東方影対録 ~Memory of the Opposite Story 作:zakky
-???-
[魔理沙]
「いててて...」
痛む頭を擦りながら
体を起こす
[魔理沙]
「残機が減ってないって事は
うまい具合に落ちれたって事か?
...にしても此処は何処だ?」
全ての色が反転し
風も音も無く
暖かくも寒くも無い
生物の気配も無い場所
[魔理沙]
「とりあえず博麗神社に行くか」
立ち上がり箒を取ろうと
地面に向かって視線を向けた
視線の先には紅く輝く丸い目がついた
自分の影があった
[魔理沙]
「妖怪か!?」
[魔理沙の影]
「イヤ、チ ガウ」
影が唇のない紅い口を開き
カタコトで話しはじめる
[魔理沙の影]
「トリア エズ キリ サ メマ リサ
トナ ノ ッテ オコ ウ」
[魔理沙]
「じゃあ自称魔理沙さんよぉ
目的はなんだ?」
[魔理沙の影]
「オ マエハ、アイ ツニ カテル ト
オモ ウノ カ」
[魔理沙]
「アイツって光の事か?」
[魔理沙の影]
「ソ ウダ、光の事だ」
[魔理沙]
「確かに私の攻撃は基本光系の魔法だから
全部操られるから、正直勝てないと思うぜ」
[魔理沙の影]
「光系の魔法イガ イはない ノカ ?」
[魔理沙]
(コイツ、私の喋った単語を!?)
[魔理沙の影]
「ル ー ミアカ ラモラ ッタア レハ 無いノか」
[魔理沙]
「あの闇属性付与のペンダントかー...
あいにく今は無いな」
[魔理沙の影]
「ジャ ア、イイコ ト オシエ テヤ ルぜ」
[魔理沙]
「いい事ってなんだ?
ただの影であるお前に何か出来るとは思わないけど」
[魔理沙の影]
「私はただの影デハ無いぜ
いい事ってノハ
私がアイツニ勝ツホウホ ウをオシ エ テ ヤル」
[魔理沙]
「その方法とは?」
[魔理沙の影]
「私ヲ、キュ ウシ ュウシ ロ」
[魔理沙]
「何が起きるんだ?
まさかとは思うが体を乗っ取る気か?」
[魔理沙の影]
「ソン ナ モノイラ ナイぜ
マア、ヤ ッテミ レ バワカ ル」
[魔理沙]
「じゃあいいぜ
乗っ取ろうもんならルナクにやられると思うしな」
[魔理沙の影]
「デハ、ハ ジ メヨウ 」
影が起き上がり魔理沙の前に立った
そして魔理沙にぶつかると同時に体の中へと
吸収されてゆく
[魔理沙]
「う!...ぐぅぅぅ!!」
体が爆発するのでは無いかと思うほどの
激痛が身体中を駆け回る
しばらくして
痛みが和らいできた
[魔理沙]
「はぁ、はぁ...」
ふと自分の影に目をやると
いつも通り影が地面にあった
[魔理沙]
「...
特に変わった所は無いな...
意識もハッキリしてるし
魔力も普通にある
痛みも引いてきた」
ゆっくりと立ち上がり、
そばにある香霖堂へと足を運ぶ
ドアを開け、
いつも霖之助が居るカウンターに目をやると
唯一色の反転していないミニ八卦炉があった
[魔理沙]
「なんでこんなところに?」
ミニ八卦炉を手にとった瞬間
再び激痛が体を駆け巡る
そのまま床に倒れ込んだ瞬間に意識を失った