平成最後の年末どのようにお過ごしですか?
僕はSSを書いては寝て、を繰り返していますw
運動もしなくちゃいけないと思いますが、今はこっちを頑張りたいです!
それでは第3話どうぞ!
僕は今、危機的状況に陥っていた。
1番苦手な艦娘の霞さんに追われていた。
「あのクズどこに行ったのかしら?お金まで落として。」
僕は並木の影に隠れて霞さんからの追跡をやり過ごそうとしていた。
こう見えてもかくれんぼは得意だ!!あと、何度も言うようにそのお金は落としたんじゃなくてあなたにあげたんです!
そんな事を一人で考えていると、霞さんはいつの間にかいなくなっていた。
「も、もう行ったかな…?」
僕は木の影から頭だけ出して、キョロキョロと辺りを見回す。
全く、僕は黒ずくめのスーツを着てサングラスをかけた男に追われるゲームをしているわけじゃないんだぞ?
そう思いながら誰もいないことを確認すると、足早に敷地内にあるコンビニに向かった。
「急がないと僕の活動限界が近い!!」
およそ100メートル先にコンビニを捉えた。僕は安堵し、喜びの言葉をこぼした。
「はぁ〜!やっとご飯が食べられるぅ〜!」
僕は知らなかった。霞さんがまだ僕を捜索中だなんて。
「あ、クズ!やっと見つけた!」
「ヴぇえっ!?ななっ!?なんで!?」
僕は絶望した。あと少し…あと少しでコンビニにたどり着ける!あと少しで遅めの昼飯が食べられるはずだったのに!!
その瞬間、僕の身体は活動限界を迎え、その場に倒れた。
「あ"…あ"ぁ"…」
「ちょっ!?クズ!?どうしたの!?クズッ!?」
最後まで僕の事を『クズ』呼ばわりする霞さん。僕、霞さんに何かしたっけ?
僕は霞さんに助けられ、コンビニとは逆方向の執務室へと連行された。
さよなら…コンビニ…
「はい、これさっきあんたが落としたお金。全く…何してんのよ。」
霞さんはソファに横たわる僕にお金を渡してきた。
「い…いや、こっ、これは霞…さんに。」
「はぁ?私あんたに心配されるほどお金に困ってないんですけど?(怒)」
まずい。導火線に火をつけてしまった。これから底なしの貶しが始まる。僕は身構えた。
「はぁ…少しそこで休んでなさい。」
「え…」
霞さんは僕を貶すことはせず、呆れた様子で執務室から黙って出て行った。
「い、一体どうしたんだろう…」
僕は、霞さんが僕を貶さなかったことを不思議に思い、コンビニに行こうとしたが、
「そういえばここで休むように言われたっけ…」
ここで執務室から脱走しようものなら、今度こそ何を言われるかわからない。それを想像すると、背筋がゾッとする。
僕は渋々ソファに横たわる。
「これじゃあどっちが上司か分からないじゃないか…。」
しばらくすると、霞さんが入ってきた。
「あんた、食欲ある?」
え?霞さん今なんて言いまs、
なん…だと!?この香り…あれは、あれはまさか!!
霞さんが両手に抱えて持ってきたのは紛れもなくうどんだった!!
僕は涙を流して喜びそうな勢いで起き上がった。
「あっ!ありますっ!!」
「肉うどん作ってあげたから食べなさい。」
「ははっ、はいぃっ!!」
「嫌に元気ね…」
霞さんはうどんを見て興奮している僕を引き気味に見ているが、今の僕にそんなことは関係ない!!重要なのは目の前に食べ物がある事なんだ!!
「いっ、いただきます!!」
僕は一口うどんを口にする。
美味いッ…!!
腹が減っているせいか、凄く美味しく感じる!!いや、これは腹が減っていなくてもかなり絶品だ!!一口、また一口と、どんどん箸が止まらなくなる!!僕の胃が生きているという喜びに打ち震えていることが分かる!!
「美味しいですっ!!」
僕は輝いた目で霞さんを見る。
「え…えぇ…。」
霞さんはドン引きしすぎて顔を背けてそう言った。
僕はハッとなって我に返る。
「いっ!いや、その…お見苦しい所を見せてしまい…す、すみませんでした…。」
これで金輪際、僕とご飯を食べてくれる艦娘はいなくなったに違いない。
僕は自分で自分の首を絞めている気がしてならなかった。
「い、いえ…お腹が空いていたのね…」
「は…はい…」
僕は恥ずかしげにそう答え、静かにうどんを食べ終えると、箸を置いた。
「ご、ごちそうさま…でした…。」
「えぇ…私が下げておくから貴方はもう休みなさい…。」
「はい…」
僕と霞さんの間になんとも言えない空気が漂う。
僕は元気フルチャージしたはずなのだが、全然元気が出なかった。
霞さんが執務室から出て行って、僕は独り項垂れる。
「はぁ…あんまりがっつき過ぎたし、あの反応は流石に気持ち悪いよな…。あぁ…どうしよう…。」
すると直ぐに執務室の扉がノックされた。
「どうぞ…。」
僕が元気のない声でそう応えると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「こんにちは司令官!」
「吹雪さんっ!!」
執務室に入ってきたのは心強い僕の味方、吹雪さんだった!
「すみません、最近は姉妹艦との交流で忙しくて…」
「いえいえ!それより、姉妹艦の皆さんとは仲良くなれましたか?」
「はい!お陰様で!!これも司令官あってこそです!」
「そんな、僕は何もしてないですよ。」
「ところで、司令官。」
「はい?」
「霞ちゃんに何かしました?」
なっ…なんてことだ…。もう噂が出たのか…。そりゃそうだ。あんな気持ち悪い反応すれば誰かに相談しないはずがない。だけど、こんなにも早く情報が出回ると思っていなかった。
艦娘、恐るべし!!
「いっ…いや、その…」
「?」
吹雪さんの表情が徐々に怪しいものを見る目に変わっていく。
「こっ、これには訳があって…」
「なんです?その訳って。」
吹雪さんの言葉に怒気が孕んでいる気がするのは僕だけだろうか。
僕は腹を括って真実を言うことにした。これで嫌われても自業自得、素直に受け入れて、いじめられながら生きていく覚悟は出来ているッ!!
「う…うどんを…食べました…。そ、それで、」
「それで?」
「き…」
「き?」
「き…」
「きぃ?」
ええい!ままよっ!!
「気持ち悪い反応をしましたッ!!」
「えっ!?」
終わった…。明日、いや、今日から僕の印象は最低のものになり、キモオタのレッテルを張られ、いじめられながら生きていくんだなぁ。
「気持ち悪いって…ち、ちなみにどんな反応をしたんですか?」
ちょっと待ってください吹雪さん。大破状態に追い込まれた僕の心に追い打ちをかけて轟沈させるつもりですか?貴方は傷口に塩を塗るどころか、鞭で叩いて火で炙るんですか!?
しかも、吹雪さんも若干表情引きつっているじゃないですか。
僕はもはや開き直ることを選択し、淡々と話した。
「いや、テンション上がって『美味しい』って言いました。」
「あ、そうだったんですね。」
僕の言葉を聞いた吹雪さんの表情は、一気に明るいものになり、納得した表情だった。
「何かあったんですか?」
「いえ、さっき廊下で霞ちゃんに会ってですね、」
「は、はぁ…」
「霞ちゃんの顔がすごく幸せそうだったので。納得しました!」
「は?」
え、霞さんて人の気持ち悪いとこ見て喜ぶ異状性癖者なんですか?
と、言いたくなった。
「いえ、司令官は霞ちゃんの料理に『美味しい』って言ったんですよね?」
「はい…(気持ち悪い表情で)」
「多分なんですけど、司令官の言う気持ち悪い反応は私達や普通の人から見ると、凄く嬉しい反応だと思うんです。」
「はぇ!?」
「でないとあんな幸せそうな霞ちゃんにはなりませんよ!」
「じゃ、じゃあ僕は霞さんに嫌われてるんじゃなくて、寧ろ…」
「はい!その可能性が高いです!!自分の料理を美味しいって言われて嬉しくならない女の子なんていませんよ?」
吹雪さんは僕に意地悪な笑顔でそう言う。
多分、僕の今の顔はとてつもなく赤いに違いない。今なら「あの機体、通常の三倍だぞ!?」と言われて戦場を暴れ回ることが出来るかもしれない。
「…正直、羨ましいです。」
頭の中がこんがらがりすぎて、吹雪さんがなんて言ったのか分からなかった。
今はそれより、このオーバーヒートを起こしそうな顔をどうにかしたい!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
このまま筆が乗り続ければいいですが、アイデアが浮かばないので苦戦しています。ですが、皆さんに作品をお届けするために頑張っていきます!
ご意見・ご感想あれば送っていただけると嬉しいです!
本日もありがとうございました!