東方影対録 ~Memory of the Opposite Story   作:zakky

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第14話 自分の影

-???-

 

[魔理沙]

「いててて...」

 

痛む頭を擦りながら

体を起こす

 

[魔理沙]

「残機が減ってないって事は

うまい具合に落ちれたって事か?

 

...にしても此処は何処だ?」

 

全ての色が反転し

風も音も無く

暖かくも寒くも無い

生物の気配も無い場所

 

[魔理沙]

「とりあえず博麗神社に行くか」

 

立ち上がり箒を取ろうと

地面に向かって視線を向けた

視線の先には紅く輝く丸い目がついた

自分の影があった

 

[魔理沙]

「妖怪か!?」

 

[魔理沙の影]

「イヤ、チ ガウ」

 

影が唇のない紅い口を開き

カタコトで話しはじめる

 

[魔理沙の影]

「トリア エズ キリ サ メマ リサ

トナ ノ ッテ オコ ウ」

 

[魔理沙]

「じゃあ自称魔理沙さんよぉ

目的はなんだ?」

 

[魔理沙の影]

「オ マエハ、アイ ツニ カテル ト

オモ ウノ カ」

 

[魔理沙]

「アイツって光の事か?」

 

[魔理沙の影]

「ソ ウダ、光の事だ」

 

[魔理沙]

「確かに私の攻撃は基本光系の魔法だから

全部操られるから、正直勝てないと思うぜ」

 

[魔理沙の影]

「光系の魔法イガ イはない ノカ ?」

 

[魔理沙]

(コイツ、私の喋った単語を!?)

 

[魔理沙の影]

「ル ー ミアカ ラモラ ッタア レハ 無いノか」

 

[魔理沙]

「あの闇属性付与のペンダントかー...

あいにく今は無いな」

 

[魔理沙の影]

「ジャ ア、イイコ ト オシエ テヤ ルぜ」

 

[魔理沙]

「いい事ってなんだ?

ただの影であるお前に何か出来るとは思わないけど」

 

[魔理沙の影]

「私はただの影デハ無いぜ

いい事ってノハ

私がアイツニ勝ツホウホ ウをオシ エ テ ヤル」

 

[魔理沙]

「その方法とは?」

 

[魔理沙の影]

「私ヲ、キュ ウシ ュウシ ロ」

 

[魔理沙]

「何が起きるんだ?

まさかとは思うが体を乗っ取る気か?」

 

[魔理沙の影]

「ソン ナ モノイラ ナイぜ

マア、ヤ ッテミ レ バワカ ル」

 

[魔理沙]

「じゃあいいぜ

乗っ取ろうもんならルナクにやられると思うしな」

 

[魔理沙の影]

「デハ、ハ ジ メヨウ 」

 

影が起き上がり魔理沙の前に立った

そして魔理沙にぶつかると同時に体の中へと

吸収されてゆく

 

[魔理沙]

「う!...ぐぅぅぅ!!」

 

体が爆発するのでは無いかと思うほどの

激痛が身体中を駆け回る

 

 

 

 

しばらくして

痛みが和らいできた

 

[魔理沙]

「はぁ、はぁ...」

 

ふと自分の影に目をやると

いつも通り影が地面にあった

 

[魔理沙]

「...

特に変わった所は無いな...

意識もハッキリしてるし

魔力も普通にある

痛みも引いてきた」

 

ゆっくりと立ち上がり、

そばにある香霖堂へと足を運ぶ

 

ドアを開け、

いつも霖之助が居るカウンターに目をやると

唯一色の反転していないミニ八卦炉があった

 

[魔理沙]

「なんでこんなところに?」

 

ミニ八卦炉を手にとった瞬間

再び激痛が体を駆け巡る

 

そのまま床に倒れ込んだ瞬間に意識を失った

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