ガールズ&パンツァー Bad Company Story   作:Colonel.大佐

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第6話「戦車隊の長い一日」

 全国大会一回戦が終了すると同時に、試合に関する続報が次々と舞い込んできた。一回戦はある意味順当、というか妥当な結果が多かった。去年の優勝校である大洗女子学園が順調に一回戦を突破、聖グロリアーナも圧勝した。もちろん黒森峰やサンダース、そしてプラウダも同じ様に一回戦を苦も無く潜り抜け二回戦目へと向かっていた。

 初戦の継続高校を撃破した私達もさぞ注目されているのでは……と思いSNSやニュースサイトを見たものの名前は殆ど見つからず、むしろ継続高校の初戦敗退だけがクローズアップされるという有様だ。

 とにかく一回戦突破に沸く中、ひとまず練習は休みにして、信越学園の戦車隊は僅かな休息に入った。

 皆には「疲れているだろうから今日は特別休みにする」と伝えてはいるが、実際はかなり切羽詰まった理由が関係している。

 砲弾と燃料の残数がかなりシビアになってきたからだ。いつもの練習メニューのお陰で選手の質も向上はしたが、その反面、去年とは倍以上のペースで練習メニューを組んだだけにただでさえ去年度から減らされた予算が底を尽きそうになっている。

 更に、前回の試合で損傷した戦車の修理という難題まで残っている始末だ。私はこの2つの問題を今日中に解決するため練習休みを返上する事にした。

 

 私はいつもの戦車格納庫ではなく、自動車部の所有するガレージに来ていた。

 ガレージと言っても車20台は余裕で入れる大きさのガレージであり、部員達が談笑したりしながら自動車の整備や修理を行っている。部員の男子や女子も油で所々オイルで汚れたツナギを着て、忙しなく動いているのでちょっとした大きな自動車修理工場と言った様相だろう。

 その一角、戦車道の破損戦車修理用に設けられた場所に2両の戦車が鎮座している。

 M4シャーマンと九七式中戦車改・チハだ。

 シャーマンの車体前面には痛々しい被弾の跡が残り、右側面の転輪は砲撃によって殆ど壊れるか吹き飛ばされて無くなっていた。砲塔も、砲身基部が盛大に破壊されている。

 チハに至っては火災によって丸こげ、装甲も至る所が欠落・破壊されて内装のカーボンの層が丸見えになっている、榴弾が命中した片側の転輪と履帯は殆ど残っていない。脇には回収された欠落部品が転がっているが、どれも使い物にならないくらい破壊されている。

 私の横に立つ自動車部の部長は、腕を組みながらため息まじりにこれらの戦車を見た。

「……今までで一番酷い壊され方だな」

 部長は遠い目でこれらの戦車を見ていた。

「修理は出来そうですか」

 私の問いに部長は首を左右に振る。

「チハはもう駄目だ。こいつを修理するくらいなら新しいチハを買ってきた方が手っ取り早い。予備部品を使って修理するにしても時間が掛かる、廃車にした方がいいくらいだ」

 部長の言葉に私は思わず深いため息を漏らした。

 先の継続高校との試合は勝利に終わった。だが、実際には損害が多く何も得られない勝利――ピュロスの勝利であった。

 パーシングとT-34を除く全ての車両が撃破され、特にチハとシャーマンは複数からの同時砲撃という攻撃により撃破、修理に関しては絶望的な状況に陥っていた。本来ならささっと修理して戦線復帰するのが一番いいのだが、予備部品が経済的な理由で不足している現状、修理できる可能性がゼロに等しいのはかなり痛い。

「シャーマンは?」

「チハにくらべりゃ大分マシだが、これも望みは薄いと思ってくれ。何しろもう予備パーツが無いんだ、共食い整備をしようにも同型戦車は無いし……部品が無ければ修理は無理だな」

 絶望的な状況である。

 こういった戦車の本格的な修理は全て自動車部に一任していたが、自動車部が無理と言ったらもうお手上げなのだ。

「解りました……とりあえずは一時ここに保管して下さい、そのままでいいんで」

「構わんよ。どうせうちにはレストアや修理好きのバカどもが大量にいるんだ、やれる限り修理はしておくよ」

 流石は自動車部の部長だ。惚れてもいいくらい格好いいが残念ながら好みの顔じゃないので止める。

「あと、風の便りで聞いてるんだが、予算足りないんだってな?うちの部費の3分の1以下の予算で戦車道やってるって本当か?」

「本当ですよ、生徒会長のバカにこの後説得をかけるつもりです」

 小脇に抱えた予算申請書を入れたファイルに視線を移しながら、私は応えた。

「戦車道が無くなるのも寂しいもんだ……うちだって戦車の整備が出来なくなるのは辛いんだ、頑張れよ隊長」

 部長の言葉に、私はお辞儀で返した。

 

 生徒会室は校舎の最上階、まるで権力者の部屋のような場所にあった。

 学園艦の運営に関してある程度の決定権を有する生徒会は、実質的にこの学園のボスでもある。そんな連中の根城は高い所に決まっている。

 事務机が立ち並ぶ生徒会の運営室を抜け、両開きのドアをノックする。

 すぐさまドアが開かれる。ドアの両脇を固める2人の男子生徒を一瞥しながら、私は前へと進んだ。

 部屋の中央、マホガニーの豪華な机の向こう、高級な皮製の回転イスにふんぞり返った、憎らしい女が私を出迎えた。

「こんにちは隊長さん」

 粘つくような不快な声だ。私は不快感を極力顔に出さないよう注意しながら、軽く一礼をする。

「どうも。早速ですけど予算の申請に来ました」

 私は小脇に抱えたファイルから書類を取り出し、生徒会長の机の上に置いた。

 それを手に取った生徒会長は書類をざっと眺めてから、再び置いた。

「いつにまして多いみたいだけど」

「これでも少ない方です。すでに戦車の予備部品、砲弾、燃料が枯渇してきています。このままだと戦車道の授業そのものが成り立たなくなる可能性すらあります」

 進言を続けるが、生徒会長は“話を聞いてる”よりも“話を聞いてやってる”という態度でこちらを見ている。

 頬杖を付きながら、ニヤケ面で私を見ていた生徒会長はため息を吐いた。

「予算に関してはもう回せないから、今ある費用で何とかして」

 今何と言ったんだ?

 予算はもう回せない?

「もう予算は与え無いと?」

「そう」

 生徒会長は呆れ交じりの口調で私を説教するように説明を始める。

「……まぁ、正直な話、金食い虫の戦車道に予算を回したくないのよね。別に我が校は戦車道以外の分野では業績や実績もあるわけだし。それに次の試合で無様に負けて、学園の面汚しにされたらこっちが迷惑だから出来ればもう辞退でもしてくれるのが一番ありがたいんだけど」

 私は拳を強く握る。

 頭に血が上り始め、今すぐこの女の首根っこを掴んで締め上げてやりたい気持ちになるが、それを抑えて冷静さを失わないようにする。

「不快です、訂正して下さい」

 思わず本音が漏れるが、生徒会長は思わぬ反論に一層機嫌が悪くなったのか、こちらを睨み返した。

「誰に向かって口を聞いてるつもり?」

 不遜な態度を取り始めた生徒会長は攻撃的な口調へと切り替わる。

「お情けで廃止を撤回してやったのに、学園艦内でちまちま戦車道をしてればいいものを、全国大会へ出るだの夢見るような事言って、恥ずかしくないの?はっきり言ってこっちはいい迷惑なの」

「……じゃあ何でそこまで予算を減らすんですか。異常です、別に学園艦の経営危機に陥ってる訳でもないし、前年度から全体の予算が減ってる訳でもないのに、何で戦車道だけ予算を減らすのか、理由だけでも聞かせて下さい」

 私は生徒会長に向けて力強く言い放つ。対する生徒会長は黙ったままだ。

「答えて下さい生徒会長。何故ですか」

「存在そのものが気に喰わない」

 生徒会長は静かに、そして威圧的に呟いた。

「昔から言うでしょ?横暴は生徒会の特権。学園艦のために私はそれを行使しているだけよ、戦車道なんて野蛮で非文明的で暴力的なだけ。文科省が推薦を始めようが知ったこっちゃないのよ……今残ってる戦車道の予算は全て引き上げるように指示する。今ある分で何とかしなさい」

「っ!」

 そんな事をしたら、もう試合をする事も、練習する事すら出来なくなってしまう。

 私は抗議をしようとするが、それを封じるように会長は予算申請の書類を、机脇のくずかごへと放り込んだ。

「話はもう終わり。帰って頂戴」

 頭の中が真っ白になった。

 私が呆然と立ち尽くす中、扉横で控えている男子生徒が、私を連れ出すように腕を掴もうとするが、それを払いのける。

「私に触るな!」

 つい大声が漏れる。

「口には気をつけて貰いたいわね、隊長さん。生徒会の権限がどんな物かお忘れかしら?」

 私は舌打ちを漏らしながら、踵を返して会長室のドアを乱暴に開ける。

 今すぐここを離れたい。この両手で、あの生徒会長を殺してしまう前に。

 

 

 練習休みで誰もいなくなった格納庫のブリーフィングルームで、私はため息混じりにノートパソコンへ面と向かっていた。

 書いているのは戦車道の大会運営に対するメールだ。内容は……二回戦出場の自主辞退願だ。

 生徒会長の横暴によってもう何も出来なくなったしまった私は、結果的に生徒会長が言うとおりの行動をせざるを得なかった。もう予算は全て取り上げられてしまい、このペースでは週1回、それも戦車1台を動かす事しか出来ないのだ。次の試合の挑んでしまえばもう何も出来ない、勝っても負けても戦車を眺めるだけで残り半年が終わってしまう。

 最期の華を咲かせて散るか、それとも慎ましく惨めな状態で生き延びるか……苦渋の決断だったがこれしか方法は無かった。

 だが、思い立った所でメールの文面を打ち込む指は鉛のように重く、気が進まない。本文の一行を書くのに苦労している中、ブリーフィングルームのドアがノックされる。

 返事をすると、紗江が入ってきた。

「暇なんで遊びに来ました」

 紗江は明るい顔を浮かべている。私にはそんな笑顔を浮かべる余裕がうらやましい。

「……そう」

 私は適当に返事をしてから、再び本文記入の作業に戻る。

「隊長、また何かありましたね」

 紗江の言葉に、私はおもわず手を止めてしまう。しまった。

「そんな気がした――なんて言うまでもないですよ。もうバレバレです」

 珍しく紗江が意地悪な感じて私に言葉を投げかける。

「……まぁ、ね」

 私はノートパソコンを閉じた。

「紗江……皆には内緒にしてほしい話なんだけど」

 今日、生徒会室で起こった顛末を紗江に説明した。

 

「そんな横暴……許されないです!」

 話を全て聞いた紗江は私と同じ意見を口にしていた。

「でも無理よ、生徒会の言う事は絶対……もうあいつには何を言っても無駄だよ」

 私は髪を掻きながら、正直今ここでやっていた事を白状する。

「もう戦車道の運営も、公式戦の継続も不可能に近いよ。今、連盟に二回戦出場の自主辞退のメールを書いてた所……」

 それを聞いた紗江は、ただ黙った。

 沈黙が流れた後、紗江はぽつりと口を開いた。

「……失礼します」

 そう呟くと、紗江はすぅ、と息を吸う。

「ふざけるなバカ!」

 紗江の怒号がブリーフィングルームに響き渡った。

 普段の口調から考えられないほどの怒りと真剣さが混じったその怒号に、私は思わず面食らいかけるが気には留めない。

「私達がここまでやってこれたのに、そんな程度で諦めるなんて、それでも隊長か!まだ何か手がある筈でしょ!」

「だったらその手の内を教えなさいよ!」

 私もムキになってイスから立ち上がり反論する。

「もう八方塞がりでどうにもなんないわよ!それとも何?あんたがどっからか予算を引っ張ってこれるわけ!?」

 一通り叫んだ後で、私も紗江も肩で息をしている事に気がつく。

 私はそのまま、力に任せてイスに腰を下ろした。

「……言い過ぎた、ごめん」

 声を荒げていたのがバカらしくなって、私は謝った。

「……すいません」

 紗江も同じ様に頭を垂れて謝る。

 互いに罵声を浴びせかけても状況は好転しない、今やるべき事は八方塞がりのこの状況下をどう打破するべきかだ。

「考えよう。どんな方法が残っているかを」

 

 それから私と紗江は考える限り意見を出し合った。

 生徒会長で駄目なら生徒会の会計監査に予算を申請する、学園長に直訴して生徒会長を罷免させる、スポンサーを探して資金を出してもらう、各部からカンパを募り何とか大会を乗り切るなど様々な意見が出てくる。

 だが、考えてもその意見を潰せる意見が存在する事に気が付く。会計の最終的な決定は生徒会長が行う、学園長は実質お飾りでどうにもできない、スポンサーは転がっていないし、カンパを募ろうにも戦車道の存在すら知らない奴がいる以上、出してくれる奴は殆どいない。

 結局この状況を打破できる手段はないと解ると、私も紗江も本格的に落ち込むしかなかった。

 あれこれ書類を広げながら1時間近く粘っていたが、どうにもならない事は明確だった。

「……隊長、退学覚悟で生徒会室砲撃します?」

「……それでもいいかなぁ……その後に大洗へ転校しようかな」

 現実逃避を始める中、ブリーフィングルームの扉が開かれた。

 私と紗江が扉を向く。

 見慣れた人影が立っていた。

「……奈央、今日は練習ないよ」

 部屋に入ってきた奈央は何も言わずに左手にぶら下げたコンビニのビニール袋から飲み物の缶を取り出して、2本、書類を広げていた机の上に置いた。

「奈央?」

「ちょっとは話しが進んでると思ったけど、全然進んでなくない?」

 呆れとも心配ともつかない口調で奈央は手近なパイプ椅子を手繰り寄せ、広げて座った。

「え」

 事態を飲み込めない私達を尻目に、奈央は炭酸飲料のプルタブを開け、ごくごくと飲んでから話を再会する。

「たまの練習休みなんだから遊びに誘おうと思って格納庫に来たら、ものすごい罵声の応酬が来て何事かと思ったら……」

「もしかして全部聞かれてた……?」

「奈央さん酷いです!」

 恥ずかしい事に筒抜けだったようだ。いつも以上に攻撃的だった私達の会話も全部聞かれていたとは……

「で、生徒会長の言っていた事って本当なの?」

「本当」

 奈央が持ってきてくれた缶ジュースに手を伸ばす「奢り?」と聞くと奈央は頷く。

 プルタブを開けてジュースを一口飲んでから、私は今日何度目かわからないため息を吐いた。

「今年は諦めるしかないか……あの女が生徒会長のイスに座っている限り、もう何も出来ない」

「私は皆と戦車道がしたいです、1日でも長く。また去年の繰り返しになるなんて、それこそ生徒会長の思うツボじゃないですか」

 紗江も言い分には全面的同意だが、現状、予算がない事にはどうにもならないのが現実だ。

「どっかに部品とか砲弾が転がっていたらいいのに……」

 奈央の言葉に紗江と私は力なく笑った。そんな理想郷があれば苦労しないだろうに。

 ……待てよ。

 缶ジュースを片手に、真剣な思案に入る私に、2人が奇異の視線を向ける。

「どうしたの?」

「……まだ可能性がある」

 すぐに缶ジュースを置くと、私は部屋の片隅にある本棚へと向かう。戦車道用の資料、今まで使ってきたマニュアル、雑誌「戦車道」の読み古したバックナンバー、乱雑に並べられたそれらの中から一冊のファイルを取り出す、古ぼけたそのファイルには「備品目録 1995~2005」と書かれている。

 噂話の域を出ない話を思い出しながら、私は2人の前にそのファイルを置き、説明を始めた。

 

「幻の戦車道用倉庫?」

 全ての説明を終えると、奈央は素っ頓狂な声を上げた。

 対する紗江は懐疑的な表情を浮かべている。

「あの……隊長、確かに前任の隊長はそんな話していましたけど……本当にあるんですか?」

 確かに、このファイルには使用が確認されていない大量の備品、さらには予備の戦車や改造キットの記述があるが実在するかどうか、真相は未だに不明だ。何よりもそんな噂話が昔から成立しているにも関わらず、ここ数年間、存在が確認されていない事を考えれば、書類のミスという一言で片付けるのが妥当だ。

 だが、八方塞となった今、この学園艦のどこかにあるかも解らない幻の倉庫を発見できれば、戦車道の存続に希望は持てる。

「いずれ噂の真偽を確かめないといけなかったから、丁度良かったわよ」

 私は2人の顔を見る。

「今日は2人とも暇なんでしょ?こうなったら最期まで付き合ってもらうから」

 2人は頷く。やはり持つべきは頼れる親友だ。

 

 学園艦の内部には街や教育施設、または学園艦の運用に必要な施設が揃っている。学園艦を航行させる機関はもちろん、地下の農場だったり、地下街だったり、一部学校の特別施設がそうだ。

 中でも、学園艦に必要とされるのは物資の備蓄スペースだ。学校で使われる備品はむろんの事、学園艦の住人が生活する上で必要な日用品、嗜好品や生活必需物資など、色々な物が保管されている。そういった備蓄スペースは学園艦の倉庫区画に存在する。

 例の倉庫が存在すると言うのなら、もうここしか該当する区画は無いだろう。

 とは言え、学校に関する倉庫区画だけでもちょっとした原子力空母3隻分のスペースがある巨大な区画だ。迂闊に中に入って迷ったりしたら事だ。

 狭い通路の中を歩きながら、私は「関係者以外立ち入り禁止」の注意書きを無視しつつ、重厚なハッチを開けて中に足を踏み入れた。

「すごい……こんな所あるんだ……うちの学校」

 奈央が感嘆の声を盛らす。

 ハッチの向こう、私達が歩くキャットウォークの眼下にあるのは強力な天井のライトに照らされる、延々と続く倉庫の山だ。荷物ではなく倉庫が何十個も、整然と遠くまで並んでおり、更にその倉庫と倉庫の合間に、ブロックのようにコンテナや木箱が積まれている箇所もある。

「凄いですね……インディ・ジョーンズのアークを保管してた倉庫みたいです」

 微妙に伝わる人が限られそうな例えを紗江が口にする。

 こんなに広大な場所から目当ての倉庫を探るのは不可能に近いだろう。せめて倉庫区画の詳細な地図があればいいのだが……

「まっすぐ行くとエレベーターがあるみたいです、行ってみましょう」

 紗江の指差す先には、下へと通じるエレベーターが見える。私達は早速降りる準備を始めた。

「それにしても、これだけ広いと探すのも大変そうですね」

 一階へと向かうボタンを紗江が押す。

 扉が閉まっていく。

「うーん……どこかに倉庫の地図とかあればいいんだけど」

「この広さじゃチームのみんなを呼んで来ても足りないよ……本当見つかるの?」

 奈央がごもっとな言葉を呟く。

 モーターの駆動音と共に、エレベーターは下へと降りていき、わずかな揺れと同時にエレベーターの扉が開いた。

「ん?」

 人影が、私達の視界へと飛び込む。

 

 そこには警備員の制服を着た女性が立っていた。

 歳は20代半ばくらいだろうが、綺麗な顔立ちだがどこか無表情だ。色白の肌に、流れるような長い黒髪が綺麗だ。

「何やってるのあんたら?」

 ギロリ、と睨まれ、高圧的な言葉が投げかけられる。

 私は思わず背が震えた。

「一般生徒は許可証がないと立ち入り禁止、どこの学科?船舶科には見えないけど」

 問い詰められ、私は思わず言葉に詰まる。

 立ち入り禁止、と聞いて私は思わず焦り始める。このままエレベーターのボタンを押して逃げようか、と思うがその女性はがっちりと扉を押さえ込んでおり、開閉が出来ない。

「あっ、あのう、探し物をしていたら道に迷ってしまったんですけど」

 正直な言葉を紗江が漏らす。

 警備員の女性は短いため息を付いてから、再度私達を睨み返した。

「道を間違えたにしては深い所まで来たわね、それも許可証なしで。立ち入り禁止の注意書きが読めなかったの?」

 まずい、これは問題が起こるパターンだ。

「……とにかくここから出な。話は事務所で聞くから」

 私達は素直に従うしかなかった。

 

 倉庫区画から連れ出された私達は、倉庫の管理事務所へと連れてこられた。

 素っ気無いパイプ椅子に座らされ、待たされている私達はただただ黙っているしかなかった。

 恐らくは私達が独断で立ち入り禁止の場所で何かやっていた事を生徒会か教師連中へ通報するつもりなのだろう。不法侵入をやってしまったのだ、学園艦の自治をある程度任されている生徒会から何らかのペナルティを与えられても不思議ではない。

 あれこれ考えているうちに、先ほどの警備員の女性がやってきた。

 近場にあった事務机の横にある、安物の回転椅子を引っ張り出すと、私達の目の前に置き、腰を下ろした。

「さて……あの倉庫で何をするつもりだったのか、洗いざらい言いな」

「……戦車道の倉庫があると聞いて、調べに行ってました」

 奈央が観念したように私達の目的を話した。

 と、それを聞いていた警備員の女性が、思わず目を見開いた。

「戦車道……って、あの戦車道!?」

「はい、そうですけど……」

 紗江が答える。

「もしかして、戦車道の受講者!?」

「受講も何も私が隊長です、2人は同じ戦車に乗る装填手と操縦手の……」

 と、説明しようとした所で警備員の女性が椅子のキャスターを揺らして、ずいっと椅子ごと私達へ近付いて来た。

「あたし、この学校で戦車道やってたの!」

 同類を見つけたかのような笑顔で、警備員の女性が一気に態度を軟化させた。

 面食らう私達を前に、はっと我に帰った警備員の女性が、一つ咳払いをしてから握手の手を差し出した。

「自己紹介してなかったね、あたしは南雲暁美。この学校で戦車道やってたんだ、もう何年も昔にね」

 

 警備員のお姉さん――南雲さんはそれから堰を切ったように私達を質問攻めにした。

 試合とかやっているの?今どんな戦車保有しているの?相変わらず強豪校は昔と変わっていない?と戦車道にまつわる質問を投げかけられ、私はそれに答えていくに連れて南雲さんの私達に対する態度は次第に軟化していった。

 一通り質問に答え、練習試合で聖グロリアーナの二軍相手に辛勝した事、そして全国大会で一回戦を勝ち抜いた事を伝える。

「そうか……バッド・カンパニーの再来だねぇ」

 南雲さんは快活に笑う。

「バッド・カンパニー?」

 ゲームか、それともバンドの名前か?と私は頭を捻る。

「私達の昔の渾名。信越学園も昔は有名でね、私が現役の頃は飛ぶ鳥を落とす勢いで全国大会で腕を鳴らしていたのよ。勝つ為なら手段も選ばす、勝利に貪欲であれ、だが楽しむ事を忘れるな。それが当時のあたし達のスローガンだった」

 どこか遠い目で南雲さんは話を続ける。

「そんでまぁ、ついた渾名がバッド・カンパニーってわけ。手段もスタイルも選ばない獰猛で凶悪な戦術も多かったし、そう言われるのも仕方ない話だけどね」

「そうだったんですか……」

 奈央や紗江が感心する。

 私だって同じだ。今目の前にいる人は、かつて全国大会を戦い続けたベテランなのだ。

「あ、そう言えばあんた達、何の戦車使ってるの?」

「シャーマン戦車です、初期型の」

 南雲さんの問いに紗江が答える。南雲さんは驚いた表情を浮かべる。

「シャーマンか……実はあたし、シャーマンの車長やってたんだ。当時は1軍の副隊長でね。よくバリバリ乗り回して敵戦車をボッコボコにしてたよ、流石にティーガーあたりは勝ち目が無かったけど、これでも黒森峰のパンターを撃破した事もあるのよ」

「凄い……!」

 紗江が尊敬の念に満ちた目で南雲さんを見た。

 それもそうだ、パンターと言えばドイツ軍の誇る最強の中戦車、装甲も火力もシャーマンを上回る性能である強敵を相手に、私たちの乗るシャーマン初期型で撃破するとは並大抵の事ではない。

「流石に優勝経験は無かったけど、全国大会では準優勝経験もあるし、少なくとも1回戦や2回戦で敗退するような学校じゃ無かったんだけどね」

 それは私も話に聞いている。

 実際、ブリーフィングルームには古い賞状やトロフィーが飾られている。全国大会への出場を記念にする集合写真もあるし、当時の新聞切り抜きや、雑誌「戦車道」の読み古されたバックナンバーにも当時の取材記事が載っている。

「……でもまぁ、私の代で一度戦車道は途切れてるんだけどね……」

「そうなんですか?確かに以前は強豪校だったのに、数年前から急に勢いが落ちたらしいですけど……」

 紗江の言葉に、南雲さんは頷いた。

「あたしが副隊長やってた時に事件があったのよ……まぁ、あれは仕方ない話でもあったけどね」

 南雲さんは遠い目で過去の話を語り始めた。

「あの頃、当時の生徒会が学園艦運用で失敗して相当な赤字を作っちゃって、学園艦が運営危機に陥った事があったのよ。それで生徒会が予算縮小案を発表して、その煽りを真っ先に食らったのが戦車道だったってワケ。戦車を減らして、予備部品も燃料も砲弾も、減らせるだけ減らそうと言うのが生徒会の言い分だった……でもこっちは戦車道に全力賭けてた、みんな楽しんでいたし、ここまで積み上げてきた努力や実績を無にするような判断から隊長は本気で抵抗を始めたの」

「何をしたんですか?」

 紗江の問いに南雲さんは笑って答える。

「……戦車を使ってストライキをしたのよ。格納庫に陣取って、戦車に燃料と弾薬をありったけ積み込んで、キューポラも全てロックして、最終的には学校の生徒会室を榴弾で一斉砲撃する計画だったけど……いやぁ、あれはまるで学生運動だったかな」

 南雲さんは笑いながら語っているが聞いてる私らは全く笑っていない。

 まさにバッド・カンパニーの名前そのものの集団である。戦車道に使う戦車を、文字通り兵器として運用しようとしていたのだ、もし実行されていたら戦車道廃止どころか関係者全員が逮捕されても何らおかしくない。

「生徒会が売り飛ばす筈だった戦車を守ろうとしたけど、結局生徒会執行部に立ち退きされちゃってね……まぁ執行部でダメだったら次は自衛隊が出番だったけどね」

「その後はどうなったんですか?」

「……1年間は生徒会の方針で自主的な大会出場停止処分。更に予算が想定の倍くらい減らされちゃってね、気が付いたら倉庫もガラガラ、おまけに1軍が編成できるくらいの戦車がいつのまにか無くなっていて、残ったのは軽戦車と中戦車だけで、隊長は全ての責任を負って戦車道から去ったの」

 南雲さんはどこか憂いのある笑みを浮かべる。

「今思えばバカな事をしたかな、隊長も副隊長のあたしも。伝統や誇りも強さも台無しにしちゃったし、その後に続く後輩にも迷惑をかけたから……」

「そんな事無いです」

 紗江がキッパリと言い放った。

「ただ単に生徒会が悪かっただけじゃないですか、南雲さんは間違っていません、同じ状況だったら私も同じ事をします!」

 私も同じ意見だ。現に、歴史を繰り返すかのごとく生徒会の横暴を前に戦車道へ危機が訪れているのだ。

 南雲さんは一瞬、目を丸くして私達を見ていたが、すぐに無邪気な笑顔を浮かべた。

「……いいね、あんた達。あの頃のあたし達みたいな目をしてる」

 南雲さんが嬉しそうな反面、逆に私は現状を見て複雑な気持ちになる。

 戦車が2両使用不能、そして弾薬・燃料・部品が不足し次の試合を最後に私達の戦車隊は瓦解するしか道が無いのだ。

「……でも、もうこの学校の戦車道も長くは持たないです」

 紗江が正直な本音を切り出す。

「え?何かあったの」

「生徒会長の横暴で予算が差し止められて、もうすぐで戦車道の運用が停止しそうなんです。最悪無くなる可能性も……」

 紗江が辛そうに現状を話していく。

「それで『まだ使われていない幻の戦車道用倉庫がある』という噂話を聞いて、このファイルを頼りにここまで来たんです」

 私は持ってきていたファイルを取り出した。

「貸してみ」

 南雲さんはそう言うと、私からファイルを持って行った。ページを捲り、古ぼけた備品リストと予備戦車リストへ目を通していく。

「……チェックが引かれてないのが殆どなので、まだこの倉庫区画に残っていると思うんですけど……」

 私が説明を入れる。南雲はさんはふんふんと頷きながら、一通りリストを見てファイルを閉じた。

「まぁ、ざっと半分くらいは私がチェックした区画ね。今まで戦車道に関する荷物や資材は見た事が無いから、残ってない可能性もあるかな」

「え」

 あっさりと無慈悲な宣告を言い渡される。

「ただし」

 南雲さんはピッ、と人差し指を立て、不敵に笑う。

「ハの六倉庫はここの管理台帳でも、もう長い事チェックされていない倉庫だから、望みがあるとすればここかも」

 南雲さんは事務所の時計を見た。

「あんた達、時間は大丈夫?」

「え?はい、寮の門限9時までに間に合えば何時でも……」

 それを聞くと、南雲さんはニヤリと笑ってから事務机の引き出しを開ける。鍵の束を取り出してベルトのホルダーへと付け、強力なマグライトも数本取り出して机の上へ広げる。

「なら大丈夫か。じゃ、ちょっと付き合いな」

「あのう、何をするんですか?」

 奈央の問いに、作業用のジャケットを着ながら南雲さんは白い歯を見せて笑った。

「可愛い後輩のための一仕事!」

 

 事務所を出た私達は、南雲さんの運転するジープに揺られて倉庫区画を移動していた。

「あの……私達許可証もないし、立ち入り禁止の区域に入っちゃってるんですけど」

 奈央の言葉に南雲さんは笑って答える。

「気にしなくていいよ!今日は特別不問にするから」

 時折、地図を確認しながら幾多もの倉庫を通り抜け、ついにジープはうず高く積み上げられた木箱の山の前へ停車した。

「ここから先は車じゃ行けないから、徒歩で移動して」

 全員にマグライトを手渡すと、南雲さんは木箱の隙間を縫うように前へと進んでいった。

 天井にある照明の光すら届かない、埃っぽく狭い空間を進みながら、私達は目的地である「ハの六番倉庫」へと進んでいった。

「本当にあるんですかね、宝の山が……」

「無いとこっちが困る、必ずあるよ」

 紗江の弱音を否定するように呟く。

「何かワクワクするね」

 奈央は反面、ニコニコ顔でこの“冒険”を愉しんでいるようだ。

 前を進んでいた南雲さんが不意に足を止めた。

「ハの六……ハの六……ここだ」

 木箱の隙間へと、吸い込まれるように南雲さんが入っていく。人が一人通れるぐらいの隙間を進むと、私達の前に倉庫と巨大なシャッターが現われた。シャッターには掠れた白字で「ハ - 六」と書かれている。

「最後の記録だとここのチェックが行われたのは10年前ね……ちょっと待ってて」

 南雲さんはシャッターの横、倉庫の壁にある配電盤のような箱をあけ、鍵を差し込んで捻る。

 モーターの駆動音が鳴り響き、シャッターがガタガタと埃を撒き散らしながら上がっていく。

「いよいよご対面の瞬間かな……!」

 奈央がやや興奮気味で前を見る。

 シャッターが開いた先には――

「あれ?」

 暗闇が広がっていた。

 私は急いでマグライトのスイッチを入れる。

 蛍光色の灯りが、積み上げられた木箱の側面を照らした。

「……ちょっと待って、今電気を付けるから」

 倉庫内側、シャッター横に立った南雲さんは、壁の配電盤に設けられたスイッチを片っ端から上げていく。

 バシャ、と音が鳴り、天井のライトが一斉に点灯を始める。

 

 そして、

 私達は息を呑んだ。

 

 積み上げられた木箱の向こうには、山が広がっていた。

 コンテナ、木箱、鉄のケース。全て乱雑に積み上げられ、埃っぽい空気の中で、天井の電灯で照らされている。

 そして、大きなこの倉庫の終わりが見えないほどに物資の山は続いていた。

「ありゃ!?何コレ!?」

 南雲さんですら、圧倒される量の木箱やコンテナに目を丸くする。

 今では空に近い備品倉庫を満タンに出来る、いや、それでも入りきらないぐらいの物資が目の前にあるのだ。

 私が圧倒される中、南雲さんがどこからか持ってきたカナテコを、私へと渡した。

「試しに開けて確認してみよ」

 早とちりしては行けない、これが戦車道の失われた幻の倉庫である確証は無いのだ。

「はいっ!」

 だが逸る気持ちは抑えられない。私は胸の高鳴りを感じはじめていた。

 私は近くにあった木箱を見つけると、カナテコでビス留めがされた蓋を開ける。隣で見ていた紗江が、即座に蓋を取り払った。

 思わず、私は生唾を飲み込んだ。

 その中に納まっていたのは、木製の板で仕切られた砲弾だった。75mm砲、私たちが乗るシャーマンの砲弾だ。

「ここが忘れられた備品倉庫で間違いないみたいですね……!」

 紗江と私は互いに顔を見合わせる、それから即座にハイタッチを決めて喜んだ。

 南雲さんも、手近な木箱を開けて中身を確認する。

「凄い……ドイツ戦車用の暗視装置まで……」

「本当ですかっ!見せてください!」

 紗江が目を輝かせて他の木箱へと飛びつく、戦車道の経験者にとっては宝の山みたいな場所だろう。

 こんな楽園がもう何年もほったらかしにされていたのは奇跡に近い事だ。私は一人静かに感動している。

 と、我に返って私は手元のファイルを確認していく。

「形式は不明だけど、ハの六倉庫に戦車用のアップグレードキットと予備戦車が残ってる!紗江、奈央一緒に探すの手伝って!」

「はーいっ!」「了解!」

 2人はライトを片手に、倉庫の奥へと進んでいった。

「……凄いなぁ、こんな場所が学園艦に眠っていたなんて」

 南雲さんは感慨深い面持ちで倉庫の木箱たちを眺めている。

「あっ、でもこれって勝手に使っちゃったらダメだったりするんじゃ……」

 私は急いでリストを確認する。

「いいのいいの、大丈夫だから」

 慌てる私を南雲さんがなだめた。

「あたしは倉庫管理のアルバイトもやってるのよ、未整理の区画の管理者は私だし、持ち出しの許可は形式上、テキトーに書類作って貰うだけで通るから。それにこのファイルの書類「管理は戦車道責任者に限る」って書いてあるでしょ」

「あっ、本当だ……」

 私のリストの端に小さく書かれたその言葉にほっと胸をなでおろした。

「それにしても、何でこんな量の物資が手付かずのままに……?」

「今から10年位前に、学園艦の艦内倉庫の整理計画があって、その煽りで「書類上は消えた倉庫」が出来たのが理由かも。実際の整理が1年に数回しか行われてないから、こうやって空にする予定だけど空になってない倉庫がまだ沢山あるのよ」

 リストにもう一度目を通しながら、南雲さんは推察を続ける。

「過去にこのリストを見て、探していた人もいるだろうけど、まず見つかる筈無いわよね。倉庫の地図を見ても消えてるし、最新の情報だと既に「処分された」って扱いになっているから……」

 と南雲さんが言いかけたところで、倉庫の奥から紗江と奈央の声が響いた。

「隊長ーッ!!大変です!!」

「ちょっと由里ー!凄いの見つけたよ!!」

 何事か、と私は木箱やコンテナの合間を縫って倉庫の奥へと向かう。

 積み上げられたそれらの山を抜けると、僅かに広いスペースへとたどり着く。照明が届かない薄暗いその空間に、何やら戦車のシルエットが複数佇んでいる。

「……予備の戦車?」

 恐らくは目録に書かれていた予備の戦車だろう。そのシルエットを眺めながら、私はマグライトを付けて薄暗闇に沈んだ戦車に光を当てる。

「これは……!」

 私達の目の前に、チームの救世主と呼ぶべき戦車が現われた。




【解説&こぼれ話】
■タイトル元ネタ
映画「日本のいちばん長い日」
■自動車部
原作と同じく優秀な自動車部がバックアップとして活動している設定。ただし今作では女子高ではなく共学校という設定から男子生徒もいるという設定。イメージ的にはパトレイバーの特車二科整備班。
■自動車部部長
名前こそ決めていないが設定のあるキャラクター。由里よりも上級生で車いじりが死ぬほど大好きなクールガイ。その後のストーリーにもちょくちょく顔を出すキャラで、校内の移動は折り畳み自転車を愛用しているという設定。ビジュアルはイメージしてないがパトレイバーのおやっさんの若い頃のような感じで創作したキャラ。
■ピュロスの勝利
割に合わない、という意味の慣用句。期限は古く紀元前280年ごろヘラクレアの戦い・アスクルムの戦いに参加したピュロス将軍の軍勢が、勝利を果たしながら多大な損害を受けた上に、戦争自体の目的を達成できなかった事が由来。
■「原子力空母3隻分」
どれくらい広いかと言うとミニッツ級原子力空母が甲板幅76.8メートル、船体の長さ330メートルで、更に×3つなのでバカでかい設定です。大きい学園艦なら当然、物資や倉庫も広いだろうとという理由です。
■名前元ネタ
南雲暁美→南雲忠一
■戦車道のOG
学校なので当然卒業生がいるとして、ではOGもいるのだろうという思い付きで登場。先輩風を吹かしてるようで、その実後ろから温かく見守る姉御キャラという設定。きっと卒業後も学園艦で働いているので同級生から「まだ学園艦にいるの?」と言われてそうな人。
■暗視装置
紗江が言っているのはドイツ軍がWW2末期に開発した暗視装置「ZG1229 Vampir」の事。パンター戦車に搭載する世界初の軍用ナイトビジョンで、アクティブ式の第0世代型。フィクションでは「ハッピータイガー」でおなじみの代物で、信越学園も過去にパンターを運用していた事を示唆する設定。
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