東方影対録 ~Memory of the Opposite Story   作:zakky

104 / 105
最終話 絶望/回帰

-輝針城下の森-

 

葉が赤く燃え

木々が紅葉しているかの様な光景が

着地点に広がっていた

 

勝てっこない

夢想転生も攻略された

ダメージは通るが残機を削るのに一体何度やられるのか

 

[うつつ]

「あ、いたいた」

 

生い茂る森がうつつ1人通るだけで

その熱気に当てられ焼け落ちてゆく

 

[うつつ]

「ルナクがいなかったらとっくに消耗仕切って死んでるよ

あとでお礼言わなきゃ」

スペル

「回復魔法」

 

せっかくのダメージが消えてゆく

 

[うつつ]

「便利だよねー回復魔法って

こんな早く治っちゃうんだもん」

 

[霊夢]

「いや...来ないで...」

 

小石を投げつけると

腐ったトマトのように

うつつに張り付くと溶けながら落ちてゆく

 

[うつつ]

「そろそろかな?」

 

うつつが空を見上げた

しばらくすると

広範囲に渡ってはられていた結界が解除され

空に巨大なエネルギーの塊が現れた

 

[霊夢]

(あれは...あの時の...巻き戻すやつ...)

 

[うつつ]

「始まる見たいだね

ルナクは今度こそ成功させるって言ってたよ

何が起こるか知らないけど

従者なら主を全力でサポートしなきゃ

これが私ができる恩返しだからね」

 

[霊夢]

「あれは時間を巻き戻して無かったことにする技よ

どこまで戻るかは知らないけど

少なくとも今の私達は消えてしまう」

スペル

霊符「夢想封印」

 

スペルを構えると同時に

両手を捕まれ

地面に組み敷かれた

 

[霊夢]

「あああああああああ!!!!!!!!!!」

 

[うつつ]

「熱いけど我慢ね?

すぐ痛くなくなるよ

だって消えるんでしょ

このキズも無かった事になる

だから我慢ね?」

 

[霊夢]

「あんたは...正気なの!?」

 

[うつつ]

「ええ、正気よ

感情に慣れてないだけ

能力のおかげで使いこなせているけど

楽しいという思いに負けて色んな事を投げ捨ててるだけ

つまりは感情に左右されているって事

今までは哀れに思っていたけど

案外やるのは楽しいわ」

 

 

 

 

-輝針城/上空-

 

[ルナク]

「数十年間表に出なかったうつつの本性...か

凄く子供っぽい仕草だな

まあお空の性格と方向性は同じだから違和感は...

いや、違和感しかないな...

 

まあいい

今度こそ、今度こそ無かったことに

完全に消されるリスクが無いように

ここだけは...幻想郷だけは...」

 

時空の隔たりを割り

平行世界に足を伸ばしたエネルギーの塊に手をかざした

 

[ルナク]

「頼むぞ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

この時以降の未来は切断、焼却され

無限に分岐した世界達は

火のついた線香のように原初に向かって巻き戻ってゆく

分岐は収束し数を減らしてゆく

 

巻き戻し終えた世界は再び終焉へと分岐し

時間は再び動き出した

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。