東方影対録 ~Memory of the Opposite Story 作:zakky
-迷いの竹林-
[うつつ]
「...
鳥肌が...私鳥ですけどね」
[ルナク]
「...おかしい
体は血統を取り戻した
けど馴染まない
力も変わらない...
なぜだ」
[うつつ]
「...この記憶は誰のだろう
見たことの無い町
霧状態のルナク様
知らない自分の姿...」
[ルナク]
「...俺の師匠の記憶だな
まさか記憶まで来るとは思わなかったな」
[霊夢]
「勝てそう?」
[ルナク]
「無理」
[早苗]
「なら名前ですよ!
外の世界で読んだ漫画に
名前で覚醒したキャラがいました!!」
[霊夢]
「早苗!?
さっきまで何処に」
[早苗]
「諏訪子様と神奈子様を探してまして
2人とも何処で倒れているのやら...」
[ルナク]
「加奈子はあっち
諏訪子はそっちに居るぞ」
[早苗]
「ありがとうございます!!
全て終わったら美味しいお酒を皆で飲みましょうね」
そういうと早苗は2人を回収しに走っていった
[魔理沙]
「...フラグ粉砕機無いか?」
[うつつ]
「旗折り機なら」
[魔理沙]
「機織りじゃなくて旗折り?
なぜに?」
[ルナク]
「真名解放
我が真名は全ての影である者
この名の元に
力よ、蘇れ!!」
しかし、何も起きなかった▼
[ルナク]
「うおぉぉ!!なんでじゃー!!!」
[うつつ]
「ん?ルナは全ての対じゃなかった?」
[ルナク]
「あ...そういえばそうだった...ん?ルナ?...!?
お前!目の色!!」
うつつの目の色は普段は赤みがかった黒だが
今は黄緑色をしている
[魔理沙]
「まさかうつつの方が覚醒した!?」
[うつつ]
「うつつ?誰の事?
私?
あと貴女達が言っているルナクってルナの事?」
[霊夢]
「呪いかしら?」
お祓い棒えお構える
[うつつ]
「...は!?」
目の色が元に戻った
[うつつ]
「気絶してた...にしては記憶が...
まさか私の
[ルナク]
「お前の転生前の記憶と意識だな」
[霊夢]
「そんな事より早く戦いを終わらせなさいよ!
あの二人ますますエスカレートしてるわよ!」
[ルナク]
「よし、力戻った」
[霊夢]
「そんなふうに見えないけど?」
[ルナク]
「力が戻った感じはあるから大丈夫だ」
[うつつ]
「...待ってください」
[ルナク]
「どうした?」
[うつつ]
「...確か管理者の血を少し持ってるから
生まれつき能力を持ってる訳ですよね?」
[ルナク]
「だな」
[うつつ]
「血を返納した場合
私の道具を使う能力や使いこなす能力は
どうなったんでしょうか」
[ルナク]
「...」
スキマからダーツの矢と的を取り出し
矢を3つうつつに持たせ的を持って数歩下がった
[ルナク]
「こい」
1投目はルナクの足の小指に
2投目はルナクの鼻に
3投目は的の端っこに当たった
[ルナク]
「...能力消えちゃってますね...痛い」
[魔理沙]
「消えちゃったじゃねーよ!
戦力ガタ落ちじゃん!!」