さて、座学の授業にやってきた。
海軍志望の若者だからか結構ガタイが凄い奴か勤勉そうな奴しかいない。
ちなみに自分は身長が178に体重が79キロだ。
...デブじゃ無いと信じたい。
座学の授業はさっきの士官のおっさんと女性だった。だがその女性の方、妙に若い。自分は23だがそれより若い。自分は学校というものに通ったことはないが、恐らく中学生か高校生くらいの見た目ではないだろうか。
見た目としては普通のセーラー服だ。やはり海軍だからか?どっかの本で見たことがある。その本ってどこで読んだんだったけ?
だが少し下半身の露出が多い。腰の少し下にスリットがある。そこから白い素肌が曝け出されている。どんな機能があるんだその隙間。
女性「本日より皆様の座学を担当させていただきます。よろしくお願いします」
そう言って軽い礼をしてくる。その礼は綺麗な顔立ちをしているので妙に様になっていた。
さて、今思えばこんなに可愛い人がいるならモチベーションは大丈夫だろう、みたいな甘っちょろい考えがこの中の160人の頭の中にあったのかもしれない。
だがそれを誰が責められるだろうか。
男には刺激されるとナニがとは言わないが一気に溢れ出るのだ。
そんな事はない、我こそは、と思っている人間は少し自意識が過剰かもしれないのでご注意を。
話を元に戻そう。
はっきり言って地獄だった。ただとにかく知識を詰め込みまくる。脳細胞を殺しにかかった。信じられないほどの量を覚えた。兎にも角にも濃すぎる1ヶ月だった。その1ヶ月は寮生活で、深夜まで覚え続けた。布団が上等で、飯も美味かったのが救いだった。
士官「さて、ついに1ヶ月の座学が終了したわけだが」
女性「随分と減りましたね」
いつ逃げたのか、辞めたのか。1ヶ月前には160人いた男達は、50人弱までその数を減らしていた。だがその姿を消した110人を責められる程、余裕があるわけではない。兎に角寝たい。だが士官の話を聞かねば。
士官「さて、諸君らには全て話さなくてはならない。もうこの話を聞いたら最後、絶対に許可なく民間人との接触をしてはならないし、海軍を止める事はできなくなる。いいかね?」
沈黙が流れる。誰も席を立つものはいない。今ここで去れば今の言葉は一生引っかかり続けるだろう。
士官「よし、では手短に話すか...。まず戦線を押し上げているのは我々の技術で作られた兵器ではない。艦娘という、れっきとした生命体なのだ」
何を言っているのか理解できない。というのがその場の全員の正直な感想だった。当たり前だろう。生まれてきてから嫌という程聞かされ続けた話は嘘で、そこに謎の単語が介入してきたのだから。
士官「まあ話を聞いてくれ。艦娘っていうのは主に第二次世界大戦時の日本艦、そして少数だがアメリカ、ソビエト、ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、スウェーデンの艦が女性の形になって出て来てな。彼女もその中の一人の大淀だ」
大淀「大淀型軽巡洋艦、大淀です。以後お見知り置きを」
大淀って言うのか。そういえば名前を教えていなかったしな。確かに偽名使ったらもっと混乱するだろうししょうがないな。
大淀「後もう一つ。艦娘は陸上ではただの女性としての体の機能を持ちますが会場に出ると艦船の力を持ちます。それをご留意ください」
トーンを少し下げながらそう言った。少し暗かったのは気のせいか?目が疲れてるんだろうな。自分は。
士官「ではこれより艦娘建造を始める。艦娘というのは燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトを素材に工廠で建造することが可能だ。今後君たちには艦娘を総括する役割の提督になってもらうから注意してくれ」
さらっと今のセリフに爆弾発言が二つ入っていた気がする。だがどれに突っ込む気力はもう無い。
士官「じゃあそうだな...。先ずはそこの君、やってみようじゃないか」
そういて指を刺した先にいたのは。
自分だった。
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多々良「本当にこんなので出来るんですか?」
そう言って妖精さんに資材各種30を渡す。艦娘建造のためには最低30が必要らしい。ちなみにそれは駆逐艦、軽巡洋艦の場合もあり、それが大型の艦種になるとさらに必要資材量が増えるらしい。
後妖精さんというのは工廠に住む不可思議生命体。小さな体の便利屋。艦娘建造はこの妖精たちがするらしい。
20分ほどだろうか。待っていたら妖精さんがやや小さめの扉を開けた。そう、まるで『人一人が出入りできる』様な大きさの扉を。
そこから出てきたのは。
夕立「夕立よ!よろしくね」
金髪翠目の紺色のセーラー服の様なのを着た少女だった。