嘘だろ…
俺は正しい事をしてきた筈なのに、何で不幸なんだ!
父さんの最期も看取る事も出来なかったなんて。
これでもう両親は居ない。
俺はどうすれば良いんだ!
~数時間前~
花咲川学園高等部に通う高校生である俺こと桐生正義は、いつも通りになんの変哲もない日々を過ごしていた。
「8時か、これはヤバいな。まあお婆さんの荷物を代わりに持って行った後にひったくりを追いかけてこんな遠くまで来たからな。ちょっと飛ばすか。」
こうして俺は学校に到着した。
「桐生君!まったく貴方はいつも遅刻ギリギリで学校に来て!もう少し早く来れないんですか?」
また氷川さんか。彼女はとても真面目で風紀委員に所属している。
だから遅刻ギリギリの俺の生活習慣を心配しているんだろう。
気持ちはとてもありがたいが俺は困っている人がいたら放って置けない性格で早く学校に行こうと思っても気づいたら体が動いてしまっていて気づいたらこんな時間になってるんだ。
でもこれは理由には出来ない。
「明日から頑張るよ。」
「いつもそれ言ってるじゃないですか!」
すると始業のベルが鳴った。
そうして俺は午前の授業を乗りきり、昼休みの時間になった。
「さて、いつもの所行くか。」
俺は普段から屋上で弁当を食べている。
何故なら早々に弁当を食べ終えた後に太陽の光に当たりながらする昼寝が最高に気持ちいいからだ。
俺は屋上のドアを開ける。
先客が居たようだ。
まあ気にせずに食べようとベンチに腰かけた。
その時、先客に話しかけられた。
「桐生君、一緒にお昼食べよ?」
「ええっと、君誰?」
「同じクラスなんだけどなぁ。私は丸山彩。よろしくね。」
「よろしく丸山さん。」
「桐生君って、いつもここで食べてるの?」
「ああ、そうだよ。丸山さんはなんでここに来たの?」
「なんとなく…かな。(桐生君と一緒に食べたいから、なんて言えないよ)」
「丸山さんって、ハンバーグ好きなの?」
「え、何で?」
「だってハンバーグを食べる時少し笑顔になるから、かな。」
「私そんなに笑顔だった?」
「うん。」
こうして、珍しく人と一緒にお昼を食べた昼休みは終わった。
午後の授業を乗りきって時は放課後。
俺は図書委員に所属している。
俺はいつも通り図書室に向かった。
いつも通りカウンターで本を読んでいたら、ガラガラとゆっくり戸の開く音がする。
「やあ、白金さん。」
「桐生君…こんにちは。」
白金さんは同じ図書委員の女子生徒だ。
さて、本の整理でもしますか。
白金さんも本を整理している。
高い位置の本棚を整理しようとしていたので、白金さんは、うっかりバランスを崩してしまう。
俺は咄嗟に白金さんを支える。
「大丈夫?高い所は俺がやっておくから。」
「あの…桐生君。近いから…//」
「ああ、ごめん。」
その後本の整理を終えて学校から家に帰る途中、電話が掛かってくる。
「桐生正義さんですか?」
「はい。そうですが。」
「貴方の父の桐生義章さんが、事故で今病院に運ばれて現在生死をさまよっています。」
「わかりました。すぐに向かいます。」
俺は、病院に着いた。
「父さん!」
父さんは、変わり果てた姿になっていた。
~冒頭に戻る~
「君が、桐生正義君かい?」
父さんと同年代の見た目の男性が、話し掛けて来た。
「はい、そうですけど。貴方は?」
「ああ、僕は氷川一樹。君の父親の友人だよ。正義君。君に話がある。ついて来てくれ。」
僕は氷川さんに着いていった。
病院のテラスで、氷川さんは話を切り出した。
「僕は、君の父親に彼が死んだら、息子を引き取ってくれ、と言われたんだ。」
「そうなんですか?」
「だから、君を引き取りに来た。明日の夜君の家に行くから、荷物をまとめておいてくれ。」
「はい。分かりました。」
正直状況が理解できない。急に引き取るだなんて言われても。
急に父さんが死んだのも。
この日から、俺の日常はこれから出会う人々によって、変えられて行くのを、俺は知るよしも無かった。
主人公のプロフィール
桐生 正義 (きりゅう せいぎ)
身長 187cm
体重 74kg
年齢 16才の高校二年生
誕生日 1月23日