東方影対録 ~Memory of the Opposite Story 作:zakky
-博麗神社(跡地)-
[大精霊]
「さあ、力を失いし13の精霊のうち
全ての光である者につかえし11の精霊よ
時は来た、今目覚めよ!」
クリスタルはそれぞれバラバラな方角に飛んでゆき
そのひとつがチルノの元へと近付いた
[チルノ]
「え?何?
大ちゃん?」
クリスタルが細かい水色の光の粒となって
チルノに吸い込まれてゆく
[リグル]
「...?
虫の知らせ...」
[ミスティア]
「なんて?」
[リグル]
「何でかわからないけど逃げろって」
チルノが成長し精霊へと変身した
[ミスティア]
「氷精霊チルノだ!」
姿は前に見た精霊状態と同じ
しかし、様子が違う
いつもの好奇心旺盛な輝く瞳ではなく
冷酷な鋭い眼光を放っている
[チルノ]
「忘れていた...
何もかも」
[うつつ]
「かなりやばいですね...
魔理沙!プランBの用意を開始します」
[魔理沙]
「おう!わかった」
(なんだそれ?)
[大精霊]
「氷精霊よ、久しぶりだな」
チルノが大精霊の元へと近寄り跪いた
[氷精霊](チルノ)
「久しぶりと言うのも
いつも会っているのでどうかとは思いますが
お久しぶりです...」
2人は光の元へと行った
既にそこにはチルノ達と同じ幹部精霊達が並んでいた
[ルーミア]
「やばい...かなりやばい...
みすちーとリグルは鏡の中へ逃げて!
...ん?」
ミスティア達が鏡に逃げ込んだと同時に
紙切れと黒いクリスタル足元に転がった
[ルーミア]
「...へぇー
面白いことするじゃん」
ルーミアは黒いクリスタルにエネルギーを送り込む
するとクリスタルが浮き上がり
地底へと通じる間欠泉の方へ飛んでいった
しばらくすると黒い服を着た精霊が1人飛んできた
[???]
「誰かと思ったら貴女様かー
せっかく酒盛りしてたのにー」
[ルーミア]
「闇精霊、アンタ地底に居たのね」
[闇精霊]
「そりゃあね
常に闇が広がってるわけだし
と言うよりなんかここ暑くね?
しかもダルいし」
[魔理沙]
「あ、あのー
そこの黒いのは?」
クリスタルを更に2つ失った魔理沙が会話に割り込む
[闇精霊]
「む!人間ごときが...ってお前影か?」
[魔理沙]
「いや、人間だぜ?」
[ルーミア]
「こいつは闇精霊
いかにも破壊神というような性格だから注意ね
あとルナクももうそろそろ来るから」
そう言うと紙切れを紫に渡す
[紫]
「...
ちょっとぉおお!?
これどういう事よ!?」
[正邪]
「という訳だ、行くぞ」
ルナクによって強化されたであろう金色の瞳の正邪に
スキマの中に拉致されて行った
[光精霊]
「あのー...操らは一体何を?」
控えめな優しい声の精霊が光へと問う
[光]
「知らん」