翌日。氷川さんが家にやって来た。
「正義君。準備は出来たかい?」
「はい。出来ました。」
「じゃあ、後ろの荷台に乗せてくれ。」
こうして俺は荷物を軽トラの荷台に乗せて、助手席に座った。
「正義君は花咲川学園に通ってるんだろう?」
「はい、そうですけど。」
「花咲川学園には僕の娘も通ってるんだよ。もしかしたら会ったことがあるかもね。」
「そうかも知れませんね。」
あれ?なんか花咲川の氷川って言ったらあいつしか思い浮かばんのだが…
まあ、気のせいか。気のせいだと信じたい。
こうして氷川家に到着した。
「おかえり!パパ!」
なんかスゲー氷川にそっくりな女の子が出てきたんだが。
「ただいま、日菜。」
「あれ?その人は?」
「あれ?言って無かったっけ?彼が僕の親友の息子の桐生正義君だ。」
「そうなの?正義君…なんか違うな~……うん!せーくんだ!るんっ♪ってきた。」
なんかスゲー変な奴なんだが。
「よろしく。日菜。」
「せーくん、早く来てよ~!」
日菜に言われるまま家の中に入る。
廊下を歩いてリビングに案内された。
「もうこんな時間だしご飯にしよ~よ!いいでしょ?ママ!」
「君が正義君?」
「はい、そうですけど。」
「私は氷川夕夏。よろしくね?」
「はい。よろしくお願いします。」
「紗夜ー!ご飯よ!降りてきなさい。」
すると見覚えのある少女がリビングに入ってきた。
「桐生君!なんで貴方がここに?」
「この子がお父さんの言ってた親友の息子よ、紗夜。あなた正義君のこと知ってたの?」
「知ってるも何も同じクラスよ。」
こうして、氷川家での夕食が始まったのだ。
「ふ~旨かった。」
「そう?喜んでくれてよかったわ。正義君ってよく食べるのね。」
「はい。食べないと筋肉が付きませんから。」
「正義君って筋トレが趣味なの?」
「趣味というか、習慣というか、いざというときには鍛えた身体が一番役に立つ。という信条ですかね。」
「あら、頼もしいわね。お父さんガリガリで力が無いから逞しい男の子がいればな~って思ってたんだよね~。」
「何でも言って下さい。せっかく住ませて貰ってるんですから。」
「ねえねえ、せーくんっておねーちゃんと同じクラスなんでしょ?」
「ああ、そうだけど。」
「学校でのおねーちゃんってどんな感じなの?」
クッ、いつもガミガミ怒鳴ってくるうるさい風紀委員だなんて言えない。
「ああ、彼女はとても真面目で回りの生徒の事をよく考えてくれてとても頼りになる人だよ。家ではどんな感じなんだ?」
「おねーちゃんはとっても優しくて最高のおねーちゃんなんだ!」
「へ~、おねーちゃんのこと大好きなんだな。」
「うん!おねーちゃんの事は大好きだよ!」
こうして夕食が終わった。
「正義君って将棋は指せるかな?」
「ああ、させますよ。よく父さんとやってたし。」
「さて。やるか。」
一樹さんとの将棋対決が始まった。
結果は僅差で俺が勝った。
「正義君、やっぱ義章の息子だけあって強いな。もうこんな時間だし風呂に入って来たらどうだ?」
「ありがとうございます。」
さて、風呂に向かうか。
着替えを部屋に取りに行くか。
新しい俺の部屋にはベッドとタンスとテレビとパソコンだけというシンプルな部屋だ。
部屋から着替えを持って脱衣所に向かう。
脱衣所のドアをガラガラと開けたら、ちょうど全裸の紗夜がいた。
「この、変態!」
紗夜の渾身のパンチで俺は意識を失った。
目が覚めると、何か柔らかいものが頭の下にあることに気づいた。
そっと目を開けると、紗夜がいた。
「目が覚めましたか?正義さん。さっきは取り乱してしまって、…」
「こちらこそごめんな。さっき見たものは忘れるから。てことで俺は風呂に入って来るよ。」
そうして誰も居ないことを祈って脱衣所のドアを開けた。
今度は、誰もいなかった。
風呂の中で俺は考えた。
今日1日、いろんなことがあったな。
例えば、紗夜の裸見たり、紗夜の裸見たり、紗夜の裸見たりとかって忘れろ忘れろ!
クソッ、女性への耐性が無さすぎるんだが。
こうして風呂から出て、部屋へ向かった。
「ようやくNFOが出来るぜ!」
『遅くなりました。RinRinさん。あこ姫さん。』
『大丈夫ですよ。今きたところなので、ジャスティンさん。』
『さて、今日どのクエ行きます?』
『じゃあこの期間限定のボスでお願いします。』
『いいですね~そのクエスト。』
こうしていつもの日課であるNFOが終わった。
さて、寝るか。
~一方その頃~
紗夜の部屋にて。
「うう~正義さんに裸を見られてしまったわ。でも正義さんの顔って近くで見るとなかなか格好よかったって何言ってるの私//」