雄英高校の一般入試の日が過ぎた頃
モニタールームでは雄英高校の教師陣が実技試験をビデオで見ながら生徒に評価を下していた。
「凄いわ、動きが良いわねこの子!次々と拳や蹴りで的確に倒してる
えーっと、折寺中学校の黒川律くんね!」
「こいつはシヴィーぜ!!強化系の個性か?」
「いいや、彼の個性は「個性無効化」だよ」
「…俺と同じですか」
「貴重だな…是非とも欲しい」
「じゃあ、純粋な体技ってことね!」
「素晴らしい!現在32ポイント。攻撃系の個性持ちに劣らない実力だね」
「それに、周りのフォローもしっかり出来てる。よく見てるわね」
「瓦礫に埋もれてるやつも時間を気にせず助けたか…救助ポイントもつくな」
「敵ポイント35、救助ポイント40。総合成績75」
「うん、彼は異論なしの合格だね!」
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やっぱり分かっていたけどこの試験と個性は相性が悪いなぁ
硬さのある特殊合金グローブ持って来といてほんとに良かった
ところで俺の幼馴染たちは試験大丈夫だったかな
試験前に言い争いをしていた2人のことを考えながら体操服から制服に着替えた律はその言い争いを思い出して軽く頬を緩めた
「あ…りっちゃんはロボットが相手なら個性が使えないんだね…」
自分より落ち込む出久を見て律は苦笑いをする
「アホか、別に個性使わなくても律なら別に関係ねェわクソデク!自分の心配でもしてろや!」
「うーん、不安だけどまぁ全力を尽くすよ」
「は!?受かれや!!」
「いや、何で勝己の方が必死なのさ…」
_俺はD会場か。
分かれる前にギロっとこちらを睨む勝己と心配そうにこちらを見つめる出久の頭をポンと軽く撫でた
「二人とも頑張ってな」
「当たり前だわ!」「うん!」と帰ってくる返事にヘラっと笑った。
さっさと大股で歩き出した勝己の耳は紅くなっていてこっそり出久と笑いあったのだった
そんな思い出を家で振り返りながら出久と勝己に試験はどうだったか連絡を取るべきかと悩んだ律であったが「うん、干渉し過ぎるのも良くないかな」という結論に達して連絡を待つことにした
そして数日後白い封筒から出てきたボタンからの映像での合格が告げられ無事に合格していてホッとしていたのも束の間勝己と出久から合格の知らせの電話が掛かってきて
また同じ学校だなぁと二人に告げた
特に出久はすごく泣いていて何を喋っているのかも鼻声であまり分からなかったが入学後もよろしくなと言うと「こちらこそ!!」力強い返事が返って来て微笑ましくてとうとう笑ってしまったのだった
出久が大好きなオールマイトも雄英高校で教鞭を振るうらしいので、楽しい学校生活になるといいなと思いながら届いた制服を壁にかけた
いよいよ明日は____入学式だ