...

まあ見るなって言う方が無理か、まあいいや

 

針妙丸が言った通り、彼女の名前はミラ・レゾナ

種族は人間、職業魔法使い

主に転移に関する魔法を使う程度の能力

とでも言っておこうか」

 

カプセル内のクローンは状況が掴めてないらしく

キョロキョロと辺りを見回している

 

[ルナク]

「さて、タオルとか服とかを持ってきてくれ

彼女にとって2度目の誕生だ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。