クリスマスイブの居候   作:ポーター

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戦闘とかあるけど・・・飛ばしたほうが・・・って思う。書けてるといいな。
後見直しとかできてないので誤字は許してください(見直さない)

そんなわけで最終話です。
是非楽しんでください。



過去の完結とこれからの始まり

結局のところ、今の彼女にそこまでこちらを殺す気はない。

たとえ、操る雨水を肌が切れるほどに加速させることができていても、それを腕や足にわき腹と大したことのない位置にしか当ててきていない。それに彼女が操れるのは流れる液体全般のはずだ。大量に使えるからと言って雨水である必要はない。

一応水鉄砲のように液体を発射する装置を使っているが、使ったのは塩酸で、しかも普通の缶ジュースほどの容量しかない。

こちらを殺す目的であるのならガソリンでも使えばいい。雨の中でも燃えたはず・・・多分。

 

そんな彼女の目的は・・・おそらくまた一緒に暮らすこと、だろう。

前の彼女ならまだしも、今の彼女とそれができるとは到底思えない。おそらく彼女は簡単に人を殺す。こうして戦っていても援護の一つもないし、それは自分に会うために周りの人間を殺したから仲間がいない、という事なんだと思う。

仲間じゃなくとも回収に来る誰かだって本来ならばいるはず。彼女が時間を気にしているような素振りもないからそれらを殺してしまったのは間違いない。何をやったのかは知らないけど、研究者側も実験の詳細を知っている人間を逃すほど甘くはないはずだ。

 

そして、このまま粘っていればいいわけじゃない。殺す気がなくとも、このまま戦っていればいずれ疲れで動けなくなるだろうし、おそらくだがそれよりも先に風紀委員辺りが来てしまう。そうなれば彼女は殺人未遂あたりにでもなるだろう。

・・・あの時はただ殺させたが、それではダメだ・・・と思う。どちらも自分のせいで起きたことなのに、彼女たちにただ罪を被せるだけなんて無責任が過ぎる。

 

「お兄ちゃん 抵抗しないなら、もうやめない?わたしもただ傷つけたいわけじゃないの ただあの時のことをしっかり悔やんでもらって、そこからまた一緒に暮らしたいだけなんだよ」

 

そう言って雨のしずくを周りに展開しながらこちらを見る彼女の目は狂気的で、ただこちらを信じるような盲目的なものを感じさせる。

 

「イヤだよ あの時のことは確かに悲しい、けど、あの時も、今も、彼らみんなを助けることができるような奴じゃないんだよ、僕は だから逃げた 全部わかってて逃げたんだ これ以上彼らにすることはもうないよ」

 

そう言うと、彼女は戦闘開始時の様な、その体に似合わない異様な殺気を出した。

死にたくはない。この世界に来てからそう思った。前は死んでもいいと思っていたけれど、あれを体験してそのままでいられるはずがない。それに、今はあの人がいてくれる。死にたくはない。

 

「・・・やっぱり、お兄ちゃんじゃないのかな こっちに攻撃しようとしないからもしかしたらって思ったのに...」

 

彼女の目には悲哀も混ざった。

攻撃して何になるんだ。張り倒して気絶させればいいのか?自分のせいでこうなったのに、そんなことができるものか。

 

彼女は諦めたのか、人の肌を切り裂ける雨粒たちをこちらへと飛ばした。

彼女の能力で加速した雨粒たちは、彼女が能力を解除してもそのままの勢いと方向で飛ぶ。減衰はするし、物に当たれば弾けて消える程で、皮ではなく腕にしっかりと当たると痛みとともにわずかに傷ができた。

この目の前にある大量にある雨粒に次々と当たれば吹き飛ばされてしまうぐらいはあるだろう。

彼女は蛇口やホースほどの流れる液体も一応操っていたが、一定の方向に規則正しく流れていないと操れないためそこまで気にする必要はない。

 

その雨粒はそれほど多くない。直径30メートル程の円状で、2センチ程の奥行きの中に雨粒がある。

広場に立っている自分に向かうそれを右に跳ぶことで、なんとか避けた。それでもそれなりの速さでやってくるそれらを完璧によけきることはできずにいくらか左肩を切られてしまった。

 

「ッ!・・・また...!」

 

先程から疲れのせいか何度も当たり続けている。出血はそれほどではないが痛みがかなりキツイ。そろそろ本当によけきれず全てに当たってしまうかもしれない。

 

解決策はある。だがその為には川が必要だ。どうにかそこまで逃げ切れないだろうか。

そう思いながらも、背を向けて走り出したところで追撃の恐れがあるためどうしようもない。そう思っていると、どこからか少年が走り出してきた。殴るまで行くんじゃないかと思われたがどうにか左腕を掴んで走ってきた彼に向き合わされただけで済んだようだ。

そういう組織が来るには早すぎる、と思いながらも彼女はそんな程度じゃ止められない、そう言おうとしてから気づいた。

 

彼は、

 

「テメェ、何してやがる!?お前たちの間に何かあったのかもしれない そっちの奴が何かしたのかもしれない でも、反撃もしない奴をただ能力で痛めつけるのは違うだろ!どれだけアイツが酷いことしてようが、お前が悲しかろうが、相手が何もしないなら、話し合って決めるべきじゃねえのか!?お前みたいな能力者が、能力どころか体調も悪くてフラフラしてたような奴を思いのままに傷付ける権利があるっていうのかよ!?そんなのこと認めねぇ!それでもアイツを傷つけるっていうなら、そんなことが許されるっていうなら、その幻想を俺がぶち壊してやる!」

 

「か・・・みじょうさん...」

 

左腕を抑えられた彼女は目の前に現れた上条さんに驚いているのか、それとも能力が使用できないことに驚いているのか何も言葉を発そうとしていない。

彼女を警戒しながらも、彼は吐き気ではなく痛みでフラフラしているこちらに声をかけた。

 

「おうよ その上条さんだ いまいち聞こえてんのか怪しかったけどしっかり聞こえてたみたいだな」

 

聞こえちゃいなかった。それどころか顔も見ていなかった。おそらく買い物をしたときに話していたんだろうけど・・・まったく記憶にない。それでも知ってはいる。“あの”上条当麻だ。

 

「・・・んで、今どういう状況?正直掴めてないけどさっきからコイツがお前に何度か攻撃してたのだけ見てたからつい突っ込んじゃったんだけど・・・もしかして、俺お邪魔?」

 

彼はしっかりとこの町のヒーローをやっているようだった。実際来てくれなければタイムリミットで彼女が捕まるか、こっちが倒れるかの2択と最悪な状況だった。

 

「・・・全然大丈夫です でも、こっちもいろいろ悪いことはしたので話してあげてください」

 

「いや・・・でもなあ...」

 

彼が戸惑ってこちらへ向けていた目を彼女のほうへと目を向けると、能力を使えないままの彼女は素早く液体を流体として発射する小さな装置を取り出し、彼の顔へと当てた。

 

「うぐあっ」

 

目は左手で覆ったがそこ以外はかかってしまい、ひるんで手を離した彼に

 

「それは塩酸らしいです!なるべくそのまま目に入らないように洗い流していてください!後は自分がやります!」

 

と言い、更に追撃を加えようとする彼女を

 

「彼を人質にするつもりがないならこっちに来るんだ!その人は関係ない!」

 

と煽り、こちらに向き直ったのを確認して走り出した。追撃はあるが先程よりも少ない。能力が一時的にでも使えなくなったことで動揺しているのだろう。こっちも彼がそばにいたというだけで力が湧いてきた。このまま川へと向かおう。

 

 

 

20メートルほどの幅に高さは5メートルほどの川の上にある橋へとたどり着いた。

自分はきっと、ただ人を傷つけることはできない。自分にそれを許せないから。だからこうするのが正しい。

 

彼女は息を切らしながらここまで走ってきていた。もう少し彼女が成長すれば雨の日は自分の能力で移動できるようになるかもしれない・・・サーファー的な感じで。

 

彼女に誤解なく認めさせるには今も自分が変わっていない事、彼女が変わってしまったことを伝えなければならない。簡単に言えば、今までのように彼女に優しくするもしくは自分らしい行動を見せる、もう一つはほぼ確定している。彼女に嫌いだと言うこと。まともな方法ではこれら二つを出来ないし、あまりやりたくはない。

でも、自分も納得できる方法が見つかった。

 

息を切らして橋の真ん中でもう一度雨粒を操ろうとする彼女に近づき、自分より身長が小さく、頭が自分の鼻あたりに来る彼女をの体を引っ張った。

 

「あっ...」

 

そのまま引っ張って橋の手すりに乗って流れる川を見てから彼女に言った。

 

「君のことが嫌いだ」

 

予定通りにそう言って雨のおかげでそれなりに激しくなっている川に二人で落ちた。

彼女の顔には喜びと困惑・・・恨みとかそういうのには見えなかった。

 

彼女に何もできずに死ぬのはきっと自分らしいことなんだ・・・というより前の世界がそうだったから間違いない。多分あの時はただ殺されるだけだからあの子もただ殺した。自分の責任なのになんの報いも受けないのは自分らしくなかったと思う。最後はこっちのことを嫌いになっていたかもしれない。そんな悲しいものじゃダメだ。

 

時間があって、こういうことに頼れる人にすぐ連絡がつくのなら良かった。でもそれはできない。なら、この子を殺そうとする誰かが来る前に、こうしてしまえばいい。きっと彼女も生きることができれば思い直すはずだ。

 

きっと死ぬことはない。いつの間にか収まっていたが吐き気などを自覚しながらそう思い、川に落ちた。

 

 

 

「・・・い! ・・・きろ 起きろ!」

 

「あ・・・ぇ・・・?」

 

さっき?聞いた声で目が覚めた。上条さんだ。

周りは・・・見覚えないがとりあえず外だ。草があって・・・河川敷?的な場所。

おそらく水を飲みこんっだのだろう微妙に違和感を覚え、咳き込んでから答えた。

 

「あれ... あー・・・顔にかかった塩酸大丈夫でした?」

 

何があったのかを思い出し、彼にそう言うと彼は濡れて汚れた服をずっこけて汚しながら答えた。

 

「ええー・・・ああ、おう 大丈夫さ ピリピリするぐらいだったしな 理科の先生なんかが結構脅してた記憶があったからすっげー驚いたけど、普通に洗い流せたと思うぜ」

 

そう言うと彼は巻き込まれたことなど気にしていないような笑顔を見せた。いや、多分気にしていないのだろう。すごい人だ。

 

「で、だ お前は大丈夫なわけ?一応落ちたとこだけ見たから、そこからどうにかここら辺まで辿って助けられたんだけど」

 

(その言い方だとそれなりに流されたんだろうなー さっきのところと川幅がだいぶ違うけど・・・あっ、ここあれだ 上条さんと御坂さんとで喧嘩するとこだ)

 

どうでもいいことを考えてから、何故落ちたのか、を視線で聞いてくる彼に応えるために気持ちを切り替えた。

 

「はい、大丈夫です どうしてもあれが必要だったからやったんです 別に心中とかじゃないですよ? それにしても足が早いんですねー 割とついてからすぐに落ちたつもりだったんですけど」

 

面倒だから適当に説明して、いまいちよくわかっていなさそうにしている上条さんに適当な話題を持ち掛けた。

 

「んあ? まあ、俺高校生だし、さすがに・・・中学生?と小学生に簡単に遅れは取らねーよ 見ろ、このセールの時にダッシュすることで鍛えられた脚を!」

 

そう言って脚どころか全身が濡れている彼は褒めるべきなのかがわからない微妙な脚をズボンの裾を上げて見せてきた。

 

「うーん・・・普通ですね 一般的な脚だと思いますよ でも上条さんも財布とか大丈夫でしたか?川に入る前にどこかにおいてきたりとか・・・」

 

そういうと彼は青い顔をして裾を上げたままのズボンのポケットに手を突っ込み、濡れた財布をゆっくり取り出し中身を見た後に手前に財布を置いてうなだれた。

 

「忘れてた・・・折角の金がびしょ濡れだし多分カードも壊れてる・・・不幸だ...」

 

アイデンティティーは今もなお健在のようだ。折角あげた5000円もビショビショで、機械に通したら間違いなくエラーが出るだろう。それどころか彼なら機械ごと壊すこともあり得る。

 

「じゃあ、とりあえず自分が荷物置いてきた場所に行きましょうか 上条さんはさっき会ったとき何も持ってませんでしたけどどこにやったんです?」

 

手を差し伸べようとして自分が濡れていることを思い出し、結局彼も濡れていたことも思い出して手を指し伸ばした。

 

「あー・・・最初のとこに置いてきちまった... あそこまで戻るのか?流石の上条さんも疲れでぶっ倒れますよ?」

 

気力も体力も使い果たしていていいはずの彼はそんなことを言いながらもしっかりと立ち上がり、さっきまで履いていなかった靴を履いて歩き始めた。

 

「自分も助けてもらったことですし財布とか取られてなかったらある程度は上げますよ? プライベート用に渡されてるけどなかなか使えないーみたいなのがあるんです」

 

「なっ!お前あの状況でそんな判断を!?もしかして上条さんより頭いい!?」

 

そんな風に話しながら目的地へと向かった。

彼女のことは・・・正直どうしようもない。こっちがこのぐらいの時間で起きたのなら後は運任せだ。こっちはどうにかなったけどそっちまではやれない。ただ何となく大丈夫あってほしいとは思った。

自分の手の届く範囲をこの世界ではだんだんと実感出来ていることが分かった。

 

 

 

(・・・あれ・・・?ここは・・・?みんな・・・?)

 

わたしは目が覚めると一人でベッドに眠っていた。病院ではないようだ。どこかのビルを寝室として使えるようにしたぐらい。濡れているはずの服はなく、普通のシャツとスカートだった。・・・冬にしては寒い服装な気がする。

 

(それにしても久しぶりだな・・・みんなに起こされないの もしかして一回もなかったかな ・・・うん多分ない)

 

実験によって記憶や経験などが流入し、わたしはいわゆる多重人格になっていた。そしてわたしは記憶があるなら、経験があるならみんな一人ひとりの人間だと思っていた。そう、思っていた。

 

(わたしのこと、きらいかぁ... そりゃそうだよね わたしもきっと攻撃しようとするお兄ちゃんは・・・そこそこいいかもだけどしないほうが好きだし やっぱり、あれってただわたしがお兄ちゃんを嫌いたくなかったから、最後にそういう感情になった記憶のみんなを盾にしちゃってただけなんだろうな・・・ごめんね、みんな)

 

※好きな人に限る を実感して、同時にだれもいなくなってしまった現状を把握した。

周りには誰もいない。それどころかドアに鍵もない。暖房器具なんかはないから毛布にくるまっていなければ寒い。

 

(よくわかんないけど、まずはお兄ちゃんに好かれることを目標にしよう! きっといつかわたしを好きになってくれる!)

 

溢れる自信をガッツポーズで表現していると、中学生くらいの女の子が現れた。

 

「おや、超目が覚めましたか 体に悪いところはありませんか?」

 

「え・・・うん ないよ・・・お姉ちゃん、誰?」

 

知らない人だ。助けてくれたってことはいい人なんだと思うけど...

 

「そうですか まあ、ゆっくりと聞いてほしいのですが、貴女はこれから暗部で生きることになりました 超クソったれなおめでとうございますを差し上げます」

 

不満そうな表情でそう言う彼女に質問することにした。

 

「暗部って・・・?お兄ちゃんは・・・?」

 

「・・・お兄ちゃん・・・なるほど 妹キャラを超微妙に嫌ってた理由もああいうタイプが好きな理由も超わかりました・・・まあ、その“お兄ちゃん”は無事だと思いますよ 殺しても死ななそうな感じありますし」

 

何事かをぶつぶつとつぶやき、適当にも見えるそれを名前も知らぬ少女は答えた。

 

「それと、暗部は説明が超面倒なので適当にこれから理解してくれればいいです わかりやすく言うなら、研究者を数名殺した貴女でも超生きていける素晴らしい世界です」

 

その言葉で忘れていたわけではないが、しっかりと思い出した。彼らを殺して逃げ回って、そこからやっとお兄ちゃんを見つけたんだ。お兄ちゃんが不良グループを撃退したっていううわさが広まってて・・・それを話していた研究員たちに出れないかを相談して、だめで・・・それをみんなが・・・いや、わたしの意思で殺したんだ。わたしはこの記憶と体験の数々と生きていくんだ。

 

「・・・はい」

 

「超物分かりが良くて助かります ついでに彼、最上に危険が及びそうになったらそれを止めるように尽力お願いします 今でも好きなんでしょう?彼のこと」

 

わかりきっていることのように聞く。なぜ、そう思うんだろうもしかしてお疲れ様です。お兄ちゃんの知り合いなのかな...

 

「あの・・・お姉ちゃんは、誰ですか・・・?」

 

色々な言葉が飛び出そうになったが、抑えて、それだけを言った。調べるなら後でもできる。

 

「・・・そうですね 私は絹旗最愛 窒素装甲という名もあります そして最上の・・・彼女です そして貴女は・・・「あの絹旗最愛の彼氏に手を出しておいて大した被害を被らなかった超新星」です 超良かったですね そのネームバリューがあればこれからしばらくは生きていけますよ」

 

(・・・彼氏?彼女?・・・うん抑えればいいだけ 抑えればいいだけ ・・・わたしのことを好きにさせればいいだけだよね わかってる)

 

溢れる嫉妬心を抑えながら、そもそもそんな簡単に好きになったり嫌いになったりする人ではないということも忘れてそう心に誓った。

 

 

 

「はあ・・・なるほど あの時はそんなことしてたんですね ・・・いくら相手が同じ条件でも死ぬかもしれないようなことをそう気軽にやらないでほしいものです」

 

絹旗さんはそう言って手袋のついた手でわき腹をつついてくる。

 

「あはは・・・ああしなきゃきっといい気分で生きていけなかったので・・・ただ、ごめんなさい」

 

あまり深刻さを感じさせないような声でそう言うと、

 

「構いませんよ 大体最上のことはわかってきたつもりです いつかそういう事もあるだろうな、程度には超考えてましたから なるべくしないでほしいとは思いますけどね」

 

とわき腹をつついていた手をこちらの手に合わせて歩き出した。

許してもらえて何よりだ。死のうとしなければ大抵死なないような気がする・・・多分。これからも同じようなこともあるかもしれないけど・・・大丈夫。多分!

 

「たまにはただ歩くのも超いいものですね 寒さが欠点なぐらいです」

 

「そうですねー 人が少ないのもあってゆっくり話せますから、とても楽しいです」

 

そうして歩いていると路地に入る道の横にある、一つの広告が目に入った。

どうにも彼女の目に留まるほどのレアものらしい。彼女は手も放して考え込んだ後に目をきらめかせながら、その路地へと迷いなく進んだ。

 

そのままゆっくりと後をついていこうとすると彼女はこちらを振り返り、不機嫌そうな顔で戻ってきた。

 

「あれ・・・なんかダメでした?」

 

一目で見てわかるほどダメな要素はないように見える小さな映画館の入り口を見ていると、彼女から不満そうな声が届いた。

 

「ダメなのは貴方のほうです わたしが行こうとしてるんですからしっかりと隣にいてください 確かに映画は超好きですけど、あなたが隣にいなきゃ超意味ありません」

 

そう言って手を繋ぎ直して、ほんの少しだけ引っ張られるようにしてそこへと入った。

彼女の顔は楽しそうで、まさしく趣味へと一直線に向かい、ほんの少しだけこちらを見てくれた。

 

自分の好きになりたかった人そのもので、どうしようもなく嬉しくなった。




読んでいただきありがとうございます。
最後にものぐさが発生して今日中の投稿も怪しかったですが、何とかなりました。(書き始め今日の17時)

どうにか一貫性が欲しかったけど文章では表せませんでした。かなしみ
でも一応24日23時30分に始めて同じく24日23時30分に終わらせることができたのでこれも一種の一貫性(多分違う)

1年後くらいにリメイクも一応考えてます。一応、一応(重要)

諸々良くなるといいですね
他のもできたら投稿してみたいですね
構想も書き溜めもないですけど

色々始めたやったので、楽しく、そして短い間でしたが、皆様が見てくれたおかげで自分の中での最後までを完結させることができました。ありがとうございます。

読んでいただき本当にありがとうございました(ございmしたになったからそのままにしようか迷った)
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