バイオハザード リターンズ   作:GZL

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予定を変更して、これからリベレーションズ2を執筆します。
詳しい概要を知りたい方は活動報告をご覧ください。
活動報告でも書きましたが、本当に自分勝手ですみません。


IF Story5 絶島
第39話 発端


崩れ行く歪な形をした塔の上から玲奈は飛び降りようとしている。

崖下は断崖絶壁、荒れた波が何度も対岸に打ち寄せる。

ここから逃げれば、この塔の崩壊から逃れられて生き延びられるかもしれない。

だが…玲奈は簡単に飛び降りられなかった。

彼女の後方5mもないところで薺が瓦礫に埋れて動けずにいるのだ。

助けようにもそこのルートは崩れ落ちて行けない。

もう一度薺を見てから、玲奈は息を吸って飛び降りた。

目元に涙を溜めて…。

 

 

次に意識が戻った時には玲奈は車輪付きの担架に乗せられて、病院の通路の上を移動していた。

ボヤける意識には海翔が…。

 

「おい!薺は……薺はどこにいるんだ⁈」

 

彼の質問に答えることは出来なかった。

口が動かないのだ。

しかし、集中治療室に行く前に流した涙が…玲奈の答えとなった。

海翔は床に崩れ落ちて、思いっきり地面を拳で叩くのだった。

 

 

ー3日前ー

どうしてこうなったのか…。

これを語るには3日前に遡る。

玲奈はハワイで1人で海に着ていた。

玲奈の前を通る女性たちも美しかったが、それよりも圧倒的な美しさを放っている玲奈。もちろん男性は必ずと言っていい程振り向く。

マットの上で日向を浴びている玲奈だったが、、不意に殺気を感じた。

一瞬のうちに起き上がって、バッグに入っている拳銃に手を伸ばす。

明らかな殺気を感じたが、周りには嫌らしい視線を向ける男性や、玲奈の身体付きを羨ましく思っている女性たちしか見えなかった。

 

「…気のせい…かしら…」

 

それからも玲奈は気にせずに陽を浴び続けた。

そしてホテルに戻ろうとしたとき、その殺気の正体が現れた。

腕を掴まれて、路地裏に引っ張られると、腹に拳銃を当てられる。

 

「!」

 

動くなという意志表示だろうが、玲奈には何の怖さも感じられなかった。むしろ…相手をぶちのめしてやりたいという気持ちばかりが昂っていく。

玲奈は相手の拳銃を掴んで、そのまま腕をへし折ると相手の額を壁に叩きつけた。

 

「ぐあっ!」

 

男は倒れたまま動かない。

玲奈も拳銃を出して、相手が何者か聞こうとした時…。

 

「森本玲奈…来てもらうわよ?」

「‼︎」

 

振り向く前に首に注射器を当てられて、何かを混入された。

注射器が刺さったまま、玲奈は相手を捕まえようと思ったが、すぐに力が抜けていく。

 

「あっ……なに、これっ…」

「J-ウィルスの効力を一時的に無くす薬よ。すぐに寝んねするわ」

「くっ……うっ…」

 

女性の声が聞こえる方に手を伸ばし、その足を掴んだが、間もなく玲奈の意識はどこかへと消えていった。

 

 

とあるビルの階で、テラセイブ発足1周年を祈念して、テラセイブの関係者だけで行われるパーティーが行われていた。

あまり資金がないと思っているテラセイブがどこでこんな食事を買って、このビルを借りれたのか…些か気になった薺であったが、今は鳴り続けるお腹を止めることに専念した。

すると、薺より少しだけ背が高い男性が近寄ってきた。

 

「あら?何ニール?あなたもこの食事を食べたいの?」

「そうしたいところだけど、俺はここの司会者兼テラセイブの代表。全く、疲れるし腹は減るで最悪さ」

「ドンマイ。で、どうしたの?」

「ここを見てくれ。またウィルスが流入している」

「…新たなバイオハザードの発生?」

「そこまでではない。だけど…気になってな」

「大丈夫よ。もし起きたとしても、兄さんがどうにかしてくれる」

「頼もしいな。BSAAの一員が兄なんて。巻き込まれても、ほぼ安心だな」

 

そう言われると、薺でも少し恥ずかしくなる。

そして今ニールに言われたからだが、最近海翔と会っていないなと薺は思った。

確かに海翔も薺も世界中で起きているバイオハザードを止めようと日々頑張っているため、会えないのは仕方のないことではあるのだが、やはり寂しく感じてしまった。

ただ1人の肉親であるから…尚更だった。

そう感慨に耽っていると、今度は手を引っ張られた。

 

「薺!一緒に食べよう!」

「…ええ、モイラ」

 

一見ただの大学生にしか見えないこのモイラだが、テラセイブにまだ入りたて…要するに新人なのだが、かなりの頑張り屋でテラセイブ内でも一躍脚光を浴びている気がしないでもない。

因みにモイラの父親もBSAAである。

 

「お父さんは許してくれたの?」

「いいや。勝手に入った!絶対に許してくれなさそうだから」

「バレたらどうすんの?兄さんは口が軽いからすぐに耳に入っちゃうわよ?」

「いいもん!私も大人なんだから!」

 

薺はやれやれと頭を振った。

こうして、パーティーも終わりを迎えかけた時、突然この階の電気だけが消える。

どうしたものかと狼狽えていると、突然薺たちが立っている側の窓ガラスに眩しいLEDライトが照射される。

その光に気が向いている時、今度は会場内に武装した兵士が雪崩れ込んでテラセイブメンバーを威嚇するかのようにライフルを天井に向かって撃った。

更にヘリからも降りてやって来て、窓ガラスを突き破って数人侵入してくる。窓ガラスの破片が2人に浴びるようにやって来て、すぐに拘束される。

テラセイブメンバーは次々と拘束され、薺の前の兵士はマスク越しで勝手に話を進める。

 

「神崎薺、及びテラセイブメンバー、大人しく来てもらおう」

「何?これは何なの?説明し…!」

 

薺が声を上げる間もなく、兵士は薺の腹を銃で殴り、地面に倒した。

近くではモイラも叫んでいるが、薺は起き上がれるはずもなく、もう一撃…腹を殴られ、そこで意識を手放すのだった。




時間列がかなり紛らわしいかもしれません。
分かりにくかったらご指摘願います。
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