戦極凌馬の短編集シリーズ   作:ロボ戦極凌馬

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短編集置き場に移しました。内容は変わらないです!


変態三人衆はダークライダー!?(ハイスクールD×D)
第01話 旨い珈琲が淹れられない


 

 

 

 ━駒王学園━

 

 

 

 

 放課後、俺は親友二人と学園の敷地内にある芝生の上で座り込んでいた。天気は快晴で、雲一つもない青空の下で俺達三人はのんびりしていた。

 

 

「お~、部活がんばってんな。不味ッ!?」

 

「天気は快晴で、部活をするには最適な日だろう。……不味い」

 

「いやぁ、青春してるねぇ~。あっ、不味! これ不味いな!?」

 

「「いや、お前が淹れたんだろう」」

 

 

 青春を謳歌している生徒達を眺めながら、俺達は珈琲を飲む。

 だが、その淹れた珈琲が不味いせいで全てが台無しだ。まぁ、俺が淹れた珈琲なんですけど。

 

 

「相変わらず、一誠の淹れた珈琲は不味いよな」

 

「何をどうしたら、こんな不味い珈琲を淹れられるのか逆に気になる程だ」

 

「お前ら辛辣だなぁ。こう見えても、俺だって日々頑張ってるんだよ?」

 

 

 日々頑張っているけど、不味い珈琲しか淹れられない。一体どうなっているんだろうか? 自分でも不思議だ。

 そう言えば、自己紹介がまだだったな。俺の名前は兵藤一誠。駒王学園に通う、高等部二年生だ。

 

それで、俺の左隣に居る、眼鏡を掛けた知的なオーラを醸し出している黒髪の男子が元浜だ。

 

 

 又の名を───『サイボーグ元浜』

 

 

「おい、一誠。今、失礼な事を考えていないか?」

 

 

 なんて鋭い奴だ。流石は元浜だ。

 最後に、俺の右隣に居る、坊主頭で如何にも体育会系な雰囲気を出してるのが松田だ。

 

 

 又の名を────『筋肉バカ』

 

 

「なんだろう……馬鹿にされた様な気がすっけど、否定出来ないような」

 

 

 とまぁ、俺達三人は放課後を自由に過ごしているわけなんだが、さてどうするか……。

 

 

「やはり、ブレンドを変えてみるべきか……」

 

「なぁ、一誠。諦めるって選択肢は無いのか?」

 

「無いな」

 

「無いのか……」

 

「諦めろ松田。一誠は不味い珈琲しか淹れられないが、珈琲への愛と飽くなき探求は本物だ。不味いがな」

 

 

 元浜め、不味い不味いと言うとは。実際問題、不味いから仕方無いんだけれども。

 

 

 三人で仲良く話し合っていると、近くから騒ぎ声が聞こえた。俺達は「なんだ?」と思いながら声の聞こえた方を向くと、学年関係なく男女が群れを作っていた。

 

 

「お、おい! 見ろ! グレモリー先輩だぞ!」

 

「姫島先輩もだぜ!!」

 

「キャァァアアアアッ!! リアスお姉様と朱乃お姉様よ!!!」

 

「木場君~! 今日も格好いい!」

 

「ハァハァ! こ、小猫ちゃん! こっち向いて!」

 

 

 男女の視線の先には、『学園の二大お姉様』と呼ばれるアイドル的存在、血のような赤い長髪のリアス・グレモリー先輩と黒髪ポニーテールの姫島朱乃先輩の二人が妖麗な魅力を醸し出し、脇には『学園一のイケメン』と呼ばれている木場祐斗、小柄な身体つきで普段から表情を崩さないポーカーフェイスで『学園のマスコットアイドル』である塔城小猫の四人が歩いていた。

 

 

 この光景は、学園では珍しくはない。入学したら絶対に一度は見る光景だ。俺は逆に見飽きたけどな。

 

 

「やっぱりグレモリー先輩達か。先輩達も大変だろうな、毎日の様に騒がれて」

 

「うむ、全く喧しい連中だ」

 

「まぁ、良いじゃないの。俺達には関係無いことだしな」

 

 

 俺の言葉に松田と元浜は「そうだな」と頷く。

 

 その後、俺達は学園を出て途中で本屋やゲームセンターに寄り道して帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時刻は、夜の19時。

 

 

 この町の外れに存在する廃墟になった工場。そんな工場の敷地内に二人の人物が居た。その二人は先程、学園で見た二大お姉様のリアス・グレモリーと姫島朱乃の二人である。

 

 

 何故、この二人が夜の廃工場に来ているのか。それは────はぐれ悪魔を討伐しに来たのである。

 

 

 この二人は、人間ではなく『悪魔』と呼ばれる種族であり、リアス・グレモリーはこの町の管理を任されているのだ。管理と言っても、今回の様にはぐれ悪魔が町に侵入したら、町の住民に被害が出ない内に始末したり等が主な仕事だ。

 

 

 今回、はぐれ悪魔が町に侵入したと大公の方から連絡が入り、こうした討伐しにきたのだが問題が発生したのだ。

 

 

「……はぐれ悪魔が討伐されているわね」

 

「その様ですわね……」

 

 

 そう、討伐対象のはぐれ悪魔が既に殺されていたのだ。その証拠に、討伐対象の頭部が血まみれでその場に残されていたのだ。

 

 

 実を言うと、この様な出来事は今回だけではない。リアス・グレモリーがこの町に派遣される前からも同じ事が起きていたのだ。

 

 

「一体何者なの? 二年前から調べてるけど、一向に正体が掴めないなんて……」

 

 

 リアス・グレモリーも馬鹿ではない。自分達以外にはぐれ悪魔を始末する者が居ると分かり、直ぐに調査を開始したのだ。だが、二年間も調査を続けてきたが何も掴めていないのが現状だ。姿・人数・武器・能力・実力、全てが不明なのだ。

 

 

「部長、そろそろ戻りましょう。手掛かりも見付かりませんし」

 

「……そうね。行きましょう」

 

 

 リアス・グレモリーは、右手に禍々しい魔力を溜めて、それをはぐれ悪魔の頭部に向けて放つ。放たれた魔力は命中し、頭部は綺麗サッパリに消滅していた。

 姫島朱乃は、リアス・グレモリーの後ろで転移用魔方陣を展開し、待機している。二人が魔方陣の中央に立つと、リアス・グレモリーは後ろを振り返り呟く。

 

 

「せめて、敵でない事を祈るわ」

 

 

 魔方陣が赤く輝き出し、二人は指定の場所に転移した。

 

 

 だが、グレモリー達は気付いていなかった。二人が工場に来てからずっと監視していた存在に。

 

 

『敵でない事を祈る……か。それはどうだかなぁ』

 

 

 その者は、ボロボロになった工場の屋根の上に座っていたが、スッと立ち上がる。月明かりに照らされて、その姿が露になった。

 

 

 全身をワインレッドのアンダースーツに身を包み、胸部装甲の中央には青緑の蛇の意匠。首回りにはパイプが二重に巻かれており、パイプの両端が胸部装甲と肩アーマーの間に来ている。両目を覆う蛇を模したバイザーを装着し、バイザーの一部がアンテナとして左頭部に付いている。更にはナニカの塔を彷彿させる角の様な物が頭部から生えていた。

 

 

 全体的に見ると、宇宙服にも見えなくもない。

 

 

『さぁて、俺も戻るとするか』

 

 

 赤き蛇─────ブラッドスタークは、機械的な黒い銃を取り出し、トリガーを引きながら腕を横に振るう。銃口から灰色の煙が発生し、スタークの全身を覆った。煙が晴れると、そこにスタークの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 




如何でしょうか?


次回の変態三人衆はダークライダー!?

第02話 赤き蛇vsはぐれ悪魔

次回もお楽しみに!
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