東方影対録 ~Memory of the Opposite Story 作:zakky
-博麗神社-
[正邪&針妙丸]
「ばれたーー!!!」
急いで掃除機の電源を入れ
そばを漂っていたお餅の様なものを吸い込み
瓦礫にあった鏡に飛び込んだ
[紫]
「まちなさい!!」
鏡を起こして能力で鏡の世界に行こうとする
[鏡に写った紫]
「ちょいまち」
その姿はだんだんと服の色が反転してゆく
[紫]
「なんでこないのよ!!!」
[ルナク]
「事態は把握している
これでも裏から色々してたんだがな」
[紫]
「表で色々しなさいよ!!」
鼻をグズグズ言わせながら紫が叫ぶ
[ルナク]
「まず裏でやっていた事について
大妖精の回収,保護
魔理沙の強化
霊夢の回収
それに伴った博麗大結界の制御
人里への流れ弾の相殺
以上」
[紫]
「思ったよりやってるのね...
関心してる場合じゃないわね
ところで
いくつか訳の分からない事をしている様だけど...」
[ルナク]
「大妖精の保護は
もしも光の手に渡ったら全精霊が敵対する事になる
それ対策
今は反転郷に居る
魔理沙の強化は
そうしないと魔理沙は
基本的に彼奴に攻撃が通らないから
まあ激しい怒りと悲しみで暴走してるけどね
博麗大結界の制御は霊夢の代行
うつつを人間に変化させて博麗の血統を付与した
現在の博麗の巫女は実質うつつという事になる」
[紫]
「勝手に博麗の巫女にしないでよ
というか地獄鴉を人間に?
博麗の血統を付与?」
[ルナク]
「一応俺、妖怪賢者の一員だからそのけんげんで...ね?
後は言った通り血統を弄った
因みに霊夢の霊体はこちらで回収して
然るべき時に然るべき事をする
彼岸行きはないから安心しろ」
[紫]
「じゃあ魔理沙には何をしたの?」
[ルナク]
「俺という存在を付与した
つまり、現時点で全ての影である者は
2人居る事になるな
正確には違うから魔理沙はそっちで活動出来る」
[紫]
「そんな事せずに自分が行けば良いじゃないのよ」
[ルナク]
「この場には既に全ての管理者が2人も
ただでさえその狭い空間にいるんだから
空間がが歪みに歪んで
博麗大結界の維持が大変なんだ
試しに...」
ルナクは鏡から人差し指だけを出した
「バキイイィィィィ!!!!!!」
爆音と共に博麗大結界に大きな亀裂がはいる
[ルナク]
「な
言った通りだ
今から修復に向かうが
魔理沙にこれを」
ルナクは液体の入った注射器を渡した
[紫]
「これは?」
[ルナク]
「魔理沙の力を中和する薬だ
存在の付与は消えないが安定するはずだ
後は本人次第だが...魔理沙ならいける」
そう言い残すと鏡からルナクが消え
普通の鏡へと戻った
[光]
「そこの妖怪!
がら空きだぜ!!」
大量の光の槍が紫を襲った