ブレイブヴェスペリアが行く   作:だしィー

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出会い

そこは薄暗い何処かの地下。そこに青年ユーリ・ローウェルと青い犬ラピードが意識を失って倒れていた。

 

「・・・・ぐっ、んん、・・・・・ったくあのジジィ、何てことしてくれんだ。」

 

ユーリは意識を取り戻し起きると此処には居ない老人に対して文句を言った。

 

「ラピード、大丈夫か?」

 

「ウゥ~、ガウ」

 

ユーリの声で起きたラピードが返事を返す。それを確認したユーリは周りを見渡し現状を確認する。

 

「っと、此処は地下か? ったく、送るにしても人が居る場所にして欲しかったぜ」

 

「ガウッ」

 

「とりあえず、出口を探すか」

 

ユーリ達が出口を探すために移動していると、

 

「なにするんですか!?」

 

奥の方から人の声が聞こえてきた。ユーリ達は声がした方に行くと

 

「逃がさないよ、僕」

 

黒い鎧を着た兵士が少年を襲っていた。

 

「なんか知んねーが、助けたほうがいいよな。ラピード」

 

「ガウガウッ!!」

 

ユーリは襲われてる少年を助けるためにラピードに声を掛けてから自身も武器を構えて兵士に攻撃を仕掛ける。

 

「っ!?なんだ!この犬は!何処から入った!?」

 

「バウッ! グゥー!!」

 

「えっ? なに?」

 

兵士は突如後ろからラピードに攻撃をされ動揺し、少年も同じく突然の出来事に驚いている。そして2人が混乱している内に、

 

「よくやったラピード! 蒼破刃(そうはじん)!」

 

「なっ!? がはっ」

 

ユーリが兵士を手早く倒した。少年は何がなんだか分からないといった様な顔をして呆然としている。

 

「おいお前、大丈夫か?」

 

「え? あ、はい。大丈夫ですけど。貴方は?」

 

「俺か、俺はユーリ、ユーリ・ローウェルだ。こっちはラピード」

 

「ワウッ」

 

「ユーリさんにラピード。僕はジュード、ジュード・マティスです」

 

「ジュードな。でだ、なんでお前兵士なんかに襲われてたんだ?」

 

ユーリと少年・・・ジュードは互いに自己紹介をし合い、ユーリはジュードに襲われてた理由を聞く。

 

「分からないです。僕はただ教授を探しに来ただけなんで・・・・ユーリさんは何で此処に?」

 

「あ? 俺はなんつーか、迷子みたいなもんだよ」

 

今度はジュードに質問されたユーリが答える。

 

「迷・・子・・?」

 

ジュードがユーリの答えに首を捻る。

 

「まぁいいじゃねーか、それよりもジュードはこれからどうすんだ?」

 

「・・・・僕は教授を探しに行く。元々そのために来たんだから、それにあの子の事も気になるし」

 

それを聞いたユーリは

 

「なるはどな。・・・・・なぁ、俺も付いて行っていいか?」

 

「え!?」

 

「ほら、またあいつ等に襲われたとき一人よりかはいいだろ。それに俺等も出口を探すついでだ」

 

ジュードについて行こうとする。

 

「僕は構わないけど」

 

ジュードはユーリの提案にOKを出す。

 

「よし、それじゃあ行こうぜ。案内頼むぜジュード」

 

「うん」

 

そしてユーリとラピードはジュードについて行く事になった。しばらくして地上に上がるための梯子を見つけ皆であがる。梯子を上ると建物の中に繋がっていた。

 

「コイツはすげぇな。なんつーか、タルカロンぽいな」

 

「なんて広いところなんだろう。このどこかにハウス教授が・・・・」

 

ユーリとジュードは周りを見渡して建物の感想を言う。

 

「で、ジュード。その教授ってーのは何処居るか分かんのか?」

 

「ごめん、分からないんだ。一部屋ずつ探してみるしかないかも」

 

ユーリの質問にジュードが答える。それを聞いたユーリは

 

「なら、ちゃっちゃと探そうぜ。あちこちに怖い人達がいるからな」

 

おちゃらけた様に言ってジュードと探索を再開する。

 

「此処普通じゃ無いよ。一体何をしてるの?」

 

探索を開始して、しばらくするとジュードが呟いた。

 

「ん?そうなのか」

 

「うん、此処ラフォート研究所は精霊術の研究をしてるんだ。なんていうか・・・・兵士ばかりで研究員が少ない。軍事兵器の研究もしてるとはいえ人数の比率がおかし過ぎる」

 

「へぇー、そりゃ確かに変だな。・・・・ん、なんだ?」

 

ユーリはジュードの話しを聞きながら辺りを見回していると、今まで見た兵士とは違う人影が二階の部屋に入っていくのを見つけた。

 

「どうしたのユーリ?」

 

「二階のあの部屋になんか怪しい奴が入ってくのを見たんでな、行ってみるか」

 

「うん」

 

2人は怪しい人影を追って、部屋に入るするとそこは照明が点いておらず暗がりになっていてカプセルの様な物がずらっと並んでいた。

 

「あいつだ」

 

ユーリが見た人物は部屋の中にある上階におり、2人は近づこうとしたら

ボコボコッ!!

 

「「!!?」」

 

「だまし・・・・・・たな・・・・助・・・けて・・・・。もうマナは・・・・・出ない・・・・」

 

近くにあったカプセルの中に老人がおり、助けを求めてきた。

 

「教・・・・・授・・・・・・?」

 

「なんだこりゃ!?」

 

2人が驚愕してるうちに老人は力尽きたように動かなくなり、そして

バシュゥゥ!!

老人の肉体が砕けて消えてしまった。すると照明が点き、2人が部屋を見渡すと

 

「!!!」

 

「おいおい、冗談でも笑えねぇっての」

 

部屋のカプセルには人間が浮かんでいた。2人がその光景に驚愕していると

 

「おいおい、侵入者ってあんた達なの? 見ちゃったんだ?」

 

上の方から少女が声を掛けてきた。

 

「グルルルルル!!!」

 

「・・・・おいテメェ、コレは一体なんなんだ。そんでテメェは何者だ」

 

少女に対しラピードは威嚇をし、ユーリは睨みながら問いただす。

 

「教授になにをしたの!?」

 

ジュードも少女に何が起きたのかを聞くが、それに対して少女はニヤケながら2人を見下ろして

 

「アハ~、その顔・・・たまんない」

 

などと言い、そして

 

「絶望していく人間って!」

 

と叫びユーリ達に斬りかかってきた。

 

「なっ!?この!」

 

ガキンッ! と、ユーリが少女の攻撃を受け止めて、さらに反撃をして少女を引き離す。

 

「戦やろうってんなら容赦はしねーぞ!」

 

「へぇ~、あんたはなかなかやるじゃんか。でもそっちはどうかな!」

 

「えっ、うわぁ!?」

 

そう言って少女はユーリに魔術を放ち目くらましをしたら、真っ直ぐジュードに向かっていき斬りかかるが

 

「ガウッ!」

 

「なっ! おいおい、犬ッコロが邪魔すんじゃねぇよ!」

 

ラピードがジュードと少女の間に入り攻撃を防ぐ。

 

「ナイス! ラピード。このガキ覚悟しろ」

 

「うるさいんだよ! このロンゲ!」

 

ユーリが少女の後ろから攻撃するが少女もそれを魔術で防ぐ。

 

「ったく、なんなんだよ! テメェーは!?」

 

「へっ、教育のなってねぇガキに答えるつもりはねぇな」

 

少女とユーリ達が戦闘をしていると。

ウィーンと、部屋の扉が開き一人の女性が入ってきた。

 

「あ? ・・・なんだまだ仲間が居やがったのか。・・・・・アハ~」

 

少女は女性が入ってくるとそう言った後ニヤリと笑い。

 

「ロンゲ! 今回は見逃してやるが・・・・この女の命は貰うぜ」

 

女性に剣を向けて斬りかかりに行った。

 

「しまった!」

 

「逃げて!」

 

ちょうどユーリ達は女性とは少女を挟んだ位置に居てフォローが出来ない状態であり間に合わないと思ったが、

キュイーン・・・ドゴンッ!

女性は魔術を一瞬で発動させ少女を吹っ飛ばしてしまった。

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ワフゥ」

 

あまりの出来事にユーリ達は呆然とし、女性に関しては何事も無かったかのように部屋に入りカプセルを調べ始めた。

 

「・・・・くっ、その顔、ぐちゃぐちゃにしてやる!」

 

少女は吹っ飛ばされたせいか、完全にキレてしまいユーリ達の事を忘れて女性に対して攻撃を仕掛け始めたが

 

「それは困る」

 

女性は困ったと言っているがそんな様子は微塵も見せず。

 

「イフリート!」

 

炎の魔人を出し、また少女を吹っ飛ばした。そして、ジュードは炎の魔人を見て

 

「これって、イフリート!? 四大精霊を召喚するなんて」

 

と、驚愕していた。それを聞いたユーリは

 

「イフリートだって?」

 

その存在に驚きはしないものの不思議な感じで魔人を見た。ユーリにとってイフリートとは星喰みを倒すために始祖の隷長(エンテレケイア)であるフェローが精霊に進化したものだからだ。それゆえにアレが人に使役されるのは違和感がある。と、いってもこの世界とユーリの世界は別なのでイフリートも別精霊である。閑話休題。

 

「帰れといったろ。まさか、ここが君の家というわけか?」

 

少女を吹っ飛ばした女性はジュードに向かってそう言った。それを聞いたユーリは

 

「なんだジュード、知り合いなのか?」

 

「え、いや、知り合いとかではないんだけど」

 

ジュードに女性の事を聞くがジュードの返答も要領を得ない。

 

「ん? お前はだれだ? もしかしてそこの女の仲間か? ならば相手をしても・・」

 

「違うって。いきなり武器を取り出そうとするな」

 

話しかけられたと思ったら急に戦闘態勢になろうとした女性をユーリは止める。

 

「そうなのか。すまなかった」

 

女性は武器を仕舞いユーリに謝ると、近くのカプセルに近づいて

 

「これが黒匣(ジン)の影響・・・・・?」

 

独り言を言い始めた。

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