筆ののりが少し回復してきました!この調子で続けていきたいと思ってます!
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それでは第2話です!最後まで読んでいってください!
僕がこの鎮守府に着任し、あれから約1週間が経った。
吹雪さんや、明石さんの助けがあって、閑散としていたこの鎮守府は少し賑やかになった。
と言うのも、建造や、出撃した時に発生するドロップで艦娘の数が増えたのだ。
最初は2人だった在籍艦娘も、今や17人。そのほとんどが駆逐艦娘で、あとは重巡洋艦や、軽巡洋艦がちらほら見られる。吹雪さんにも、姉妹艦と呼ばれる艦娘が現れた。
その一方で僕はというと、増えゆく艦娘に頭を悩ませていた。
「どうしよう…、最近吹雪さんがあまり顔を出さない…これじゃあ新しく来た艦娘とコミュニケーションが取れない!あぁでも吹雪さんにも姉妹艦の皆との交流があるからなぁ…」
吹雪さんに頼りっぱなしの僕は、あれからあまり成長出来ずにいた。
このままではこの鎮守府の運営が危ない!
そう感じた僕は、ある決意をした。
「自分から話しかけてみよう。」
時刻はマルキュウマルマル、僕は今、鎮守府の海岸に来ています!天気がいいから海も一段と綺麗ですね〜!
お!第一艦娘発見!!えと、あの子は確か…
「あ!こんにちは、司令官!!」
そう元気に声をかけてきたのは駆逐艦 雷だった。
僕は意を決して元気よく挨拶を返そうとする。
「ぅおっ!はよう…」
「え…」
最初に気合が入りすぎて言葉がおかしくなってしまった。
しまった!頭では理解してるのに口が動かない!!動け口!!なぜ動かん!?
「どうしたの?司令官?どこか具合でも悪いの?」
「ヴぇあっ!?ぐぐっ、具合が悪いとか…別にそんなじゃ、はは…」
「???」
まずい、完全に引かれている。雷さんの顔がどんどん引きつっていく!!ここは撤退しなくては!!
頭の中のエマージェンシーコールが鳴り止まないので、僕は一時撤退を余儀なくされました。あれもこれも全部僕が引き起こしたんですけどね。
「じゃ…じゃあ、ね。」
「え、えぇ。」
僕は180度その場で回頭すると、一目散に執務室へ向かった。
執務室へ戻った僕は、1人という環境に安堵し、独り言を呟き始める。
(尚、僕は1人や知っている人の前でならスラスラと喋ることができるのだ。)
「はぁ…あんなはずじゃなかったのに…頭の中では完璧なんだけどなぁ。」
さっきの反省をブツブツと呟きながら紅茶を淹れる。
「こういう時、ポジティブになれるおまじないとかないのかな。」
僕は最高潮にネガティブなこの自分をポジティブな自分に変えたいために、おまじないに頼った。何故おまじないかと言うと、士官学校時代、友達にネガティブな時はおまじないが効くと言われたからだ。
「はぁ…ダメだ。ひとつも浮かばない…」
僕は落胆し、机の上に置いたまだ温かい紅茶を一口飲んだ。
「もっと外に出て知らない人と交流すれば良かったなぁ…」
後悔先に立たずとはよく言ったものだ。まさに僕はその状況にあった。
そんな時、ドアをノックする存在がいた。
僕は思わずビクッとして、口に運んでいた紅茶をこぼしそうになった。
「どうぞー」
ちなみに言うと、僕は相手の顔が見えてなくてもスラスラと喋ることが出来る。
「失礼します。」
そう言って入ってきたのは駆逐艦 不知火さんだった。
「なっ、何の用…ですか?」
「いえ、先日司令が取られた寮生活アンケートが集まったので。」
そういえばそんなアンケート取ってたなぁ。まぁ、提案したのは僕じゃなくて吹雪さんなんだけど。
「わ、わざわざ…その、すみませんでした。」
「と、言いますと?」
「こっ、こういうのは、ぼ、僕が取りに行く立場なので…」
不知火さんは表情がすごく怖い。その為、自然と謙った物言いになってしまう。まるで鬼教官と話しているみたいだ。
ただでさえ人見知りで女の人が苦手な僕は、さらに口数が減っていく。
「いえ、このような仕事は不知火達艦娘のやるべき事ですので。」
「…は、はい。」
「…。」
「…。」
「あの、司令。」
「はっ…はい!以後はこっ、このような事がないよう、しょっ!精進致します!」
「いえ、それは先程申しあげた通りで、不知火達がやるのでいいのですが…」
「は、はい。」
「どこか調子が悪いのですか?」
「いぃえ!げっ、元気…です…」
「そう…ですか。」
不知火さんの表情は全く変わらず怖いのだが、それにプラスしてその裏に見える呆れのオーラが僕の胃を蝕む。
いっ、胃が痛い!!これは重症だ!!このままでは痛みに耐えられずに、間違いなくブラックアウト(気絶)してしまう!!
「司令も、体調には気をつけてください。」
不知火さんはそう言うと執務室から出ていった。
「どはぁっ!!!!」
僕は胃の痛みから解放されて机に突っ伏す。
「し、死ぬかと思ったァァ!!」
え?僕不知火さんに何かしたっけ?いや、これは不知火さんからの警告なのだろう。不知火さんの仕事を僕が取ろうとしたから。次僕が本当に不知火さんの仕事を取ったら待っているのは間違いなく『死』!!
僕は傷ついた胃を癒す為にちょっとぬるくなった紅茶を飲んだ。
午後
「結局食堂に行くことも出来ず、昼飯を逃してしまった…」
僕は食堂で不知火さんに出くわすのが怖くて食堂に行けなかった。その結果がこれである。
「どうしよう、ほんとにお腹がすいて力が出ない…」
顔があんぱんのヒーローに助けを求めているかのような事を言って、僕は近くにあったソファに横たわる。
「とりあえず、何か買いに行こう…」
僕は赤ん坊のように泣き止まないお腹を抑えて、近くのコンビニに行こうと考えた。
僕は財布をポケットに入れて廊下に出た。
その時だった。僕は最大のピンチを迎えることになる。
廊下にたっていたのは、駆逐艦 霞だった。
僕はその姿を見た瞬間、あることを思い出した。
この人は確かッ!!そうだ、出会い頭にクズだの何だの言って僕を貶した人だ!このまま僕がここにいれば貶しの嵐だろう!そんな未来はゴメンだ!この人は僕が喋れないことを言い事にどんどん畳み掛けてくる!正直あの不知火さんよりも関わりたくない人だ!
そんな事を延々と考えていれば話しかけられるもの。霞さんは口を開いた。
「あら、こんな所で何をしているのクズ。」
来た!!これから貶しのオンパレードの開幕なのだろうが、そうはさせない!!僕にも策はあるんだよっ!!
「…。」
「黙ってないでなんとか言ったらどうなの?クズ!」
「…ッ!!」
僕は「秘策;黙りを決め込む」を使ってその場から逃走を図った。
どうだ!この秘策に非の打ちどころはない!僕の勝ちだ!!ニア!!
突然赤の他人の名前を出して心の中で勝ち誇った僕は全速力で廊下を走り抜けた。
だが、
「あっ!待ちなさいこのクズ!!」
霞さんは僕を追いかけてきたのだ。
なにぃぃぃぃ!?何故だァァ!!何故追ってくる!?そんなに僕の飯が欲しいのか!?ならッ!!
僕はポケットの財布からおにぎりが買える分のお金を出して握ると、その場にばらまいた。
その金で自分の飯を買うんだ!ほぉら金はくれてやったぞ!?これでついてこないはずだ!!
僕は再び勝利を確信した。
しかし、運命とは変えられないものだった。
「クズ!お金落としたわよ!?」
霞さんは僕があげたお金を僕が落としたと勘違いして、律儀に拾って再度追ってきていた。
それはくれてやったんだよぉぉぉぉぉ!?
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
年末で頭も手も動きにくいですが、鞭打って頑張って行きたいです!
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