将棋の世界に身をおく俺がいるのはまちがっている。 作:Sオメガ
いや~まあでも分かるんですよね?
俺の事知っててサインで羨ましがる、んで弟子入り志願。
まあ将棋ですね。将棋。
でもなーよく分からん。俺みたいな若造よりももっとなんか島田さんみたいなねー好い人
がいると思うだよね。
二階堂とかも、いや、弟子じゃないのか。
じゃあ柳原さんとか、いや、セクハラしそう。うん。わかんないけど。
女流棋士の先生とか…でも俺避けられてるんだよなー女流棋士と顔を合わせると顔を赤くしてどっか行くしさ。
ハア止めよ。悲しくなる。
幸田さんだ!幸田さん!
桐山の事を育てた人だし。うん。そうしよう。さっそく桐山に電話しなければ!
「比企谷六段ーどうしたんですか?」
「ええっと…たぶん自分より歳上ですよね?タメ口で良いですよ?それとお名前は…」
「じゃあお言葉に甘えてタメ口にさせてもらうね?それとゴメンね。いきなり弟子にしてください、はないよね?ええっとなんとなく分かっただろうけど、雪乃ちゃんの姉の雪ノ下陽乃です」
「さっきの口ぶりからすると知っていると思いますが、比企谷 八幡です」
比企谷はそれなりに有名だが、それは眼鏡をしている姿で、眼鏡をしていなければ誰だか分からない。たまにサインを頼まれることはあるが、それもおじさんばかり。
そのなかで比企谷に一度で気づいた姉妹はさすがと言えよう。
比企谷を初見で見分けられるのは純粋な将棋ファンか比企谷ファンだけだ。
比企谷は知らないが、比企谷 八幡ファンクラブも存在している。数も多く、比企谷グッズを買い集めてるような人間ばかりである。将棋界で一番連盟に貢献しているのは比企谷じゃないか?とうわさされるほどだ。
この姉妹は両方で比企谷ファンであり、将棋ファンだ。
姉は好きで女流棋士を目指し、つい先日その栄光を勝ち取った。
実は言うと彼女らの母も比企谷ファンであり、彼女らの父親が比企谷に嫉妬するくらいファンである
「ここは目立つのでどこか入りませんか?」
「分かったよ」
「私も行って良いかしら?」
「ああ。お前は雪ノ下さんの身内だろう?」
「そうね」
もちろん向かった場所はサイゼである。
比企谷のもっともよく行く店だ。
比企谷の場合良く行きすぎるせいで店員も比企谷の事を覚えていて、いつもの、と頼めば分かってしまうくらいだ
そして比企谷が行った店の店長が将棋ファンのため、比企谷のサインが飾ってある。
そんな場所で会談は行われた。
「ええっと…雪ノ下さんは俺に将棋の師匠になって欲しいということで良いですか?」
「うん!」
「ええっと何でか教えてもらって良いですか?」
「この間研修会でB2に上がったの。だから師匠を探してて…」
「分かりました。それならば、幸田さんとかどうですか?桐山を鍛えた人なんで指導力はあると思いますよ」
「一応、島田さんとかも紹介出来るんですけど、たぶん断られますし」
「ちちょっと待って!!!比企谷君が教えてくれるんじゃないの!?」
「いや、俺たいしたことなですし。コミュ症なんで…」
「まず、私たちとこれだけ話せてる時点でコミュ症ではないと思うわよ?」
「雪乃ちゃんのいうとおりだよ!私たちと話せてるんだから!!!」
「でっでも…」
「ダメかな?(泣)」ウルウルル
「ええっと…」
ウルウルル
「わっ分かりました。だからその目を止めてください」
「ありがとう!!!!よろしく。師匠!」
「良かったわね。姉さん」
「うん!」
色々手続きも終わって雪ノ下たちと別れた比企谷は将棋会館にいた。
「島田さん」
「おう。比企谷か。珍しいな。どうした?」
「弟子をとったんですけど、どう指導したら良いかアドバイスを聞こうと…」
「はああ!!!!!!!比企谷がでしーーーーーーーー!?大丈夫か? 熱でもあるんじゃないか!」
「いや、本当ですし、熱もありませんよ」
「マジか。で、男?女?」
「一応女性です」
「しゃっ写真とかってある?」
「はい。どうぞ」シャシンミセ
「は」サラサラサラ (なにかが無くなる音)
島田が崩れ落ちると、今日勉強していたであろう二階堂、スミスがやってきた。
なにかを失った島田を見ると比企谷の追求を始めた。
「おい!比企谷!お前は兄者に何をした!」
「そうだぞ。比企谷!島田さんがこんなことになってることなんてない!何をした!」
「いっいや、何もしてないんですよ。ただ弟子の写真を見せただけで…」
「何?比企谷が弟子?同じB2のよしみで見せなさい」
「良いですけど…」シャシンミセ
「はああああああああ!!!!!!!!」
「なにいいいいいいいい!!!!!」
その声を聞いた他の棋士たちもやって来ては絶叫して倒れたという。
あの後藤でさえ、「はっ」と声を上げて気絶した。倒れたなかったのは日頃のトレーニングのおかげと言えるのだろう。
比企谷は気絶した棋士たちに恐怖を覚え、逃げ帰った。スマホを置いて。
その後将棋会館に来た桐山と会長が全員を看病したという。
その次の日、スマホを取りに来た比企谷は捕らえられ、尋問され、すべてを白状した。
その話を聞いた棋士たちは全員「「「「また堕としやがった」」」」と思ったという。
なぜなら比企谷は女流棋士もその優しさで堕としており、将棋界の天然ジゴロと裏で呼ばれているからだ。
そのひから、比企谷はモテない男どもからモテる方法を聞かれるようになった。