ブレイブヴェスペリアが行く   作:だしィー

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ぬいぐるみ少女・エリーゼ

ジュードたちが広場に戻ると、ちょうど他のみんなも集まってきていた。

 

「あ、みんな!」

 

ジュードはそう言って、ミラたちのところへ行く。

 

「じゃあ、俺からの報告。こいつも一緒に行くことになったからよ。よろしく頼むわ」

 

「よろしく」

 

ユーリはそう言い、リタは間単に挨拶をした。

 

「む、いいのか? 我々はこれから色々と危険な場所に行くのだが」

 

「別に構わないわよ。こいつが絡んでる時点でそんなの百も承知だし」

 

ミラが尋ねるとリタは気にもしないといった感じで言い返した。

 

「そうか、わかった。私の方は特に有益な情報はなかった。ここにもう用はない。すぐにも発とうと思う」

 

ミラはそう言い、皆を見る。

 

「待って、この子のことで話があるんだ」

 

ミラの言葉にジュードはそう言いながらエリーゼの事を説明する。ジュードとカロル以外の皆はやっぱりなというような表情をしてジュードの話しを聞いた。

 

「村民がエリーゼを疎んでることは間違いなさそうだ」

 

「うむ。村長の態度からもそれはうかがえた。ジャオという男が戻らねば状況は変わるまい」

 

話を聞くとアルヴィンとミラがそう言った。

 

「でも、エリーはそのジャオって人のこと嫌ってるみたいだよ」

 

カロルはミラの言葉に言い返した。

 

「あのおっさんがいたら閉じ込められて、いなきゃいないで村の奴らに疎まれるか」

 

「大概閉鎖的な村っていうのはそんなもんよ。身内で争いたくないから、悪いことはよそ者に押し付ける。ホント、ムカつく」

 

ユーリとリタは苦虫を噛み潰したような表情で言う。

 

「一緒に行けないかな……」

 

「連れ出してどうする? その先のことを考えているのか? 私の目的は、わかっているだろう?」

 

「……うん」

 

ジュードがエリーゼを連れて行きたいと言うが、ミラは厳しい口調でそれは無理だと言う。そして、ジュードとミラが互いに見合っていると、

 

「別にいいんじゃねーか?」

 

「ホント!?」

 

ユーリがエリーゼを連れ出すのに賛成をした。それを聞いたジュードは驚きながらも嬉しそうな表情でユーリを見た。

 

「ユーリ。君まで何を言ってるんだ。私たちはピクニックに行くわけではないのだぞ」

 

「わかってるって。でも、ここまでしてやっぱり無理だからって放り出すのも後味わりぃだろ?  それにミラ、ちょっと前に言ってたじゃねーか。やりたいことがあったらやってみろ、みたいなこと」

 

ミラがユーリに責めるように言うが、ユーリはそれっぽいことを言って説得をする。

 

「確かに、似たようなこと言ったが」

 

「ならいいだろ? 安心しろ、ちゃんと面倒を見させるからよ」

 

「……はぁ、仕方ない。好きにしろ」

 

ミラはそう言って、ユーリに任せた。

 

「つーわけで、エリーゼだっけか? 連れて行ってもかまわねぇぜ」

 

「ホント! ありがとう、ユーリ」

 

カロルがユーリの言葉に喜びながらお礼を言う。

 

「ただし、ちゃんと面倒見ること。わかったら、エリーゼに話聞かせてこい」

 

「うん」「わかった」

 

ジュードとカロルは元気よく頷いてエリーゼの所に歩いていった。

 

「やさしいんだな」

 

「別にそんなんじゃねぇよ。あの顔みたろ? もう連れて行くって顔してたし、それならここでウダウダ言ってるより、いっその事ってな」

 

「でも大丈夫なの。あんたの話だとこの先危険なんでしょ?」

 

「そんときゃあ、ジュードとカロルに守らせるさ。それにラピードもいるしな」

 

「バウッ」

 

アルヴィンとリタの言葉にユーリが答えていると

 

「ユーリは皆を信じているんだな」

 

とミラが話しかけてきた。

 

「まあな。ギルドってのは仲間を思いあってこそだしな」

 

「そうか。しかし、この先足手まといになったとしても、仮に命を落としたとしても、私は使命のために行動するつもりだ。そのことは覚えておいてほしい」

 

ミラはそう言って村の出口に歩いて行ってしまった。

 

「何あいつ? 感じ悪いわね」

 

リタはミラの言葉にムスッとした表情で呟き、ユーリはそれを聞いて苦笑した。

その後、エリーゼを仲間に連れて、ハ・ミルの村から出て行った。その際、エリーゼはお別れの挨拶に村人に手を振るが、村人たちはエリーゼから目を逸らすだけだった。

 

 

 

~チャット会話~

 

『お礼』

 

エリーゼ(以後エ)「あの……ありがとう……です」

 

ユ「ん? お礼ならカロルたちに言ってやれよ。村から連れ出したのあの二人なんだし」

 

エ「そうじゃ……なくて。村の人から……助けてくれて……です」

 

ユ「ああ、それか。別に気にすることねぇよ」

 

リタ(以後リ)「そうよ。あいつらがムカついただけで勝手にやったことだし」

 

ティポ「それでも、ありがとー。ホント、怖かったんだよー(カプッ)」

 

ユ「のわっ! こらっ! 頭にひっつくんじゃねー」

 

 

『科学者魂』

 

リ「ねぇ、チビッ子。お礼はいいからさ、そのぬいぐるみ見せて欲しいんだけど」

 

エ「えっ? ……どうしてですか?」

 

リ「気になるからよ。どうやって自立稼動してるか、とか。どんなふうな術式で意思を確立してるか、とかね」

 

ティポ「なにそれー、意味わかんなーい」

 

エ「その……ティポを……どうするんですか?」

 

リ「そんなたいした事じゃないわ。ちょーーっとそのぬいぐるみを開いて中身を見るだけだから。ね?」

 

エ・ティポ「!!?」

 

リ「えっ? ちょっと! いきなり逃げないでよ。別にバラすわけじゃないんだから。ねえ、待ちなさいよ」

 

カ「ちょっとリタ! 何やってんのさ!? エリー怖がってるじゃん」

 

リ「うっさいわね! 科学の進歩には必要なことなのよ」

 

エ・ティポ「~~~~~~~~!」

 

 

 

 

 

 

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