東方影対録 ~Memory of the Opposite Story   作:zakky

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第2話 精霊の復活

-博麗神社(跡地)-

 

[大精霊]

「さあ、力を失いし13の精霊のうち

全ての光である者につかえし11の精霊よ

時は来た、今目覚めよ!」

 

 

クリスタルはそれぞれバラバラな方角に飛んでゆき

そのひとつがチルノの元へと近付いた

 

[チルノ]

「え?何?

大ちゃん?」

 

クリスタルが細かい水色の光の粒となって

チルノに吸い込まれてゆく

 

[リグル]

「...?

虫の知らせ...」

 

[ミスティア]

「なんて?」

 

[リグル]

「何でかわからないけど逃げろって」

 

チルノが成長し精霊へと変身した

 

[ミスティア]

「氷精霊チルノだ!」

 

姿は前に見た精霊状態と同じ

しかし、様子が違う

いつもの好奇心旺盛な輝く瞳ではなく

冷酷な鋭い眼光を放っている

 

[チルノ]

「忘れていた...

何もかも」

 

 

[うつつ]

「かなりやばいですね...

魔理沙!プランBの用意を開始します」

 

[魔理沙]

「おう!わかった」

(なんだそれ?)

 

 

[大精霊]

「氷精霊よ、久しぶりだな」

 

チルノが大精霊の元へと近寄り跪いた

 

[氷精霊](チルノ)

「久しぶりと言うのも

いつも会っているのでどうかとは思いますが

お久しぶりです...」

 

2人は光の元へと行った

 

既にそこにはチルノ達と同じ幹部精霊達が並んでいた

 

 

[ルーミア]

「やばい...かなりやばい...

みすちーとリグルは鏡の中へ逃げて!

...ん?」

 

ミスティア達が鏡に逃げ込んだと同時に

紙切れと黒いクリスタル足元に転がった

 

[ルーミア]

「...へぇー

面白いことするじゃん」

 

ルーミアは黒いクリスタルにエネルギーを送り込む

するとクリスタルが浮き上がり

地底へと通じる間欠泉の方へ飛んでいった

 

しばらくすると黒い服を着た精霊が1人飛んできた

 

[???]

「誰かと思ったら貴女様かー

せっかく酒盛りしてたのにー」

 

[ルーミア]

「闇精霊、アンタ地底に居たのね」

 

[闇精霊]

「そりゃあね

常に闇が広がってるわけだし

と言うよりなんかここ暑くね?

しかもダルいし」

 

[魔理沙]

「あ、あのー

そこの黒いのは?」

 

クリスタルを更に2つ失った魔理沙が会話に割り込む

 

[闇精霊]

「む!人間ごときが...ってお前影か?」

 

[魔理沙]

「いや、人間だぜ?」

 

[ルーミア]

「こいつは闇精霊

いかにも破壊神というような性格だから注意ね

あとルナクももうそろそろ来るから」

 

そう言うと紙切れを紫に渡す

 

[紫]

「...

ちょっとぉおお!?

これどういう事よ!?」

 

[正邪]

「という訳だ、行くぞ」

 

ルナクによって強化されたであろう金色の瞳の正邪に

スキマの中に拉致されて行った

 

 

 

[光精霊]

「あのー...操らは一体何を?」

 

控えめな優しい声の精霊が光へと問う

 

[光]

「知らん」


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